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まさかな
しおりを挟む祐美が机を蹴る、蹴るなよ机を。
痛そうだなぁと呑気に構えていたら矛先が向いてきた。
「おと、結城様書いていいですか」
ウズウズしていた様に麗鷲が加入してくる、傍観者でいた僕に罰が当たったのだろうか祐美がにゃにゃしている。
「嫌、「なんで麗鷲様がこんな庶民を書くのさぁ」
「麗鷲様麗鷲様にはこの僕が主人公なのが相応しいよ」
ギャギャギャ言い出すクラスに僕は現実逃避したのはいうまでもない。
「うー」
「おまえ、気を付けろよ親衛隊に」
「あー」
そう今までも何気に地味なイタズラは多かったが、このクラスにいる人は関係無いんだよね。
みんなこのクラスは仲が比較的に良好だ。
ただし、先程の親衛隊は隣のクラスだ、休み時間のこの時間を利用し来たらしい。
先程の時間に一斉に教師が発表したみたいなんだよね、いい迷惑だ。
「大丈夫だよ、Sクラスの結城君をSクラスは見方だから」
「だな、いくら金持っていてもバカなヤツとは話が合わない」
「会話のテンポとか説明とか一々なんかずれるよね」
うんうんと他クラスを追い出した教室の人達が頷く。
「Sクラスまで突撃してくるとは危ないな」
「だね、天下のSクラスは平等が売りだからね」
「頭良ければの話だけどね、結城君はなんかこっちの匂いがするんだよね」
ゴホッゴホッと咳き込んでしまう。
そう父は普通の一般の人だったが母が普通とはかけ離れていると知った今、僕もちょっとズレているのかもと考えてしまう。
「あーそれ分かる」
「だよね、結城の髪の毛ってなんかみたことあるような」
「だよね、なんか…伝説のお方に似てなくないような」
ぶふっと吹き出しそうになるが耐える。
伝説のお方って誰ですかぁ、でも嫌な予感って当たるんだよなぁ。
「教員は誰か一人とは言ってなかった、自分が尊敬できる憧れな人や友達ならいいと、許可を取る必要もない、勝手に書けばいい…まぁ許可は欲しいけどな………まぁ俺はだけどな、で莉音は決めたのか」
Sクラスの中にも表だっては言わないが、親衛隊の隊長や福隊長って結構居るんだよなぁ。
「うーん」
勿論親衛隊を作られているのが大体はSクラスらしいけど。
自分が親衛隊に居ても自分の親衛隊があって良いらしい。
「…あっ、この学園と外の学校の事を書くよ」
「なんか…嫌な事いっぱいありそうだな」
祐美は読んでいる小説から顔をあげてげんなりする。
祐美は外の世界とこの異空間の違いが分かる男だ。
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