転生したら逆行して98 回目の僕

喫茶店

「……デジーラ兄様」

デジーラ兄様は公爵家の跡取りであり、優秀な剣の達人でもあり、優秀な頭脳の持ち主でもあるんだよね。

「お前が乗り気じゃない事なんて、初めから知ってる……王城に行った時から行きたくなさそうにしていたし、王子達に会いたくなさそうにしていたしな」

うわっ、上手く隠していると思っていたのになぁ。
デジーラ兄様が知ってるという事は、父様も知ってるのか。

「………うわっなんでーっ」
「…分かるさぁ、これでもレオンの兄様だからね」

目の前でキラキラと輝くデジーラ兄様は青い瞳に、金髪のサラサラした髪を腰まで伸ばしているイケメンさんだ。
この国は髪の毛には聖なる魔力がなるとされていて、髪の毛を切らない人が多い。
もしも魔力切れの時には自身の魔力が貯まっているから、髪の毛を使うんだよね。

「ーっ、本当に」
「………もしもの時は母上様と一緒に他国にでも行きなさい、それかレオンの力なら喫茶店を開くとかね」