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第1部
幼馴染の手作り弁当はやはり美味しかったです
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翌日、いつも通りエミリアが迎えに来て、弁当をもらい、いつも通り登校し、四時限までクリアしての昼休み。
今日はエミリアも一緒に昼飯食べると言う事で、エミリアも合流している。
エミリアが作ってきてくれた弁当をリュックから取り出して開けてみると、好物の唐揚げ等も入っていたが、野菜も入っており、バランスがよさそうな食事だった。
「あれ、八神君。今日はコンビニの弁当じゃないのですね?」
武田さんが俺の弁当箱を見て尋ねてくる。
「まあね。」
流石に幼馴染に弁当を作ってもらったと言わない方が良いだろう。
面倒事になりそうだ。
「でも香月さんのお弁当と似たような……」
武田さんがエミリアの弁当を見ながらもう一度俺の弁当に視線を向け、そのような事を言い始めた。
あ、早速バレそうと思った瞬間
「あ、そうだ。」
金髪の幼馴染がパチンと両手でならす。
「武田さん、この前この街を案内すると言ったけど、再来週の土曜日で良いかな?」
(エミリア、ナイス。)
俺は心の中で呟く。
「再来週の土曜日なら空いています。お願いしても良いかしら?」
「勿論」
エミリアさんは眩しい笑みを浮かべて俺の方を見る。
「でも美少女二人に誠だけじゃ誠が大変だから陽平辺りにも声かけておくね?」
「ありがとう」
俺は素直に礼を言う。実際問題、有難い。美少女二人に平凡な男一人は流石につらい物がある。
「陽平君って山口君ですか?」
武田さんが少し心配そうに聞いてくるが
「大丈夫。陽平は良い奴だから、何も心配する必要はないよ。それに男手が多少いた方が助かる時もあるし」
と幼馴染は笑みを崩さず答える。
まあ、実際陽平は良い奴だが、エミリア、俺達を荷物持ちに使う気だな。男手がいた方が助かるなんて……まあ、俺も色々助かるからそれで良いんだけど。
その後、昼食を食べながら適当に雑談し、五時限を受ける。
エミリアの弁当とても美味しかったし、バランスも良さそうだった。
(五百円じゃ安かったな。前日、五千円の指輪をプレゼントして良かったかも)
公民の授業を受けながら、俺はそう内心で呟いた。
☆☆☆☆
放課後、いつも通りエミリアが俺達の教室に来て何時も通りエミリアが迎えに来てくれる。
「誠、美少女幼馴染が迎えに来て上げたよ。」
凄い登場の仕方だね、エミリア。美少女幼馴染なのは事実だけど、普通自分で言うか?
隣に座っている武田さんは呆れて……気のせいか、一瞬睨み付けていたような気がするのだが、俺の気のせいだろう。仲良さそうだったし。
「自分で美少女って言って恥ずかしくない?」
俺がそう言うと金髪の幼馴染微笑を崩さずに頷く。
「うん、事実だからね」
うん、凄い自信だね。俺にもその自信を少し分けて欲しい。
俺は教科書等を鞄の中に入れ、お隣の武田さんに
「じゃあね、武田さん。また明日」
別れの挨拶をする。
「ええ。また明日」
武田さんの言葉を聞きながら俺は立ち上がり、エミリアとともに教室を出た。
今日はエミリアも一緒に昼飯食べると言う事で、エミリアも合流している。
エミリアが作ってきてくれた弁当をリュックから取り出して開けてみると、好物の唐揚げ等も入っていたが、野菜も入っており、バランスがよさそうな食事だった。
「あれ、八神君。今日はコンビニの弁当じゃないのですね?」
武田さんが俺の弁当箱を見て尋ねてくる。
「まあね。」
流石に幼馴染に弁当を作ってもらったと言わない方が良いだろう。
面倒事になりそうだ。
「でも香月さんのお弁当と似たような……」
武田さんがエミリアの弁当を見ながらもう一度俺の弁当に視線を向け、そのような事を言い始めた。
あ、早速バレそうと思った瞬間
「あ、そうだ。」
金髪の幼馴染がパチンと両手でならす。
「武田さん、この前この街を案内すると言ったけど、再来週の土曜日で良いかな?」
(エミリア、ナイス。)
俺は心の中で呟く。
「再来週の土曜日なら空いています。お願いしても良いかしら?」
「勿論」
エミリアさんは眩しい笑みを浮かべて俺の方を見る。
「でも美少女二人に誠だけじゃ誠が大変だから陽平辺りにも声かけておくね?」
「ありがとう」
俺は素直に礼を言う。実際問題、有難い。美少女二人に平凡な男一人は流石につらい物がある。
「陽平君って山口君ですか?」
武田さんが少し心配そうに聞いてくるが
「大丈夫。陽平は良い奴だから、何も心配する必要はないよ。それに男手が多少いた方が助かる時もあるし」
と幼馴染は笑みを崩さず答える。
まあ、実際陽平は良い奴だが、エミリア、俺達を荷物持ちに使う気だな。男手がいた方が助かるなんて……まあ、俺も色々助かるからそれで良いんだけど。
その後、昼食を食べながら適当に雑談し、五時限を受ける。
エミリアの弁当とても美味しかったし、バランスも良さそうだった。
(五百円じゃ安かったな。前日、五千円の指輪をプレゼントして良かったかも)
公民の授業を受けながら、俺はそう内心で呟いた。
☆☆☆☆
放課後、いつも通りエミリアが俺達の教室に来て何時も通りエミリアが迎えに来てくれる。
「誠、美少女幼馴染が迎えに来て上げたよ。」
凄い登場の仕方だね、エミリア。美少女幼馴染なのは事実だけど、普通自分で言うか?
隣に座っている武田さんは呆れて……気のせいか、一瞬睨み付けていたような気がするのだが、俺の気のせいだろう。仲良さそうだったし。
「自分で美少女って言って恥ずかしくない?」
俺がそう言うと金髪の幼馴染微笑を崩さずに頷く。
「うん、事実だからね」
うん、凄い自信だね。俺にもその自信を少し分けて欲しい。
俺は教科書等を鞄の中に入れ、お隣の武田さんに
「じゃあね、武田さん。また明日」
別れの挨拶をする。
「ええ。また明日」
武田さんの言葉を聞きながら俺は立ち上がり、エミリアとともに教室を出た。
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