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第1章 幕間
幕間 星歌を勧誘した話
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くるとにはなんとか帰らせる事に成功した。仲間になる話はまた改まって話そうと思う。それよりも今は星歌をスカウトすることに集中しよう。
確かここら辺に神社があったよな? よし空き地があった。そしたらすぐ目の前に目的地が見えたのでした。神社はとても質素でそこに女の子3人が共同で暮らしている。星歌はその内の1人なわけさ。
「そこの者。我々の領地になんの用があってきた!」
「ギャーー!? なんだ、人だった......」
......今ものすごく失礼な発言をしてしまった。慌てて発言を撤回した。
おそらく神社に住んでいる中の1人だろう。俺はその幼そうな女の人に今星歌がどこに居るのかを聞き出した。どうやら買い物に行ってるらしい。そんなわけで星歌が帰ってくるまで神社にお邪魔する事になった。
◇◇◇◇◇
なんだろう。なんか凄く恥ずかしい現場を目撃してしまっている気がする。興味本位で部屋を覗いたら、女同士がスキンシップしているのを見てしまったのだ。いや待て待て......これはもしかして俺は今禁断の恋を見届けているのだろうか?
どうしよう、これを普段から見続けているであろう星歌さんの精神状態が心配になってきた。いやでもそんなことを見ちゃったら俺に相談しにくるはず。つまりまだ気づいてないのか......? まあなんにせよ。
「世の中には俺の知らない世界がまだまだあるんだなぁ......ここに居辛い雰囲気だ。早く買い物から帰ってきてくれよ......」
俺は静かに扉をそっ閉じして、暇つぶしに神社の中庭を探検してみる事にした。中庭には鋭い歯を持ってる大口花、可愛い猫、実の一つ一つに怖い顔が実っている樹木。果ては石がまるで生きてるかのように不気味な声を出しているし、お化け屋敷かなんかか!? ここ!? どうやら俺は踏み込んではいけない領域に足を踏みいれてしまったようだ。どうする星夜、早くこの場から逃げないといろんな意味でマズい気がする。かと言って......ウーーム。
「キャぁぁぁ!?」
「ギャァァァ!?」
俺はいきなり正体不明の生命体にどつかれて、緊張の糸が切れたかのように意識を失った。
◇
目を開けると、俺は布団の上にいた。どうやら誰かが俺を運んでくれたようだ。少し間が経っただろうか? なんとか起き上がってみたら、目の前にはさっき出くわして神社を案内してくれた人が正座をしていた。俺はこの人のあまりの不気味さに、森中にお化けが出たか如く絶叫しかける。だがなんとかこれを堪えて、俺はこの人に丁寧にお礼を言うことにした。
「貴方が俺をここまで運んでくださったんでしょうか? ありがとうございます」
なんだろう? さっき会った時よりもさらに不気味さを増しているんだけど......? ここがもし、お化け屋敷として案内されたら、みんな余裕で信じるレベルだぞ......
「そ、そういえば星歌さんはもう帰ってきたのですか......?」
その失言をした瞬間、この部屋は一気に静寂という重い空気に支配された。数分の間沈黙の末、ようやく俺は重い口を開けて、もう一回尋ねてみる......
「あ、あのぉ......」
「星歌さんは奥にいるぞ。待っているから早く行ってみるがよい」
なんだろう......この人から湧き出ているオーラの圧が、俺の存在を押し潰してくるような危険なヤバさを醸し出している。やっぱりここは別世界かなんかか?
◇◇◇
「えっと......どうしたの? 突然私にぶつかってきて、勝手に気絶したから......何かあったの?」
心配対象である君に心配されてしまう俺の図。ていうかさっきぶつかった相手って君だったのか......とにかく本題に入ろう。
「どこから話そうかな......」
俺はこれまでの経緯を話し、その後完全に勧誘する。星歌は終始戸惑ってる印象だった。
「えっと......つまり私が魔物討伐パーティーに参加してほしいって話?」
「簡単に言えばそうだ」
その返答に星歌は黙ってしまった。もしかしてダメっぽい? そう思った矢先、
「私でいいならやろうかな。神社もあの子達なら任せられると思うし」
「おーー! マジで!? ありがとう!」
「その話! 裏から聞かせてもらった! 我々は今から物申す!」
交渉成立したと思ったら、誰かが乱入してきやがった。誰かと振り向いてみたら、ふすま越しに2人の影が......
「星歌さんは神社を管理しているんじゃありませんか?」
「貴方が変な所に入るのはどうでもいい。ただ、我々だけに責任を押し付けてくるのは許さん」
史上最大レベルで触れちゃいけなさそうな恋コンビじゃん!? そいつらの主張は、星歌は自由奔放ではあるが一応巫女と言う立場なんだから、最低限役目は果たせと言う。つまり実質勧誘成功ってわけだ! やったぜ!
◇◇◇◇◇◇◇
この出来事によって星歌が後のぶっ飛ばし隊に入るきっかけになる。
幕間 終わり!
確かここら辺に神社があったよな? よし空き地があった。そしたらすぐ目の前に目的地が見えたのでした。神社はとても質素でそこに女の子3人が共同で暮らしている。星歌はその内の1人なわけさ。
「そこの者。我々の領地になんの用があってきた!」
「ギャーー!? なんだ、人だった......」
......今ものすごく失礼な発言をしてしまった。慌てて発言を撤回した。
おそらく神社に住んでいる中の1人だろう。俺はその幼そうな女の人に今星歌がどこに居るのかを聞き出した。どうやら買い物に行ってるらしい。そんなわけで星歌が帰ってくるまで神社にお邪魔する事になった。
◇◇◇◇◇
なんだろう。なんか凄く恥ずかしい現場を目撃してしまっている気がする。興味本位で部屋を覗いたら、女同士がスキンシップしているのを見てしまったのだ。いや待て待て......これはもしかして俺は今禁断の恋を見届けているのだろうか?
どうしよう、これを普段から見続けているであろう星歌さんの精神状態が心配になってきた。いやでもそんなことを見ちゃったら俺に相談しにくるはず。つまりまだ気づいてないのか......? まあなんにせよ。
「世の中には俺の知らない世界がまだまだあるんだなぁ......ここに居辛い雰囲気だ。早く買い物から帰ってきてくれよ......」
俺は静かに扉をそっ閉じして、暇つぶしに神社の中庭を探検してみる事にした。中庭には鋭い歯を持ってる大口花、可愛い猫、実の一つ一つに怖い顔が実っている樹木。果ては石がまるで生きてるかのように不気味な声を出しているし、お化け屋敷かなんかか!? ここ!? どうやら俺は踏み込んではいけない領域に足を踏みいれてしまったようだ。どうする星夜、早くこの場から逃げないといろんな意味でマズい気がする。かと言って......ウーーム。
「キャぁぁぁ!?」
「ギャァァァ!?」
俺はいきなり正体不明の生命体にどつかれて、緊張の糸が切れたかのように意識を失った。
◇
目を開けると、俺は布団の上にいた。どうやら誰かが俺を運んでくれたようだ。少し間が経っただろうか? なんとか起き上がってみたら、目の前にはさっき出くわして神社を案内してくれた人が正座をしていた。俺はこの人のあまりの不気味さに、森中にお化けが出たか如く絶叫しかける。だがなんとかこれを堪えて、俺はこの人に丁寧にお礼を言うことにした。
「貴方が俺をここまで運んでくださったんでしょうか? ありがとうございます」
なんだろう? さっき会った時よりもさらに不気味さを増しているんだけど......? ここがもし、お化け屋敷として案内されたら、みんな余裕で信じるレベルだぞ......
「そ、そういえば星歌さんはもう帰ってきたのですか......?」
その失言をした瞬間、この部屋は一気に静寂という重い空気に支配された。数分の間沈黙の末、ようやく俺は重い口を開けて、もう一回尋ねてみる......
「あ、あのぉ......」
「星歌さんは奥にいるぞ。待っているから早く行ってみるがよい」
なんだろう......この人から湧き出ているオーラの圧が、俺の存在を押し潰してくるような危険なヤバさを醸し出している。やっぱりここは別世界かなんかか?
◇◇◇
「えっと......どうしたの? 突然私にぶつかってきて、勝手に気絶したから......何かあったの?」
心配対象である君に心配されてしまう俺の図。ていうかさっきぶつかった相手って君だったのか......とにかく本題に入ろう。
「どこから話そうかな......」
俺はこれまでの経緯を話し、その後完全に勧誘する。星歌は終始戸惑ってる印象だった。
「えっと......つまり私が魔物討伐パーティーに参加してほしいって話?」
「簡単に言えばそうだ」
その返答に星歌は黙ってしまった。もしかしてダメっぽい? そう思った矢先、
「私でいいならやろうかな。神社もあの子達なら任せられると思うし」
「おーー! マジで!? ありがとう!」
「その話! 裏から聞かせてもらった! 我々は今から物申す!」
交渉成立したと思ったら、誰かが乱入してきやがった。誰かと振り向いてみたら、ふすま越しに2人の影が......
「星歌さんは神社を管理しているんじゃありませんか?」
「貴方が変な所に入るのはどうでもいい。ただ、我々だけに責任を押し付けてくるのは許さん」
史上最大レベルで触れちゃいけなさそうな恋コンビじゃん!? そいつらの主張は、星歌は自由奔放ではあるが一応巫女と言う立場なんだから、最低限役目は果たせと言う。つまり実質勧誘成功ってわけだ! やったぜ!
◇◇◇◇◇◇◇
この出来事によって星歌が後のぶっ飛ばし隊に入るきっかけになる。
幕間 終わり!
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