世紀末ゾンビ世界でスローライフ【解説付】

しおじろう

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救出作戦

乱戦の行方

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対峙するレイダー達と仲間達、双方一歩も引かない
睨み合いが続く……
数の多さは虎と隠密部隊が加わった事で対等だ、

夏帆「……アンタらは女相手じゃやりにくい
タイプだろ、女は女同士、私達が先陣を虎中心で
奴等に突っ込む、女は女の戦いがある」

由美「正念場ってやつか、こいつら全員
ここで始末しないとウチらのあの場所での
居場所は無いね」

覚悟を決めた彼女達の肩を叩き温川は言った。
温川「……もうええじゃろ、子供の為とはいえ
此処に堂々と現れたと言うことはそれ相応の
覚悟を持ってきたという事だろう、
1人残らずは到底無理だ、あの場所は捨て、
新たな拠点を作りワシ達と共に暮らせば良い……
まぁしばらくは地獄だろうがな」

由美「そうだね……何処にいたってこの子らの先は
それに女には女の戦いがある、場所が変わっても
女しか持ってない力がある、
温川さんには感謝してる……
生き延びれたら今度は私達がアンタ達の生活を
守る番だ、安心しておいて、
何があってももう後戻りはしない、
覚悟はもうあの娘が私達にくれた」

夏帆は仲間の女の1人に耳打ちをする
現状を伝え『今すぐコミュニティから脱出を図れ』
との指示だった、祭りで外部の扉は開き、
隠密部隊の目も此処にいる奴らの分、数は少ない
脱出には最後で最大の絶好のチャンスだった
奴等から見えない位置で女3人が姿を消し
孝雄の手下もまた姿を消した……

夏帆「行くぞ!女衆!虎の喉元を食いちぎれ!」
菅「豹如きに遅れはとるな!大陸の覇者の名前
汚すんじゃねぇぞ!」

まず最初に動いたのは互いに女チームだった。
埃が辺りに舞い勇猛果敢に女の戦いが始まる、
だが背後で様子を見る隠密部隊、
彼らは隙を突き確実に主要な人物を抹殺を
目的としている事が伺える。

夏帆「オラ!昔年の恨み此処で返させてもらうよ」
手に持つマチェットと菅の持つナタが金属音を
激しく荒らすと摩擦で火花が散った。
2人を抜くように多数の女レイダー達が激しく
ぶつかり合った。

菅「へぇ……今回はまともにやり合うんだね、
今まではのらりくらりと逃げてた奴らが、
私達みたいに体張って生きてきた者に叶う訳
無いって事、体で教えてあげるわ!」

夏帆「アンタ、自分だけが体張って生きてきたと
思ってるからそんなに捻くれちまうんだよ!
戦いだけじゃねぇんだ!女が体張るってのはな」

菅「此処で決着だ……」
夏帆「望む所だね」

女達の動向に温川の仲間達も一斉に動こうとするが
温川が味方の動きを止めた、

温川「待て……様子が変じゃ、
隠密部隊の動きが無い……」
ハク「見て下さい、隠密部隊の黒の服の男、
1人、さっきから辺りの様子を見て指で合図してる
恐らくリーダー、指示があるという事は策あり
と見た方がいいですね」

温川「よく見ておるな……」
ハク「温川さんが全体を見てみたいだし、
同じ視点で見ても得られる情報は
少ないから違う視点で見ての判断です」

温川「……なるほど、菱が推薦するだけはある、
さっき会ったばかりのワシを信じ、
更に本質を見抜くか……
ヌクだ、友にはそう言わせておる、
いちいち名前で呼ばんでもいい、
ジジイだからとて気を使う必要はないぞ、
緊急時に例え二文字でも短い方が早く伝えられる」
ハク「では遠慮なく……で、ヌクの考えは?」
ヌク「アイツらは手練れな上に笠田の命令で動く
人形だ、臨機応変さは無い、となると何か目的が
あっての此処にいる事は明白だ」

誠「確かに、奴ら俺達が動くの待ってやがるな……
だが動かなければ奴らの動向を察する頃には
後手に回る、俺が道を切り開いてやる!」

ハク「あ!誠は早く帰って、時が間に合わなければ
計画どころか全てが終わる、今は体力も含め
此処は僕たちに任せて!」

その言葉と同時にレイダー達も参戦した
それを見た誠は棒を2本手に取ると乱戦に突入した

誠「任せろ……準備運動だ」
静止を振り切り次々とレイダーを倒しながら奥へと
進む誠の姿を見た隠密部隊の半分が動き出した。

ヌク「ハク!」
ハク「そうか!目的は祭りでの優位性
……となると奴等の真の目的は誠だ!」

隠密部隊A班「今更動いた所で遅いわ……」
ハクとヌクが同時に飛び出すがその前に隠密部隊
5人、レイダー5人が立ちはだかる。

A班「おっとと待ちな、此処から先は
行かせられねぇな」

ハクの目に混戦の中、誠に近づく複数の姿が見えた
「誠!」叫ぶも声は届かなかった。

背後からナイフ片手に突進する影が誠の背中を
捉えたかと思えた瞬間、その男のこめかみに
一本のナイフが突き刺ささったのである。

クリス「お前はまた考え無しに……
まぁお前らしいが、それより、お前を中心に
刺青が囲い始めてる……
奴等の狙いはお前みたいだな」

互いが背中を守り牽制しながら戦う2人
誠「……上等だ、なら真正面から策ごと潰す!」
クリス「いいねぇ……付き合うぜ」
誠「このまま互いの背後を守りながら叩けば
策ごと潰せる、そして終わりだ……」
クリス「たまには単純思考もありか」

その姿を見たハクは視線をリーダーと思われる
男へと変えた……その視線をチラチラさせながら
見ていた方向、それは子供達の方だった。
ハク「ヌク、誠の方は仲間が行ってくれた、
それより子供達が危ない!」
ヌク「それなら女達が担当しとる筈じゃ」

ヌクがそちらを指さそうとした先、
一瞬の隙に複数の豹の仲間が脇腹を押さえながら
血を流し倒れてながらも隠密部隊の男達らしき
者の服を掴み抵抗する姿が映った。

ヌク「マズいぞ、アイツら子供も
同時に狙っていたか!」
ヌクがハクの方を振り返った時、
既にハクは子供達に向かい駆けていた」

隠密部隊B班「子供は頂くぜ」
そういうと1人が村木の娘マヒロを抱きかかえ
姿を消した、後の2人を同じく隠密部隊が
抱えようとしたその瞬間ヒロが飛び蹴りにて阻止
同時にもう1人の子供を狙うレイダーとの間に
孝雄が割り込むと隠密部隊の胴をわし掴む、
腕の筋肉が膨張すると、その体を一気に持ち上げ
雄叫びをあげながら地中に埋もれ蠢くゾンビに
勢いよく向け放り投げると、その男の体は
蟻地獄の様にゾンビに引きずり込まれ
その身全身に噛まれ肉を剥ぎ
血だらけで叫び生き絶えていった。

隠密部隊「1人殺られたか、邪魔するな……」
ヒロ「大丈夫、もう大丈夫、泣かないで」
子供を抱き安心を誘うヒロの前に孝雄が立った。

孝雄「許すまじ……天使を盾にしようとするなんて」
隠密部隊「お前……何処かで見たことあるな……」
「こいつ変態の孝雄ですよ、
あのコミュニティじゃ有名なやつです」
「その変態が何の義理でオレ達の前に立つ?
色ボケ野郎の変態が、だがお前、変態なんだろ?
その子供こちらに渡せば時が来れば抱くことも
出来るじゃねぇか、なぜ逃がそうとする?」

孝雄「肉欲だけで女を語るべからず……
体だけが美ではない、未来、笑顔
人は純粋が上にその美を放つものだ……
歳が上でも下でもその輝きを持つ者こそが
美しさである」

隠密部隊「……お前お解釈を聞いてる時間は無い
かかれ!」

言うが早いか孝雄を中心に3つに分かれ
攻撃を開始する彼等の猛追は凄まじい
二手、三手、鋭い刃を躱す、巨体に似合わず
無駄のない動きをする孝雄

孝雄は手に持つ鉄の棍棒2本で戦うスタイルだ
猛追を凌ぎながらも攻撃を返すが、敵も精鋭、
それに連携をとる彼等に押されつつあった……

孝雄「お前達にとって美くしさとはなんだ?
平和な時代、アートや写真展等、多数の子供達が
題材になる事が多かった時代、
いつしか其処に性を見出し人はそれに纏わる事に
変態と呼んだ……そして無垢なる芸術は消えた
可愛いものは可愛く、美しいものは美しい
人は何故もの事に対しそう言える事に
私は恥る概念は無い」

隠密部隊同士が顔を合わせ笑い出した。
背後から襲う1人の日本刀を振り返ると
棍棒で受ける孝雄の横から素早くナイフが襲う
それに対し身を翻し避けるも
今度は巨大なハンマーが孝雄の頭部目掛け
振り切られたが屈伸でそれを避けた。

隠密部隊の驚く顔が見えた、三連攻撃を避ける
人間など早々いるものでは無いからだ。

「やるな……お前あれか子供好きか」
孝雄「女は女、そのカテゴリすら私には理解し難い
お前達の女の定義は何だ」

隠密部隊「そりゃボインにくびれた、いい女」
孝雄「……狭い」

孝雄「……聞け、女は幼くても尊い
その可愛らしさは親を喜ばせ、周りに笑顔を作る
幼き赤子の手は小さく何もでき無い様に見えるが
立派な大人になった親、そしてその親にまで
数えきれ無い程の思い出と感謝を生む……
やがて思春期を迎え、肉体は徐々に女へと進化する
肌は美しく輝き心はあらゆる葛藤に導かれ、悩み、
だが未来への希望に目は輝き、その美しい時の中で
恋をする……
お前達にもあるだろう、同じ時代を生き、
そして恋をした時代が、その女達を美しくないと
言う方が美しくはない、
輝ける時の中の女達の美しさを、そして大人になり
恋は愛を育てる、その愛に男は甘え、そして憩いの
場所となる……全てに於いての美、それが女だ!」

誠も戦いながら聞いていた「……壮大な考えだな」
クリス「ある意味すごい奴だな……」

隠密「ケッだがその子供はこれからの時代は
生贄であり奴隷なんだよ!」
孝雄の目は瞬時に怒りの目に変わり
先程の動きとは比べ物にならぬ速さで
眼前にいる敵の攻撃を躱すもも眼中に無く
生贄と口走った男めがけ走り棍棒を
顔の両面から挟むように叩き込んだ。

頭骨の折れる嫌な音がすると膝からまるで人形の
様に倒れた隠密の1人だった……

孝雄「生贄だ?未来あるこの少女をか……
その言葉は人を癒し、その行動は純粋で無垢
お前達の欲望の先に子達の生きる未来なんぞ
一欠片もありはしない!」

戦いながらも距離を詰めるハク、
手に持ったビリボ君改で敵を感電させていく
ヌクも後に続くが敵が多い。

隠密「俺も子供は好きだぜ、特に若い女のから」
隠密めがけ棍棒がまるで鉄棒が飛んできるかの如く
彼の耳をそぎ落とし顔面を通り過ぎていく
瞬時に耳から大量の血が噴き出ると男は叫びながら
耳を押さえうずくまる、その
横に棍棒を男の頭に置いて睨む孝雄がいた。

孝雄「本当に好きなら守べき存在を何故傷つける?
それは自分の欲望、自己愛だ、そんな者のために
女を傷つける奴らは漢は許しはしない
傷つける者が男ならば、また守る漢もいると知れ」

無情に振り落とされる棍棒は頭にめり込み
男は倒れた……

隠密「待て待て!お、お前強いな、落ち着け!て、
アンタが子供好きで無いなら大人でどうだ!
提案だ、こちら側につけばここにいる子供だけは
俺がボスに掛け合い未来は己で決めさせてやろう、
どうだ?」

孝雄「狭き者め……まだそんな小さな解釈で
我を見るとは……だが聞こう、
其処にいる女達の未来は?」
そう言うと豹の仲間達を指差す

隠密「……それは無理だ、お前もわかるだろう
ボスに逆らえばどうなるか、
アイツらはもう引き戻せ無い所まで来ちまった
だが女はアイツらだけじゃねぇ、
そ、そうだ!攫うのもありだぞ!
好みの女囲って自由に生きさせてやる
お前程の実力があれば隠密部隊の頭にもなれるぞ、
どうせあんな女達なんぞゴロゴロいるじゃねぇか
ここで今仲間になりアイツらを殺せば」

孝雄「無理矢理に女を強制し従わせた体に
なんの魅力があるのだろうか……許すまじ」
またも孝雄の目に怒りが見える
その睨む隙をついてまたも背後から残りの1人が
孝雄の背中向けてナイフを投げると、
彼は飛来するナイフを手で止め、投げた相手に
構う事なく棍棒を一本にし両腕で持った棍棒を
提案したレイダーの脇腹に向けバットを
振り切るように撃ち抜いたのだった。

『メキメキ』
白目を剥いてまたも人形のように倒れる隠密
孝雄「お前達にはあの女達の甘美なる美が理解
してい無い……見ろ、子を守り今、人を守り戦う女
彼女達は大人になり今この時を強く輝いてる
大いなる心と体の美しさを兼ね持つ、そんな……
女達を粛清するなど!全て私が破壊してくれるわ」

孝雄を中心に隠密部隊が集まる、
一筋縄ではいか無い破天荒な孝雄を危険視した故に
その内黙って聞いていたリーダーが背中で
合図すると奥にいた隠密が3人戦うふりをしながら
後退する姿を捉えたクリス

クリス「マズいぞ、奴らも報告に手下を回した」
誠「なら行け!此処は大丈夫だ」
クリス「馬鹿か、狙いはお前だ!
此処で1人になったらそれこそ奴らの策に
はまっちまうだろうが!」

誠「あ?此処で見過ごせば何方にしろ
俺達の計画はバレる、1人も逃さねば証拠は無い
そして追いつけるのは迅速かつ今のように
戦いに於いても常に周りを見れるお前しか居ない
それにお前なら俺も安心して戦いに集中出来る、
頼む……此処にいる奴らが安全に退避出来る様に
力を貸してくれ」

クリスは迷った、混戦の中、誠の隙を虎視眈々と
狙うレイダーに混じった男達に徐々に
囲まれ始めていた事態に

誠「……相棒がそんな信用出来ねぇか?」
クリス「……」
誠「俺が認めたお前だから頼める……
お前は俺を認めてねぇのか!」

クリスの握るナイの手が強く握り締められると
通報に行った男達の後を追って駆けた。

クリス(馬鹿野郎……認めねぇわけがないだろうが)
だがそれを待っていたかのように隠密部隊が誠への
包囲網を狭めて行く……

ー孝雄ー

隠密部隊「……じゃ聞くがババアになったら
女の価値は無ぇわな」

孝雄はさらに激しく怒りを目に宿し答えた。
ヒロは口を開け呆然としていた……
其処に駆けつけたヌクは怪我をした豹の女の
側に行くと彼はバッグから医療道具を素早く出し
治療に当たった、ヒロも唖然とする中ヌクの
助手に当たる。
素早く仲間を守る体勢で豹の仲間、ヌクの仲間が
彼等を守る。

ヌク「ハハハ、奴らしいの……偏見まみれの解釈
だが奴の言うことはあながち間違ってはおらんぞ
面白い中の真実をお前さん達も聞いておけ」

二本の棍棒を両手に持ち帰え、その一つを
敵の顔めがけ突き出し猛然と突き進むと
隠密の顔に棍棒がめり込み倒れるその一瞬、
敵と交差する瞬間耳打ちをするのだった。

「歳を取っても女は子供の最上級のたった1人の親、
その存在は恋愛でも無い、欲望でも無い、
唯一無二の魂、至高の存在となる、
また誓い合った女も同じだ、惹かれ合う魂が
織りなす愛情の中で人は安心し、互いが自分の生を
全う出来る場を与え、また与えられる、
お前に聞こう……
貴様が言うババアとやらになった女とジジイ、
お前が最後の時を迎えた今
果たしてどちらの膝の中で生を終わらせたい?」

隠密部隊「……」
ニヤリと笑いながら倒れる寸前に隠密が呟く
隠密部隊「確か……に、ババァだ……」
孝雄「それが答えだ、逝くがいい……」

未だ囲まれる孝雄は周りの隠密部隊に語りかける
「これで分かったろう、クズどもめ、
女は偉大で美しい存在、それは年齢でもなければ
見た目でも無い、その存在そのものが
尊く、そして未来永劫、美しいものなのだ!」

乙音「……アイツまた解釈述べてるぜ」
由美「ハハハ、だがアイツ子供の風呂とか覗いた事
無いんだぜ、それに本音で嫌がってる女の風呂は
覗いた事は一度たりとも無いんだぜ」
乙音「……そういえば心底嫌がってた美幸とか
香織とか無いね……」

由美「あれでもアイツなりの配慮なんだろうな
以前仲間が複数人レイプされた事件あったろ、
犯人のチーム再起不能になったアレだ、
それ孝雄とアイツの仲間3人で潰したんだぜ
全員下半身ちょん切られてよ」

乙音「え!あの事件?中規模とはいえ30名は
いた規模だったじゃない、しかも猛者揃いの屑」

由美「あぁ……力ずくで女を襲う奴らには
手加減しない奴だからな、口だけじゃ無い
アイツの本当の強さは果てしない欲望の先にある
本当の愛なのかもな」

乙音「ふーん……」
由美「な、何だよ!その目は!」
乙音「知っちゃったぁ、由美、なんだかんだ言って
孝雄に惚れてるね?」
由美「なっ!馬鹿野郎!
……でもそうかもな、アイツあの時全身傷だらけで
道で倒れてたんだ……あんな姿になっても
うちらの為に体張ってくれる男なんて早々いねぇ」

乙音「はいはい、おっと、油断大敵、あぶな」
由美「よそ見してんじゃないよ!今は戦闘に集中!
孝雄なら子供達を必ず守ってくれる!」

混戦の中、虎の女の1人が子供達に向けて
斧を投げつける、孝雄の横をすり抜けようとする
その斧はいとも簡単に孝雄の棍棒で弾かれ、
更にすかさず孝雄の拳が虎の女の顔に
めり込むと鼻血を派手に辺りに
撒き散らせながら吹き飛んでいった……

隠密部隊「おいおい今のは女だったぞ」
孝雄「……あれは女では無い」
ヒロ「どういう解釈っすか!」
突っ込むヒロに満面の笑みで答える孝雄

孝雄「体だけが女の解釈ではない、心と体
揃って初めて女という美になる、私利私欲の為に
子供を狙う輩を女……いや人とは認めん」

ハクがケラケラ笑いながらも盛大な拍手をすると
ヌク、誠、釣られヒロも拍手をしたのだった。
ヒロ(凄まじい理論だ……)

ハク「見方が変われば思想も変わる、
行き着く先の思想は違っても行き着く先の
たどり着く真理の頂は同じって事で」

ヌク「ほほほ、わしも未だ奴は理解不能だが
行動の一貫性と真実は当たっとるわ、
要は美に対する価値観、それに忠実と言う訳か」

孝雄「来い、本当に大事な物は壊すのではなく
守るべき物だと知れ、女に暴力を振るう輩
愛を説きながらも暴力を振るう輩
もう一度言う、お前達の愛は自己愛である!
女をモノと扱う者達よ、女も1人の命である事を
知るがいい」

由美「孝雄!頑張ればおっぱい揉ませてやるぞ」
瞬時にだらしない顔になる孝雄から殺気が消えた」

隠密「殺気が消えた、今だ!皆でかかれ!」
5人がまとめて刃を向け孝雄に突進する
孝雄は前の3人に向かい瞬歩で切り込むと刃3本を
クロスさせた棍棒を広げ全てを一気に弾き飛ばす。

由美「殺気が消えたからって孝雄は弱くなったと
思うなよ?おっぱいパワーの進化は此処からだ」

弾き飛ばした棍棒を回転させると後方に居た
隠密目がけ二本とも同時に投げつけると見事に
命中、隠密は倒れた、その倒れる姿も確認せず
1人に前蹴りを喰らわし倒れる隠密1人に対し
後の2人をその大きい手でコメカミをワシ掴み
すると男達2人の体が宙に浮く。

隠密「グギギ……い、いてデェ」
倒れる隠密「くそ強ぇ……なんでさっきより
強ぇんだ?」

孝雄「殺気より愛ある色欲の方が遥かに強い
お前はクソ苦しい時、
どうやったらそれを乗り越える……
うーんうーん苦しいよ、気合いだ!か?
後のご褒美のおっぱいがあれば、苦労など
楽しく乗り越えられるだろう?
何故そんな簡単なことに気づかないのだ」

隠密「この変態め……」
ヒロ「好きな子と後で付き合える約束をした感覚?
ヌク「若いのう……色欲とは性欲、食欲、睡眠欲
人間の最も必要とする原動力じゃ
あながち間違っておらんぞ、おっぱいだからの」
ヒロ「お爺さん……アンタもですか」
ヌク「うむ、わしも頑張れるんだがのぉ……
ワシにもご褒美ないかのぉ……」

夏帆「色ボケジジイめ……一揉だぞ
ヌク「オッヒョー!これじゃ!戦いに生きて帰る
覚悟、守べきおっぱい、覚悟と勇気というやつだ」
ヒロ「あ……崇高な目的と無理矢理、同じにした」
ハク「目的は同じとい事で、にゃはは……」

乙音「ハクとやら!アンタ可愛いから
私からご褒美だよ!」
ハク「あ……いいです、僕には専用のおっぱいが
あります故」
乙音「えーん、ふられたぁ……」

誠「ハハハ、おい戦いの最中だってのに腹痛ぇぞ
純衣には黙っててやるから受け取りゃいいのに」
ハク「ううん、必死に戦う彼女達を見てて
思い出したんだ……僕には純衣がいて、
彼女はあの人達と同じ、周りに何を言われようが
僕をいつも信じ、守ってくれてた事
僕も純衣を愛してるって事、だから僕には純衣の
おっぱいがある」

ヒロ「ハクさんまで何か変な事言い出した!」

誠「思い出したか……生きて帰らなきゃな」
ハク「うん、ちゃんと伝えなきゃね」
孝雄「一途な愛に生きる者か……
気高き愛は最も尊い……
そしてそれを一途に守る愛のおっぱいは
最上級であり最強であるな!ハク!」

ハク「うん!」
孝雄「此処にも私の守るべき
愛を持つ者が居たか……」
ヒロ「……僕も彼女欲しい」

ヌク「社会の立場は常に豊かになれば弱気者へ
力は注ぎ込まれ貧困になれば逆を行く……
孝雄が言う美とやらは過去平和になれば女達が
優位になり男への圧迫が始まる、そして女は金と
言う力に弱くなり性格は自分主体となり
女でありながらその本質は身勝手、
そして女で無くなる、生きる為の手段の方法として
男を選ぶようになる、大人になれば捨てる物もある
じゃろうが、根本の美しさを失ってまで
得られるモノは大事な何かよりも常に自分の欲望
のみを追求する、そしてその欲望は果てしなく
尽きる事ないエゴを育て醜くなる
どの時代も互いが共存できる心を主体としない
結果が子を捨て、また殺し、人の宿命からも
外れていくのかも知れんな」

ヒロ「大人って複雑なんですね……」
ハク「複雑にしてるのは常に自分自身、
単純でいいんだよ、紐解くように複雑な思考から
自分を解き放ち、生きる事こそが人であることの
唯一の自由何だよ、国や法律が決めた事に
生きるのではなく、心の赴くまま……
その一つ一つは覚悟もいる、そこに強さが生まれ
悪意に対する力と自らがそれを自然と行わない
平和な、そして人の集まりが出来る場所となる」

「だけど荒廃した今、人のタガは外れ悪意が満ちた
力に対抗する力、それはそういった力を持つもの
だけが勝てると僕は思う」

ヌク「右往左往しとる輩の力は表面上だけじゃ
追い詰められた時、真の力を発揮することが
出来るものは自らんお生き方に対し否定しない者
1人の心を持たぬもの守る相手がいる者
そして覚悟は引くことを知らぬ力じゃ
常に立場が悪くなると引くような力は自分の限界を
超える力は持たぬのだからな」

ヒロ「……何となく理解できます
違うかも知れないけど僕が飛んだ時、あの感覚
あの時引かなかった思いは全て僕自身の思い
だけでは出来なかった事だけは確かです、
あの飛んだ時の高揚感も、覚悟も、思いの強さも
行動しなきゃ一生得られなかった感覚
その一つ一つはその場では終わりでなく
繋がり僕は最後立ち上がれた……此処には居ない
両親も僕に力を与えてくれた、平和な時、側に常に
居てくれた時には気付くことすらなかったのに」

ハク「全ての行いは全て繋がる、
君が生きている限り、君が君である限り
それに気づいた君はもう強いよ
持つものは土壇場になればなるほど
その強さは強く輝く」

ヒロ「はい……両親の為、この子達の為、
引く事はあり得ない、退路はない、
僕1人で生きてる訳では無いですもんね」

ヌク「ヒロ、レイダーが来た、頼むぞ!」
ヒロは立ち上がり斧を持ちヌクと患者のものを前に
悠然と立ち敵のマチェットを持つレイダーと刃を
合わせた。

レイダー「殺してやる!」
ヒロ「殺させはしない」
レイダー「このモヤシが!力で勝てると思うな」
ヒロは押し込まれる力に対し自らの押し込む力を
一気に緩めるともたれ掛かるように押し込んでいた
レイダーが前のめりに体勢が崩れると背中に向けて
振り上げた斧を一気に振り落とし。

「ぎゃぁあああ!」
叫ぶレイダーが這いずりながらもヌクの側に行くと
言った……
レイダー「アンタ医者か!俺にも治療しやがれ!」
ヌク「馬鹿か?お主、する訳なかろうが
それがお前さんが行った所業のものを報いだ
命令で誰かにやらされてるかは知らん
だが、命令を受け、それを実行する者も罪は同じだ
傷つける者は傷つけられて当然だ、そしてそれを
癒す者がいないのもお前さんの生き方の結果じゃ」

レイダー「い、医者なんだろ?医者のくせに……」
ヌク「ワシは医者じゃないヌクじゃ、
治したい奴の判断はワシが決めるわ、馬鹿め
都合の良い思想観念でワシの生き方を決めるな」

ハク「充電がもう少ない……」
誠「ハク!混戦ではお前は弱い!ヒロの側で
共に戦え!」

孝雄、ハク、ヒロそして仲間たちは懸命に戦う
だが予想外の出来事がまた起こった
上にいたヌクの仲間達が此処に数人来た事により
手薄になった隙を狙い隠密B班が侵入、
残った仲間の必死の守り虚しく連れ去られた

上の階の住民「すまん!何人かは倒したが、
子、子供が1人拐われた!」

皆が上を見ると10名程の隠密部隊が子供1人を
抱え駆けて行く姿があった。
誠がクリスが降りてきたロープに素早く飛び乗ると
その後を追っていく……

1人、そして1人倒すも多人数に押され気味の誠に
無情にも3階部分の床が崩れ誠、子供、隠密が
闇へと吸い込まれる姿が映ったのであった……

その振動を機に建物にも亀裂が大きく入り出した

ヌク「マズイの……この人数に度重なる振動で
倒壊するやも知れん」
ハク「……」

ハク、ヒロの前に血だらけの孝雄が立った。
孝雄「行け、ハクとやら……

ヌク「ハク、お前は頭が回る、
上の階の住民を避難させる事が出来る者は
お前しかおらん、此処は孝雄に任せ行くのだ」

ハクは迷った……孝雄は傷つき息も絶え絶えだ
怪我人は増えるばかり、数の多さに此処を離れれば
負けは見えていた……その結果は全滅

ヌク「行け!此処は大丈夫だ、ワシを信じろ……」
決意を目で語るヌクの言葉に懸命に戦う孝雄の姿
孝雄「行け!我を信じよ!お前も言った
人の強さと覚悟、それは土壇場になればなるほど
強く輝くものでは無いのか!お前は自分の
言った言葉を信じないのか!」

俯き加減のハクが顔を上げた時、
その目は輝いていた、その言葉を発する彼等に
全てを委ねる価値と自らの行いに迷いなく行かせて
くれる強さと優しさに……

ハク「頼みます……」
そう言うと上の階に素早く上がるハク
下からヌクは鎌の形状をした棒をハクに投げた。
ヌク「持ってけ、説明書は無い、
自分で模索して使え、ビリ棒使いこなすお前なら
役に立つはずだ」
ヌク、孝雄「お前も行け」
頷くとヒロもハクの後を追った。

ヌク「さて……豹の、此処を抑えといてくれ」
孝雄と並び戦闘態勢に入るヌク
孝雄「負けられませんね、言った以上」
ヌク「カッコつけよって」
孝雄「漢とはそういう生き物でしょう?
舞台は最高、女達が見ていますぞ?
これ程アガる舞台はそうそう無いでしょう」
ヌク「ホホホ、漢とは大変な生き物じゃな」
孝雄「最高の生き物でもありますぞ、守れる者が
あるこれ程の幸せがどこにありましょうぞ」
ヌクと孝雄は目を合わせニタリと笑う

ヌク「じゃおっぱいの為に生き抜くぞ?孝雄」
孝雄「全てはおっぱいの為に……」

その時『ドンドン!』銃声が辺りに響き渡った。
相葉が散弾銃を両手に現れたのだ。

震える体を抑え、言う。
相葉「う、動くな!」
一斉に動きが止まった、散弾銃は近距離での
殺傷能力の高さはものを皆知っている、
それをここで撃てば密集したこの現状を一気に
覆せるからだ。

隠密部隊「……銃だと?」
そしてもう1人、勝木が側にいた。
勝木「見廻り隊の特権だな、銃は此方にある
動くな、頭吹き飛ばすぞ!」

皆が手を挙げこの場は一気に収束した
虎含め敵は皆捕まり残すはクリス、ハク、ヒロ
そして誠だった……
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