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第1章 ゴーレム大地に立つ
第18話 ゴーレムとワイルド
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あふれ出た脂によって、肉の表面は揚げ焼きのように少しカリッとしているように見える。
だが、その濃い焼き色がワイルドさを醸し出していて実にいい!
戦いの後の瓦礫の上で食べる肉として、これ以上の物はないはずだ。
キャンプ飯を超えた男の料理がここにある……!
「みなさん、どうぞ召し上がれ!」
街の住人たちは調理中から肉に釘付けだった。
ちゃんと全員分あると言って、順番に並ぶように促す。
すると、みんなその手に比較的状態の良い皿や、綺麗で平らな板などを持って列を作った。
それぞれ皿にする物が違っているというのも、この肉には似合っているような気がした。
「熱いから気をつけて食べてくださいね」
箸でみんなの皿に特大ステーキサイズのトロール肉を乗せていく。
その時に「ありがとう」や「いただきます」の言葉を聞けただけで、一晩中戦った甲斐があるというものだ。
「さて、マホロとメルフィさんもどうぞ」
この場にいる住人に肉を配り終えた後、皿を用意して待っていた2人にも肉を提供する。
残った肉はメルフィさんが用意してくれた予備の皿に乗せ、これ以上火が通らないようにしておく。
そして、この街にもし動けない人がいたら、後でその人のところに届けてあげたい。
きっと弱った体を立ち直らせるだけの力が、トロールの肉にはあると思うんだ。
「ガンジョーさん、いただきます! はむっ……あっつぅぅぅ!」
特大ステーキにフォークをぶっ刺し、ナイフで切り分けることもなくそのままかじりついたマホロ。
噛んだところから肉汁がほとばしり、顔に降りかかる……!
だが、マホロはそんなことお構いなしに肉を噛み切ってもぐもぐしている。
名家のお嬢様とは思えない食べ方だ……!
「マホロ様! 流石にお下品過ぎます!」
マホロの顔に飛び散った肉汁をハンカチで拭くメルフィさん。
しかし、マホロの方は妙に得意げな表情だ。
「メルフィ……食べ物にはそれぞれ正しい食べ方というものがあるんです。このトロール肉のステーキの場合はこれが正しい食べ方なんですよ。ねー、ガンジョーさん?」
「ああ、その通りさ」
流石はマホロ――『わかっている』じゃないか。
ワイルドにかじりつく。それこそがトロール肉のステーキにふさわしい食べ方なんだ。
「そうなんですか? じゃあ、私も……あっつぅぅぅ!」
メルフィさんもマホロと同じように肉汁を浴びながらステーキを噛み切って食べ始めた。
「あっ、いや、絶対そうじゃないといけないってわけでは……」
ちょっとした冗談のつもりだった俺は、メルフィさんも同じことをし始めて焦る。
しかし、メルフィさんはどこか納得した表情をしていた。
「……なるほど、ガンジョー様の言う通りです。このトロール肉のステーキは、この食べ方が一番美味しさを感じられるような気がしてなりません」
おおっ、これは意外な反応だ……!
マホロとメルフィさんはそのままガツガツと肉を噛み切って食べていく。
普段はおしとやかな女性が、ワイルドに食べる姿というのは良いものだな。
ほどなくして、住人のほとんどがステーキを食べ終えた。
みんな満足げな表情でお腹をさすっている。
俺も何だかすごく満たされた気分だ!
「ごちそうさまでした、ガンジョーさん!」
「ごちそうさまでした、ガンジョー様」
手を合わせて俺に頭を下げる2人。
その時、俺が平和と豊穣をもたらす守護神ガイアゴーレムと同一の存在になったことを改めて実感した。
「どういたしまして! これから、もっとたくさん美味しいものを食べましょう!」
それが守護神としても、俺としても、心から願うことだった。
「よし、食べ終わったら後片付けだけど……何から始めようか?」
「まずは鉄板の上に残った脂を回収しましょう! 岩塩が溶け込んだ脂なので、後日野菜炒めなどに使うと美味しそうです!」
「それは確かに……!」
マホロの提案で鉄板に残ったトロールの脂を回収することになった。
ちなみにトロールの脂は一度溶けて液体になるともう固まらないらしい。
つまり、常温で個体の『脂』ではなく、常温で液体の『油』になったということだな。
それと肉と違ってすぐには腐らず、そこそこ日持ちするそうだ。
大きなビンを用意し、そこへ思ったよりサラサラしている油を流し込む。
こぼしてしまわないよう鉄板を魔法で軽く折り曲げて、油が流れていく谷を作り出す。
そうしてビンいっぱいに溜まったトロールの油は黄金色で透き通っていた。
そして、何とも香ばしい匂いがする……!
「……ん? 俺、匂いを感じている?」
視覚、聴覚、触覚はあった。
しかし、料理の最中も匂いは感じなかった。
それが今、確かに油から香ばしい匂いを感じている……。
〈魂が強い反応を示す匂いに一定時間包まれたことにより、肉体と魂のより高度な適応に成功。嗅覚を再現することに成功しました〉
なるほど、ガイアさんと美味しい匂いをしたトロール肉のステーキのおかげか!
人のために頑張っていれば、自分にもいいことがある。
わかりやすいまでに、その言葉の正しさを実感出来た。
「すー……はー……」
深呼吸……はしてないが、この世界の匂いを感じるために意識を集中させる。
「……うん、いい感じだ」
乾いた瓦礫の街の風は、これといった匂いはしない。
でも、言葉には出来ない風の匂いがある気がする。
それが何だか、俺の体に馴染むような気がした。
「ガンジョーさん? ボーッとしてますけど、大丈夫ですか!?」
マホロが心配そうに俺の顔を見上げている。
「ああ、大丈夫さ。ガイアさんと美味しいお肉の匂いのおかげで俺に嗅覚が戻ったから、ちょっと驚いてただけなんだ」
「嗅覚……つまり、臭いを感じるってことですか?」
「そうだよ。この街の風の匂い……結構好きな気がするんだ」
「なるほど……」
あれ? マホロが案外喜んでくれない。
いつもなら万歳して喜んでくれそうなものだが……。
「マホロ、何か困ったことでも……」
「オアシスで水浴びをするまでは近寄らないでくださーいっ!」
マホロは教会の方へ一目散に逃げて行ってしまった。
「伝えるタイミングが早かったから、いらぬ気を使わせてしまったか……」
満月の夜が明けたら……つまり、今日はマホロとオアシスに行く予定だった。
しかし、今日はマホロが徹夜明けだし、俺も一晩中戦った後だ。
オアシスに行くのは、もう一日置いて明日の朝の方がいいかもしれない。
水を街に引っ張ってくることさえ出来れば、いつだって水浴びが出来る。
農作物も育てられるし、何より街のみんなの命をつなぐ飲み水を確保出来る。
「楽しみだな……オアシス」
そんなことをつぶやきながら、俺はメルフィさんと後片付けに勤しんだ。
だが、その濃い焼き色がワイルドさを醸し出していて実にいい!
戦いの後の瓦礫の上で食べる肉として、これ以上の物はないはずだ。
キャンプ飯を超えた男の料理がここにある……!
「みなさん、どうぞ召し上がれ!」
街の住人たちは調理中から肉に釘付けだった。
ちゃんと全員分あると言って、順番に並ぶように促す。
すると、みんなその手に比較的状態の良い皿や、綺麗で平らな板などを持って列を作った。
それぞれ皿にする物が違っているというのも、この肉には似合っているような気がした。
「熱いから気をつけて食べてくださいね」
箸でみんなの皿に特大ステーキサイズのトロール肉を乗せていく。
その時に「ありがとう」や「いただきます」の言葉を聞けただけで、一晩中戦った甲斐があるというものだ。
「さて、マホロとメルフィさんもどうぞ」
この場にいる住人に肉を配り終えた後、皿を用意して待っていた2人にも肉を提供する。
残った肉はメルフィさんが用意してくれた予備の皿に乗せ、これ以上火が通らないようにしておく。
そして、この街にもし動けない人がいたら、後でその人のところに届けてあげたい。
きっと弱った体を立ち直らせるだけの力が、トロールの肉にはあると思うんだ。
「ガンジョーさん、いただきます! はむっ……あっつぅぅぅ!」
特大ステーキにフォークをぶっ刺し、ナイフで切り分けることもなくそのままかじりついたマホロ。
噛んだところから肉汁がほとばしり、顔に降りかかる……!
だが、マホロはそんなことお構いなしに肉を噛み切ってもぐもぐしている。
名家のお嬢様とは思えない食べ方だ……!
「マホロ様! 流石にお下品過ぎます!」
マホロの顔に飛び散った肉汁をハンカチで拭くメルフィさん。
しかし、マホロの方は妙に得意げな表情だ。
「メルフィ……食べ物にはそれぞれ正しい食べ方というものがあるんです。このトロール肉のステーキの場合はこれが正しい食べ方なんですよ。ねー、ガンジョーさん?」
「ああ、その通りさ」
流石はマホロ――『わかっている』じゃないか。
ワイルドにかじりつく。それこそがトロール肉のステーキにふさわしい食べ方なんだ。
「そうなんですか? じゃあ、私も……あっつぅぅぅ!」
メルフィさんもマホロと同じように肉汁を浴びながらステーキを噛み切って食べ始めた。
「あっ、いや、絶対そうじゃないといけないってわけでは……」
ちょっとした冗談のつもりだった俺は、メルフィさんも同じことをし始めて焦る。
しかし、メルフィさんはどこか納得した表情をしていた。
「……なるほど、ガンジョー様の言う通りです。このトロール肉のステーキは、この食べ方が一番美味しさを感じられるような気がしてなりません」
おおっ、これは意外な反応だ……!
マホロとメルフィさんはそのままガツガツと肉を噛み切って食べていく。
普段はおしとやかな女性が、ワイルドに食べる姿というのは良いものだな。
ほどなくして、住人のほとんどがステーキを食べ終えた。
みんな満足げな表情でお腹をさすっている。
俺も何だかすごく満たされた気分だ!
「ごちそうさまでした、ガンジョーさん!」
「ごちそうさまでした、ガンジョー様」
手を合わせて俺に頭を下げる2人。
その時、俺が平和と豊穣をもたらす守護神ガイアゴーレムと同一の存在になったことを改めて実感した。
「どういたしまして! これから、もっとたくさん美味しいものを食べましょう!」
それが守護神としても、俺としても、心から願うことだった。
「よし、食べ終わったら後片付けだけど……何から始めようか?」
「まずは鉄板の上に残った脂を回収しましょう! 岩塩が溶け込んだ脂なので、後日野菜炒めなどに使うと美味しそうです!」
「それは確かに……!」
マホロの提案で鉄板に残ったトロールの脂を回収することになった。
ちなみにトロールの脂は一度溶けて液体になるともう固まらないらしい。
つまり、常温で個体の『脂』ではなく、常温で液体の『油』になったということだな。
それと肉と違ってすぐには腐らず、そこそこ日持ちするそうだ。
大きなビンを用意し、そこへ思ったよりサラサラしている油を流し込む。
こぼしてしまわないよう鉄板を魔法で軽く折り曲げて、油が流れていく谷を作り出す。
そうしてビンいっぱいに溜まったトロールの油は黄金色で透き通っていた。
そして、何とも香ばしい匂いがする……!
「……ん? 俺、匂いを感じている?」
視覚、聴覚、触覚はあった。
しかし、料理の最中も匂いは感じなかった。
それが今、確かに油から香ばしい匂いを感じている……。
〈魂が強い反応を示す匂いに一定時間包まれたことにより、肉体と魂のより高度な適応に成功。嗅覚を再現することに成功しました〉
なるほど、ガイアさんと美味しい匂いをしたトロール肉のステーキのおかげか!
人のために頑張っていれば、自分にもいいことがある。
わかりやすいまでに、その言葉の正しさを実感出来た。
「すー……はー……」
深呼吸……はしてないが、この世界の匂いを感じるために意識を集中させる。
「……うん、いい感じだ」
乾いた瓦礫の街の風は、これといった匂いはしない。
でも、言葉には出来ない風の匂いがある気がする。
それが何だか、俺の体に馴染むような気がした。
「ガンジョーさん? ボーッとしてますけど、大丈夫ですか!?」
マホロが心配そうに俺の顔を見上げている。
「ああ、大丈夫さ。ガイアさんと美味しいお肉の匂いのおかげで俺に嗅覚が戻ったから、ちょっと驚いてただけなんだ」
「嗅覚……つまり、臭いを感じるってことですか?」
「そうだよ。この街の風の匂い……結構好きな気がするんだ」
「なるほど……」
あれ? マホロが案外喜んでくれない。
いつもなら万歳して喜んでくれそうなものだが……。
「マホロ、何か困ったことでも……」
「オアシスで水浴びをするまでは近寄らないでくださーいっ!」
マホロは教会の方へ一目散に逃げて行ってしまった。
「伝えるタイミングが早かったから、いらぬ気を使わせてしまったか……」
満月の夜が明けたら……つまり、今日はマホロとオアシスに行く予定だった。
しかし、今日はマホロが徹夜明けだし、俺も一晩中戦った後だ。
オアシスに行くのは、もう一日置いて明日の朝の方がいいかもしれない。
水を街に引っ張ってくることさえ出来れば、いつだって水浴びが出来る。
農作物も育てられるし、何より街のみんなの命をつなぐ飲み水を確保出来る。
「楽しみだな……オアシス」
そんなことをつぶやきながら、俺はメルフィさんと後片付けに勤しんだ。
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