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第5章
第167話 超特盛パフェの誘惑
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「ご注文がお決まりになりましたら、そちらの呼び出しボタンを押してお知らせください」
テーブルには押しボタンが1つだけ取り付けられた小さな置物があった。
店員さんが言うには、このボタンを押すことで置物ごとの独自の魔力の波動が発せられるらしい。
そして、ホールの壁に設置された波動に対応したランプが光り、どこの個室からの呼び出しなのかがわかるとか……。
「思ったよりハイテクな物を使ってるなぁ~」
店員さんが案内と説明を終えて去った後、俺たちは個室の椅子に落ち着いた。
食べ物や飲み物が記されたメニューを見る前に、今一度呼び出しボタンの話になる。
「一種の魔力波通信……! まあ、我々ジューネ族ではこれ以上のシステムを実用化していますが。それもまた古代の遺物たちのおかげですな」
「古代の遺物、魔鋼兵のことだよね。バニラが乗っていた乗り物も、魔鋼兵の技術が使われているように見えるんだけど」
「ふっふっふっ、流石はユート様! 魔鋼兵討伐の第一人者であらせられるゆえに、すぐにお気づきになりましたな!」
「そんな大げさな……いや、まあ、魔鋼兵との戦闘経験は豊富だね」
謙遜せずに事実を語る。
実際、現代で俺ほど魔鋼兵と戦って来た人間はそういないだろう。
「ユート様のおっしゃられる通り、私の愛馬は魔鋼兵の技術どころか、一種の魔鋼兵と呼べる代物であります。ヘンゼル王国の遥か北方に住まう我々が、王国中に活動範囲を広げるための希望の馬――それが『マギアバイク』なのです」
「マギア……バイク!」
フゥの武器にも付いている『マギア』の名。
その意味は魔力によって動くこと……。
つまり、マギアバイクは魔力を動力にした乗り物……!
「まあ、そこのところの話は注文を決めてからに致しましょうぞ。この喫茶ソピアのメニューは長い歴史の中で誕生と淘汰を繰り返し、至極の料理だけ生き残って来たと聞きまする!」
「なるほど、つまりはどのメニューも看板メニュークラスというわけか……。この選択は一筋縄ではいかなそうだ!」
席について料理も頼まずにお話だけというのは迷惑だ。
マナーとして先に決めるべきものを決めておかないとな。
「ロックもメニューを……って、流石のロックも文字までは読めないよな」
「クゥ!」
ロックは自信満々に首を縦に振った。
仕方ないじゃない、だってドラゴンだもの――という強い意志を感じる。
そうだよな、会話を理解出来るだけでもすごいんだものな。
「じゃあ、俺がメニューを読んでいくから、ピンと来たものを教えてくれ」
「ク~!」
それから俺たちは……結構悩んだ。
シンポジウムが終わってベータポリスを離れれば、そう気軽に来られるお店ではない。
それに本日のオススメメニューだけに絞っても結構選択肢がある。
この店に来た目的の1つに、シンポジウムで使う原稿のチェックがある。
食べる物に迷う時間は楽しいけど、今回はそればっかりではいけない。
そんなちょっと緊迫感のある状況だと、普段なら絶対選択肢に入れないようなメニューに気を取られたりするもので……。
「この超特盛パフェってのはどうでしょうか……? 果物、各種クリーム、クッキーにチョコレート、フレークにゼリー、その他諸々を一気に楽しめそうですぞ……!」
「分量も申し分ない……。俺とロックとバニラなら食べきれるはず……! それに4つまでセットで好きなドリンクをつけてくれる……!」
「クゥ、クゥ、クゥ~!」
その超特盛パフェには完成品のイラストが添えられていた。
原寸大ではないらしいが、使われている材料も明記され、その雰囲気は伝わってくるものがある……!
ドリンクの数的に4人で食べるのが王道なんだろうけど、こっちにはドラゴンのロックがいる。
食べ切れずに残して店の人たちを悲しませることはない。
「よし、決めたぞ……。ロック、ボタンを押すんだ!」
「ク~ッ!」
ポチッとロックが前足でボタンを押す。
ちゃんと反応しているのか不安に思う間もなく、店員のお姉さんがガラッと個室の扉を開けた。
「ご注文がお決まりでしょうか?」
「はい、このソピア特製超大盛パフェをお願いします」
「えっ……!? あっ、失礼しました! ソピア特製超大盛パフェですね! では、セットのドリンクを……」
俺たちは店員さんの「こいつらマジか……!」という顔を見逃さなかった。
もしや、俺たちが想定している以上に量が多いのか……?
だが、俺たちは引き下がらなかった。
バニラとロックとアイコンタクトを取り、食べる意思を確かめ合う。
無理して食べるんじゃない。そこに食べたい物がたくさん乗っているから超特盛パフェを選んだんだ。
「えっと、パフェの完成までに少々お時間いただきますが、ドリンクをお持ちするタイミングはいかがしましょう」
「……ドリンクだけ先にお願いします」
「かしこまりました。失礼します……ふふっ」
眩しいくらいにニコニコの店員さんは去っていった。
そして、注文し終えてから一抹の不安がよぎる。
こういうのたまにある……。
ノリでいっちゃえと思って注文した後に、メニューを見返して本当にそれで良かったのか……って思うこと。
「ユート様……いいんです!」
バニラはグッと親指を突き立て、白い歯を見せながら笑った。
「これも人生――間違いなくいい思い出になりますぞ! ユート様とロック様とここに来られて良かった……。1人では決して選べなかった選択肢……!」
どうやら、バニラ的には本気でパフェを食べたいと思っていたようだ。
「ク~、ク~、ク~」
ロックも体を左右に揺らしている。
これは楽しいことを前にして心がウズウズしている時の反応だ。
「そうだな。始めて来た街の、ここでしか出来ない経験だ。楽しみに待つとしよう!」
「では、パフェが来るまで時間がかかりそうなので、我が夢の愛馬マギアバイクについて語りましょうぞ!」
話題の切り替え早っ!
……でも、それもよし!
「ああ、聞かせてほしい。マギアバイクが魔鋼兵そのものって、一体どういうこと?」
〓〓〓お知らせ〓〓〓
書籍版『手切れ金代わりに渡されたトカゲの卵、実はドラゴンだった件3』の出荷日は2月19日(月)です!
書店や地域によっては数日後ろに倒れますので、事前に予約してご確認いただけると幸いです!
その際には添付の画像をお役立てください!
気合入れて書き上げた第3巻!
本当にめちゃくちゃ面白い本になっているので、ぜひとも多くの人に届いてほしいです!
本作を知らない人にも口コミでどんどん広めていただけると嬉しいです!
テーブルには押しボタンが1つだけ取り付けられた小さな置物があった。
店員さんが言うには、このボタンを押すことで置物ごとの独自の魔力の波動が発せられるらしい。
そして、ホールの壁に設置された波動に対応したランプが光り、どこの個室からの呼び出しなのかがわかるとか……。
「思ったよりハイテクな物を使ってるなぁ~」
店員さんが案内と説明を終えて去った後、俺たちは個室の椅子に落ち着いた。
食べ物や飲み物が記されたメニューを見る前に、今一度呼び出しボタンの話になる。
「一種の魔力波通信……! まあ、我々ジューネ族ではこれ以上のシステムを実用化していますが。それもまた古代の遺物たちのおかげですな」
「古代の遺物、魔鋼兵のことだよね。バニラが乗っていた乗り物も、魔鋼兵の技術が使われているように見えるんだけど」
「ふっふっふっ、流石はユート様! 魔鋼兵討伐の第一人者であらせられるゆえに、すぐにお気づきになりましたな!」
「そんな大げさな……いや、まあ、魔鋼兵との戦闘経験は豊富だね」
謙遜せずに事実を語る。
実際、現代で俺ほど魔鋼兵と戦って来た人間はそういないだろう。
「ユート様のおっしゃられる通り、私の愛馬は魔鋼兵の技術どころか、一種の魔鋼兵と呼べる代物であります。ヘンゼル王国の遥か北方に住まう我々が、王国中に活動範囲を広げるための希望の馬――それが『マギアバイク』なのです」
「マギア……バイク!」
フゥの武器にも付いている『マギア』の名。
その意味は魔力によって動くこと……。
つまり、マギアバイクは魔力を動力にした乗り物……!
「まあ、そこのところの話は注文を決めてからに致しましょうぞ。この喫茶ソピアのメニューは長い歴史の中で誕生と淘汰を繰り返し、至極の料理だけ生き残って来たと聞きまする!」
「なるほど、つまりはどのメニューも看板メニュークラスというわけか……。この選択は一筋縄ではいかなそうだ!」
席について料理も頼まずにお話だけというのは迷惑だ。
マナーとして先に決めるべきものを決めておかないとな。
「ロックもメニューを……って、流石のロックも文字までは読めないよな」
「クゥ!」
ロックは自信満々に首を縦に振った。
仕方ないじゃない、だってドラゴンだもの――という強い意志を感じる。
そうだよな、会話を理解出来るだけでもすごいんだものな。
「じゃあ、俺がメニューを読んでいくから、ピンと来たものを教えてくれ」
「ク~!」
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シンポジウムが終わってベータポリスを離れれば、そう気軽に来られるお店ではない。
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この店に来た目的の1つに、シンポジウムで使う原稿のチェックがある。
食べる物に迷う時間は楽しいけど、今回はそればっかりではいけない。
そんなちょっと緊迫感のある状況だと、普段なら絶対選択肢に入れないようなメニューに気を取られたりするもので……。
「この超特盛パフェってのはどうでしょうか……? 果物、各種クリーム、クッキーにチョコレート、フレークにゼリー、その他諸々を一気に楽しめそうですぞ……!」
「分量も申し分ない……。俺とロックとバニラなら食べきれるはず……! それに4つまでセットで好きなドリンクをつけてくれる……!」
「クゥ、クゥ、クゥ~!」
その超特盛パフェには完成品のイラストが添えられていた。
原寸大ではないらしいが、使われている材料も明記され、その雰囲気は伝わってくるものがある……!
ドリンクの数的に4人で食べるのが王道なんだろうけど、こっちにはドラゴンのロックがいる。
食べ切れずに残して店の人たちを悲しませることはない。
「よし、決めたぞ……。ロック、ボタンを押すんだ!」
「ク~ッ!」
ポチッとロックが前足でボタンを押す。
ちゃんと反応しているのか不安に思う間もなく、店員のお姉さんがガラッと個室の扉を開けた。
「ご注文がお決まりでしょうか?」
「はい、このソピア特製超大盛パフェをお願いします」
「えっ……!? あっ、失礼しました! ソピア特製超大盛パフェですね! では、セットのドリンクを……」
俺たちは店員さんの「こいつらマジか……!」という顔を見逃さなかった。
もしや、俺たちが想定している以上に量が多いのか……?
だが、俺たちは引き下がらなかった。
バニラとロックとアイコンタクトを取り、食べる意思を確かめ合う。
無理して食べるんじゃない。そこに食べたい物がたくさん乗っているから超特盛パフェを選んだんだ。
「えっと、パフェの完成までに少々お時間いただきますが、ドリンクをお持ちするタイミングはいかがしましょう」
「……ドリンクだけ先にお願いします」
「かしこまりました。失礼します……ふふっ」
眩しいくらいにニコニコの店員さんは去っていった。
そして、注文し終えてから一抹の不安がよぎる。
こういうのたまにある……。
ノリでいっちゃえと思って注文した後に、メニューを見返して本当にそれで良かったのか……って思うこと。
「ユート様……いいんです!」
バニラはグッと親指を突き立て、白い歯を見せながら笑った。
「これも人生――間違いなくいい思い出になりますぞ! ユート様とロック様とここに来られて良かった……。1人では決して選べなかった選択肢……!」
どうやら、バニラ的には本気でパフェを食べたいと思っていたようだ。
「ク~、ク~、ク~」
ロックも体を左右に揺らしている。
これは楽しいことを前にして心がウズウズしている時の反応だ。
「そうだな。始めて来た街の、ここでしか出来ない経験だ。楽しみに待つとしよう!」
「では、パフェが来るまで時間がかかりそうなので、我が夢の愛馬マギアバイクについて語りましょうぞ!」
話題の切り替え早っ!
……でも、それもよし!
「ああ、聞かせてほしい。マギアバイクが魔鋼兵そのものって、一体どういうこと?」
〓〓〓お知らせ〓〓〓
書籍版『手切れ金代わりに渡されたトカゲの卵、実はドラゴンだった件3』の出荷日は2月19日(月)です!
書店や地域によっては数日後ろに倒れますので、事前に予約してご確認いただけると幸いです!
その際には添付の画像をお役立てください!
気合入れて書き上げた第3巻!
本当にめちゃくちゃ面白い本になっているので、ぜひとも多くの人に届いてほしいです!
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