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真緋琉のスタジオ
しおりを挟む「………うわっ変わってないね」
「んー何年経った」
「2年ぶりかなぁ」
翌日、真緋琉の収録スタジオ兼自宅に入る。
ローズのいい香りが鼻にほんわりと香る。
「……よし、リハやるぞ」
「はい」
♪♪♪♪♯♪♪♪$♪♪☆♪♪♭♪♪♪∮♪♪♪♪∮☆
「おー、結構結構…仕上げてきたなぁ」
「勿論、手抜きはしたくないからね…」
そう……そのお陰で寝不足だけれど、満足な音を届けたいから。
「……もう少し穏やかにおしとやかに」
「……はい」
♪♪♪♪♯♪$☆♭♪♪♪∮♪♪♪♪∮☆
一時間のリハに一時間の収録を終わらせる。
「……よし、いいよ」
「ふー、聞かせて」
チエックをする為に一通り聞く。
それから納得するまで、何回もやり直しをする。
「おはよう」
「おはよう、待ったか」
「待ってないよ」
佑美の豪華な車が駅前に止まり、佑美は窓から声をかけてくる。
「おはようございます、本日の運転手をさせていただいています、名嘉山家の執事でございます、これより溪村様のお屋敷に先に行かせて頂きます」
「はいっ、ありがとうございます、本日は宜しくお願い致します」
ペコリと頭を下げる、僕に容赦なく佑美の笑い声が響く。
もっといえば、佑美は座席に寝転がり大爆笑している。
「なんで、お前まで、丁寧語なんだよヒハハハブハッゲホッゲホッ」
「……佑美様大丈夫ですか」
佑美の背中を撫でる運転手、そして運転手は座席の中央の冷蔵庫から飲み物を取りだし、佑美は涙目になりながら飲み物を飲む。
「ヒーッおもしろ……あっ……………なんか飲むか、コーラとレモンティーと紅茶と珈琲とお茶にスカッシュとオレンジリキュールとカシスオレンジにジンにバナナチョコオーレリキュールと」
「ちょっ…………ちょっと待てーっ、佑美さん、佑美さん僕たちまだ未成年だよ」
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