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耐える冬1
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ばあばが息を引き取った時、とんでもない“悲しい”がやってきて、誰もいないのをいいことに何時間も泣いた。世の中にはこんなに悲しいことがあること、こんなに悲しいことをみんな乗り越えて生きていること、それが信じられないって思いながら泣いた。
涙が枯れて心がカラカラになってから、村の人に声をかけてばあばの火葬を手伝ってもらった。ばあばが長くないことは、ばあば本人が村の人たちによく伝えていたので、俺がしょぼくれてぼそぼそと手伝いをお願いしても嫌な顔せず手を貸してくれた。
村の人たちは俺にはあまり関心がなかったけど、ばあばを慕っている人が多かったように思う。これと言った揉め事もなく、ばあばの骨は村の共同墓地に埋葬された。
ばあばのいなくなった家にいたら、今度はとんでもない“寂しい”がやってきて、枯れたと思っていた涙がまたシトシトこぼれた。でも、最初は“ばあばがいないこと”が寂しくて泣いてたのに、ずっと泣いてたら今度は“ひとりぼっちの可哀想な自分”のために涙が出てきた。結局自分のことしか考えてない、自己中心的な自分が見えて、恥ずかしくて惨めな気持ちになった。
それから三月程、俺は家から極力出ない生活を送った。寂しさを紛らわせる方法を知らなくて、ただただ“寂しい”を反芻して、心が麻痺していくのを待っていた。
あの時の俺からしたら、今の俺の“寂しい”なんて大したことじゃないんだ。だって、彼は死んだわけじゃない。彼は、死んだりなんかしない。約束してくれたじゃないか。必ず帰って来るって。
セブさんが遠征に出てからまた三月程が過ぎ、濃石の森も冬が深まった。寒さは厳しいのだが、雪は薄く積もる程度しか降らない場所なことが救いだ。森の中の動植物が減って、湖は薄氷を張るが、少し足を伸ばして海沿いまで出れば魚も手に入る。馬車が止まるわけではないので小麦や米も村で買える。だから、生きることに困ることなんてないんだ。ただ、いつも胸の中にずしりと重いものが沈んでいて、ふとした時に何も出来ない自分を消してしまいたくなるだけで。
彼をこの家で見送ってからずっと、俺は彼からの便りを待ち続けている。あの真っ白な封筒が不意に届くのではないか。もしくは、玄関扉が丁寧に四度叩かれるのでないか。日がな一日そんなことばかり考えている。ミラルダさんには腑抜けと呼ばれ、納品をせっつかれる始末だ。
ここ最近は国外がきな臭いなんていう、更に心の沈む話もミラルダさんから聞かされたばかりだ。
西南に隣接するエイレジン共和国の動きが怪しいという噂が、こんな田舎にまで流れて来ているのだとか。元々エイレジンはこの数年他国との国交も最小限で、国内情勢が不透明な国だ。それが今、周辺国との共和同盟への加盟を拒絶し、俺たちが住むバルデス王国を含む周辺国との軋轢が明確になった形だ。
エイレジンは他国侵攻するつもりなのではないか、とまことしやかに囁かれ始めたのは、エイレジンが根本的な土地由来の魔力資源が少ないためらしい。そのおかげで魔獣も湧きづらいが、魔力を持って生まれる人間も少なく、魔獣から得られる天然の魔力含有素材も手に入りづらい。魔道具や魔力製品の作り手も素材もないから、他国と比べて充足した便利で豊かな暮らしが送れない。
魔獣被害が少ないことは何より安全で、その暮らしに慣れた国民には悪いことではないだろうが、国民全てが平和で慎ましい生活を望むとは限らない。
もし自国バルデスとエイレジンが戦争にでもなれば、またセブさんたち騎士が駆り出されるのだろう。過去には魔力を持つ国民が徴兵されたとも聞くから、正直言えば俺も他人事ではない。そうわかっているのに、気になってしまうのはセブさんのことばかりなのだ。セブさんにはいつでも安寧で、健やかに生きていて欲しい。
彼が騎士であることすら、憎らしく思えてしまう。思わず、長く重い溜め息が漏れた。
日のある比較的温かいうちに納品分の調味料を作ってしまおうと、腰掛けていた木椅子から立ち上がる。木椅子がキイと鳴いた。軋みのない新しい椅子は、なんとなく使わず空けたままにしている。いつでも帰って来てもらえるように、彼の椅子は空けておきたい、だなんて子供じみた願掛けだ。
「魔女さんいるかー?」
玄関扉から聞こえた声に、物置きに向かいかけていた足を止める。聞き覚えのある声だ。誰だったっけ?
玄関に向かいながら慣れた呪文を呟きローブを羽織る。
「はい。お待たせしました」
扉を開けると、冷たい針のような外気がぶわりと部屋に吹き込む。目の覚める思いでゆっくり顔を上げると、そこには防寒装備をきっちり着込んだ長身が立っていた。顔の大半を防風布で覆っているが、大振りなゴーグルを外し見えた深い青色の瞳がにこりと笑ったことで、俺はすぐに誰かを理解した。
「スペンサーさんでしたか。お久しぶりですね。外は冷えるのでよろしければ中にどうぞ」
「ああ。ありがとう。お邪魔するよ」
体に付いた粉雪を払ってから、スペンサーさんは玄関をくぐった。
木椅子を暖炉の近くに寄せてから、そこに座るように勧めた。ギイ、キイと木椅子がまた鳴いた。
「今日は何用ですか?」
「単刀直入に言うと、至急、即効性の治療薬を作れるだけ譲って欲しい。出来れば、視力の喪失や四肢欠損も治せるようなものをだ」
どくりと心臓が強く押し潰される。それは、誰に使うのですか?と問いたい気持ちをぐっと抑えて、「わかりました。可能な限りお力になりましょう」と答えた。
「お時間はどれ程頂けますか?材料をカガリナの闇市まで買いに行かないといけません。滞り無く材料を買って戻れれば、明日の朝にはお渡し出来ます」
問題は材料の調達や作成の時間より、雪道を馬車がどれだけ支障なく走れるかにかかっている。その旨も伝えると、スペンサーさんはさもありなんと言わんばかりに大きく頷いた。
「カガリナへは僕が向かおう。そういったことのためにも、今日ジョスリーンでここまで来た。ジョスリーンは騎士団内の使役魔獣の中でも断トツの速さなんだよ」
王都からここまで半日で駆けるあの魔獣がいるなら確かに安心だろう。俺はスペンサーさんに促されるままに必要な材料を雑紙に書き連ねてそれを渡した。
涙が枯れて心がカラカラになってから、村の人に声をかけてばあばの火葬を手伝ってもらった。ばあばが長くないことは、ばあば本人が村の人たちによく伝えていたので、俺がしょぼくれてぼそぼそと手伝いをお願いしても嫌な顔せず手を貸してくれた。
村の人たちは俺にはあまり関心がなかったけど、ばあばを慕っている人が多かったように思う。これと言った揉め事もなく、ばあばの骨は村の共同墓地に埋葬された。
ばあばのいなくなった家にいたら、今度はとんでもない“寂しい”がやってきて、枯れたと思っていた涙がまたシトシトこぼれた。でも、最初は“ばあばがいないこと”が寂しくて泣いてたのに、ずっと泣いてたら今度は“ひとりぼっちの可哀想な自分”のために涙が出てきた。結局自分のことしか考えてない、自己中心的な自分が見えて、恥ずかしくて惨めな気持ちになった。
それから三月程、俺は家から極力出ない生活を送った。寂しさを紛らわせる方法を知らなくて、ただただ“寂しい”を反芻して、心が麻痺していくのを待っていた。
あの時の俺からしたら、今の俺の“寂しい”なんて大したことじゃないんだ。だって、彼は死んだわけじゃない。彼は、死んだりなんかしない。約束してくれたじゃないか。必ず帰って来るって。
セブさんが遠征に出てからまた三月程が過ぎ、濃石の森も冬が深まった。寒さは厳しいのだが、雪は薄く積もる程度しか降らない場所なことが救いだ。森の中の動植物が減って、湖は薄氷を張るが、少し足を伸ばして海沿いまで出れば魚も手に入る。馬車が止まるわけではないので小麦や米も村で買える。だから、生きることに困ることなんてないんだ。ただ、いつも胸の中にずしりと重いものが沈んでいて、ふとした時に何も出来ない自分を消してしまいたくなるだけで。
彼をこの家で見送ってからずっと、俺は彼からの便りを待ち続けている。あの真っ白な封筒が不意に届くのではないか。もしくは、玄関扉が丁寧に四度叩かれるのでないか。日がな一日そんなことばかり考えている。ミラルダさんには腑抜けと呼ばれ、納品をせっつかれる始末だ。
ここ最近は国外がきな臭いなんていう、更に心の沈む話もミラルダさんから聞かされたばかりだ。
西南に隣接するエイレジン共和国の動きが怪しいという噂が、こんな田舎にまで流れて来ているのだとか。元々エイレジンはこの数年他国との国交も最小限で、国内情勢が不透明な国だ。それが今、周辺国との共和同盟への加盟を拒絶し、俺たちが住むバルデス王国を含む周辺国との軋轢が明確になった形だ。
エイレジンは他国侵攻するつもりなのではないか、とまことしやかに囁かれ始めたのは、エイレジンが根本的な土地由来の魔力資源が少ないためらしい。そのおかげで魔獣も湧きづらいが、魔力を持って生まれる人間も少なく、魔獣から得られる天然の魔力含有素材も手に入りづらい。魔道具や魔力製品の作り手も素材もないから、他国と比べて充足した便利で豊かな暮らしが送れない。
魔獣被害が少ないことは何より安全で、その暮らしに慣れた国民には悪いことではないだろうが、国民全てが平和で慎ましい生活を望むとは限らない。
もし自国バルデスとエイレジンが戦争にでもなれば、またセブさんたち騎士が駆り出されるのだろう。過去には魔力を持つ国民が徴兵されたとも聞くから、正直言えば俺も他人事ではない。そうわかっているのに、気になってしまうのはセブさんのことばかりなのだ。セブさんにはいつでも安寧で、健やかに生きていて欲しい。
彼が騎士であることすら、憎らしく思えてしまう。思わず、長く重い溜め息が漏れた。
日のある比較的温かいうちに納品分の調味料を作ってしまおうと、腰掛けていた木椅子から立ち上がる。木椅子がキイと鳴いた。軋みのない新しい椅子は、なんとなく使わず空けたままにしている。いつでも帰って来てもらえるように、彼の椅子は空けておきたい、だなんて子供じみた願掛けだ。
「魔女さんいるかー?」
玄関扉から聞こえた声に、物置きに向かいかけていた足を止める。聞き覚えのある声だ。誰だったっけ?
玄関に向かいながら慣れた呪文を呟きローブを羽織る。
「はい。お待たせしました」
扉を開けると、冷たい針のような外気がぶわりと部屋に吹き込む。目の覚める思いでゆっくり顔を上げると、そこには防寒装備をきっちり着込んだ長身が立っていた。顔の大半を防風布で覆っているが、大振りなゴーグルを外し見えた深い青色の瞳がにこりと笑ったことで、俺はすぐに誰かを理解した。
「スペンサーさんでしたか。お久しぶりですね。外は冷えるのでよろしければ中にどうぞ」
「ああ。ありがとう。お邪魔するよ」
体に付いた粉雪を払ってから、スペンサーさんは玄関をくぐった。
木椅子を暖炉の近くに寄せてから、そこに座るように勧めた。ギイ、キイと木椅子がまた鳴いた。
「今日は何用ですか?」
「単刀直入に言うと、至急、即効性の治療薬を作れるだけ譲って欲しい。出来れば、視力の喪失や四肢欠損も治せるようなものをだ」
どくりと心臓が強く押し潰される。それは、誰に使うのですか?と問いたい気持ちをぐっと抑えて、「わかりました。可能な限りお力になりましょう」と答えた。
「お時間はどれ程頂けますか?材料をカガリナの闇市まで買いに行かないといけません。滞り無く材料を買って戻れれば、明日の朝にはお渡し出来ます」
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「カガリナへは僕が向かおう。そういったことのためにも、今日ジョスリーンでここまで来た。ジョスリーンは騎士団内の使役魔獣の中でも断トツの速さなんだよ」
王都からここまで半日で駆けるあの魔獣がいるなら確かに安心だろう。俺はスペンサーさんに促されるままに必要な材料を雑紙に書き連ねてそれを渡した。
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