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お風呂
しおりを挟む「ふぁーっ、お風呂大きいね」
「大きいーっ、莉音肌白いーっ」
キャキャッと三人で大きいお風呂に入る。
海の中に入ったから海の水でベタベタしていて居るんだよね。
「うわっ、綺麗」
「あっこのシャンプーいいね」
僕が使っているシャンプーに丞が食い付く。
僕の使っているシャンプーとボディーソープは青菜グループの系列店のソープ専用店なんだよね。
「……あっ、うんコレに変えてから髪はサラサラで、肌はしっとりしていていいよ」
「本当にスベスベだね、少し頂戴」
「いいよ」
ガシャワシャと指の背で下から上に、上から下に洗う。
しっかりと洗ったらしっかりと流す、洗い流しがあると禿げるからね。
この時、佑美が僕に向かい何かを言おうとしていたなんて、僕は気付かなかった。
「あ、コレって限定販売だよね……ソープの大手ブランド……の」
丞の言葉に佑美が慌てる、なんで佑美が慌ててるの……。
僕は内心戸惑うが、佑美の言葉に乗っかろうと思うが。
「佑美……知ってるの」
「ーっ、ハァーッ明日まで待っていたんだけど、限界だなぁ…………真緋琉さんに聞いた」
「そう、黙っていて……ごめん、丞と佑美に僕の言葉で明日言うつもりだったけど、聞いてくれる」
佑美が大きく息を付く、僕も深呼吸して決心する。
「結城莉音って名前、今の名前じゃないんだ、親が再婚して結城じゃ無くなった……でも結城の名前は父が死んで、僕一人しか受け継げないから……結城の姓を大切にして生きたかったんだけど、未成年の僕には無理だったから……」
丞がぎゅっと手を握ってくれる。
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