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ワールドパンデミック編
三章 クリエイティブその2
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「!?」
男の足が止まる、いや、止められたというのが正しいだろう。
男の足には鉄の足枷が一瞬にして出現し、足が動かないように地面に固定されている。
「これが、貴方の力?」
「ま、そんなところだ。さてと、お前の自由は奪った。殺されたくないなら知っていることを全て話すんだな」
「ふ、ふふふ……」
「?」
男は追い詰められているというのにも関わらず、不敵に笑みを浮かべ続けている。
「何がおかしい?」
「いや、この程度で私を追い詰めているとでも思っているのか?」
「どういう意味……!」
「ふ、ほらよ!」
男は石を拾い、こちらに向けて投擲してくる。
「!」
石は明留の髪をかすめて後方に飛んでいく。
さっきから、何故石を投げるんだ……。
考えられることは2つ。
1つは相手の気を引くための行動。だが、それだけではクリエイティブの能力から脱出する方法にはならない。
つまり、考えられるのは2つ目の奴の能力という線だ。今までのことから考えると、石など、何かを投げる事で何かが起きる。あとは、瞬間移動のような……!!
瞬間移動。つまり!
「しまっ……」
目の前の男は能力で作った枷から外れ、姿をくらましているではないか。
「くそ、クリエイティブ!」
右手を地面につけ、四方に鉄の柱を立てる。
奴が瞬間移動移動してどこかに現れるというのなら、自分に対して全方向囲めばダメージを受けることは無い!
石が落ちる音と共に何かが動いたような音がした。
「なるほどね、これなら私に攻撃される事はない……と」
「まあな」
「だが、それは私にとって好都合だ」
「なに?」
「私の目的は、あくまで生き残りを探し出すこと。さっき君がきた方向から考えると、君の仲間たちは南にいるのだろうな」
「……!」
南。つまり俺たちが今住んでいる廃墟がある方向。このままここにいれば、みんなの……亜瑠花達の命が危ない。
「ふっ、では南に向かうとしよう」
足音が南に遠のいて行く。
ーーまずい、解除!
四方のクリエイティブを解除すると、そこには男の姿はない、いや、石を投げて瞬間移動して走っていく姿が視界に映る。
ーーあいつの能力は、投げた石のところにテレポートする能力か!だが、今はあいつを追う!
クリエイティブで腕に力を寄せたゴーレムを作り出す。
「頼む、飛ばせ!」
ゴーレムの腕に乗り男の元に投げ飛ばされる。
「まに、あえぇぇぇぇ!!」
男の足が止まる、いや、止められたというのが正しいだろう。
男の足には鉄の足枷が一瞬にして出現し、足が動かないように地面に固定されている。
「これが、貴方の力?」
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「ふ、ふふふ……」
「?」
男は追い詰められているというのにも関わらず、不敵に笑みを浮かべ続けている。
「何がおかしい?」
「いや、この程度で私を追い詰めているとでも思っているのか?」
「どういう意味……!」
「ふ、ほらよ!」
男は石を拾い、こちらに向けて投擲してくる。
「!」
石は明留の髪をかすめて後方に飛んでいく。
さっきから、何故石を投げるんだ……。
考えられることは2つ。
1つは相手の気を引くための行動。だが、それだけではクリエイティブの能力から脱出する方法にはならない。
つまり、考えられるのは2つ目の奴の能力という線だ。今までのことから考えると、石など、何かを投げる事で何かが起きる。あとは、瞬間移動のような……!!
瞬間移動。つまり!
「しまっ……」
目の前の男は能力で作った枷から外れ、姿をくらましているではないか。
「くそ、クリエイティブ!」
右手を地面につけ、四方に鉄の柱を立てる。
奴が瞬間移動移動してどこかに現れるというのなら、自分に対して全方向囲めばダメージを受けることは無い!
石が落ちる音と共に何かが動いたような音がした。
「なるほどね、これなら私に攻撃される事はない……と」
「まあな」
「だが、それは私にとって好都合だ」
「なに?」
「私の目的は、あくまで生き残りを探し出すこと。さっき君がきた方向から考えると、君の仲間たちは南にいるのだろうな」
「……!」
南。つまり俺たちが今住んでいる廃墟がある方向。このままここにいれば、みんなの……亜瑠花達の命が危ない。
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足音が南に遠のいて行く。
ーーまずい、解除!
四方のクリエイティブを解除すると、そこには男の姿はない、いや、石を投げて瞬間移動して走っていく姿が視界に映る。
ーーあいつの能力は、投げた石のところにテレポートする能力か!だが、今はあいつを追う!
クリエイティブで腕に力を寄せたゴーレムを作り出す。
「頼む、飛ばせ!」
ゴーレムの腕に乗り男の元に投げ飛ばされる。
「まに、あえぇぇぇぇ!!」
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