運命の番はイケメン美形様です

夜ト

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クリス様視点

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「ご主人様ーっ、どういう事でしょうか」
「・・・嫌、少しやり過ぎた」
「はぁーっ、ご主人様暫く奏太様から距離を取らせる事も出来ますよ、奏太様を療養所に居れましょうか、あっ学校に行く事もアリですね」

リルクの言葉にクリスは焦る、この眷属は主である私を何だと思って居るのか。

「リルク、流石に許可出来ないぞ」
「はぁーっ、ご主人様の許可は入りません番様である前に愛し子様でもあるのですよ」

ピクリッと反応するクリス。
愛し子は悪意を持つ者や権力者に監禁され強制的に力を使わせた人物が過去にいた、そして精霊達が怒り辺り一帯を消し炭にしたり、一族を無にしたりと危険な為に、全ての者は愛し子に危害を精神的、身体的に与える事を禁止した。
愛し子には番が居るため、番が守るがその番がヤバい時には愛し子の安全を優先し保護する施設がある、それが療養所だ。

普通の療養所は医師達と軍人が管理するが愛し子の療養所は医師達と軍人に協会と教会が管理する。

「待て、奏太はまだ」
「ええ、分かっていますご主人様の血液が必要ですから、輸血パックに入れて持って行きますよ」

リルクの目が本気だ、これは不味い。

「すまなかった、もう二度と無茶はしない」

私はあれから、数時間リルクを説得しどうにか許しが出た。
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