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魔女の孫と宝石の人2
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「あなたが望まれる秘術は何ですか?」
煮出したお茶の熱を魔法で奪い冷やして、男の前の木製テーブルの上に置いた。俺だとちょうどいい大きさなのに、男が俺の木椅子に座ると長い脚を持て余して窮屈そうに見える。
「これだ」
視線の低い俺にもよく見えるよう、男はかなり低い位置に自身の左腕を出した。
その腕は、まくられた袖口から見えている肘下全てがゴツゴツとした岩のようになっていて、指先に当たる部分もそれらしきものはなく、一見、人の腕には見えない。
「珍しい。石化の呪いですね」
あまりの痛ましさに声が震える。
魔女は感情をあらわにしてはいけない。付け入られる隙を与えては、心無い人に利用され、術を盗まれてしまうから。
俺はばあばのような立派な魔女にはなれない。普段のばあばはとても明け透けで豪快で優しかったが、魔女の仕事をする時のばあばは少し意地悪で少し怖かった。
石化の呪いはただ石になるだけではない。神経を喰われる痛みを伴う。そして、元のままの形で石になるのではなく、人体の表面を削ぐように崩れ落ちながら石化する。
きっと、この男は自身の石化した皮膚や爪や指が剥がれ落ちていくさまを壮絶な痛みと共に見たはずだ。
彼の絶望や悲嘆を思うと胸が張り裂けそうな気持ちになる。今ある痛みを取り除きたくて、元はさぞ逞しかったであろう腕を恭しく両手で包みさする。
「お辛かったでしょう。ひとまずの気休めですが、進行を遅らせる薬を作りましょう。大急ぎで作るのでこのままお待ち頂けますか?」
「ああ。よろしく頼む。もし何か手伝えることがあれば申し付けてくれ」
男は笑んだらしく、心地よい声に優しい響きが混じっている。優しい人を助ける為に、大好きなばあばの秘術を使えることがとても嬉しい。
狭い我が家では、調合室なんて立派なものはない。正確には大昔にはあったのだが、薬の材料やお手製スパイスのストックをしまうのに、ばあばが調合室を物置代わりにしてしまった。その為、調合は台所で行う。
いつもなら客人には一度お帰り頂いてから調合するのだが、この男は言わば重症人だし、少しでも早く薬を渡してあげたい。
元調合室からいくつか小瓶と薄紙包みを持ってきて、台所の窯に火を入れる。料理の時の火ではなく、魔力を燃料にして燃える合成用の火だ。窯の中で緑の火が揺れる。
そこに年代物の大鍋をかけて、材料をぽいぽいと中に放って熱し混ぜ合わせていく。普通の火で炒るのと違い、合成の火で熱すると材料たちは非常に細かい粒子になっていく。それを魔法で捏ねて混ぜて更に魔力を込めて、効能に任意の強さと方向性を与えて薬にしていく。最後に、人体によく染み込む濃度にしたクラゲのゼリーを溶かして液体薬にする。
それを清潔なガラス瓶に注ぎ、ゆっくり熱を奪って性質を安定させてから、男のもとへ持っていく。
「お待たせしました。こちらが石化進行の阻害薬に、痛み止め効果を付与したものです。急拵えなので色は悪いですが、ゆっくり精練したものと効能は全く一緒です」
ガラス瓶の中には、鉛のような光沢のある赤茶色の液体が揺らいでいる。
それを男は丁寧な手付きで俺から受け取った。
「だいぶ早いのだな。茶を入れるのと代わらない早さで薬を作るとは驚いた」
「不安ですか?」
「いや。ただ感心しただけだ。さっそく頂こう」
男は、俺の作った薬を飲むのに微塵も躊躇しなかった。それがはっきりとした信頼の表明を受けたようで、俺は気分が良かった。
「効果が出るまで小一時間程かかります。よろしければ、ベッドで横になっていかれますか?何か不調や急変が無いとも限らないので、経過を見させてください」
男から空になったガラス瓶を受け取り、流し台に置く。使った鍋も持ってきて、手早く洗って、熱魔法で消毒と乾燥を同時に行ってから戸棚にそれぞれしまう。
「それはとてもありがたい提案なのだが、ひとつ聞いても良いだろうか」
「はい。何でしょう」
「そのベッドは患者用か?それとも君のベッドなのか?」
そんなことを聞かれると思っていなくて、俺は薬の材料の端材を片付けようと伸ばした手を止めた。
「申し訳ありません。診療所ではないので患者用のベッドは用意していません。お時間頂ければシーツと掛布は取り替えますが、それでもお嫌ですか?」
潔癖症というやつだろうか。だとしたら男にとってはとても迷惑な提案をしてしまったことになる。
男は細くゆっくりと溜め息を吐いた。
「私的なベッドの使用を見知らぬ男に許すなど、襲われてもおかしくない。君のようなうら若いものを好むものは多いだろう」
もしかして、男がベッドを使いたくないのではなく、俺の貞操を気にかけてくれているのだろうか。
「わたしの身を案じてくださるのですか?」
「君はもっと自分を大事にしなさい。こうも無警戒では心配でたまらない」
なんて善良な人なのだろう。村の人たちもとても優しいが、この人は更に輪をかけて優しい人だ。俺は嬉しくてつい声が弾んでしまう。
「ご心配ありがとうございます。お心遣い、とても嬉しいです。でも、わたしは大丈夫です」
ばあばの真似をしてつい女の子の姿に変装してしまう癖がついているが、俺は本当は男なので貞操の危機なんてものはないのだ。でもわざわざ男の俺が女の子の姿に化けてる、なんて事実はちょっとばかり変態っぽく聞こえそうだからあえて言わないでおく。ただ、そうすると男は納得がいかないらしく「何もわかっていない」と怒られてしまった。
「特段気分が悪い訳でもないのでベッドは不要だ。私はここでこのままいさせてもらおう。何か体調の変化があれば伝える」
「はい。わかりました。わたしは少し作業をしています。もしお暇つぶしが必要であればそちらの書棚からお好きに本を読んでくださって構いません」
「ありがとう」
遠慮をするタイプではないらしく、男はすぐさま立ち上がり書棚から本を取ると、サイズの合っていない木椅子にまた腰掛け、長い長い足を組んだ。
男の前に干菓子を置くと、すぐ気付いて柔らかい声で礼を言われた。見知らぬ人間の、しかも魔女の家でこんなに寛げる人もなかなかいないだろう。そう思うと少しおかしくてつい口の端が上がった。
「ごゆっくりどうぞ」
ぺらり、と紙をめくる乾いた音を聞きながら、俺は端材の片付けと、採ってきた薬草たちの保存、おこわの下準備を終わらせた。
煮出したお茶の熱を魔法で奪い冷やして、男の前の木製テーブルの上に置いた。俺だとちょうどいい大きさなのに、男が俺の木椅子に座ると長い脚を持て余して窮屈そうに見える。
「これだ」
視線の低い俺にもよく見えるよう、男はかなり低い位置に自身の左腕を出した。
その腕は、まくられた袖口から見えている肘下全てがゴツゴツとした岩のようになっていて、指先に当たる部分もそれらしきものはなく、一見、人の腕には見えない。
「珍しい。石化の呪いですね」
あまりの痛ましさに声が震える。
魔女は感情をあらわにしてはいけない。付け入られる隙を与えては、心無い人に利用され、術を盗まれてしまうから。
俺はばあばのような立派な魔女にはなれない。普段のばあばはとても明け透けで豪快で優しかったが、魔女の仕事をする時のばあばは少し意地悪で少し怖かった。
石化の呪いはただ石になるだけではない。神経を喰われる痛みを伴う。そして、元のままの形で石になるのではなく、人体の表面を削ぐように崩れ落ちながら石化する。
きっと、この男は自身の石化した皮膚や爪や指が剥がれ落ちていくさまを壮絶な痛みと共に見たはずだ。
彼の絶望や悲嘆を思うと胸が張り裂けそうな気持ちになる。今ある痛みを取り除きたくて、元はさぞ逞しかったであろう腕を恭しく両手で包みさする。
「お辛かったでしょう。ひとまずの気休めですが、進行を遅らせる薬を作りましょう。大急ぎで作るのでこのままお待ち頂けますか?」
「ああ。よろしく頼む。もし何か手伝えることがあれば申し付けてくれ」
男は笑んだらしく、心地よい声に優しい響きが混じっている。優しい人を助ける為に、大好きなばあばの秘術を使えることがとても嬉しい。
狭い我が家では、調合室なんて立派なものはない。正確には大昔にはあったのだが、薬の材料やお手製スパイスのストックをしまうのに、ばあばが調合室を物置代わりにしてしまった。その為、調合は台所で行う。
いつもなら客人には一度お帰り頂いてから調合するのだが、この男は言わば重症人だし、少しでも早く薬を渡してあげたい。
元調合室からいくつか小瓶と薄紙包みを持ってきて、台所の窯に火を入れる。料理の時の火ではなく、魔力を燃料にして燃える合成用の火だ。窯の中で緑の火が揺れる。
そこに年代物の大鍋をかけて、材料をぽいぽいと中に放って熱し混ぜ合わせていく。普通の火で炒るのと違い、合成の火で熱すると材料たちは非常に細かい粒子になっていく。それを魔法で捏ねて混ぜて更に魔力を込めて、効能に任意の強さと方向性を与えて薬にしていく。最後に、人体によく染み込む濃度にしたクラゲのゼリーを溶かして液体薬にする。
それを清潔なガラス瓶に注ぎ、ゆっくり熱を奪って性質を安定させてから、男のもとへ持っていく。
「お待たせしました。こちらが石化進行の阻害薬に、痛み止め効果を付与したものです。急拵えなので色は悪いですが、ゆっくり精練したものと効能は全く一緒です」
ガラス瓶の中には、鉛のような光沢のある赤茶色の液体が揺らいでいる。
それを男は丁寧な手付きで俺から受け取った。
「だいぶ早いのだな。茶を入れるのと代わらない早さで薬を作るとは驚いた」
「不安ですか?」
「いや。ただ感心しただけだ。さっそく頂こう」
男は、俺の作った薬を飲むのに微塵も躊躇しなかった。それがはっきりとした信頼の表明を受けたようで、俺は気分が良かった。
「効果が出るまで小一時間程かかります。よろしければ、ベッドで横になっていかれますか?何か不調や急変が無いとも限らないので、経過を見させてください」
男から空になったガラス瓶を受け取り、流し台に置く。使った鍋も持ってきて、手早く洗って、熱魔法で消毒と乾燥を同時に行ってから戸棚にそれぞれしまう。
「それはとてもありがたい提案なのだが、ひとつ聞いても良いだろうか」
「はい。何でしょう」
「そのベッドは患者用か?それとも君のベッドなのか?」
そんなことを聞かれると思っていなくて、俺は薬の材料の端材を片付けようと伸ばした手を止めた。
「申し訳ありません。診療所ではないので患者用のベッドは用意していません。お時間頂ければシーツと掛布は取り替えますが、それでもお嫌ですか?」
潔癖症というやつだろうか。だとしたら男にとってはとても迷惑な提案をしてしまったことになる。
男は細くゆっくりと溜め息を吐いた。
「私的なベッドの使用を見知らぬ男に許すなど、襲われてもおかしくない。君のようなうら若いものを好むものは多いだろう」
もしかして、男がベッドを使いたくないのではなく、俺の貞操を気にかけてくれているのだろうか。
「わたしの身を案じてくださるのですか?」
「君はもっと自分を大事にしなさい。こうも無警戒では心配でたまらない」
なんて善良な人なのだろう。村の人たちもとても優しいが、この人は更に輪をかけて優しい人だ。俺は嬉しくてつい声が弾んでしまう。
「ご心配ありがとうございます。お心遣い、とても嬉しいです。でも、わたしは大丈夫です」
ばあばの真似をしてつい女の子の姿に変装してしまう癖がついているが、俺は本当は男なので貞操の危機なんてものはないのだ。でもわざわざ男の俺が女の子の姿に化けてる、なんて事実はちょっとばかり変態っぽく聞こえそうだからあえて言わないでおく。ただ、そうすると男は納得がいかないらしく「何もわかっていない」と怒られてしまった。
「特段気分が悪い訳でもないのでベッドは不要だ。私はここでこのままいさせてもらおう。何か体調の変化があれば伝える」
「はい。わかりました。わたしは少し作業をしています。もしお暇つぶしが必要であればそちらの書棚からお好きに本を読んでくださって構いません」
「ありがとう」
遠慮をするタイプではないらしく、男はすぐさま立ち上がり書棚から本を取ると、サイズの合っていない木椅子にまた腰掛け、長い長い足を組んだ。
男の前に干菓子を置くと、すぐ気付いて柔らかい声で礼を言われた。見知らぬ人間の、しかも魔女の家でこんなに寛げる人もなかなかいないだろう。そう思うと少しおかしくてつい口の端が上がった。
「ごゆっくりどうぞ」
ぺらり、と紙をめくる乾いた音を聞きながら、俺は端材の片付けと、採ってきた薬草たちの保存、おこわの下準備を終わらせた。
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