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国境
しおりを挟む「近衛兵士よ偽者の第二王子を捕らえよ」
「お待ちください、王よこのへいも魅力魔法に掛かっていますし貴族や王属医に兵士……第二王子と対面した者はみな魅力魔法に掛かっています」
「神殿の兵士を向かわせますわ、王様に王妃様そして宰相様に王佐様をまずは解除します。」
神子達に言われどれだけの脅威かどれだけ騙されていたのかを実感する。
「私ーっ私の子は」
青白い顔をしながら王妃はうろたえる。
「直ぐに探しだせ、本物の王子を」
兵士の一人が頭を下げながらいう。
「王様に申し上げます、第二王子とおもしき者を我々13部隊は知っています」
「10年前侍女とおもしき者と赤子が奴隷商人から襲われていました」
「奴隷商人ーっ」
ふらっ王妃が気を失いかけるが、そんなひ弱な精神では王妃は務まらず、王妃はぎゅっと自身の手を強く握る。
「奴隷は我が国では禁止のはずだが」
「我が国ではありません…いいえ正しくは龍王国と獣人王国と我が国神人王国の国境での事です、私達13部隊は龍王国に使いに出た帰りでした、侍女とおもしき者は3歳くらいの赤子を抱きながら我々の前で息絶えましたが国境の為に身分証明が分からずどちらの国で赤子を引き取るか決めかねて降りましたが、龍王国の王子が赤子を番だといい…龍王子の元に渡しました
」
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