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第1章 旅路
1-3 VSモンスター
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「行列が見えてきたら、そこが関門の入り口に並んでいる人と思えばいいよ」
マールを主導に俺達は整備された道を進んでいる。なるほど、水の都と呼ばれている由縁は川があちこち流れているからか。とてもいい絶景だな。
「ここを抜けたらすぐ着くならしばらく私は魔法を放つことはないわけですの。想像してた旅とは少々違いますけど、これもまた旅なんですわね」
「そうだね~」
風景を楽しむのも旅の醍醐味なんだよね。これもまた違う刺激をくれるんだ。
「そうだマールさん」
「はいはーい。どうしました~?」
みんな明日も知れぬ身なんだし言える時に言っとかないとな。
「言い忘れてたけど旅仲間になっくれてしかも道案内してくれてありがとう。俺達2人だったらアリシアまで来れてないと思う」
「なっ!? 貴方はともかく私は巻き込まれる筋合いはないですわ!」
「ハッハッハ! お嬢様にしてはジョークがお上手ですね! まだオムツも卒業してないくせにようそんなことを言えたな!」
「な、何年前の話を......!?」
「まあまあ、お二人さん落ち着いて」
小鳥達が囀り優しく平穏な音色を横目に、友人に軽い口喧嘩を叩けるこんな平和な日々がずっと続けばいいのに......
「オンナノニオイ......オナゴ」
そう思った矢先にこんなことになる。なんか気が緩んだら毎回こうなるのマジでやめてほしい。
森から突然姿を現したコイツは言語を放つ豚の怪物だった。
「オークか!?」
オークは若い女の子を好んで食べる性獣で、男には全く興味を持たないことで知られている。そんなに強くはないとはいえ、戦闘慣れしてない一般人にとっては脅威の存在になりうる。危険な魔獣なんだ。
そんな奴がなんでここにいる。普段は森の奥深くで生活してるはずだろ。滅多に会うことはない希少な奴だっただろ。
「しまった。年に一回の繁殖期が今日だったのか!」
マールさんが言うには、この時期オーク達は繁殖期を迎えているらしく、オス達はありとあらゆるメスの動物、人間達に種を植え付けるらしい。ちなみに植え付けられた種は早く取っておかないと一年の今頃、被害者の腹を突き破ってオークが生まれてしまうらしい。
「評判通りの魔獣だな。俺が男でよかった」
「なに寝ぼけたこといってますの! ていうかあれ? あの魔獣何故か私を見てヨダレを出してるんですけど......?」
オークがよつばに向かって猛突進してくる。いきなり食べに狙ってきたようだが、そう簡単に許せるかよ!
「ニードルガード!」
トゲトゲを生やした盾でオークの攻撃を受けていく。流石に全力の一撃受けたらトゲが刺さらずむしろ潰れてしまう。凡庸性の高い攻防一体の技とはいえ、これでは一筋縄ではいかなそうだ。
「盾だけが取り柄だと思うなよ......フレイム!」
俺の初歩魔法でオークが少し怯んだ。するとオークの背後に回り込んでいたマールが斬りかかる!
「あら? マールさん!?」
マールの剣がオークの身体に当たらない。いや剣がオークを避けているのか? オークは動いてすらないのに当たらない。
上級者みたいな構えからクソみたいな命中率だな。素手で戦ったほうがいいんじゃないだろうか?
「あっ」
マズいマールがオークの腕に捕まった! このままじゃ二つの意味で食われてしまう! 流石にオークの種付けなんて目の前では見たくないし、ましてやマールがやられるのはなんか嫌だ。
なんとか助けるために前進する。その際よつばに援護射撃を頼むことにした。
「よつば! 早く援護魔法を!」
「氷塊よ、降り注げ! アイスストーム!」
氷塊が空から降り注ぐ魔法を放ったな。
氷が降り注ぐのはいいのだが、とにかく範囲が狭すぎる。具体的にどんな感じだと言うと、俺達の二倍くらいあるであろうオークが少しでも動いたら、もう当たらない。
狭い割に威力も魔法が本職じゃない俺と比べても少しよつばのほうが強いだけだし。この魔法、大きめなあられが降ってるだけだから。力を溜めたら強くはなるけど、使い勝手悪いだろうし......もしかしてこのパーティー俺含めてヤバい?
「さっきから何をボサッとしていますの! たとえ私の魔法が未熟でも当てさえすれば全て丸く解決するのですわ! それ!」
こう言い放ったよつばが魔法をオークに当てようとしてるその直後、マールの足蹴りがオークの腹を歪ませた。
「オ、オンナノケリ......クセニナリソウ」
これはマズい奴。いわゆるマゾオークだ!? マゾっていろんな痛みを快楽に変える特殊性癖の持ち主なんだけど、多分そうに違いない。てことはつまり俺達ではただでさえ耐久力のあるオークを倒すことは不可能に近い。
なら、マールさんを助けたらすぐに逃げる方向で良さそう。
手始めにオークの腕に短剣を突き刺そう。オークの性質上俺はノーマーク。致命傷を与えれなくても対応できないはずだ。
「不意打ちシールドブレイク!」
俺の剣がオークに突き刺さんとした瞬間、オークの様子が豹変した。
よつばが放った比較的大きい氷塊がオークの目に入り、その直後暴れだしたのだ。オークは言葉にならない絶叫を叫びながらのたうちまわり、マールさんを手放して森の奥に逃げ帰っていった......
なんとかオークを追い払うことができたようだ。よつばの魔法さまさまだったわ。よつばの活躍がなかったらどうなってたか......
「た、体力の限界......グフッ」
そのよつばは久しぶりに魔法を使って疲れてしまったのか、マールの膝枕に眠ってしまっている様子。兎にも角にもマールも無事のようでやっと一息つけれるよ。
◇
マールがやっぱり脱退すると言い出した。その理由はここにいても役に立てないからと言う。
「僕のせいでみんなを危険な目に晒してしまった。やっぱり僕はどこへ行っても助けられっぱなし。もう誰にも迷惑かけたくないんです」
「そんなに自分を責めるんじゃないよ。俺だって役に立たないという理由で勇者パーティーから抜けた身だし。むしろ君は可能性あるよ」
「そう言ってから裏切るんだ。僕なりに頑張ってるのにみんなでバカにして」
「俺達がそんなことをするような人に見えるか。何を言われようが俺達はもう仲間だ。それだけは変わらないし変わらせない」
俺の必死の慰留は実り、なんとか仲間として留まってくれた。マールさんは何故か泣きまくっている。その気持ち痛くなるほどわかるよ。俺だって状況や立場が違っているけど、マールの立場まんま過去の自分と重なるんだ。
なんで他人は頑張っている人を平気でバカにするのだろうか? すぐに活躍できない人と決めつけることができるのだろうか? 俺が言える立場でもないけど......
またあいつに聞きたいことができたところで、俺はよつばを背負い、マールさんは俺が持ってた荷物を持ち、アリシアに向かう。
◇◇◇◇◇◇
次回に続く
マールを主導に俺達は整備された道を進んでいる。なるほど、水の都と呼ばれている由縁は川があちこち流れているからか。とてもいい絶景だな。
「ここを抜けたらすぐ着くならしばらく私は魔法を放つことはないわけですの。想像してた旅とは少々違いますけど、これもまた旅なんですわね」
「そうだね~」
風景を楽しむのも旅の醍醐味なんだよね。これもまた違う刺激をくれるんだ。
「そうだマールさん」
「はいはーい。どうしました~?」
みんな明日も知れぬ身なんだし言える時に言っとかないとな。
「言い忘れてたけど旅仲間になっくれてしかも道案内してくれてありがとう。俺達2人だったらアリシアまで来れてないと思う」
「なっ!? 貴方はともかく私は巻き込まれる筋合いはないですわ!」
「ハッハッハ! お嬢様にしてはジョークがお上手ですね! まだオムツも卒業してないくせにようそんなことを言えたな!」
「な、何年前の話を......!?」
「まあまあ、お二人さん落ち着いて」
小鳥達が囀り優しく平穏な音色を横目に、友人に軽い口喧嘩を叩けるこんな平和な日々がずっと続けばいいのに......
「オンナノニオイ......オナゴ」
そう思った矢先にこんなことになる。なんか気が緩んだら毎回こうなるのマジでやめてほしい。
森から突然姿を現したコイツは言語を放つ豚の怪物だった。
「オークか!?」
オークは若い女の子を好んで食べる性獣で、男には全く興味を持たないことで知られている。そんなに強くはないとはいえ、戦闘慣れしてない一般人にとっては脅威の存在になりうる。危険な魔獣なんだ。
そんな奴がなんでここにいる。普段は森の奥深くで生活してるはずだろ。滅多に会うことはない希少な奴だっただろ。
「しまった。年に一回の繁殖期が今日だったのか!」
マールさんが言うには、この時期オーク達は繁殖期を迎えているらしく、オス達はありとあらゆるメスの動物、人間達に種を植え付けるらしい。ちなみに植え付けられた種は早く取っておかないと一年の今頃、被害者の腹を突き破ってオークが生まれてしまうらしい。
「評判通りの魔獣だな。俺が男でよかった」
「なに寝ぼけたこといってますの! ていうかあれ? あの魔獣何故か私を見てヨダレを出してるんですけど......?」
オークがよつばに向かって猛突進してくる。いきなり食べに狙ってきたようだが、そう簡単に許せるかよ!
「ニードルガード!」
トゲトゲを生やした盾でオークの攻撃を受けていく。流石に全力の一撃受けたらトゲが刺さらずむしろ潰れてしまう。凡庸性の高い攻防一体の技とはいえ、これでは一筋縄ではいかなそうだ。
「盾だけが取り柄だと思うなよ......フレイム!」
俺の初歩魔法でオークが少し怯んだ。するとオークの背後に回り込んでいたマールが斬りかかる!
「あら? マールさん!?」
マールの剣がオークの身体に当たらない。いや剣がオークを避けているのか? オークは動いてすらないのに当たらない。
上級者みたいな構えからクソみたいな命中率だな。素手で戦ったほうがいいんじゃないだろうか?
「あっ」
マズいマールがオークの腕に捕まった! このままじゃ二つの意味で食われてしまう! 流石にオークの種付けなんて目の前では見たくないし、ましてやマールがやられるのはなんか嫌だ。
なんとか助けるために前進する。その際よつばに援護射撃を頼むことにした。
「よつば! 早く援護魔法を!」
「氷塊よ、降り注げ! アイスストーム!」
氷塊が空から降り注ぐ魔法を放ったな。
氷が降り注ぐのはいいのだが、とにかく範囲が狭すぎる。具体的にどんな感じだと言うと、俺達の二倍くらいあるであろうオークが少しでも動いたら、もう当たらない。
狭い割に威力も魔法が本職じゃない俺と比べても少しよつばのほうが強いだけだし。この魔法、大きめなあられが降ってるだけだから。力を溜めたら強くはなるけど、使い勝手悪いだろうし......もしかしてこのパーティー俺含めてヤバい?
「さっきから何をボサッとしていますの! たとえ私の魔法が未熟でも当てさえすれば全て丸く解決するのですわ! それ!」
こう言い放ったよつばが魔法をオークに当てようとしてるその直後、マールの足蹴りがオークの腹を歪ませた。
「オ、オンナノケリ......クセニナリソウ」
これはマズい奴。いわゆるマゾオークだ!? マゾっていろんな痛みを快楽に変える特殊性癖の持ち主なんだけど、多分そうに違いない。てことはつまり俺達ではただでさえ耐久力のあるオークを倒すことは不可能に近い。
なら、マールさんを助けたらすぐに逃げる方向で良さそう。
手始めにオークの腕に短剣を突き刺そう。オークの性質上俺はノーマーク。致命傷を与えれなくても対応できないはずだ。
「不意打ちシールドブレイク!」
俺の剣がオークに突き刺さんとした瞬間、オークの様子が豹変した。
よつばが放った比較的大きい氷塊がオークの目に入り、その直後暴れだしたのだ。オークは言葉にならない絶叫を叫びながらのたうちまわり、マールさんを手放して森の奥に逃げ帰っていった......
なんとかオークを追い払うことができたようだ。よつばの魔法さまさまだったわ。よつばの活躍がなかったらどうなってたか......
「た、体力の限界......グフッ」
そのよつばは久しぶりに魔法を使って疲れてしまったのか、マールの膝枕に眠ってしまっている様子。兎にも角にもマールも無事のようでやっと一息つけれるよ。
◇
マールがやっぱり脱退すると言い出した。その理由はここにいても役に立てないからと言う。
「僕のせいでみんなを危険な目に晒してしまった。やっぱり僕はどこへ行っても助けられっぱなし。もう誰にも迷惑かけたくないんです」
「そんなに自分を責めるんじゃないよ。俺だって役に立たないという理由で勇者パーティーから抜けた身だし。むしろ君は可能性あるよ」
「そう言ってから裏切るんだ。僕なりに頑張ってるのにみんなでバカにして」
「俺達がそんなことをするような人に見えるか。何を言われようが俺達はもう仲間だ。それだけは変わらないし変わらせない」
俺の必死の慰留は実り、なんとか仲間として留まってくれた。マールさんは何故か泣きまくっている。その気持ち痛くなるほどわかるよ。俺だって状況や立場が違っているけど、マールの立場まんま過去の自分と重なるんだ。
なんで他人は頑張っている人を平気でバカにするのだろうか? すぐに活躍できない人と決めつけることができるのだろうか? 俺が言える立場でもないけど......
またあいつに聞きたいことができたところで、俺はよつばを背負い、マールさんは俺が持ってた荷物を持ち、アリシアに向かう。
◇◇◇◇◇◇
次回に続く
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