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第5章
第187話 テイクオフ〈1〉
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「やはり、そなただったか」
ヴィルケ・グリージョ――
ソルと同年代のジューネ族で、長身とスリムな体型、鋭い顔の輪郭が知的な雰囲気を醸し出す男。
そんな彼は男爵の息子ラヴランス・ズールとお互いを利用し合い、ジューネ族内でクーデターを起こした張本人である。
その野望は留まることを知らず、ヘンゼル王国の転覆まで夢見ていた。
しかし、その野望を突き動かしていたのはジューネ族への歪んだ愛情だった。
交易隊《こうえきたい》として村を出てヘンゼル王国で商売をしていた彼は、自分たちに偏見を持っている国民や、国を揺るがしさらに権力を強めようとする王族や貴族を知ってしまった。
そういった者たちから同胞を守りたい、ただにこやかに相手の理解を待っているだけでは滅ぼされる……。
強い危機感を抱いたヴィルケと仲間たちは『改革派』としてまとまり、秘密裏に魔鋼兵の研究を進めて戦力の拡大を画策。
どこまで穏健派で煮え切らない態度を取る族長ソルを殺害し、ジューネ族の実権を手中に収めんとした。
だが、その野望は『クライム・オブ・ヒーメル』に参加していたユートとロック、そしてフゥによって阻止された。
その後、ソルの寛大な処置により表向きはヴィルケと仲間たちの罪は不問とされ、そもそもクーデターが起ったこと自体をなかったこととして処理した。
甘い処置と言われても仕方ないが、王国転覆までもが計画されていたという情報が王国側に漏れてしまうのを避けるためには必要なことだった。
また、今回のクーデターで怪我人こそ出たものの、死人は出なかったことも寛大な処置で済ませた理由の一つと言える。
クーデター鎮圧後のヴィルケは、同胞からの激しいバッシングに反論することもなく、粛々とソルの言うことに従っていた。
だが、彼の心の中からジューネ族への愛情と強い力への渇望が消えたわけではなかった。
同胞を守るための力の必要性はソルも理解しており、改革派の者たちが行っていた魔鋼兵の研究およびヒーメル山内部の古代遺跡の探索活動は凍結することなく進めることを許可した。
魔鋼兵は言わずもがな、王国や他国に対して人数で劣るジューネ族にとって個の戦闘能力を高める重要な兵器である。
また、あまりに広大過ぎて全体像を把握し切れていなかったヒーメル山内部の古代遺跡の探索を進めることにより、新たな古代技術や魔鋼兵の製造拠点の発見、有事の際に同胞を山中に避難させつつ外敵に抵抗するプランも立てやすくなる。
フゥクス・ジュネに使われている新フレームの設計図はこの探索で見つかったものであり、パーツの製造も新たに発見された魔鋼兵の製造ラインで行われている。
そして、ソルが話した通り機体の操縦系統は、ヴィルケたち改革派が研究を進めていたものだ。
分断されかけていたジューネ族は、今再び1つになろうとしている――
「本来ならば私はフゥ様に顔向け出来ぬ人間でありますが……」
「もう、よい」
フゥは深々と頭を下げようとしたヴィルケを止め、頭を上げたままにさせる。
「父様が許したのに私が未だに怨んでいるわけがあるまい。それよりも今はシウルの奪還が最優先だ」
「ハッ! パイロットが私ですから、フゥ様も遠慮なく危険な任務に連れて行けますでしょう!」
「だとしても命を懸けろとまでは言わん。ここから北東まで飛んでエネルギーが尽きたら、ヴィートはどこかに着陸させて放置せざるをえん。その時にお前がどう安全な場所まで退避するか、考えておかねばならないだろう」
「それならばご心配なく。ヴィートは非武装ですが、私自身は自衛の魔法道具を携帯しております」
ヴィルケは自信ありげに懐から小型マギアガンを取り出す。
クーデターの際にソルを撃ち抜いたマギアガンを改良した物だ。
「小型のマギアガンでは大型魔獣を相手にするのは難しそうだが……。まあ、そもそも魔獣と遭遇するかどうかも未知数ではあるがな。結局のところ、シウルを攫った集団についての情報は少ない。どこまで対策したらよいものやら……」
「……魔獣との戦闘が起こる可能性は……高いと思います。誘拐の首謀者はおそらく多くの魔獣を所有しているから……!」
暴れ馬の酔いから完全に覚めたジェナスが最初はためらいがちに、徐々に語気を強めながら語り始めた。
「今回の誘拐には貴族などの有力者が関わっているかもと先ほどお話ししました。そして、近年ヘンゼル王国の貴族の間では珍しい魔獣を捕獲、飼育する遊びが流行っているんです」
「うむ、それは聞いたことがある。ユートは前のギルドで貴族から依頼を受け、珍しい魔獣の卵を捕獲する任務をやらされていたらしいからな。その任務の中でロックの卵と出会ったのだと言っていた」
フゥだけでなく、この場にいる全員が貴族の遊びについてはうっすらだが把握している。
それを表情で確認したジェナスは話をさらに前へ進める。
「魔獣学者としては、この貴族の遊びを非難する資格はありません。珍しい魔獣の卵なんて、僕たちだって欲しいですからね。ただ、最近は卵を孵化させて育てるだけに飽き足らず、過酷な戦闘訓練を強いたり、無理な交配でさらに強い種を生み出そうとしていると……魔獣学者の仲間から伝え聞いています」
「普段から命を玩具にしている者たちが思いつきそうなことだな……。だが、思い付きだけで希少な魔獣の戦闘訓練や交配を行えるはずがない。無茶苦茶なことをやるにも知識がいる。だからこそ、貴族たちは魔獣学者の知識を求める……ということか」
話の流れからジェナスが言いたいことを察するフゥ。
ジェナスは強くうなずき確信に迫っていく。
「魔獣学者たちのもとへ貴族からのスカウトが来ることが増えています。報酬は高く、珍しい魔獣と触れ合える機会でもあるので、飛びつく学者はそれなりにいます。しかし、現場で行われているのは研究ではなく調教……。場合によっては外科的手術によって魔獣同士を縫い合わせ、新種に見せかけろと言われることもあったそうです」
聞いているだけでおぞましい、誰もが顔をしかめざるを得ない話……。
しかし、暇を持て余した一部の貴族たちにとって、魔獣などいくら傷つけても構わない玩具だ。
冒険者とて魔獣は狩る。
生きる稼ぎを得るために、自分や誰かの命を守るために。
魔獣からすれば、貴族の遊びも冒険者の仕事も大差ないのだろう。
それでも、人としては無意味で無益な殺生と生きるための狩りは違うと思いたい。
「おぞましい仕事を押し付けられても、それが自分の意思で結んだ契約ならばまだ割り切れることもあるでしょう。ですが、中には欲しい人材を強制的に連行、拉致する事例も報告されています。ポーラ所長とシウルさんはこのパターンな気がしてならないんです……! も、もちろん確定的な証拠はありませんが……」
ハキハキと力強くしゃべっていたジェナスの声から自信が失われていく。
確かに彼の推理には物的証拠がない。
しかし、状況証拠はしっかりと積み上げられている。
「……ジェナス殿の推理は十分的を射ていると思いますよ。私もジューネ族の交易隊として王国貴族の情報は耳に入れているのですが、跡取り息子への興味すら失い、魔獣ばかりにかまけている貴族もいるようです。それも最近は目立たない場所で、魔獣に関する怪しい研究を行っているとか……」
ヴィルケの言葉を聞いたフゥの脳裏にラヴランス・ズールの顔が浮かび上がる。
彼の父であるマクガリン・ズール男爵が、まさに今ヴィルケが述べたような人物だった。
「やはり激しい戦闘が起こる可能性を考慮すべきか……。だがしかし、現状でこれ以上の戦力増強も難しいところだ」
エネルギー切れで飛行不能になったヴィート、そのパイロットであるヴィルケを守れるだけの戦力となると、今この場では適任者がいないように思えた。
すでに待機を決断したソル、あくまでも研究員のジェナス、そしてギルドの非戦闘要員である受付嬢2人……。
「私が行きます。私なら戦力になれます」
杖を突き、前へと進み出たのはアズキだった。
〓〓〓あとがき〓〓〓
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しかし、その野望を突き動かしていたのはジューネ族への歪んだ愛情だった。
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強い危機感を抱いたヴィルケと仲間たちは『改革派』としてまとまり、秘密裏に魔鋼兵の研究を進めて戦力の拡大を画策。
どこまで穏健派で煮え切らない態度を取る族長ソルを殺害し、ジューネ族の実権を手中に収めんとした。
だが、その野望は『クライム・オブ・ヒーメル』に参加していたユートとロック、そしてフゥによって阻止された。
その後、ソルの寛大な処置により表向きはヴィルケと仲間たちの罪は不問とされ、そもそもクーデターが起ったこと自体をなかったこととして処理した。
甘い処置と言われても仕方ないが、王国転覆までもが計画されていたという情報が王国側に漏れてしまうのを避けるためには必要なことだった。
また、今回のクーデターで怪我人こそ出たものの、死人は出なかったことも寛大な処置で済ませた理由の一つと言える。
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魔鋼兵は言わずもがな、王国や他国に対して人数で劣るジューネ族にとって個の戦闘能力を高める重要な兵器である。
また、あまりに広大過ぎて全体像を把握し切れていなかったヒーメル山内部の古代遺跡の探索を進めることにより、新たな古代技術や魔鋼兵の製造拠点の発見、有事の際に同胞を山中に避難させつつ外敵に抵抗するプランも立てやすくなる。
フゥクス・ジュネに使われている新フレームの設計図はこの探索で見つかったものであり、パーツの製造も新たに発見された魔鋼兵の製造ラインで行われている。
そして、ソルが話した通り機体の操縦系統は、ヴィルケたち改革派が研究を進めていたものだ。
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「本来ならば私はフゥ様に顔向け出来ぬ人間でありますが……」
「もう、よい」
フゥは深々と頭を下げようとしたヴィルケを止め、頭を上げたままにさせる。
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「だとしても命を懸けろとまでは言わん。ここから北東まで飛んでエネルギーが尽きたら、ヴィートはどこかに着陸させて放置せざるをえん。その時にお前がどう安全な場所まで退避するか、考えておかねばならないだろう」
「それならばご心配なく。ヴィートは非武装ですが、私自身は自衛の魔法道具を携帯しております」
ヴィルケは自信ありげに懐から小型マギアガンを取り出す。
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「うむ、それは聞いたことがある。ユートは前のギルドで貴族から依頼を受け、珍しい魔獣の卵を捕獲する任務をやらされていたらしいからな。その任務の中でロックの卵と出会ったのだと言っていた」
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