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第1部 完結記念
アマンダの提案
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ナーロッパ歴1057年1月1日昼
新年の儀を終えたアルベルトは昼餐会に参加していた。
リューベック王国の摂政の対面に座るのはオレンボー辺境伯令嬢アマンダ・オレンボーであった。
軍を離れて、一旦帰国するか迷っていたアマンダ嬢をリューベック王国王宮ホルステン宮の新年の儀にアルベルトは誘ったのである。
オレンボー辺境伯軍はリュッセル要塞に残っており、糧食等はリューベック王国が負担している。
無論オレンボー辺境伯軍以外にもリュッセル要塞にはリューベック王国の国軍と諸侯軍が動員を解かずに駐留している。新年と言う事でいつもより上等な食事と酒が振舞われている。
この新年の儀のために一部の将軍をリュッセル要塞に残し、摂政であるアルベルトや諸侯は王都に一時的に戻っていた。
アルベルトの対面に座るアマンダ嬢は当然甲冑ではなくドレスを着ているが、凛とした佇まいを見ると騎士と言った感じがする。
アマンダも整った顔はしているが、アリシアのようにとてつもなく凄い美人と言う程ではない。ただ、アリシアのように腹黒さみたいな物は感じられず、むしろ清廉さをアルベルトは感じていた。
「どれも見た目からして華やかでございます」
アマンダは配膳された料理を見ながら微笑む。
オレンボー辺境伯令嬢はアルベルトと目が会うと、彼女は口元に手を当てて、クスリと笑った。
「お恥ずかしいことに、どれから食べればよいか迷ってしまいます」
実際には食事作法として皿の上に盛り付けられた料理はどういう順序で食べるのか決まっているのだが、冗談でどれから食べるか迷ってしまうと言うのだ。
しかし、アルベルトにはアマンダ嬢の発言は一部本音のように感じられた。
(オレンボー辺境伯家やデーン王国王宮ではここまで豪華な食事は出されていなかったのかもしれないな)
アルベルトは心の中でそう呟く。
リューベック王家であるナガコト家はリュベルの収益や交易で莫大な富を稼いでいるが、デーン王国王家であるエストリズセン家やオレンボー辺境伯家にそこまでの富はない以上、それはある意味仕方のない事だとアルベルトは思った。
しかし、アマンダの行儀作法や食事作法等はきちんと守られてはいる。しかし、食べなれていないのか、どことなくぎこちなさは感じさせながらの物だったが……
食事をしながら歓談も続き、夜を迎えて解散する事になった。
アルベルトがそろそろ寝ようとした時自室の扉がノックされた。
エミリアかもしくは文官等からの急報かと思ったため、アルベルトは
「入れ」
と答える。
しかし、アルベルトの予想が外れ訪問者はアマンダ・オレンボーだった。
アマンダは恭しく頭を下げ
「夜分遅くに失礼いたします」
と言った。
彼女は薄いドレス姿であった。
アマンダは微笑んではいたが、何か隠されたものを感じて、アルベルトは嫌な予感がした。
しかし、帰れと言える訳がなくリューベック王国の摂政は受け入れざるを得なかった。
アルベルトはメイドを呼び、自分の分とアマンダの紅茶を用意させて、リューベック王国の摂政とオレンボー辺境伯令嬢はテーブルを挟んで座る。
紅茶がテーブルにおかれるところで、アマンダはアルベルトの目をまっすぐに見つめて言った。
「王太子殿下。お人払いをお願い致します」
賓客とは言え他国の者を自室に迎え入れた以上、アルベルトに護衛の者、まあ従者のエミリアであるがついていた。
「いや……そなたはそれでよいのか?」
とアルベルトは驚きを隠さず尋ねた。
夜の密室に2人でいた事が世間にばれれば初夜を迎えたと思われる。事実上婚約しているアルベルトに若干ダメージはあるが、アマンダは致命傷である。
ただし、この事を聞いているのは従者のエミリアぐらいなので、隠そうとすれば隠せる。ただ、メイド達もアマンダがアルベルトを訪ねて来たのは知っているため、変な噂が流れる可能性があるが、仮にも王宮で働くメイドである。身元調査はしっかりした上で信用できる者のみを雇っているため、他の場所、例えばリュッセル要塞の司令塔等よりは噂が広まる可能性は極めて低い。しかし、リスクは0ではないのだ。
しかし、彼女は全てを受け入れているらしく、頷いた。
アルベルトは護衛のエミリアに下がるように伝える。
エミリアが少し不安そうな表情で下がった後、アルベルトはアマンダに
「どういう事だ?」
と尋ねる。
「実は貴国から支援を受けた後デーン王国王宮からリューベックから支援を受けた糧食の6割を納めよと通達がありました。父上……いやオレンボー辺境伯閣下は自領の窮状を訴えたのですが、それは通らず、逆にリューベックとの内通の意図がないのであれば……」
アマンダはここから言いにくそうに言葉を詰まらせるが、アルベルトはその続きが読めたため、代わりに続ける。
「アマンダ嬢を国王に差し出せ……と言った所ですかな」
アマンダは頷きながら
「厳密に言えば長男に当たるハーラル殿下の第3夫人として嫁げとの事でした。」
と少し嫌そうな表情で答える。
まあ、デーン王国王宮の言い分もアルベルトも解らなくはなかった。隣国から食料支援をしてもらい、隣国の戦に表向きは傭兵と言っているが実質援軍も出しているのである。デーン王宮も強く警戒するだろう。
(しかし、これは悪手だけどね)
アルベルトは心の中でそう呟きながら、別の事を確認する。
「ハーラル王子に……? 確か国王が貴女にご執心ではなかったか」
「スブェン1世陛下は今危篤状態です」
「成程。と言う事はデーン王国の王宮では血の嵐、下手すれば内戦だな」
(成程、俺に抱かれたとなれば、第1王子に嫁ぐ事は出来ないであろう。)
ただ、そこまでしてしまえばオレンボー辺境伯家はエストリズセン王家とナガコト王家を天秤にかけ、ナガコト家を選んだと言うような物である。
しかし、デーン王国王宮はスブェン1世崩御後に起こるハーラル王子とクヌート王子の王位争いのせいで当面は動けない。
その間リューベック王国に接近しようと言うのだ。
リューベック王国もフリーランス王国に勝ち勢いがあり、さらに超大国であるロアーヌ帝国と同盟交渉中であり、デーン王国と対立しているナビア王国とも友好関係にある。
ナビア王国とロアーヌ帝国とリューベック王国が共同戦線を敷けば王位争いで疲弊するであろうデーン王国に十分勝ち目があるとオレンボー辺境伯は判断したのだろう。
そして、アルベルトもそれが実現すれば勝ち目は十分にあると思った。
「悪くはない賭け……だな。しかし、私はピルイン公のアリシア嬢と結婚間近であり、彼女が第1夫人、即ち王太子妃となる。それでも宜しいのか?」
「殿下のお側に置いて頂けるならば私は何番目であろうとも構いません。私はオレンボー辺境伯家の娘としての役割を果たすだけですから。それに頼りにならないエストリズセン家より大恩あるナガコト家に尽くした方がオレンボー辺境伯家の為になりますし……私個人としてもそちらの方が嬉しいです」
「解った。個人的にはオレンボー辺境伯家の賭けに乗る形で進めたいとは思う。しかし、重臣らとの協議等が必要であり、直ぐに返事出来る事ではない事は理解して欲しい」
重臣達を説得する事自体はピルイン公との問題を無難に処理できるのであればそこまで難しくはない。
簒奪王が教皇庁を降すのが前提ではあるが、教皇庁の権威が失墜した後であればナビア王国との共闘は簡単であるし、リューベック王国からピルイン公に頼み、ナビア王国から実質同盟関係にあるシュタデーン公に協力を頼めばロアーヌ帝国を参戦させる事も決して不可能ではない。
そうなれば、ユグド半島のデーン王国諸侯は諜略で崩せる。
そしてデーン王国に勝てればリューベック王国はユグド半島を得られる可能性は極めて高い。
「リューベック王国がデーン王国と戦う時にはオレンボー辺境伯家はナガコト王家に忠誠を誓います」
とアマンダ嬢は恭しく頭を下げる。
そして、顔を上げたアマンダ嬢は視線で「私を抱け」と訴えてくる。
「今日は一緒に寝ずとも良かろう。アマンダ嬢も若干体が震えておられるし、私も急な事で緊張して来た」
と言い訳を述べる。
するとアマンダは微笑を浮かべて
「王太子殿下はお優しいのですね」
と口にした。
しかし、アルベルトはピルイン公の了承を得ずにアマンダを抱くのは外交的にまずいと判断しただけであり、アマンダの体の事など余り気にしてなかったのだが、オレンボー辺境伯令嬢はその事に気づいていなかった。
新年の儀を終えたアルベルトは昼餐会に参加していた。
リューベック王国の摂政の対面に座るのはオレンボー辺境伯令嬢アマンダ・オレンボーであった。
軍を離れて、一旦帰国するか迷っていたアマンダ嬢をリューベック王国王宮ホルステン宮の新年の儀にアルベルトは誘ったのである。
オレンボー辺境伯軍はリュッセル要塞に残っており、糧食等はリューベック王国が負担している。
無論オレンボー辺境伯軍以外にもリュッセル要塞にはリューベック王国の国軍と諸侯軍が動員を解かずに駐留している。新年と言う事でいつもより上等な食事と酒が振舞われている。
この新年の儀のために一部の将軍をリュッセル要塞に残し、摂政であるアルベルトや諸侯は王都に一時的に戻っていた。
アルベルトの対面に座るアマンダ嬢は当然甲冑ではなくドレスを着ているが、凛とした佇まいを見ると騎士と言った感じがする。
アマンダも整った顔はしているが、アリシアのようにとてつもなく凄い美人と言う程ではない。ただ、アリシアのように腹黒さみたいな物は感じられず、むしろ清廉さをアルベルトは感じていた。
「どれも見た目からして華やかでございます」
アマンダは配膳された料理を見ながら微笑む。
オレンボー辺境伯令嬢はアルベルトと目が会うと、彼女は口元に手を当てて、クスリと笑った。
「お恥ずかしいことに、どれから食べればよいか迷ってしまいます」
実際には食事作法として皿の上に盛り付けられた料理はどういう順序で食べるのか決まっているのだが、冗談でどれから食べるか迷ってしまうと言うのだ。
しかし、アルベルトにはアマンダ嬢の発言は一部本音のように感じられた。
(オレンボー辺境伯家やデーン王国王宮ではここまで豪華な食事は出されていなかったのかもしれないな)
アルベルトは心の中でそう呟く。
リューベック王家であるナガコト家はリュベルの収益や交易で莫大な富を稼いでいるが、デーン王国王家であるエストリズセン家やオレンボー辺境伯家にそこまでの富はない以上、それはある意味仕方のない事だとアルベルトは思った。
しかし、アマンダの行儀作法や食事作法等はきちんと守られてはいる。しかし、食べなれていないのか、どことなくぎこちなさは感じさせながらの物だったが……
食事をしながら歓談も続き、夜を迎えて解散する事になった。
アルベルトがそろそろ寝ようとした時自室の扉がノックされた。
エミリアかもしくは文官等からの急報かと思ったため、アルベルトは
「入れ」
と答える。
しかし、アルベルトの予想が外れ訪問者はアマンダ・オレンボーだった。
アマンダは恭しく頭を下げ
「夜分遅くに失礼いたします」
と言った。
彼女は薄いドレス姿であった。
アマンダは微笑んではいたが、何か隠されたものを感じて、アルベルトは嫌な予感がした。
しかし、帰れと言える訳がなくリューベック王国の摂政は受け入れざるを得なかった。
アルベルトはメイドを呼び、自分の分とアマンダの紅茶を用意させて、リューベック王国の摂政とオレンボー辺境伯令嬢はテーブルを挟んで座る。
紅茶がテーブルにおかれるところで、アマンダはアルベルトの目をまっすぐに見つめて言った。
「王太子殿下。お人払いをお願い致します」
賓客とは言え他国の者を自室に迎え入れた以上、アルベルトに護衛の者、まあ従者のエミリアであるがついていた。
「いや……そなたはそれでよいのか?」
とアルベルトは驚きを隠さず尋ねた。
夜の密室に2人でいた事が世間にばれれば初夜を迎えたと思われる。事実上婚約しているアルベルトに若干ダメージはあるが、アマンダは致命傷である。
ただし、この事を聞いているのは従者のエミリアぐらいなので、隠そうとすれば隠せる。ただ、メイド達もアマンダがアルベルトを訪ねて来たのは知っているため、変な噂が流れる可能性があるが、仮にも王宮で働くメイドである。身元調査はしっかりした上で信用できる者のみを雇っているため、他の場所、例えばリュッセル要塞の司令塔等よりは噂が広まる可能性は極めて低い。しかし、リスクは0ではないのだ。
しかし、彼女は全てを受け入れているらしく、頷いた。
アルベルトは護衛のエミリアに下がるように伝える。
エミリアが少し不安そうな表情で下がった後、アルベルトはアマンダに
「どういう事だ?」
と尋ねる。
「実は貴国から支援を受けた後デーン王国王宮からリューベックから支援を受けた糧食の6割を納めよと通達がありました。父上……いやオレンボー辺境伯閣下は自領の窮状を訴えたのですが、それは通らず、逆にリューベックとの内通の意図がないのであれば……」
アマンダはここから言いにくそうに言葉を詰まらせるが、アルベルトはその続きが読めたため、代わりに続ける。
「アマンダ嬢を国王に差し出せ……と言った所ですかな」
アマンダは頷きながら
「厳密に言えば長男に当たるハーラル殿下の第3夫人として嫁げとの事でした。」
と少し嫌そうな表情で答える。
まあ、デーン王国王宮の言い分もアルベルトも解らなくはなかった。隣国から食料支援をしてもらい、隣国の戦に表向きは傭兵と言っているが実質援軍も出しているのである。デーン王宮も強く警戒するだろう。
(しかし、これは悪手だけどね)
アルベルトは心の中でそう呟きながら、別の事を確認する。
「ハーラル王子に……? 確か国王が貴女にご執心ではなかったか」
「スブェン1世陛下は今危篤状態です」
「成程。と言う事はデーン王国の王宮では血の嵐、下手すれば内戦だな」
(成程、俺に抱かれたとなれば、第1王子に嫁ぐ事は出来ないであろう。)
ただ、そこまでしてしまえばオレンボー辺境伯家はエストリズセン王家とナガコト王家を天秤にかけ、ナガコト家を選んだと言うような物である。
しかし、デーン王国王宮はスブェン1世崩御後に起こるハーラル王子とクヌート王子の王位争いのせいで当面は動けない。
その間リューベック王国に接近しようと言うのだ。
リューベック王国もフリーランス王国に勝ち勢いがあり、さらに超大国であるロアーヌ帝国と同盟交渉中であり、デーン王国と対立しているナビア王国とも友好関係にある。
ナビア王国とロアーヌ帝国とリューベック王国が共同戦線を敷けば王位争いで疲弊するであろうデーン王国に十分勝ち目があるとオレンボー辺境伯は判断したのだろう。
そして、アルベルトもそれが実現すれば勝ち目は十分にあると思った。
「悪くはない賭け……だな。しかし、私はピルイン公のアリシア嬢と結婚間近であり、彼女が第1夫人、即ち王太子妃となる。それでも宜しいのか?」
「殿下のお側に置いて頂けるならば私は何番目であろうとも構いません。私はオレンボー辺境伯家の娘としての役割を果たすだけですから。それに頼りにならないエストリズセン家より大恩あるナガコト家に尽くした方がオレンボー辺境伯家の為になりますし……私個人としてもそちらの方が嬉しいです」
「解った。個人的にはオレンボー辺境伯家の賭けに乗る形で進めたいとは思う。しかし、重臣らとの協議等が必要であり、直ぐに返事出来る事ではない事は理解して欲しい」
重臣達を説得する事自体はピルイン公との問題を無難に処理できるのであればそこまで難しくはない。
簒奪王が教皇庁を降すのが前提ではあるが、教皇庁の権威が失墜した後であればナビア王国との共闘は簡単であるし、リューベック王国からピルイン公に頼み、ナビア王国から実質同盟関係にあるシュタデーン公に協力を頼めばロアーヌ帝国を参戦させる事も決して不可能ではない。
そうなれば、ユグド半島のデーン王国諸侯は諜略で崩せる。
そしてデーン王国に勝てればリューベック王国はユグド半島を得られる可能性は極めて高い。
「リューベック王国がデーン王国と戦う時にはオレンボー辺境伯家はナガコト王家に忠誠を誓います」
とアマンダ嬢は恭しく頭を下げる。
そして、顔を上げたアマンダ嬢は視線で「私を抱け」と訴えてくる。
「今日は一緒に寝ずとも良かろう。アマンダ嬢も若干体が震えておられるし、私も急な事で緊張して来た」
と言い訳を述べる。
するとアマンダは微笑を浮かべて
「王太子殿下はお優しいのですね」
と口にした。
しかし、アルベルトはピルイン公の了承を得ずにアマンダを抱くのは外交的にまずいと判断しただけであり、アマンダの体の事など余り気にしてなかったのだが、オレンボー辺境伯令嬢はその事に気づいていなかった。
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