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私の魔女6(セブ視点)

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 褒めるように、そっとその柔らかな髪をゆったりと丁寧に撫でた。

「はあ…ハバト、愛している。君に口付けたい」

 私が切実に乞うと、ハバトは瞼を持ち上げて涙で濡れた色素の薄い瞳で私を見上げた。私の本心を探るようにじっと見つめていたが、私がもう一度「愛しているよ」と囁くと、悩ましげな呻きを小さく溢しながら、のろのろとその口から陰茎を吐き出した。その唾液で濡れた顎先を、指先で擽るようにゆるゆると撫でる。

「気持ちよくなかったですか?俺そんなに下手?」

 その尖らせた唇を奪ってから、いかにもしょぼくれているハバトを愛おしさに任せて抱き締める。

「上手だと言っただろう。とても良かった。でもその続きはまた今度にしよう」

「セブさんは、俺が口でするの嫌ですか?どうしよう。練習したらいいですか?」

「……どうやって練習をするつもりだ?」

 私が嫉妬を隠さずに低い声で尋ねると、腕の中の廉直な少年は、「セブさんのちんちん貸してもらえたら毎日でも練習出来ます」と、私の浅はかな嫉心を容易く蹴散らした。彼の妙にやる気に満ちた様子が擽ったく、口の端が自然と上がってしまう。

「毎日貸し出すのは難しいな」

 きっと貸すだけでは済まない。毎日抱き潰してしまってはハバトが可哀想だろう。

「もちろんセブさんのちんちんの都合に合わせます。あ、ちょっと。俺すごく真剣なんでそんな笑わないでくださいよ」

「……ああ。すまない」

 溢れてきてしまう笑いを力任せに噛み殺す。気を抜くと震えてしまいそうになる声と肩を気取られないよう、ハバトを抱き締める腕の力を少しだけ緩める。
 身体の自由が効くことを確かめるように身動いだハバトが、徐ろに膝で立ち上がると、まだ確りと硬さのある私の陰茎を自身の薄い腹に擦り付けた。まだ乾ききっていなかった彼自身の唾液でぬるりと滑る。

「…口より、腹の中の方がいいですか?セブさんがもし気に入ってくれてるなら、俺はそっちでもいいです」

 急に恥じらいを滲ませた彼は、ふいと目を伏せて「俺も気持ちいいですし」と信頼し切った様子で私に体重を預けてきた。

「本当に、君には敵う気がしない」

 ハバトの首後ろに手を回してこちらを向かせ、その唇を食み、口内を舌で深く侵す。貪りながら、その張りのある身体を押し倒し、今一度ベッドに沈める。期待しているのか、緩く勃ち上がっている色の薄い幼い陰茎を柔く握って、出来るだけ優しく皮を剝いてやった。

「君の肚の中で気持ち良くしてくれるか?」

「……セブさんが本気出すと俺死んじゃいそうなんで、ちゃんと手加減してくださいね」

 私はそれには答えず、代わりに笑んだ。
 ベッド横のチェストから性行為用の衛生潤滑油薬の瓶を取り、その中身を潤沢に手のひらに落とし捏ねて温める。
 足を大きく開かせる。どこもかしこも肉の薄いハバトの身体の中で、唯一柔らかな肉のついたその臀部を割り開き、慎ましく閉じた肛門をゆっくりと押し開いた。

「ああう…ん、んん」

 優秀な私の伴侶は、肛門性交の受け入れ方をもう覚え始めているらしい。上手く力を抜いて、私の指をすんなり飲み込むだけでなく、すでに快楽を拾っているようで、頬を染めて艶めかしい声を上げた。
 差し込んだ中指を極めてゆっくりと抜き差ししつつ、時折指先で前立腺を緩く撫でて押し込んでやるとより高く啼く。体毛の非常に薄い白い腿が、ふるりと痙攣した。それがあまりに美味そうで、滑らかな白い内腿に強く吸い付いて赤い痕をいくつも散らす。

 差し入れた指を二本、三本と増やしても、彼に苦痛の表情はなく、まるで更に強請るように中が何度もうねる。二本の指で穴を左右に開き、その中に直接油薬を注ぐと、その刺激にすら反応してハバトの足先が跳ねた。
 油薬で濡れた手で自分自身の陰茎を扱いてから、ひくつくハバトの穴にあてがった。

「挿れるぞ」

 悩ましげに寄せられた眉の下、固く閉じられていた目を薄く開けて、ハバトが小さく「うん」と答えて頷いた。

「……セブ、さん、ん、あー…、あ、ああ、あああ、あっ」

 ハバトの肚の中は、この上なく心地が良い。肛門の縁はきつく締め付けてくるが、その中はふかふかと柔らかく、ハバトが感じる度にしきりにうねる。グッと私の陰茎を直腸の最奥まで押し込んでやると、ハバトの表情も、肚の中もぐずぐずにとろけた。
 長く息を吐いて射精の欲求を逃がす。こんな官能的な伴侶を前にして、すぐ果ててしまうのはあまりに勿体ない。

「ハバト、君の中は素晴らしいな。これ程甲斐甲斐しい身体を知らない」

 細い腰を掴んでゆるりと最奥を捏ねると、ハバトの陰茎から先走りが溢れる。

「嫌だっ…」

「ハバト…?」

 急にハバトが足を閉じて、私の身体を遠ざけようとする。吐息こそ艶めいたままだが、眉尻を上げて潤んだ目に怒りと悲しみ両方を滲ませている。

「今、俺と誰かの体、比べたでしょ。そういうの、嫌です。聞きたくない…」

 ぽつぽつと弱々しい言葉を溢したハバトが、脱力した身体で抵抗する。力こそ弱いが、私の愚かさを指摘して殴り付けるには十分だった。愛おしさと罪悪感が同時に溢れてくる。涙混じりに鼻をすすり身を捩る、最愛の少年を抱き締めて宥める。

「すまない、ハバト。君を他と比べるなど、そんなつもりはなかった。嫉妬をしてくれたのだな。私は正真正銘、君以外を愛さない。君しかいらない。どうか軽率な言葉を許してくれ」

 涙を唇で吸い取り懇願すると、彼は抵抗をやめて「もう、他の人に触らないで」と愛らしいことを言いながら更にほろりほろりと頬を濡らした。

「私が君をどれだけ愛しているか、知っているだろう」

 唇の触れ合う距離で囁くとハバトは煮え切らない様子で私の目を睨んだが、やがて悔しそうに顎先を下げて、「俺も愛してます」と呟いた。拗ねた声色があまりに愛らしくて、堪らず緩やかに腰を揺らして肚中を掻き混ぜる。

「あっ!…ああ…ダメ。まだ許すって、あうっ、俺言ってない、のに、ダメ…あんっ」

「許してくれるまで、ハバトの好きなところだけずっと突いていようか」

 腰を引いて前立腺を強く押し潰す角度で突いてやると、一際高い声が上がり、ハバトの身体が強く跳ね、その両手の爪の先が私の背に食い込む。

「ダメっ!ああっ!アっ!はうっ!ダメぇ!出ちゃううっアアアっ!!」

 強く全身を強張らせて、ハバトは自身の白い腹の上に精液を溢した。中が強く大きくうねり、私の陰茎を断続的に締め付ける。それが凶悪な程に堪らなく気持ちが良い。抽挿をより強く、より速くすると、例によってハバトの口からは、悲鳴のような嬌声と、呂律の回らない「ダメ」しか出なくなる。
 私は、彼の「ダメ」が駄目ではないことを知っている。
 白日の光に照らされた、赤く上気する少年の身体を好きに貪る。涙と唾液に塗れた、そのあどけない顔を余すことなく堪能した。彼の泣き顔が好きだ。胸底から愛おしさが延々と溢れてくる。
 私は自身の陰茎が、興奮で更に膨張するのを自覚しながら、更に何度もその肢体を深く貫き続けた。ハバトが意識を無くしても穿ち続け、三度の精を愛おしい伴侶である、その少年の肚に注いだ。
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