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三部 反骨の国
91 挟み撃ち
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「凄いな」
「あぁ、だけどこっちはそろそろ……」
マルク達はそう話ながらも降ってくる火球を当たらないように魔法で弾き返す。
しかし、後ろからはじりじりと魔族達が近づいてきていた。
ボン!!
と、その音が聞こえると背後から打たれていた火の玉が一つ飛び越すと騎士達の逃げる方向に落ちた瞬間、火の玉は爆発した。
「こ、こんなのが……」
騎士達は上を見上げるとそこには更に火の玉が飛び交うのを見て唖然として足が止まる。
「何をしてるんだ!! 前に進め!!」
マルクが大声を上げて騎士達を前に進めようとするも。
「マルク団長、これでは前に進むことはできないです」
「仕方ない反転してここで魔族達を向かえ打つか」
マルクは後ろの方を見て近づいてくる魔族達を覗く。
「勝てると思うか……」
「難しいですかね……」
マルクとフロックは騎士達の戦力と魔族の戦力では天と地の差があるとわかっていたその矢先。
ドン!!
体に響くような音が魔族達の方向から聞こえた。
「今のは何だ!? 魔族の攻撃か?」
マルクはそう思うが魔族の中からは攻撃らしきものはなかった。
だが、じっくりと魔族達を見ていると足が止まっているのがわかった。
「一体何が起きているんだ?」
マルクはポツリと呟くと。
魔族達は騎士達から背を向け始めていた。
「まさかユウキ殿達か?」
「まさか、向こうにも魔族達が向かっていたのでは?」
マルクはこの状況に対してすぐに騎士達に向かって、
「全員反転し、魔族に魔法を打ち込むぞ!! 今、魔族達の攻撃は現在援軍の方に向いているこちらで援護をし魔族達を叩く」
マルクのその一言で騎士達は一人一人生唾を飲み込むと魔族達に向かって魔法を使用して攻撃をし始めた。
─────
「反対側に行った仲間達は一体どこに行ったんだ!?」
一人の魔族がそんな事を呟くが人間を追っていたのが現在では挟み撃ちの形になり劣性となっていた。
「一体──」
そんな事を思っていると。
「隊長!! 後方に向けた部隊は全滅です!!」
と、一人の魔族が偉そうな魔族に対してただ一言放った。
「あぁ、だけどこっちはそろそろ……」
マルク達はそう話ながらも降ってくる火球を当たらないように魔法で弾き返す。
しかし、後ろからはじりじりと魔族達が近づいてきていた。
ボン!!
と、その音が聞こえると背後から打たれていた火の玉が一つ飛び越すと騎士達の逃げる方向に落ちた瞬間、火の玉は爆発した。
「こ、こんなのが……」
騎士達は上を見上げるとそこには更に火の玉が飛び交うのを見て唖然として足が止まる。
「何をしてるんだ!! 前に進め!!」
マルクが大声を上げて騎士達を前に進めようとするも。
「マルク団長、これでは前に進むことはできないです」
「仕方ない反転してここで魔族達を向かえ打つか」
マルクは後ろの方を見て近づいてくる魔族達を覗く。
「勝てると思うか……」
「難しいですかね……」
マルクとフロックは騎士達の戦力と魔族の戦力では天と地の差があるとわかっていたその矢先。
ドン!!
体に響くような音が魔族達の方向から聞こえた。
「今のは何だ!? 魔族の攻撃か?」
マルクはそう思うが魔族の中からは攻撃らしきものはなかった。
だが、じっくりと魔族達を見ていると足が止まっているのがわかった。
「一体何が起きているんだ?」
マルクはポツリと呟くと。
魔族達は騎士達から背を向け始めていた。
「まさかユウキ殿達か?」
「まさか、向こうにも魔族達が向かっていたのでは?」
マルクはこの状況に対してすぐに騎士達に向かって、
「全員反転し、魔族に魔法を打ち込むぞ!! 今、魔族達の攻撃は現在援軍の方に向いているこちらで援護をし魔族達を叩く」
マルクのその一言で騎士達は一人一人生唾を飲み込むと魔族達に向かって魔法を使用して攻撃をし始めた。
─────
「反対側に行った仲間達は一体どこに行ったんだ!?」
一人の魔族がそんな事を呟くが人間を追っていたのが現在では挟み撃ちの形になり劣性となっていた。
「一体──」
そんな事を思っていると。
「隊長!! 後方に向けた部隊は全滅です!!」
と、一人の魔族が偉そうな魔族に対してただ一言放った。
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