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始まりの勇者編

20 過去の世界

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 「あんなにでかかった赤鬼が一瞬で塵のように消失した……」

 目の前で信じられない光景を見せられた美希と一彩は各々の仕草で驚いていた。

 魔物の大群を倒したその男はゆっくりと体をこちらに向けると人間が増えてるのに気づいた、

「トウカ君、じゃないか」

 男は、一瞬でこちらに移動してきた、

「相変わらずだなヤマト」

「トウカ君こそ」

 二人は、再開をすると固く握手をした。

 ヤマトは、美希と一彩の姿を見ると、

「君達が悟君とハイネ君が言っていた未来から来た子達ですか?」

 と、トウカに聞くと、

「そのようだけど、未来から来たってどう言うことだ説明してくれ」

 「私が説明します」

 ハイネが説明をし始めた、

「 ドラコ王国は、私達が来た世界では500年前に滅んでそこに私達が住んでいた国の建国されています」

「500年!?」

 500年、それは長いようだがトウカは美希達が住んでいた地球と自分達が過ごしていた地球ではそんなに時間が進んでいないと感じていた、

「トウカ君、ここは異世界だ自分達が住んでいた地球とここでは時間の流れが違うのだろう」

「おそらくそうでしょう、私達の国はドラコ王国が滅んだ後に建国され、何度も召喚を行っています……」

 ハイネが声のトーンを小さくしていった、目の前にいるヤマトとトウカは兵士としてこの世界に来ていた、

「なんのために、召喚を私達は帝国を倒したする必要は」

「トウカ君、それは今出てきた敵が関係しているんだ」

「どういうことだ、ヤマト?」

「ワールドオーダー、ハイネ君達が500年という歳月の間、何度も現れそして何度も倒された存在」

「ワールドオーダーを知ってるんですか!?」

 美希がその名前を聞いて食いつくと、

「僕がその名前をつけた、500年後では魔王の因子と呼ばれてるようだけどね」

「魔王の因子……」

 その言葉聞いた、一彩は呟くと同時にふと疑問に思った、

「魔王、実際に魔王はいるのか?」

 と、聞くと、

「ワールドオーダーが取りついた知識を持つ魔物もしくは人」

「人……まってください人ならとっく寿命で死んじゃうのでは?」

「それを説明するためにといっても仮説程度だけど今度はワールドオーダーの特性を説明するよ」

「はい」

 ヤマトはワールドオーダーの特性を話し始めた、

「奴は、魔物もしくは人を使役そして強化する能力を持っている、姿は黒く何本の触手を持ちその先端には鋭い針を持っているのを確認した」

「黒に触手、それに針に使役と強化どこか見たような……」

 トウカはその特徴を見たような覚えがあると横からハイネが、

「もしかしたら、レッドオーガと遭遇した時に見たのでは?」

 と、言われるとトウカは思い出すと隣にいた美希も気づいた、

「そういえば、赤鬼を一度倒したときに黒い触手見たいなのが何か刺すと息を吹き返したり大きくなったりもしましたねトウカさん」

「あぁ、あれがワールドオーダーだったのか」

 それを聞いた、ヤマトは「復活? どういうことだい」と言うと、二人はあの時の事を話した。


「なるほど、使役前の魔物は死んでいても取り込めるのか」

「いや、どうだろう、死んだと言ってもすぐに来たからギリギリ生きてたかもしれない」

「いや、それでも十分だよトウカ君、美希君」

 ヤマトはそうお礼をし終わると、

「それでヤマト、どうしてここでオーガの大群と戦闘してたんだい?」

 トウカはここでの戦闘を目の当たりをして彼がなんの理由もなくここにいるわけがないと思った、

「あぁ、ワールドオーダーを追い詰めたんだ、丁度焼け野原を真っ直ぐ行ったところにいると思うよ」

「は、早いなヤマトは……」

 彼らはワールドオーダーを倒すために真っ直ぐと歩き始めた、

「所でヤマト、お前はいつからこの任務に」

「トウカさん達が帝国に向かった後すぐでしたよ、ワールドオーダーもすぐに見つけれたんですけどその時に彼らに出会って一回王国に戻ったんですけどね」

 ヤマトはそう返すと、それを聞いたトウカは何かが引っ掛かったがその気持ちはすぐに気のせいだと思い今は目下の敵を倒すために集中し始めた。

────

 焼け野原を歩き突き当たりまで歩くと目の前に絶壁が現れた、

「この辺のはずだけど」

 目的地につくとすぐに6人で別れて探すも目新しいものはなく探し終わった後にもう一度集まっていた、

「そういえば、この辺だったなあの洞窟があったのは」

 ハイネが突然そんなことを言い始めた、

「洞窟ってなんだいハイネ君」

「過去に来るときにくぐった扉のある洞窟ですよ」

 と、返すとヤマトが思い出したかのように「あるなそんな洞窟」と言うと、

「じゃ、そこに向かってみましょう!」

 と、美希が言うと「そうだな」とトウカが賛同し次の目的地が決まった。
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