上 下
73 / 123

街中

しおりを挟む
「・・・大丈夫か、奏太」
「はい、良く効く程苦しいって言いますが、あれは、正にそんな感じの薬ですね」

クリス様は笑いながら、僕を撫でる。
久しぶりのクリス様の匂い、クリス様の暖かい温もりに癒される。

「クリス様この外ってどんな感じ何ですか」
「普通の街と同じだな、まぁ各地の観光地を集めた感じかなぁ」

色々な街に行くには良いが、疲れる事が嫌いな吸血鬼も居るため、飽きない様にいつしか皆が弄り始めた。
家ですら、洋風・和風・西洋風さまざまな色とりどりが並んでいる。
そして、吸血鬼の本能で寝床が一番重視している為か棺桶の店が一番多い。

「うわっ、行ってみたいです」
「一応、彼方との境目の結界が引かれているが、奏太の一人での外出は許可できない、護衛の問題もあるしな」

僕はワクワクが止まらない、外出なんて夜しかした事がない、最近はローズガーデンや野菜園に行く事が多いけどそれは敷地内だから外出とは言わないと言われてしまった。
確かにそうだよね、敷地内が広すぐるのがいけないと思う。

「いつ頃行けますか」
「んっ、すまないが調整してみなければ分からない」

僕少し残念に思うが、クリス様は忙しいから我慢しないと。

「奏太様良かったら、街の地図がありますから
行きたい場所を決めましょうか」
「うわっ、リルク君いつの間に」

リルク君とライムさんの手には紙が大量にある。

「ここは一応別宅なんで、第2の地でもあり観光地でもあるんですよ」
「本宅はどんな感じ何ですか」

浮き立つ僕にクリス様はニコニコと笑いながら、僕の頭を撫でる。

「えへへっ」
「奏太、本宅には興味を示すな」

僕の頭を撫でるクリス様の手が止まり、クリス様の真剣な顔と声に僕は頷く。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】「まずは……手前ぇよりも上位の存在に犯されて来い。話はそれからだ」

月白ヤトヒコ
ファンタジー
よその部署のヘルプという一仕事を終えて帰ろうとしたら、突然魔法陣が現れてどこぞの城へと『女神の化身』として召喚されたわたし。 すると、いきなり「お前が女神の化身か。まあまあの顔だな。お前をわたしの妻にしてやる。子を産ませてやることを光栄に思うがいい。今夜は初夜だ。この娘を磨き上げろ」とか傲慢な国王(顔は美形)に言われたので、城に火を付けて逃亡……したけど捕まった。 なにが不満だと聞かれたので、「まずは……手前ぇよりも上位の存在に犯されて来い。話はそれからだ」と言ってやりました。 誘拐召喚に怒ってないワケねぇだろっ!? さあ、手前ぇが体験してみろ! ※タイトルがアレでBLタグは一応付けていますが、ギャグみたいなものです。

【R18】通学路ですれ違うお姉さんに僕は食べられてしまった

ねんごろ
恋愛
小学4年生の頃。 僕は通学路で毎朝すれ違うお姉さんに… 食べられてしまったんだ……

私は何人とヤれば解放されるんですか?

ヘロディア
恋愛
初恋の人を探して貴族に仕えることを選んだ主人公。しかし、彼女に与えられた仕事とは、貴族たちの夜中の相手だった…

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました

ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら…… という、とんでもないお話を書きました。 ぜひ読んでください。

隣の人妻としているいけないこと

ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。 そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。 しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。 彼女の夫がしかけたものと思われ…

おじさんとショタと、たまに女装

味噌村 幸太郎
恋愛
 キャッチコピー 「もう、男の子(娘)じゃないと興奮できない……」  アラサーで独身男性の黒崎 翔は、エロマンガ原作者で貧乏人。  ある日、住んでいるアパートの隣りに、美人で優しい巨乳の人妻が引っ越してきた。  同い年ということもあって、仲良くなれそうだと思ったら……。  黒猫のような小動物に遮られる。 「母ちゃんを、おかずにすんなよ!」  そう叫ぶのは、その人妻よりもかなり背の低い少女。  肌が小麦色に焼けていて、艶のあるショートヘア。  それよりも象徴的なのは、その大きな瞳。  ピンク色のワンピースを着ているし、てっきり女の子だと思ったら……。  母親である人妻が「こぉら、航太」と注意する。    その名前に衝撃を覚える翔、そして母親を守ろうと敵視する航太。  すれ違いから始まる、日常系ラブコメ。 (女装は少なめかもしれません……)

初めてなら、本気で喘がせてあげる

ヘロディア
恋愛
美しい彼女の初めてを奪うことになった主人公。 初めての体験に喘いでいく彼女をみて興奮が抑えられず…

処理中です...