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「クリス様ルイス様は」
「あぁ、早くて数百年長いと数千年は眠りに付く」

その長い年月眠りに付くってリアル浦島太◯だよね、少し違うか。
僕はぎゅっとクリス様を抱き締めてしまう。

「奏多」
「クリス様は」
「あぁ、私はまだまだ問題ないよルイスは少し失敗したんだ・・本来ならまだまだ若い分類に入る私達が眠りに付くのは大分後だったんだが」

ぎゅっとクリス様は力を込めて拳を握る。

「クリス様」
「ルイスは私の双子として生を受けた、吸血鬼は新鮮な血液が一番いいがそういう時代は過ぎ人口血液や献血の血液パックにトマトで誤魔化す事が増えた、そんな中で薔薇を栄養にする吸血鬼が出来たんだ」

薔薇は聞いた事がある、以前薔薇を育てたりしている人間は吸血鬼の仲間とされ拷問し火炙りの刑にし殺したという歴史が存在する。

「ルイス様は薔薇が栄養ですか」
「嫌、薔薇はあくまでもおやつやデザートだな」

薔薇がクリス様の手に実現しパクリッと薔薇を口に含み取り出す。
ペロペロ飴ちゃんみたいに薔薇を扱うクリス様に少しびっくりする。
薔薇は先ほどまでは真っ赤な色をしていたが、今は萎れて見る影もない。

「薔薇が」
「甘く美味しいから奏多も後少し馴染んだら食べてみなさい」
「はい」

薔薇の味少し興味がありす、ローズティーはいい香りがして結構好きなんだよね。

「ルイスは薔薇を育てる仕事もしていて、そんな中で出会ってしまったんだ運命の番ではなかったが、ルイスと恋仲に成った女性とだが彼女は吸血鬼になる事を否定した、人間のまま死にたい最後にルイスに血を全て飲んで一つになりたいと遺言し、ルイスは実行した」

クリス様が悔しそうにルイス様が先ほどまで居た方向を睨み付ける。

「彼女はもしかして」
「あぁ、人間の血液は処女が一番美味しいそれも首に噛みつき飲む血は最高峰だ、そして年老いた血は不味い何よりも病気の血液は吸血鬼の毒だ身体を休めるために、毒を抜くためには吸血鬼を眠りに付かせ解毒するのを待つしかない」

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