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カタラーナにカヌレ、オペラ
しおりを挟む日本人から異世界に転生したら、逆行して98回目の人生をずっと歩んでいる。
98回も同じ人生は飽きるからと、ぶっちゃけなんでもかんでもやっちゃう、どうせ又逆戻りするのだから何をやっても同じでしょう。
「お坊っちゃま、お坊ちゃまーっ大丈夫でしょうかーっ」
ゆさゆさと起こされる身体に覚醒する意識、そして吐息を吐く。
またか、またこの世界に帰ってきてしまったか。
何度目の転生だろうか、嫌転生と言ってもいいのか逆行というべきか、逆戻りというべきか。
とにかく、僕は98回目の僕の人生をスタートする事になる。
それに、僕はこの世界に転生してくる前の人生、貴族という文化なんてない時代で、科学が発展した世界に居た。
「お坊ちゃまにはまだ早すぎます、寧ろこの公爵家のお坊ちゃまが厨房などに立ち入りするなど、もっての他でございます」
この国には公爵・侯爵・伯爵・子爵・男爵という爵位がある上から下に下がっていく。
母は王族で降下して公爵家の母の元に嫁いできたが、現帝王である母の兄は妹に甘く、僕は母に似た容姿だからかなり優遇されている。
「叔父様に持っていくのカタラーナとオペラにカヌレ」
「かた…なとオペラとカヌーとはなんの事やら、じぃにお教えください……じゃなく、厨房には入っては」
ガタッとこのお屋敷で料理を任されている、料理長が僕を抱き上げる。
「…レオン様カタラーナ固まりましたよ、それにオペラとやらも」
「ありがとう、ザック……又オペラは生地を乗せないと、カタラーナはそのまま冷凍庫に入れて…」
冷凍庫も魔法でちゃちゃっと作っちゃった。
この世界には魔法が使える、僕には幸いな事で全種類の魔法の要素が備わっていて、この世界では創造力というモノがないらしく、かなりの魔法師として僕は一部の人に有名だ、そしてこのケーキもプリンも甘いモノは全て僕が作った、勿論料理も。
この世界では乾物しかないんだもん、パンなんかやたら固くって固くって食べれないし、お米はぐちゃぐちゃの水分だし、甘いモノはは砂糖の塊だけだし。
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