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evil
クリス⑨
しおりを挟む彼等が案内された一つの部屋に飾られる様に
置かれたモノ、大きさは人間の大きさから、どの
生物かわからない様な巨大な物、そして指先に
置けそうな小さな……それはありとあらゆる生物と
思われる脳が溶液に浸され一つ一つが得体の
知れない溶液に浸り保存されていた。
ガラスケースの下からボヤけ明るく照らされた物は
脳でなければ一見美しいオブジェのようにも見える
彼の趣向も相まってか高さが5メートルは
あろうかと思われるガラスケースに所狭しと
並べられた光景は圧巻という言葉しか出なかった。
その大小様々な脳を愛おしい目で
見る教授の顔は無邪気な子供の様でもあった。
「美しいだろう……この脳達は未だ生きておる、
これら全てが体を動かし、ソレ本来の形や身体の
形成のみならず固有の能力を育てるのだ。
今の遺伝子研究は其れ事態を生成するがワシは
今ある地球が育んだ完成品をリメイクしてる事に
なるかの、まぁ時間が無いのと未だこの情勢で
各国が資料提供を自分の国の、会社の国益と
為そうと阻んでおるからの………一から作るよりは
早いという結論だ」
「だが愚かだとは思わぬか?人は……
国を重視するあまり人の為に出来た政府が人の
進化を阻んでおる、世界などと小さな枠に囚われた
愚か者共と言わざるを得ないわ……
この広大な宇宙に何が国だ、
何を小さく纏まっておるのか……」
「癌細胞にしてもだ、情報を全て開示し各国が
一斉に研究を共有できたなら人はガンを
克服するまでに1年もかからんじゃろうて、
どんな偉い権力を持っても財を為そうとも、
それを阻むのは有り余る力、そして人の傲慢さ
だと言うのに、宇宙開発にしてもだ、
おそらく全世界が共通の目的で動ければ宇宙空間に
人が住めるコロニーを作るのに3年もあれば小さな
国全体の人間が収容可能な
位のものは作れるじゃろうて……」
顔色が悪くなるラルは口を手で覆う。
彼にはドロア教授の話より目の前の異質な光景に
驚嘆するばかりだった。
ラル「おぇ気持ち悪くなってきた……」
エド「俺は何が何だか理解が出来ねぇぞ」
ドロア「気持ち悪い?何故かな?全ての生物が持つ
モノでは無いか?お前の中にもあるモノではないか
外観の皮膚や肉の形成状態で物事の美的感覚を
刺激されるお前達と何も変わらん
外部を美しいと感じる者、内部を美しいと感じる者
見えない心という内面を美しいと思う者、
何が違いがあるのか?それは人の集団心理による
作られた美的センスによるものではないかな?」
「見てみろ、いかに地球が小さいか、この脳一つ
とっても神経繊維は16万キロにもなるのだ、
お前達世界を回った事があるか?
その4周分の長さを人はその小さな体に宿しておる
その電気信号の速さは時速にして400キロじゃ」
「ちなみに光速の速さは真空状態で
秒速30万キロ、拳銃約2500キロ、
38口径やお前さん達がよく使う銃の45口径は
時速約1000キロ、ライフルは時速にして
2500以上じゃ」
エド「早っ!」
ドロア「興味持つのは弾速の速さか……
人の事言えんぞ、野蛮人め」
「それに血管に関しても毛細血管を合わせると
10万キロじゃ」
エド「体内の素晴らしさはわかったから、
さっきのゾンビと関係があるのか?」
ドロア「……」
「次の部屋に行こうか……」
クリスは辺りを見ながらモスに近づき小声で
何かを耳打ちし始めた。
クリス(この巨大な研究施設に教授だけ居るのは
妙だ……警戒は怠るなよ)
モス(言われてみれば確かに……アレじゃ無いのか
イルガ達は資料、及び教授奪還が目的だろ?
仮にも軍が動く位だから危険を感じ研究員は避難
させてんじゃ無いのか?」
(教授は自らの命の安全はもとより理解
してるだろうし)
クリス(この大きな施設を1人で管理等
出来ようはずがない)
モス(まぁ確かにな、わかった俺は背後を
警戒しておく、この事は皆に伝えるか?)
警戒するも其れを悟られると博士は元より演技が
下手そうな彼等に伝える事は余計な事態を招くと
感じたクリスはモスだけに伝えた意味を言った。
次の部屋で見たものは培養液の中で形成された脳や
上半身身体といったモノであった、多くは体の半分
でありこれから形を形成する途中作業のようだ
後から繋ぎ合わせるのか、下半身だけのモノと
上半身だけのモノの数は合ってはいたが……
その形は人と言えるモノではない物が大半であった
ドロア「この部屋は新しい能力を持った生命体を
生まれさせるモノだ、同じ遺伝子から形成し
拒絶反応は無い、各パーツで其れを育てる事で
確立を早めておる。形成されるまでに不要な
パーツを取り除いたり、電気で刺激を与え続け
皮膚硬化等を作る事も筋肉を肥大させパワーアップ
をする事も知能指数を人工的に上げる事が出来る」
ロフエル「そんな事まで……」
ドロア「内骨格は人間、だが節足動物や無脊髄動物
などに見られるものは哺乳類においても形成は
可能な筈だからの、それの実験体じゃ
将来は同じく魚や爬虫類の様に遺伝子を操作し
人に組み替える事を目指しておる」
エド「狂ってるぜ……」
ドロア「狂ってる?まぁそう言う奴も多いがな」
「私は何もマッドサイエンスと呼ばれる事に対して
何も思う事はない、ワシはただやりたい事を
やった先にコレを使用する人間側の問題じゃろうが
何を成したかではなく何にコレに命を吹き込むのか
其処はワシの管轄ではないからの」
「人の解釈は十人十色じゃ」
「ただ言える事はこの地球はいつか侵略の対象物と
なる事は目に見えておる、お前らでもわかるだろう
マフィアだってシマを荒らせば報復が待つ
会社だってライバルが現れれば其れを
排除しようとする、政府だって近くに
同じ様な文明があったら調査し、危険を感じたら
秘密裏にそれに対処してゆくじゃろうて」
「国民のみならず地球人が地球人に秘密にしてる
ことなんざ沢山あるわい」
ラル「宇宙人?侵略?んなの居るわけ
ねーじゃねぇか」
ドロア「……何故だ?」
ラル「何故って……太陽が無きゃ生物は生まれねぇ
からだろ?あんな燃える星が幾つもねぇだろ?」
ドロア「何故この広大な宇宙に太陽が一つしか
ないのじゃ?太陽がいつく存在するかに対し
お主の様に一つだと答える者も少なくはない、
よいか?銀河系一つに対し2000億個はある」
「我々が住む天の川銀河だけでも地球と環境が似た
惑星の数は10億更に研究が進めば50億、百億個と
数は増えるだろう……まぁ細かく言えば水が
存在する惑星と限定すると太陽の様な恒星からの
距離もあるがの、それについても数多く
あるわい、いない方がおかしいとは
思わないか?」
「人間が生まれた起源はなんじゃ?元よりワシらは
この様なクローン技術などで作られ地球外から
運ばれた惑星での知的生命体の実験動物である事
すら否定は出来ん、お主にもわかる様に言うと
アリの巣を観察する容器があるじゃろう
あれと変わらない事をするのは知的生命体において
研究、進化の過程では必要不可欠じゃからな」
「宗教に共通する神と言われる存在は地球だけの
考えかの?お主らにとっては?
視野が狭いの、宇宙全体の解釈に変換して考えれば
あながち嘘では無いかも知れん、
アダムとイブに関しても恐竜時代がそれを嘘だと
判断する者も多いがそれは地球上での
考えからに過ぎん、無いとは言えないもの、
それは生物に必要とされる酸素も同じくじゃ、
この地球に於いても無酸素で活動できる命はある、
環境に於いてもじゃ人が生きられる環境は
あくまでもそれに対応した進化なのだ、
故にあらゆる生物はその環境下において
独自の進化を辿る、人の環境が全てでは無い
地球にも同じ環境でありながら、動物や人間、
魚類や鳥類、昆虫、植物、両生類等あるだろう」
「窒素が多い時代には恐竜は体を大きく
変化させ、人は今の環境に応じて今の姿をする
そしてそれもまた少しずつ変わっていっておる」
「お前達の姿なんぞ1万年もたてば
立派な類人猿であり気持ち悪い古代生物じゃろう」
「そして、その生命体は永遠の命を
もうもってるじゃろう、地球ではクマムシや
ベニクラゲによる研究もある、コイツらは敵対する
生物や病気が無ければ自らの内臓を消去し新たに
内臓を作りかえほぼ無限に命を伸ばす事が出来る。
まぁ今はその内部に共通する一定の酵素を調べる
段階にはいっておると聞く、ワシの専門外じゃから
詳しくはしらんがの」
「血液もそうじゃ、若い血液を体に取り込めば人は
若返る事はお主らも知っておろう2019年に
発表されたマウス実験により証明されたものだ。
今は各国で裏の人間や政府達がこぞってその研究を
進めておる、知っておるか。今その人間達は
齢300年は生きるじゃろうて」
エド「話がチンプンカンプンだ……
俺にはさっぱりわからん」
イルガ「続けて下さい、今の会話も録音させて
もらっています」
ドロア「素晴らしい!余す所無く情報を得る事は
進化を意味する、続けよう」
「今はこの地球を守方法の一つとして
コレが役に立つやも知れん、個人の問題と
いうよりはワシは科学者としてこの研究の意味に
対し結論付けるとしたら其れは『種を守る』
として認識しておる」
「理論上、かの地で優位性があるとすれば
侵略側にとっての不利は恐らく
人数の多さじゃろう……なんせ惑星一つを制覇する
事になるからの、だがその数もワシの想像を
越える可能性は否めないがな」
「まぁ仮定として惑星丸ごと配下に収めようと
すればその種たる生命全部を支配下に
置かねばならない総人口65億に敵対する可能性が
ある知的生命体以外のもの、
これをどう活かすかワシは考えた」
「人の持つ恐怖や行動を奴等は利用するだろう
それは過去知的生物全てが行なってきた事だろう
此処地球に於いても同じじゃ、侵略する事に
意義や利益が存在する宇宙人もまた然りだ」
「まぁどの規模の文明が地球外に存在するかは
ワシにも解らない、地球があと何千年、
何億年も経ち、文明が発展しつづけていれば
惑星ごと、移動要塞と化す事も
確実に出来るだろう」
ドロア「もう研究の一つは完成しておる……
特別に見せてやろう」
「……入って来い」
そう言うと白壁に薄ら線が入り隠し扉が開く
クリス達が一斉に銃を其方に向けるもドロアが
手を上げその行動を抑止した。
ドロア「お前らは銃を撃つしか脳がないのか?
まぁええ……」
鉄のオブジェの様にコンマ数ミリもズレのない
壁に密着した壁の様なドアが開き姿を現す男
背丈は180位、髪は長く恐ろしく色が白い、
血が通ってるとは一見見えない様なその精悍な
顔立ちに一同は人で無い何かを感じた。
ドロア「試験体3号じゃ」
試験体3号「お呼びですか……」
声も透き通って人の発声する音には聞こえない
あえて言うならハープから奏でられる音楽の様に
聞こえる彼の声だった、しかしそれは冷たく
静かに囁くような声である。
ドロア「コイツはワシの試験体の完成品だシルブァ
と呼んでおる」
「ここに存在するワシの研究する生命体である
コイツを含め彼等は意識はある、
故に脳の中での運動域は活動の妨げに
成らぬよう作ってある。
更に彼等は意識的に牙からゾンビウイルスを
人間の体内に意図的に入れることが出来る
生物の中に普段は体内にしまい必要な時に
それを出す事ができる蜂の針みたいなものかの」
ドロア「牙を出して見ろシルブァ」
シルブァは口を静かに開き彼等に見せた。
大口等開きそうにない口が蛇の様に大きく開き
その鋭く尖った犬歯が数センチ伸びたかと思うと
毒液の様な物を垂れ流す……
口に垂れるその液体は美しくも有り、やはり
恐怖を感じざるを得なかった。
クリス「おいおい○イオかよ……」
「それに感染したゾンビはただのゾンビ
お前達が映画でみたようなゾンビとかすのだ」
「媒介の母体であるクラスターゾンビの彼等の体に
埋め込まれたウイルスは白血球が
敵とみなさないように細工してあるが体内で
生成するクラスターゾンビの体内の新たな器官、
精巣の役割だ。人間で言う精子みたいなものかの
その行動の神経管轄は溜まれば射精したくなる
性行為、つまり性欲の神経へと繋げてある」
「故にクラスターゾンビは知性を持ち人としての
通常の動き、見た目で社会に溶け込む事も出来る
そして欲望のままゾンビを増やしていく事の出来る
存在となる、無論、理性も兼ね備えている」
「必要に応じ彼等はゾンビを増やすだろう
無闇にお前達人類の様に争いは好まぬ様に
教育もしてある」
「そして噛まれたゾンビはクラスターゾンビと違い
微調整は出来ない分お前さん達が映画で見る様な
ゾンビと成り果てる。そして見たもの全てを
クラスターとは違い性欲ではなく抑えの効かない
食欲と認識し、飢えで見るものを攻撃するだろう」
「噛まれたものは血液を経由し脳にまで侵入、
その活動を著しく低下させる、ワシの作ったものは
重金属や溶剤、添加物や自然界の毒素等の神経毒
の様にニューロンに影響を与え、やがて侵食し
脳の中のニューロンの一定の濃度のある場所で
それを餌にする、体内を歩くウイルス培養体と
かしたゾンビは動くモノ飢えを活発化させる
本能は片側の脳の機能を著しく低下させる事により
活性化、凶暴さや飢え渇きが常に襲いかかるのだ。
「やがて身体の機能が朽ち果てるまで痛みや
恐怖を伴わず、その活動が出来なくなるまで
動き続ける事が出来る、更に異星人はこの環境下に
おいてはまだまだ適応出来ない弱点を突き、体内で
活動してる間に蓄積された伝染病やあらゆる病原体
を体内で増殖、生きた兵器としてその身を地球に
捧げるだろう、コモトドラゴンの様に噛まれた
者はあらゆる病原体に侵されるだろう」
モス「そんな事したら人類も終わっちまうだろ」
ドロア「あくまでも種を守る為だ……ワシは
人だけを守るなんぞ思っちゃいない」
「それに人類はやがてそれに対抗する抗体を持つ
確率もある、異星人が人間を根絶やしにしようと
思えば簡単だろう、地殻変動や我々には手出しが
出来ない隕石の起動をこちらに向けようと
宇宙からの攻撃をしようと為す術は地球には
無いのだ、彼等もそれを理解しているだろう
故に答えは人類は絶滅するか否かの100%の確率を
少しでも下げる必要があると言う事だ」
「仮に惑星が彼等にとって価値が無いモノに変化
すれば彼等も愚かでは無い、故の侵略だからの
攻撃する意味を無くすのだ」
「元々地球は細胞にとって毒なる酸素惑星だからな
毒の沼の様な物だ」
クリス「……ドラ○エの魔王居城みたいだな
進化した異星人にとって地球は毒の沼か
確かに現代人でも細菌やウイルスに対し環境を
清潔に進化させて種をながらえてきたとも言える」
ドロア「そうだ、生命体が資源にしろ
リスクを大きくすれば良い」
ラル「イカれてるぜ……」
□今日のポイントじゃ【ドロア談】□
□人間の脳
脳は筋肉では無い、ニュートロン、グリア細胞
によって形成、その数は1000億の神経細胞
呼吸、心拍数、飢え、乾き、睡眠、理性や
記憶力、人間が持つほぼ全てのコントロールを
行う。
人間の脳は約1、5キロ前後
容量解釈、女性1130CC、男性は1260CC
よく人間の脳は10%しか機能していないと言う
完全に機能を制覇する事が出来れば人間の五感は
勿論様々な事が出来る、ある映画では脳から出す
電磁波を自由にコントロールができ
【不変分子】一つの中に二つのものが入りこれが
動くことにより電磁波を出す。
まるで体細胞の生まれた状態、更には妊娠における
プロセスに似とるの、
詳しく知りたい者はハーバード大の講義
テレビで知る事が出来るぞ。
昔流行った漫画で通り抜けフープもこれをカット
出来れば理論上可能だ。
更にソレにより空中に浮かぶ事が出来る
飛ぶには水が必要
更にモノに熱を与えたり、細胞を活性化させ病気を
治すことも可能、
夢に見たヒーローや神話に出てくる英雄は
そう言った脳の活動域を広げられた者達なのかも
知れんの。
マーベ○ヒーロー等、意外と早く出てくる
かも知れん、空想ではなく現実にな。
限度を加減し力のリミッターを加減する事を
覚えれば女性だって車を持ち上げる事も可能
まるで緑の巨人の様なことは科学であっても
出来る事が証明されている。
虫や動物は考える事をあまりしない分こういった
特殊能力を持ち合わせておる。
例えばお主は意識を持って体を変化させる事が
出来るか?
動物も人間も環境に応じた体を自らが行い、
其れを伝承して今の形になっておる。答えはYES
サイを例にとってみよう。
サイの角は髪の毛の集合体だ、同じ髪の毛を
持つ哺乳類は多く人間も同じくだが其れを角に
出来るかどうかは恐らく答えはノーでありYES
だろう、この答えは自分で考えるのも面白い
胃を例にとろう、ある実験で胃カメラを
入れた状態でストレスを与え続ける、
そうなると胃は、怪我もしてないのに何処からか
出血していく、意識はせずとも酸を多くだしたり
も出来る意識して動く内臓は無いという答えも
イエスでありノーだと解るな。
人間が自ら血を流す事も実際は出来ている。
さぁ血を流すぞ!といって出来ないことを
やれているのだよ。
簡単に一部を紹介したが、求めている話か
どうかはわからないのでこの辺でやめといて
やろう。
小説はこういったものから出来ているのだろう。
空想科学、理論づけられる一部を基にだ。
一部おかしいだろと思われる全ては全ての小説や
物語において何かに紐づけられたモノだろう
生まれて来たもの全てに意味があり理由が
存在する。一見何気なく描いたもの
それにも紐解いていくと過去の経験だったり
会話だったり道端でふと見た情景が複雑に
絡み合っておる。無からは何も生まれはせん。
1+1を2だけ考えるか公式にのっとって明確に
捉えるかは人其々じゃ。
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