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第5章
第154話 1つの約束
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キルトさんにライバル意識や憧れを抱き、追いつくことを夢見た人間は何人もいる。
でも、追いつくことが出来ず心が折れたり、道を外れてしまったりした人間も少なからずいる。
願いが歪んで悲惨な末路を迎えた男を……俺も知っている。
キルトさんは俺にそうなってほしくないと言ったんだ。
その時、俺の答えは1つしかなかった。
「俺はそうなりません。キルトさんは俺の目標で尊敬すべき人です。貶めたいとか、追い抜きたいとか思ってるわけじゃありません。少しでも近づきたい、肩を並べたい……いや、3歩後ろをついていくみたいな気持ちです。むしろ、俺の前からいなくなられるのは困ります!」
この時は俺もちょっとテンパっていたので、勢いに任せてすごいことを言っている。
今でも寝る前とかに思い出して恥ずかしくなる。
キルトさんもかなり大笑いしていた。
「ふふふっ……あははははははっ! わかった! ユートくんの前からいなくならないように、私ももっともっと強くなる! だから、見失わないように気をつけるんだよ」
「了解です!」
「人ならざる竜の力を得たユートくんとロックちゃんが力を合わせれば、私の影を踏むことくらいは出来るはずさ。明日から特訓だね」
「はい!」
◇ ◇ ◇
――という感じで、誤解を解いて修行をする流れになった。
自分の影響で俺が道を外れることを恐れているからこそ、自分の手で俺を指導する。
こちらとしては願ってもないことだ。
指導者としての経験はまだまだ浅いキルトさんだけど、彼女が提示する特訓メニューはどこまでも基本に忠実だ。
体力や魔力の向上、そこから体術や魔法の修練、たまに応用の話をする。
基礎能力が高まれば、すべてが高まる……シンプルかつ納得出来る理論だ。
そうして鍛えた力を確認するため、たまに今の限界を出し切る模擬戦も行われる。
まあ、模擬戦と言っても俺の攻撃をキルトさんに受け止めてもらい、現状で優れている部分と足りない部分を分析する作業みたいなものだ。
限界を知ることで超えるべき壁が明確になり、特訓の方向性もハッキリする。
結果を積み重ねては分析を繰り返し、また結果を出すために体を動かす。
単純かつ地道、それでいて限界の力を要求されるハードな特訓……。
でも、強くなっている自覚はある。それが何よりも嬉しい!
「うん! 今日はここまでにしようか」
「あ、ああ……ありがとうございました……」
「クゥ~……」
予定通りお昼になるまで、俺たちの特訓は続いた。
竜牙剣を握り続けた俺はもちろんのこと、竜籠手を維持するのに魔力を使っているロックもへとへとでお腹ペコペコになった。
俺たちは今日珍しく1日休みなので、午後からは体を休めて明日からの仕事に備えることにする。
「お疲れ様、ロックちゃん。竜魔装を短時間の間に何度も発動出来るようになってるし、維持出来る時間も伸びてる。これからは別種の防具を複数同時に作れるようにしていこう。そうすれば、いつか全身を守れるようになるはずだからね」
「クゥ! クゥ!」
ロックは力強くうなずく。
今日の特訓は竜牙剣の制御がメインだったが、普段は竜魔装で作れる防具の種類を増やす訓練も行っている。
「ユートくんもお疲れ様。ずいぶんと竜牙剣の力を制御出来るようになったね。爆発した時もオーラそのものはちゃんと刃に沿って伸びていたし、オーラが広がりまくって訓練場全体が燃えかねなかった最初の頃に比べれば見違えるほどだよ」
「ありがとうございます! 最初はキルトさんの竜牙剣みたいに静かに力が圧縮された感じにしたかったんですけど、今はこいつはこいつと割り切って、出来る限り好きに力を出させて、こっちで合わせていこうという考えに変わりました」
「同じ竜の牙から削り出された双子の剣でも、ずいぶんと性質……いや、性格が違うようだね。うちの子は出会った頃から本当におとなしくて、何なら私の力を抑え込もうとしてくることもあったんだ」
「まったく真逆ですね。やっぱり、持ち主によって変わるのかな?」
「まあ、あの頃の私は尖ってたからなぁ……。竜牙剣にすら心配をかけて、私の暴力性を抑え込もうと手を焼かせた可能性も否めない」
竜の牙にすら心配されるほどの暴力性とは……!?
いつか過去について記された自伝でも書いてほしいものだ。
『キルト血風伝』みたいなタイトルで、戦いの描写が激し目の本を。
ただ……キルトさんは文章を読むのも書くのもあまり得意ではないんだ。
ギルドマスターとして毎日時間をかけて書類に向き合い、1つ1つ処理しているけど……たまに不備があってグランドギルドから送り返されて来る。
それでも自分で見直して提出し直し、人にチェックを求めることはあっても丸投げはしない。
勉強中のシウルさんやフゥと並んで机に向かっている時なんかは、とても人知を超えた強者のようには見えない。
きっと、彼女の背中を追いかけて歪んだ人間は、彼女も苦手なことや出来ないことがある1人の人間だと知らなかったんだろうな。
「ユートくん、大丈夫? ボーッてとしてるけど、ギリギリを攻め過ぎたかな……?」
「いえっ、お昼は何を食べようかと考えていただけです」
「そう? 私には普通の人の体力や限界がわからないから、しんどい時は遠慮せずに言ってほしい。いや、こればっかりはギルドマスターとしての命令だよ」
「了解です。両親にまた元気で帰るって約束しましたから、修行で無理して体を壊すつもりはありません。任務も目的を果たしたうえで無事に帰って来れるよう、今まで以上に考えて動いています」
「うん、素晴らしい心がけだ!」
訓練場を覆っていた水のベールが解除され、俺たちはギルドの建物の方へと戻る。
今は依頼の持ち込みも来ていないようで、ホールのテーブルではシウルさんが勉強、フゥが魔法道具の修理業務を行っている。
「修行お疲れ様! 爆発してたみたいだけど大丈夫?」
シウルさんがペンを持つ手を止めて、こちらに視線を向ける。
水のベールにはある程度の消音能力もあるんだけど、流石にあの爆発音は聞こえたか……。
「右手が燃えましたけど、キルトさんに消火と治療をしてもらったから何とかなりました。服はちょっと焼けちゃいましたけど……」
裸で修行するわけにもいかないし、仕事や修行で服を消費するのは仕方ない。
今の俺には服を買い替える金銭的余裕もあるしな。
とはいえ、無駄遣いをする気はないので、貧乏時代に培った洗濯技術は今も生きている。
汚れたってすぐには捨てないし、人目につかない部屋着や修行着に転用したりもする。
「俺、ロックとシャワー行って着替えて来ますね。昼ご飯はその後にでも……」
バン――――――ッ!!
俺の言葉をかき消すほどの勢いで、ギルドベースの玄関扉が開かれた。
扉の向こうに立っていたのは……丸顔の少女だった。
身長はフゥと変わらないほどだが、ほんのりとふくよかで頬がとっても柔らかそうに見える。
髪の色はオレンジで、顔のラインに沿うように内側へ伸びてる。
頭には若草色のベレー帽を被っていて……この場にいる全員が『ミカン』を頭に思い浮かべたこと間違いナシなくらい、ミカンっぽい少女だ。
「はぁ、はぁ、久しぶりに走ったから膝が……軋むぅ……! 肺が……ビックリしてる……!
それでも……シウルちゃん……いますか?」
全員の視線がシウルさんに集まる。
シウルさんは立ち上がって、ミカン少女の方に駆け寄っていく。
「ポーラじゃないの! 呼んでも全然ギルドに来てくれなかったのに、今日はどういう風の吹き回し? もしかしてサプライズとか? でも、私の誕生日は……」
「シ、シウルちゃん……! お、おち、おちちっ、落ち着いて聞いてね……! 私たちの研究が評価されて、ベータポリスで開かれる魔獣学会のシンポジウムに招待されたの……!」
「……マジ?」
「マジのマジ……! 嘘だったら晩御飯3日抜きでもいい……っ!」
「じゃあ、本当に本当なのね! やったじゃない!」
2人は抱き合って喜ぶ。
事情が呑み込めない俺たちは、とりあえず微笑ましい光景を見守った。
でも、追いつくことが出来ず心が折れたり、道を外れてしまったりした人間も少なからずいる。
願いが歪んで悲惨な末路を迎えた男を……俺も知っている。
キルトさんは俺にそうなってほしくないと言ったんだ。
その時、俺の答えは1つしかなかった。
「俺はそうなりません。キルトさんは俺の目標で尊敬すべき人です。貶めたいとか、追い抜きたいとか思ってるわけじゃありません。少しでも近づきたい、肩を並べたい……いや、3歩後ろをついていくみたいな気持ちです。むしろ、俺の前からいなくなられるのは困ります!」
この時は俺もちょっとテンパっていたので、勢いに任せてすごいことを言っている。
今でも寝る前とかに思い出して恥ずかしくなる。
キルトさんもかなり大笑いしていた。
「ふふふっ……あははははははっ! わかった! ユートくんの前からいなくならないように、私ももっともっと強くなる! だから、見失わないように気をつけるんだよ」
「了解です!」
「人ならざる竜の力を得たユートくんとロックちゃんが力を合わせれば、私の影を踏むことくらいは出来るはずさ。明日から特訓だね」
「はい!」
◇ ◇ ◇
――という感じで、誤解を解いて修行をする流れになった。
自分の影響で俺が道を外れることを恐れているからこそ、自分の手で俺を指導する。
こちらとしては願ってもないことだ。
指導者としての経験はまだまだ浅いキルトさんだけど、彼女が提示する特訓メニューはどこまでも基本に忠実だ。
体力や魔力の向上、そこから体術や魔法の修練、たまに応用の話をする。
基礎能力が高まれば、すべてが高まる……シンプルかつ納得出来る理論だ。
そうして鍛えた力を確認するため、たまに今の限界を出し切る模擬戦も行われる。
まあ、模擬戦と言っても俺の攻撃をキルトさんに受け止めてもらい、現状で優れている部分と足りない部分を分析する作業みたいなものだ。
限界を知ることで超えるべき壁が明確になり、特訓の方向性もハッキリする。
結果を積み重ねては分析を繰り返し、また結果を出すために体を動かす。
単純かつ地道、それでいて限界の力を要求されるハードな特訓……。
でも、強くなっている自覚はある。それが何よりも嬉しい!
「うん! 今日はここまでにしようか」
「あ、ああ……ありがとうございました……」
「クゥ~……」
予定通りお昼になるまで、俺たちの特訓は続いた。
竜牙剣を握り続けた俺はもちろんのこと、竜籠手を維持するのに魔力を使っているロックもへとへとでお腹ペコペコになった。
俺たちは今日珍しく1日休みなので、午後からは体を休めて明日からの仕事に備えることにする。
「お疲れ様、ロックちゃん。竜魔装を短時間の間に何度も発動出来るようになってるし、維持出来る時間も伸びてる。これからは別種の防具を複数同時に作れるようにしていこう。そうすれば、いつか全身を守れるようになるはずだからね」
「クゥ! クゥ!」
ロックは力強くうなずく。
今日の特訓は竜牙剣の制御がメインだったが、普段は竜魔装で作れる防具の種類を増やす訓練も行っている。
「ユートくんもお疲れ様。ずいぶんと竜牙剣の力を制御出来るようになったね。爆発した時もオーラそのものはちゃんと刃に沿って伸びていたし、オーラが広がりまくって訓練場全体が燃えかねなかった最初の頃に比べれば見違えるほどだよ」
「ありがとうございます! 最初はキルトさんの竜牙剣みたいに静かに力が圧縮された感じにしたかったんですけど、今はこいつはこいつと割り切って、出来る限り好きに力を出させて、こっちで合わせていこうという考えに変わりました」
「同じ竜の牙から削り出された双子の剣でも、ずいぶんと性質……いや、性格が違うようだね。うちの子は出会った頃から本当におとなしくて、何なら私の力を抑え込もうとしてくることもあったんだ」
「まったく真逆ですね。やっぱり、持ち主によって変わるのかな?」
「まあ、あの頃の私は尖ってたからなぁ……。竜牙剣にすら心配をかけて、私の暴力性を抑え込もうと手を焼かせた可能性も否めない」
竜の牙にすら心配されるほどの暴力性とは……!?
いつか過去について記された自伝でも書いてほしいものだ。
『キルト血風伝』みたいなタイトルで、戦いの描写が激し目の本を。
ただ……キルトさんは文章を読むのも書くのもあまり得意ではないんだ。
ギルドマスターとして毎日時間をかけて書類に向き合い、1つ1つ処理しているけど……たまに不備があってグランドギルドから送り返されて来る。
それでも自分で見直して提出し直し、人にチェックを求めることはあっても丸投げはしない。
勉強中のシウルさんやフゥと並んで机に向かっている時なんかは、とても人知を超えた強者のようには見えない。
きっと、彼女の背中を追いかけて歪んだ人間は、彼女も苦手なことや出来ないことがある1人の人間だと知らなかったんだろうな。
「ユートくん、大丈夫? ボーッてとしてるけど、ギリギリを攻め過ぎたかな……?」
「いえっ、お昼は何を食べようかと考えていただけです」
「そう? 私には普通の人の体力や限界がわからないから、しんどい時は遠慮せずに言ってほしい。いや、こればっかりはギルドマスターとしての命令だよ」
「了解です。両親にまた元気で帰るって約束しましたから、修行で無理して体を壊すつもりはありません。任務も目的を果たしたうえで無事に帰って来れるよう、今まで以上に考えて動いています」
「うん、素晴らしい心がけだ!」
訓練場を覆っていた水のベールが解除され、俺たちはギルドの建物の方へと戻る。
今は依頼の持ち込みも来ていないようで、ホールのテーブルではシウルさんが勉強、フゥが魔法道具の修理業務を行っている。
「修行お疲れ様! 爆発してたみたいだけど大丈夫?」
シウルさんがペンを持つ手を止めて、こちらに視線を向ける。
水のベールにはある程度の消音能力もあるんだけど、流石にあの爆発音は聞こえたか……。
「右手が燃えましたけど、キルトさんに消火と治療をしてもらったから何とかなりました。服はちょっと焼けちゃいましたけど……」
裸で修行するわけにもいかないし、仕事や修行で服を消費するのは仕方ない。
今の俺には服を買い替える金銭的余裕もあるしな。
とはいえ、無駄遣いをする気はないので、貧乏時代に培った洗濯技術は今も生きている。
汚れたってすぐには捨てないし、人目につかない部屋着や修行着に転用したりもする。
「俺、ロックとシャワー行って着替えて来ますね。昼ご飯はその後にでも……」
バン――――――ッ!!
俺の言葉をかき消すほどの勢いで、ギルドベースの玄関扉が開かれた。
扉の向こうに立っていたのは……丸顔の少女だった。
身長はフゥと変わらないほどだが、ほんのりとふくよかで頬がとっても柔らかそうに見える。
髪の色はオレンジで、顔のラインに沿うように内側へ伸びてる。
頭には若草色のベレー帽を被っていて……この場にいる全員が『ミカン』を頭に思い浮かべたこと間違いナシなくらい、ミカンっぽい少女だ。
「はぁ、はぁ、久しぶりに走ったから膝が……軋むぅ……! 肺が……ビックリしてる……!
それでも……シウルちゃん……いますか?」
全員の視線がシウルさんに集まる。
シウルさんは立ち上がって、ミカン少女の方に駆け寄っていく。
「ポーラじゃないの! 呼んでも全然ギルドに来てくれなかったのに、今日はどういう風の吹き回し? もしかしてサプライズとか? でも、私の誕生日は……」
「シ、シウルちゃん……! お、おち、おちちっ、落ち着いて聞いてね……! 私たちの研究が評価されて、ベータポリスで開かれる魔獣学会のシンポジウムに招待されたの……!」
「……マジ?」
「マジのマジ……! 嘘だったら晩御飯3日抜きでもいい……っ!」
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