3 / 225
旅路
ゲーム
しおりを挟む「今日はそうだなぁ、食料もあるし本もゲットできた事だし、世紀
末ゲームでも」
今日のプランは決まった。食料に関しては一週間の備蓄をメドに
食料のありそうな所を探す、水にしても同じだ、ペットボトルの水
も、そろそろ生き残り合戦により見つかる事も少なくなったから、
サバイバル本を探したわけだ。
しかし、そんな毎日を焦っていては人生の大半が無駄になる、僕
は折角だから、どんな環境でも、のんびり楽しむ天才なのだ……
水って意外と、探すには苦労はするけど、まだ今まではマシな方、
日本は特にそうかも知れない、地震大国日本は大学や公民館などに
備蓄もある、それに意識高い系の家庭が多いから、何軒か回れば備
蓄してある事も多いのだ。
そして今日のメインイベントはゲームだ。あれは良い……時間を
無駄にするって大人も多いが、そんなに焦っても、のんびり時間を
取っても、人生にはそんな影響はない、あるとすれば、焦り冷静な
判断力を失う方が遥かに危険極まりない。
「さてっと、まずは家の新しさを見て……お年頃のゲームするよう
な家庭っぽい家を探すっと」
これは意外と簡単である、建築年数をみれば大体わかる、綺麗で
あれば、子供はいるがまだ小さい家庭、古過ぎればご年配の家でそ
の世代既に就職や大学なので家庭にはいない事が挙げられる、つま
り程よい建築の古さを探す。
「おっとラッキー!」
見つけたのは屋根にソーラーシステムのある家庭だ、これなら自
家発電も出来、モニターテレビがあれば即クエスト終了だ。
「すいません~自衛隊の者ですが救援物資届けに参りました」
念の為ご挨拶、てか泥棒みたいだけど
一応挨拶はする、もし人が居たら、警戒心を持つのは当たり前だ、
日本と言えど、ピストルは警官が所持している。故に今誰が何を持っ
て殺し合いになるかわからないからだ。
もし、出てくればくればで、リュックに入れている今日のご飯と
お菓子はプレゼントする、奪われそうな危険人物だったとしても食
料さえ渡せば殺せばゾンビとなり、厄介ごとを増やすバカは既にゾ
ンビ化しているだろう……人が集まる所もあるが大抵危険なゾンビ
を避けるため、マンションの5階層より上に住むのが常識となって
いるからね、普通の家屋に居たとしても、そんな凶暴な奴が居る確
率は低い。
誰も居ない事を確認後、俺は家を徘徊する先ずは安全だ、音に敏
感なゾンビ、各部屋に入る前と家自体に入る時は必ず行う儀式みた
いなものだ。棒に鈴を取り付ける、距離の離れた所で音を鳴らす、
涼やかな音が辺りに響く、激しい音は厳禁だが、鈴の音は自然の音
に溶け込みやすくまたサイレンの様に遠くには響きにくい。
ゾンビ「ぬぐぉぉ……」
「ぬぬ、一体居たな」
ここの家の人だろうか、鈴を静かに鳴らしゾンビを誘導する、映
画でよくここで頭なんかカチ割るバカがいるが、そんな事した日に
は血の匂いで臭くってたまらんですよ。音も出るし、ワザワザ近ず
く意味が解らん後は、いつも杖にしてる、第2の武器、学校で拝借
してきた対、犯罪者用、前回紹介したアレだ、名前が無いのも呼び
にくいビリビリの棒、名付けて『ビリボ君』と名ずけた。
ここでポイント、ゾンビは通常、足を狙い、こかせるのが僕の常
套手段だが、速やかにご退場願うには、これで転けないように慎重
に誘導する事だ、ここまで近ずくとゾンビも本気出すw故に少し力
はいるが……ゾンビが転けないように壁に背を預け、玄関に押し出
す。暴れようものならビリボ君の出番である! 縛りつけても良い
のだが危険な者には近づかない、これも重要だ。
「さてと片付いた所で、ゲームは……あった、あったボックス10、
俺が持っていたゲーム機本体と同じだ」
ゴソゴソと配線を弄いじる。アナログの良い所は何があっても電
源さえ入れば可能な事なんだよなぁ」
この時代インターネットの復旧によりクラウド化したゲームが主
流となっていた、故に、使えない物が多く、結局、基本に帰る基本
は大事だねぇ……
「おっと、後は対人間様用に支度しなきゃ」
人間は賢くずるい、先ずは 見つからない事が前提である、異星人に
もだ、カーテンを閉じ、光漏れが無いか確認漏れれば何かで塞ぎ夜
でも誰も居ないように見せかける。
泥棒避けの対策と真逆である、周りが灯りが無いのだから暗くて当
然だからだ人の目をくらますには(木は森へ隠せ)である。
どんな状況でも周りの変化に合わせ、溶け込むのがコツだ。
支度が出来、食事も済ませた、今日のディナーは俺が嫌いなサバ缶
だ……まぁ贅沢は言ってられないが食事も今後は考えよう、出ない
とサバ……クチャい。
「良し!電源!オーン!!ぬほほっ、出来た出来た、こいつ……
セーブデータがハンパ無いな、やるな……」
こうして俺は、この世紀末のひと時をゲームで明け暮れる事、一週
間、外にも出ず、此処で暮らした。
「やば遊び過ぎた、ロールプレイングゲームだったから時間食っち
まったぜ、しかしあのエンディングどうだかなぁ……」
「あー魔法が使えたらもっと楽に行くんだけどな……中学位でやっ
た、誰も居ない事を確かめ魔法を放つ真似をする。
そんなたわいも無い1人言を呟く日だった。
【家に居るメリット】
○外敵侵入を防ぐ、人間以外
○家電が使える(自家発電の家のみ)
○暖かい布団で寝れる(健康につながる、
風邪等ひいた時は必須、健康が一番大事)
○マンション等、探せば貯水タンク式ならば
お風呂にも入れる。
(正し水も古くなるから使えるかどうかは
半々だ)
0
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説
ゾンビだらけの世界で俺はゾンビのふりをし続ける
気ままに
ホラー
家で寝て起きたらまさかの世界がゾンビパンデミックとなってしまっていた!
しかもセーラー服の可愛い女子高生のゾンビに噛まれてしまう!
もう終わりかと思ったら俺はゾンビになる事はなかった。しかもゾンビに狙われない体質へとなってしまう……これは映画で見た展開と同じじゃないか!
てことで俺は人間に利用されるのは御免被るのでゾンビのフリをして人間の安息の地が完成するまでのんびりと生活させて頂きます。
ネタバレ注意!↓↓
黒藤冬夜は自分を噛んだ知性ある女子高生のゾンビ、特殊体を探すためまず総合病院に向かう。
そこでゾンビとは思えない程の、異常なまでの力を持つ別の特殊体に出会う。
そこの総合病院の地下ではある研究が行われていた……
"P-tB"
人を救う研究のはずがそれは大きな厄災をもたらす事になる……
何故ゾンビが生まれたか……
何故知性あるゾンビが居るのか……
そして何故自分はゾンビにならず、ゾンビに狙われない孤独な存在となってしまったのか……
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

Sランクパーティを引退したおっさんは故郷でスローライフがしたい。~王都に残した仲間が事あるごとに呼び出してくる~
味のないお茶
ファンタジー
Sランクパーティのリーダーだったベルフォードは、冒険者歴二十年のベテランだった。
しかし、加齢による衰えを感じていた彼は後人に愛弟子のエリックを指名し一年間見守っていた。
彼のリーダー能力に安心したベルフォードは、冒険者家業の引退を決意する。
故郷に帰ってゆっくりと日々を過しながら、剣術道場を開いて結婚相手を探そう。
そう考えていたベルフォードだったが、周りは彼をほっておいてはくれなかった。
これはスローライフがしたい凄腕のおっさんと、彼を慕う人達が織り成す物語。
実はスライムって最強なんだよ?初期ステータスが低すぎてレベルアップが出来ないだけ…
小桃
ファンタジー
商業高校へ通う女子高校生一条 遥は通学時に仔犬が車に轢かれそうになった所を助けようとして車に轢かれ死亡する。この行動に獣の神は心を打たれ、彼女を転生させようとする。遥は獣の神より転生を打診され5つの希望を叶えると言われたので、希望を伝える。
1.最強になれる種族
2.無限収納
3.変幻自在
4.並列思考
5.スキルコピー
5つの希望を叶えられ遥は新たな世界へ転生する、その姿はスライムだった…最強になる種族で転生したはずなのにスライムに…遥はスライムとしてどう生きていくのか?スライムに転生した少女の物語が始まるのであった。
アンチエイジャー「この世界、人材不足にて!元勇者様、禁忌を破って若返るご様子」
荒雲ニンザ
ファンタジー
ガチなハイファンタジーだよ!
トロピカルでのんびりとした時間が過ぎてゆく南の最果て、余生を過ごすのにピッタリなド田舎島。
丘の上の教会にある孤児院に、アメリアという女の子がおりました。
彼女は、100年前にこの世界を救った勇者4人のおとぎ話が大好き!
彼女には、育ててくれた優しい老神父様と、同じく身寄りのないきょうだいたちがおりました。
それと、教会に手伝いにくる、オシャレでキュートなおばあちゃん。
あと、やたらと自分に護身術を教えたがる、町に住む偏屈なおじいちゃん。
ある日、そののんびりとした島に、勇者4人に倒されたはずの魔王が復活してしまったかもしれない……なんて話が舞い込んで、お年寄り連中が大騒ぎ。
アメリア「どうしてみんなで大騒ぎしているの?」
100年前に魔物討伐が終わってしまった世界は平和な世界。
100年後の今、この平和な世界には、魔王と戦えるだけの人材がいなかったのです。
そんな話を長編でやってます。
陽気で楽しい話にしてあるので、明るいケルト音楽でも聞きながら読んでね!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

【完結】僕は今、異世界の無人島で生活しています。
コル
ファンタジー
大学生の藤代 良太。
彼は大学に行こうと家から出た瞬間、謎の光に包まれ、女神が居る場所へと転移していた。
そして、その女神から異世界を救ってほしいと頼まれる。
異世界物が好きな良太は二つ返事で承諾し、異世界へと転送された。
ところが、女神に転送された場所はなんと異世界の無人島だった。
その事実に絶望した良太だったが、異世界の無人島を生き抜く為に日ごろからネットで見ているサバイバル系の動画の内容を思い出しながら生活を開始する。
果たして良太は、この異世界の無人島を無事に過ごし脱出する事が出来るのか!?
※この作品は「小説家になろう」さん、「カクヨム」さん、「ノベルアップ+」さん、「ノベリズム」さんとのマルチ投稿です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる