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第2部
そう言う事は早く言って欲しかったかな
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ピピピピピ……
スマホのアラームの電子音で起こされた。
アラームを止め、俺は目を擦りながら体を起こす。
「眠~」
時刻は7時30分。
立ち上がって体を真っ直ぐ伸ばす。
俺は階段を降りると、親父が出かけようとして、母ちゃんが見送ろうとしていた。
「おはよう。あれ、今日仕事?」
俺が声をかけると、親父は苦笑を浮かべて答える。
「まあ、そのような物だな……」
親父も母ちゃんも基本的に土日祭日は休みなはずなんだけど、珍しい。
「そうなんだ、行ってらっしゃい」
俺も母ちゃんの側まで行って見送る事にした。
親父が出て行った後、母ちゃんが声をかけてくる。
「今日、エミリアちゃんの誕生会よね?何時ぐらいに出るの?」
「17時ぐらいかな。」
エミリアのお友達とは昨日の昼ぐらいにファミレスでやったらしい。
そして、今日呼ばれているのは俺と俺の家族ぐらいだ。本当は親父も行く予定だったけど、まあ無理そうだね。
「私は13時ぐらいから行くけど、あんたも来なさい。どうせ、暇でしょう?」
「いや、今日で宿題出来る限り終わらせようと思っていたんだけど……」
「向こうでやれば良いじゃない」
「いやいや、向こうでやるってどこでやるんだよ?」
流石に向こうのリビングは無理だ。まあ、エミリアんちは客室もあったはずだから、空いていればそこを使わせてもらえば良いんだろうけど、空いてるかどうかは解らない。
「エミリアちゃんの部屋で二人でやれば良いじゃない」
母ちゃんの答えは俺の予想を少し斜め上に行っていた。
ただ、結構エミリアと勉強や宿題等を一緒にしたりしているので、まあ恥ずかしさや緊張等はない。最低でも武田さんちに上がるよりははるかに平静でいられるだろう。
「まあ、それならエミリアに連絡してみるわ。」
☆☆☆☆
香月エミリア視点
朝のジョギング中に突如携帯から音がなる。
ラインが入った音だった。
「誰だろう?」
エミリアは立ち止まり、携帯を見ると誠からだった。
内容はおばさんと一緒に来るから、一緒に宿題しない?と言う提案だった。
「そう言う事は早く言って欲しかったかな。」
まあ、部屋の掃除は日頃からしているので、帰って掃除機を軽くかけるぐらいで済む。ただ、飲み物とかつまみのお菓子の準備はしないといけない。
「誠もコーラとかは買ってくるだろうけど……」
あんな砂糖水をガブガブ飲んだらカロリー等の問題が出てくる。
武田さんと言う強力なライバルが出た以上、今以上注意しないと。
「お菓子類は誠の好きなポテチでも買わないとね」
あたしはほぼ食べないけど……
とりあえずラインで
「良いよ。でも、そう言う事はせめて昨日の朝ぐらいには言って欲しかったかな。」
と返した。
まあ、これぐらいは言ってもバチは当たらないよね。
スマホのアラームの電子音で起こされた。
アラームを止め、俺は目を擦りながら体を起こす。
「眠~」
時刻は7時30分。
立ち上がって体を真っ直ぐ伸ばす。
俺は階段を降りると、親父が出かけようとして、母ちゃんが見送ろうとしていた。
「おはよう。あれ、今日仕事?」
俺が声をかけると、親父は苦笑を浮かべて答える。
「まあ、そのような物だな……」
親父も母ちゃんも基本的に土日祭日は休みなはずなんだけど、珍しい。
「そうなんだ、行ってらっしゃい」
俺も母ちゃんの側まで行って見送る事にした。
親父が出て行った後、母ちゃんが声をかけてくる。
「今日、エミリアちゃんの誕生会よね?何時ぐらいに出るの?」
「17時ぐらいかな。」
エミリアのお友達とは昨日の昼ぐらいにファミレスでやったらしい。
そして、今日呼ばれているのは俺と俺の家族ぐらいだ。本当は親父も行く予定だったけど、まあ無理そうだね。
「私は13時ぐらいから行くけど、あんたも来なさい。どうせ、暇でしょう?」
「いや、今日で宿題出来る限り終わらせようと思っていたんだけど……」
「向こうでやれば良いじゃない」
「いやいや、向こうでやるってどこでやるんだよ?」
流石に向こうのリビングは無理だ。まあ、エミリアんちは客室もあったはずだから、空いていればそこを使わせてもらえば良いんだろうけど、空いてるかどうかは解らない。
「エミリアちゃんの部屋で二人でやれば良いじゃない」
母ちゃんの答えは俺の予想を少し斜め上に行っていた。
ただ、結構エミリアと勉強や宿題等を一緒にしたりしているので、まあ恥ずかしさや緊張等はない。最低でも武田さんちに上がるよりははるかに平静でいられるだろう。
「まあ、それならエミリアに連絡してみるわ。」
☆☆☆☆
香月エミリア視点
朝のジョギング中に突如携帯から音がなる。
ラインが入った音だった。
「誰だろう?」
エミリアは立ち止まり、携帯を見ると誠からだった。
内容はおばさんと一緒に来るから、一緒に宿題しない?と言う提案だった。
「そう言う事は早く言って欲しかったかな。」
まあ、部屋の掃除は日頃からしているので、帰って掃除機を軽くかけるぐらいで済む。ただ、飲み物とかつまみのお菓子の準備はしないといけない。
「誠もコーラとかは買ってくるだろうけど……」
あんな砂糖水をガブガブ飲んだらカロリー等の問題が出てくる。
武田さんと言う強力なライバルが出た以上、今以上注意しないと。
「お菓子類は誠の好きなポテチでも買わないとね」
あたしはほぼ食べないけど……
とりあえずラインで
「良いよ。でも、そう言う事はせめて昨日の朝ぐらいには言って欲しかったかな。」
と返した。
まあ、これぐらいは言ってもバチは当たらないよね。
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