219 / 225
救出作戦
ハク戦 6
しおりを挟むレイダー「たくっ何回ステージ変えさせるんだ」
レイダーC「だがよう……考えようによっちゃステージという枠に捉
えられないって事だよな……考えたらどの試合もコイツらの殆どが
リングの形状を保ってた試合は無いよな……今までの試合でそんな
の一度も無かったろ、っその上にコイツだけは殆ど戦いもせず何も
しないのに3回場所が変わってる……まさかアレか」
レイダーR「アレなのか」
3人がハクの顔を見る。
レイダー「……」
レイダー「いやあれはあれでもアレだな」
レイダー「馬鹿……だよな?多分」
道明「あははっ確かにありゃ馬鹿だ」
レイダー「なんだコイツ?お前も馬鹿か」
「馬鹿は馬鹿でもアイツは本物だ、お前ら中途半端な馬鹿とは違う
かもな」
レイダー「何だと!」
司会「おいそこ!無駄な体力使ってんじゃねぇ!いいか此処からは
ボスの命令だ、施設内の者は全て警備に回れ、道明!テメェもやた
らとコイツら刺激すんじゃねぇ!」
レイダー「コイツ……いや貴方は道明って傭兵部隊最強の、す、すま
ねぇ、しっ知らなかったからよ」
道明「気にすんな同じ人間だ、上も下も無ぇ、だがよ名前知って態
度変えるようだからお前らは中途半端なんだよ」
ハクに時間を与える事勿れ、台風の接近も伴い施設は慌ただしく
なっていった。
司会「おい、お前ら、周り囲め!特に市街地戦になれば初回と同じ
になる、人数を増やせ出来るだけ多くだ」
レイダー「ってもよこの広い中央広場に奴らを取り囲むにゃ人数が
全然足りねぇぞ」
司会「……柵があっても乗り越える、かと言って今までの試合で場
所も運営人数ですら怪我人続出で人手も無ぇ、とは言えこいつに
限って油断は出来ねぇが奴に裂ける時間もネェ」
事実そうだった当初誠戦から始まりリング自体は使えない程の損
傷の上に純衣戦では隣会場の広い場所で行われたがリング所では無
い、途中のハクの乱入により外壁は大きく大破、多数のゾンビ熊や
人型ゾンビの侵入により試合どころでは無かったがグリマンの更な
る乱入により鎮圧はされたものの被害は甚大であった、外と隔絶さ
れた防護柵の簡易修理に人では今でも割かれていた、台風は表と裏
ハクもだが彼らにとっても残された時間は無かった。
司会にレシーバーから連絡が入ると頷き、口を開いた。
司会「試合は続行だ、心配すんな、だが人手は足らない、此処に所
属するレイダーには全員武器を配る、対戦はあの雪丸だ、先程の二
の舞にならんよう平地とは言え囲む輪は大きく取る、でねぇと雪丸
に人数を混戦で潰された日にゃ試合はもう出来ねぇ、そこでだ仮に
混戦なったとしても遠くから防御や攻撃に使える槍を配る、過去の
戦争でも馬対策にも使われてた合理的な武器だ、これなら雪丸とて
簡単に柵防御人を蹴散らす事は出来ねぇ、それでも囲むにゃ足ら
ねぇ人数も奴隷棟に配備してる人数を回すって事だ」
道明「成る程ねハクに伝聞だ、時間が無ぇ、だが見極めてぇ、これ
から三つの手助けしてやる、そこで答えを見せろ」
仁「何でそんなにアイツに固執するんだ?」
「逸材はな、そんなにいやしねぇ、ましてこんな世界だ、時間が無
いのは俺らも同じだチャンスと思えばそれを逃す時間は人間には
無ぇって事だ、後言った通りお前らも持ち場につけ」
仁「助けるのか?」
道明「まだだ、まだ見極めてねぇ、その為の配備だ、俺が合図する
まで周りと同化しろ、笠田はこの機会を利用しハクをどさくさに紛
れて殺す気だろう、お前らも笠田に悟られぬよう同じ行動を取れ、
いいか手を抜くな全力でやれ殺せると思えば殺せ、どちらにしろ
殺れれば笠田への点数稼ぎになる」
仁「本当に殺しちまうぞ」
道明「時間が無ぇって言ったろ?此処で殺されるならそれまでの奴
だってこった、どんな状況でも運と閃きが無いやつに時代は変えれ
ねぇ、俺らが参加することでハクには一層厳しい状況になるには間
違いねぇ、だからこそ余計奴を図るには此方も時短になる」
仁「……どんな理屈だよ、災難な奴だ」
道明『災難ねえ……さてどう出るか』
0
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説
年下の地球人に脅されています
KUMANOMORI(くまのもり)
SF
鵲盧杞(かささぎ ろき)は中学生の息子を育てるシングルマザーの宇宙人だ。
盧杞は、息子の玄有(けんゆう)を普通の地球人として育てなければいけないと思っている。
ある日、盧杞は後輩の社員・谷牧奨馬から、見覚えのないセクハラを訴えられる。
セクハラの件を不問にするかわりに、「自分と付き合って欲しい」という谷牧だったが、盧杞は元夫以外の地球人に興味がない。
さらに、盧杞は旅立ちの時期が近づいていて・・・
シュール系宇宙人ノベル。

滅亡後の世界で目覚めた魔女、過去へ跳ぶ
kuma3
SF
滅びた世界の未来を変えるため、少女は過去へ跳ぶ。
かつて魔法が存在した世界。しかし、科学技術の発展と共に魔法は衰退し、やがて人類は自らの過ちで滅びを迎えた──。
眠りから目覚めたセレスティア・アークライトは、かつての世界に戻り、未来を変える旅に出る。
彼女を導くのは、お茶目な妖精・クロノ。
魔法を封じた科学至上主義者、そして隠された陰謀。
セレスティアは、この世界の運命を変えられるのか──。

『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』
姜維信繁
SF
1,769年の時を超えて目覚めた古代の女王壱与と、現代の考古学者が織り成す異色のタイムトラベルファンタジー!過去の邪馬壱国を再興し、平和を取り戻すために、二人は歴史の謎を解き明かし、未来を変えるための冒険に挑む。時代考証や設定を完全無視して描かれる、奇想天外で心温まる(?)物語!となる予定です……!
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
【BIO DEFENSE】 ~終わった世界に作られる都市~
こばん
SF
世界は唐突に終わりを告げる。それはある日突然現れて、平和な日常を過ごす人々に襲い掛かった。それは醜悪な様相に異臭を放ちながら、かつての日常に我が物顔で居座った。
人から人に感染し、感染した人はまだ感染していない人に襲い掛かり、恐るべき加速度で被害は広がって行く。
それに対抗する術は、今は無い。
平和な日常があっという間に非日常の世界に変わり、残った人々は集い、四国でいくつかの都市を形成して反攻の糸口と感染のルーツを探る。
しかしそれに対してか感染者も進化して困難な状況に拍車をかけてくる。
さらにそんな状態のなかでも、権益を求め人の足元をすくうため画策する者、理性をなくし欲望のままに動く者、この状況を利用すらして己の利益のみを求めて動く者らが牙をむき出しにしていきパニックは混迷を極める。
普通の高校生であったカナタもパニックに巻き込まれ、都市の一つに避難した。その都市の守備隊に仲間達と共に入り、第十一番隊として活動していく。様々な人と出会い、別れを繰り返しながら、感染者や都市外の略奪者などと戦い、都市同士の思惑に巻き込まれたりしながら日々を過ごしていた。
そして、やがて一つの真実に辿り着く。
それは大きな選択を迫られるものだった。
bio defence
※物語に出て来るすべての人名及び地名などの固有名詞はすべてフィクションです。作者の頭の中だけに存在するものであり、特定の人物や場所に対して何らかの意味合いを持たせたものではありません。
適者生存 ~ゾンビ蔓延る世界で~
7 HIRO 7
ホラー
ゾンビ病の蔓延により生きる屍が溢れ返った街で、必死に生き抜く主人公たち。同じ環境下にある者達と、時には対立し、時には手を取り合って生存への道を模索していく。極限状態の中、果たして主人公は この世界で生きるに相応しい〝適者〟となれるのだろうか――

どうやら世界が滅亡したようだけれど、想定の範囲内です。
化茶ぬき
ホラー
十月十四日
地球へと降り注いだ流星群によって人類は滅亡したかと思われた――
しかし、翌日にベッドから起き上がった戎崎零士の目に映ったのは流星群が落ちたとは思えないいつも通りの光景だった。
だが、それ以外の何もかもが違っていた。
獣のように襲い掛かってくる人間
なぜ自分が生き残ったのか
ゾンビ化した原因はなんなのか
世界がゾンビに侵されることを望んでいた戎崎零士が
世界に起きた原因を探るために動き出す――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる