僕の義理兄弟

丞と

幹さんが訂正した方がいい点を赤ペンで記入してある部分を書き直す。
が、主人公の性格が可愛いいツンデレに直して欲しいとは・・どうしても納得出来そうにない
作品に作者は命を吹き込んでいる、それを変えなければならないならそれは違う作品になってしまう。

「この子は・・・しっかりしていているけど天然なふわふわした子」

ハァーッと息を吐く。
アマスの新曲を流しリラックスを試みるが、義理の兄達の顔を思いだし気分が沈む。

「ハァーッ・・んっ」

キラキラと輝く芸術の歌とダンスが可愛いし見入る、可愛いらしい女の子じゃなくこれが男の子。

「検索、検索と」

アスタというアニメのヴィリーというユニットに釘付けになる、胸がトキメク。

「砂漠の桜、聖なる天使、楼閣、魅力5年目のアニメかぁ、あっ、この主人公見たことある」

ついつい１話から全てを見てしまった。
原稿は全然進んで居ない。

「うわっ、満足満足・・なんだけど、どうしょう・・・とりあえず、うんライブBlu-rayと声優ライブBlu-rayにＣＤにグッズ買わないと」

最近はアニメショップに全く行っていなかったから早速行こう。
今は19時かぁ、急がないと閉まってしまう。
アニメショップは３６５日休みなく営業中だ。

「ふふふんっ」

僕は忘れていたんだ、出掛ける時は絶対に木村さん達に言わなくてはならないと。

「うわっ、混んでるなぁ」

あり得ない程の長い列に並ぶ。
並んだらこっちのもの、ふふふんっ。

「あっ」
「あっ、莉音」

丞とニッコリと笑う考える事はみな同じか、それとも類は友を呼ぶのか。

「アマスの新曲会いに来たの丞は」
「あー実はアスタのタオルとかグッズと新曲を買いに来たの、まさか莉音もここで会うとはね」

クスックスッと笑う丞はいつもにまして綺麗だ。
ふと丞の服装に目を向ける。

「あれっ、洋服んっ」
「クスッ和風と洋服を合わせたんだ」
「デザイン丞が考えたの」
「うん、どう」

丞の服装は凄く和風なんだけれど、洋服の様に動きやすそうで今若い人も着れそう、

「丞は凄いね」
「莉音なんか悩んでるの」

丞とお目当ての戦利品を買い、とぼとぼと歩く。