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幹さん
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「遅い、遅い」
「うわっ、ちょっと落ち着いて下さいよ幹さん」
ダンダンッと電話を掛けては又掛けての繰り返しをする。
今日は最終確認の日だと言うのに連絡が来ないのだ、締め切りを破った事はない時間ギリギリと言う事は合ったが。
「編集長が今時間をギリギリまで引き伸ばしていますから、先生と早く連絡付けてください、あっ、先生の家に行ったらどうですか刈谷先生みたく逃亡や島崎先生みたく引きこもりって」
ダンッとカバンに手帳とノートパソコンを入れて走り去る姿に。
「飛鳥先生に限ってあり得ないだろう」
「ですよね、何か合ったんですかね」
ピンポーンピンポーンとインターホンを鳴らす、が顔は青ざめてしまう幹だ。
「はい、どちら様ですか」
「えっと、結城莉音くんの家ですか、在宅してらっしゃいますか」
タラタラッと嫌な汗を流す、聞いていない、再婚した事は知っているし、アトリエのマンションを借りたとは知っているが。
「アポは取っていますか」
「あっ、はい今日午前中に会う約束をしているのですが電話やメール等一切の返答が無く困って居るのですが」
「・・・・少々お待ち下さい」
時計とにらめっこをしながら時間が過ぎていく、ある車が門の中から見える。
「幹さんでしょうか」
「あっ、はい幹です」
名刺を燕尾服の男に渡す。
おいっおいっマジで聞いていないぞ、莉音。
「その貴方は莉音の事を知っていますか」
「幹さん、莉音様の担当編集者ですね、少しだけ込み入った話になります此方へ」
「すみませんが、莉音に会わせてください締め切りの打ち合わせが有ります、先方はもう待っていて、時間があ」
幹に莉音のパソコンを見せる。
「ーっなっ」
「此方へ、どうぞ」
応接室に幹を案内する、木村。
「幹さん、すみませんが今回の打ち合わせは出来ません、一週間前に莉音様と莉音様のご学友の方と一緒に誘拐されています」
「なっ」
「居場所が分かり救出している所です」
「うわっ、ちょっと落ち着いて下さいよ幹さん」
ダンダンッと電話を掛けては又掛けての繰り返しをする。
今日は最終確認の日だと言うのに連絡が来ないのだ、締め切りを破った事はない時間ギリギリと言う事は合ったが。
「編集長が今時間をギリギリまで引き伸ばしていますから、先生と早く連絡付けてください、あっ、先生の家に行ったらどうですか刈谷先生みたく逃亡や島崎先生みたく引きこもりって」
ダンッとカバンに手帳とノートパソコンを入れて走り去る姿に。
「飛鳥先生に限ってあり得ないだろう」
「ですよね、何か合ったんですかね」
ピンポーンピンポーンとインターホンを鳴らす、が顔は青ざめてしまう幹だ。
「はい、どちら様ですか」
「えっと、結城莉音くんの家ですか、在宅してらっしゃいますか」
タラタラッと嫌な汗を流す、聞いていない、再婚した事は知っているし、アトリエのマンションを借りたとは知っているが。
「アポは取っていますか」
「あっ、はい今日午前中に会う約束をしているのですが電話やメール等一切の返答が無く困って居るのですが」
「・・・・少々お待ち下さい」
時計とにらめっこをしながら時間が過ぎていく、ある車が門の中から見える。
「幹さんでしょうか」
「あっ、はい幹です」
名刺を燕尾服の男に渡す。
おいっおいっマジで聞いていないぞ、莉音。
「その貴方は莉音の事を知っていますか」
「幹さん、莉音様の担当編集者ですね、少しだけ込み入った話になります此方へ」
「すみませんが、莉音に会わせてください締め切りの打ち合わせが有ります、先方はもう待っていて、時間があ」
幹に莉音のパソコンを見せる。
「ーっなっ」
「此方へ、どうぞ」
応接室に幹を案内する、木村。
「幹さん、すみませんが今回の打ち合わせは出来ません、一週間前に莉音様と莉音様のご学友の方と一緒に誘拐されています」
「なっ」
「居場所が分かり救出している所です」
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