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過去①
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「待ってよーっ、これ終わったら」
「そう言ってもう一時間はすぎたよ」
僕達六っ子は毎日一緒にいた、六っ子って凄く珍しいんだって、これはまだ僕達が幼い頃のお話し。
「あんにてん早くっ」
「もーっおいてくよ」
「はやくはやくっ」
四男の天音は囲碁が好きで棋譜並べや詰碁集を始めると中々終わらず、毎日怒られて渋々終わらせて僕達と合流する事が毎日の日課だ。
そして、五男の杏音は読書が好きで一度読み始めると一冊読み終えるまでは見向きもしない一人の世界に入ってしまう癖がある。
「今日はあやがいっしょにいるんだからっ早くいこうよ」
「ないしょなんだから」
僕達はこっそり抜け出してお外に行く計画を実行する予定なんだ。
「とーさまにばれないようにしないと」
「かーさまもとーさまもおこると怖いんだからはやくしょう」
「よし行こう」
部屋から廊下にこっそりと出てお庭に出たら目立たない様に遊びながら駆け出す、垣根を越えて駆け足で走ったら町に出るんだ。
「ふーっひーどぬげないようにね」
「あやはぼうしだからへいきだよ」
「はやくくしやきたべよう」
「らにゃにあもあるよ」
「ぱちゅたも」
キャキャしながら屋台を進む、お金を払いパクパク食べる。
お金の数えかたは覚えたばかりだけど、僕達六人の中で三人は瞬間記録能力という特殊な能力があるから大丈夫なんだ。
それだけじゃない、この国の人達は特殊な能力が皆備わっている。
「うわっ」
「しゃーかちゅ」
「サーカスだよっ」
ボワッと何もない手のひらから炎を出したり水や氷を出したり、手品ではなく本当に出るんだよ。
この国の人達は皆当たり前のように出来る、勿論僕達も出来るんだ凄いでしょう。
「うわっありがとう」
「「「「「ありがとう」」」」」
六人共に風船のようなふわふわした光っている丸い物体に見えるが一時的な精霊を貸してくれた。
「僕のは火のせいれーいだよ」
「水だよ」
長男の茜音は水の精霊で、次男の綾音は風の精霊、三男の藍音は火の精霊、四男の天音は土の精霊、五男の杏音は雷の精霊、六男秋音は光の精霊を一時的に借り受ける。
「いいなーあんの」
「こーかんするてん」
「いーのあん」
屋台から離れて住宅街の一角で僕達はお互いの精霊を見せ合いっこして、精霊の力を借りて魔法をぶつけたり、混ぜて遊びだした。
精霊魔法に気を取られていたからいけなかった、気付くと夕暮れになるっていて急いで帰ろうとみんなで駆け出す、そんな時に一台の車と擦れ違うかに思えた、急に車が止まり全身黒スーツの男が降りてくると。
「うっう」
「え……あきーっ、あきあきーっあきをはなせーっ」
綾音は秋音の手をぎゅっと掴むが所詮は子供の力で綾音は簡単に吹き飛ばされてしまう。
「あきーっあやーっひよもえあがれ」
「あきをたすけてーっ」
雷と炎と土の精霊が混じり合い交差する。
ドドーントと大きな音と共に大人達が駆け付けてくるが、秋音を抱えたまま男達は車で走り過ぎてしまう。
それから大人達に怒られて、一ヶ月の期間秋音は見つからなかった。
俺達は無理矢理引き離された感情が、なんとなくだが連れ去られた秋音の感情が何をされているかも分かってしまった、元々多少の共感は六人共に感覚を共有していたが誘拐のせいで共感が強くなり鋭く強く残った。
今では何でも大体の事は分かってしまう、特に強く感情が揺さぶることがあると共有してしまう。
「秋音……またセレフ増やしたな」
「あーいい加減に本命一本に絞って欲しいよね」
「そう言ってもう一時間はすぎたよ」
僕達六っ子は毎日一緒にいた、六っ子って凄く珍しいんだって、これはまだ僕達が幼い頃のお話し。
「あんにてん早くっ」
「もーっおいてくよ」
「はやくはやくっ」
四男の天音は囲碁が好きで棋譜並べや詰碁集を始めると中々終わらず、毎日怒られて渋々終わらせて僕達と合流する事が毎日の日課だ。
そして、五男の杏音は読書が好きで一度読み始めると一冊読み終えるまでは見向きもしない一人の世界に入ってしまう癖がある。
「今日はあやがいっしょにいるんだからっ早くいこうよ」
「ないしょなんだから」
僕達はこっそり抜け出してお外に行く計画を実行する予定なんだ。
「とーさまにばれないようにしないと」
「かーさまもとーさまもおこると怖いんだからはやくしょう」
「よし行こう」
部屋から廊下にこっそりと出てお庭に出たら目立たない様に遊びながら駆け出す、垣根を越えて駆け足で走ったら町に出るんだ。
「ふーっひーどぬげないようにね」
「あやはぼうしだからへいきだよ」
「はやくくしやきたべよう」
「らにゃにあもあるよ」
「ぱちゅたも」
キャキャしながら屋台を進む、お金を払いパクパク食べる。
お金の数えかたは覚えたばかりだけど、僕達六人の中で三人は瞬間記録能力という特殊な能力があるから大丈夫なんだ。
それだけじゃない、この国の人達は特殊な能力が皆備わっている。
「うわっ」
「しゃーかちゅ」
「サーカスだよっ」
ボワッと何もない手のひらから炎を出したり水や氷を出したり、手品ではなく本当に出るんだよ。
この国の人達は皆当たり前のように出来る、勿論僕達も出来るんだ凄いでしょう。
「うわっありがとう」
「「「「「ありがとう」」」」」
六人共に風船のようなふわふわした光っている丸い物体に見えるが一時的な精霊を貸してくれた。
「僕のは火のせいれーいだよ」
「水だよ」
長男の茜音は水の精霊で、次男の綾音は風の精霊、三男の藍音は火の精霊、四男の天音は土の精霊、五男の杏音は雷の精霊、六男秋音は光の精霊を一時的に借り受ける。
「いいなーあんの」
「こーかんするてん」
「いーのあん」
屋台から離れて住宅街の一角で僕達はお互いの精霊を見せ合いっこして、精霊の力を借りて魔法をぶつけたり、混ぜて遊びだした。
精霊魔法に気を取られていたからいけなかった、気付くと夕暮れになるっていて急いで帰ろうとみんなで駆け出す、そんな時に一台の車と擦れ違うかに思えた、急に車が止まり全身黒スーツの男が降りてくると。
「うっう」
「え……あきーっ、あきあきーっあきをはなせーっ」
綾音は秋音の手をぎゅっと掴むが所詮は子供の力で綾音は簡単に吹き飛ばされてしまう。
「あきーっあやーっひよもえあがれ」
「あきをたすけてーっ」
雷と炎と土の精霊が混じり合い交差する。
ドドーントと大きな音と共に大人達が駆け付けてくるが、秋音を抱えたまま男達は車で走り過ぎてしまう。
それから大人達に怒られて、一ヶ月の期間秋音は見つからなかった。
俺達は無理矢理引き離された感情が、なんとなくだが連れ去られた秋音の感情が何をされているかも分かってしまった、元々多少の共感は六人共に感覚を共有していたが誘拐のせいで共感が強くなり鋭く強く残った。
今では何でも大体の事は分かってしまう、特に強く感情が揺さぶることがあると共有してしまう。
「秋音……またセレフ増やしたな」
「あーいい加減に本命一本に絞って欲しいよね」
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