8 / 25
第1章
第8話 サッパリして草
しおりを挟む
「近接戦にてナイフは最強……ッ!」
一人の騎士が基本装備である長剣を捨て、ナイフ一本でウォルトに切りかかる。
その目にも留まらぬナイフ捌きは、常人ならば回避することは出来ないだろう。
だが、ただの視力だけでなく動体視力も極まっているウォルトにとって、迫りくるナイフはあくびが出そうなほどにとろくさい。
なので、ウォルトはこのナイフ攻撃を別のことに利用してやることにした。
「カットと顔剃りで頼む」
ナイフをギリギリのところで回避するたびに、無駄に伸びていた毛やヒゲが切れていく。
そうして、徐々にウォルト本来の顔立ちがあらわになる。
「やだ……! あの人結構イケメンじゃないっ!?」
村のご婦人たちが黄色い声を上げる。
今やウォルトの顔からヒゲはなくなり、髪も短く切り揃えられていた。
「か、髪はまだしもヒゲまで剃れるなんて……! イカれてやがるっ! 顔を切られるのが怖くないのか!?」
ナイフ使いの騎士は驚き、震える手からナイフがこぼれ落ちる。
実を言うと、ウォルトは完全にナイフを回避していたわけではない。
何度も刃が肌に触れていたし、そもそも肌に触れないとヒゲは剃れない。
回避しようがしまいが、元からこの程度の刃物でウォルトを傷つけることは不可能だったのだ。
「罪を償った後は床屋になるといい」
ウォルトは立ち尽くすナイフ使いの両腕を折り、顔面に拳をぶち込んだ。
「ぐわぎゃ……っ!? う、腕を折られたら……床屋には……」
「そのうち治る」
いとも簡単に行われる暴力による制裁……。
他の騎士たちはその無慈悲な光景を目撃し、茫然自失としている。
「来ないならこちらから行くぞ」
「「「へあっ……!?」」」
武器を構える間もなく残りの騎士たちはボコボコにされ、地面に転がされていく。
騎士たちのそれなりに高い技力値をもってしても、ウォルトの動きは見切れない。
「お、おい……! あいつの能力値を調べろ……!」
腹に深刻なダメージを負い、立っているのがやっとの統領騎士ダロームは、いつもいいようにこき使っている雑用係を呼び出す。
「はいっ! 水晶ボードをお持ちしました! あの、ですけど……」
「御託はいい! 早くよこせっ!」
雑用係から能力値を表示出来る水晶ボードをふんだくるダローム。
そして、彼は信じられないものを目撃する。
「なっ……!? なんで『0』しか表示されてねぇんだよ!?」
水晶ボードにはでかでかと『0』の一文字が表示されていた。
体力値とか、魔力値とか、そういった文字は一つも表示されず、ボード全体に一文字だけ『0』が表示されているのだ。
「水晶ボードは真実しか映さないはず……。だが、それならこいつの『0』とはなんのことなんだ……!?」
困惑して声が震え始めるダローム。
目の前に現れた謎の男は、一切合切その正体が掴めない。
「あっ、待ってください! ここに何かが表示されています!」
雑用係が水晶ボードの左の端っこを指さす。
そこには、ほんの少しではあるが何かが表示されていた。
「おそらくは数字の端っこ……これは『0』の端っこだと思います。つまり、二つの『0』が並んで表示されるはずが、文字が大きすぎて一つの『0』しか映せていないんですよ!」
「つまり、どういうことだ……!?」
「水晶ボードは真実を映す……。ですが、あの男の能力値は文字がデカ過ぎて、このサイズの水晶ボードでは一桁目の『0』しか表示出来ないんですよ!」
「……説明されても意味がわからんぞ!」
「わからなくて当然だ。俺もまだ【草】のすべてを理解していない」
すべての騎士を倒したウォルトがダロームの目の前に立つ。
「ひ、ひぃぃぃ……!」
「理解し切ったと思ったら、また新たな一面を見せる……。【草】とは奥深いものなんだ。きっと俺の体がデカくなったから、文字もデカくなろうと思ったんだろうさ」
「な、何を言っているんだ……!?」
文章としては理解出来る。簡単な言葉と文法しか使われていない。
しかし、その文章からダロームに伝わってくるのは謎ばかりだった。
(こいつは南の果ての樹海から来た化け物とでもいうのかッ!? 異常な身体能力に噛み合わない会話……人間とは思えんッ!)
ここから逃げ出したいという衝動に駆られるダロームだが、ウォルトに食らった鉄拳のダメージは大きく、脚が思うように動かない。
「さて、これから貴様……いや、統領騎士ダローム殿にいくつか質問をする。正直に答えるように」
「う、くぅ……!」
「ダローム殿が取り仕切る騎士はみんなこんな感じなのか? それとも、この一団だけが腐っているのか? もしくは……騎士団全体が腐敗しているのか?」
「さ、さあな……! 全体のことはこんな地方に飛ばされた俺にはわからんわ……! だが、少なくとも俺の見える範囲にまともな騎士なんてほとんどいねぇぜ……。そりゃ多少なりとも仕事はするが、規律を完璧に守ってる人間なんていねぇよ……!」
「ふむ……」
ウォルトは穴の開いた鎧の中に指を突っ込んんで、ダロームのお腹をツンツンする。
「ぎゃあっ!? いてえ……っ!! な、何しやがんだ……!」
「多少のルール違反には目をつぶろう。だが、こんなあからさまな略奪や暴力行為を当然のように行っているのか……と聞いている」
「……ああ、やってるだろうな。俺の目の届く範囲では殺しだけはさせてねぇが、辺境の統領騎士なんざ全体から見れば下っ端だ。自分の見える範囲以外はわからん……」
「そうか……」
ウォルトは目をつむり、思考を巡らせる。
ダロームはそれを自分にトドメを刺す前触れだと思い、グッと奥歯を噛みしめる。
しかし、ウォルトはそれ以上ダロームに攻撃することはなかった。
「赤子の頃から大切に育てた息子に対する扱いがアレだったんだ……。きっと、王国騎士団は頭から腐っているんだろうな。俺がそれを知らないまま育てられただけで」
拳を握り、目を細め、遥か北の方角をにらみつけるウォルト。
その方角には王都、そしてウォルトの運命を変えた王城と覚醒の間がある。
「あ、あんた……。まさか、本物の……!」
「自分から名乗っておいて悪いが、そのことはあまり言いふらさないでくれ。父や弟たちには実際に会って驚かせたい。俺が生きていることを……」
人生のほとんどを過ごした王都。その外はどんな世界になっているのか……。
自分が最果ての地に放り出されたのは、それを知ったうえで父に対峙すべきだと、誰かに言われているような気がしたウォルトだった。
「お前たちを裁く権利が俺にはない。犯した罪を考えればどこかに閉じ込めておきたいが、この村の人たちに監獄を作って看守をやれとは言えない。もっと上の立場の騎士に処罰を願いたいが、そいつらがお前たちよりもまともである確証もない。だから……」
ウォルトは射貫くような視線でこの場にいるすべての騎士を見据える。
そして、驚くべきことを言い放った。
「今この場で心の底から反省し、心を入れ替えて騎士としての役目を果たせ!」
「……な、なにっ!?」
ある意味『死ね』と言われるよりも無理難題。
改心したとしても、その証拠をこの場で見せることは不可能だろう。
世間知らずのお坊ちゃまの妄言……。
普通なら鼻で笑っておしまいだろうが、ウォルトの瞳に宿る光は『ガチ』だった。
「改心出来ないというならば……俺がフングラの樹海でこの身に取り込んだ、遥か古代に絶滅したはずの『邪悪なる草』の実験台になってもらう……フヒヒw」
ウォルトの語尾からにじみ出る狂気……。
騎士たちは体の芯から震え上がり、ダロームは言葉を絞り出して叫んだ。
「か、改心しますっ! いや、もう改心しましたッ!」
「ならば、よし」
ウォルトの瞳に宿る妖しい光は消え、あどけない少年のような表情が戻る。
「その心に免じて、これ以上の折檻はしない。だが、次はないと思え。民に手を出さねば食っていけぬというのなら……飢えて死ね。それが騎士道だ」
「は、はい……!」
「日々責務を果たしている高潔な騎士ならば、飢えたところに民の方から手を差し伸べてくれるはずだ。信頼があれば、奪い取る必要はない」
「肝に銘じておきます……!」
自分の発言を少し綺麗ごと過ぎるかもな……とはウォルトも思っていた。
騎士だって人間だ。民を優先すべきとわかっていても、お腹が減れば冷静ではいられない。
その時、ウォルトはふとギフト【草】の本質が見えたような気がした。
(体を強くするには特別な成分や力を宿した草を食べなければならないが、ただ単に空腹を満たして肉体を維持するだけなら、そこらへんの草でも構わない……。つまり、【草】とは本当の騎士になるためのギフトなのかも?)
そう考えると妙にしっくり来る。
ウォルトは自分のギフトがさらに好きになった。
一人の騎士が基本装備である長剣を捨て、ナイフ一本でウォルトに切りかかる。
その目にも留まらぬナイフ捌きは、常人ならば回避することは出来ないだろう。
だが、ただの視力だけでなく動体視力も極まっているウォルトにとって、迫りくるナイフはあくびが出そうなほどにとろくさい。
なので、ウォルトはこのナイフ攻撃を別のことに利用してやることにした。
「カットと顔剃りで頼む」
ナイフをギリギリのところで回避するたびに、無駄に伸びていた毛やヒゲが切れていく。
そうして、徐々にウォルト本来の顔立ちがあらわになる。
「やだ……! あの人結構イケメンじゃないっ!?」
村のご婦人たちが黄色い声を上げる。
今やウォルトの顔からヒゲはなくなり、髪も短く切り揃えられていた。
「か、髪はまだしもヒゲまで剃れるなんて……! イカれてやがるっ! 顔を切られるのが怖くないのか!?」
ナイフ使いの騎士は驚き、震える手からナイフがこぼれ落ちる。
実を言うと、ウォルトは完全にナイフを回避していたわけではない。
何度も刃が肌に触れていたし、そもそも肌に触れないとヒゲは剃れない。
回避しようがしまいが、元からこの程度の刃物でウォルトを傷つけることは不可能だったのだ。
「罪を償った後は床屋になるといい」
ウォルトは立ち尽くすナイフ使いの両腕を折り、顔面に拳をぶち込んだ。
「ぐわぎゃ……っ!? う、腕を折られたら……床屋には……」
「そのうち治る」
いとも簡単に行われる暴力による制裁……。
他の騎士たちはその無慈悲な光景を目撃し、茫然自失としている。
「来ないならこちらから行くぞ」
「「「へあっ……!?」」」
武器を構える間もなく残りの騎士たちはボコボコにされ、地面に転がされていく。
騎士たちのそれなりに高い技力値をもってしても、ウォルトの動きは見切れない。
「お、おい……! あいつの能力値を調べろ……!」
腹に深刻なダメージを負い、立っているのがやっとの統領騎士ダロームは、いつもいいようにこき使っている雑用係を呼び出す。
「はいっ! 水晶ボードをお持ちしました! あの、ですけど……」
「御託はいい! 早くよこせっ!」
雑用係から能力値を表示出来る水晶ボードをふんだくるダローム。
そして、彼は信じられないものを目撃する。
「なっ……!? なんで『0』しか表示されてねぇんだよ!?」
水晶ボードにはでかでかと『0』の一文字が表示されていた。
体力値とか、魔力値とか、そういった文字は一つも表示されず、ボード全体に一文字だけ『0』が表示されているのだ。
「水晶ボードは真実しか映さないはず……。だが、それならこいつの『0』とはなんのことなんだ……!?」
困惑して声が震え始めるダローム。
目の前に現れた謎の男は、一切合切その正体が掴めない。
「あっ、待ってください! ここに何かが表示されています!」
雑用係が水晶ボードの左の端っこを指さす。
そこには、ほんの少しではあるが何かが表示されていた。
「おそらくは数字の端っこ……これは『0』の端っこだと思います。つまり、二つの『0』が並んで表示されるはずが、文字が大きすぎて一つの『0』しか映せていないんですよ!」
「つまり、どういうことだ……!?」
「水晶ボードは真実を映す……。ですが、あの男の能力値は文字がデカ過ぎて、このサイズの水晶ボードでは一桁目の『0』しか表示出来ないんですよ!」
「……説明されても意味がわからんぞ!」
「わからなくて当然だ。俺もまだ【草】のすべてを理解していない」
すべての騎士を倒したウォルトがダロームの目の前に立つ。
「ひ、ひぃぃぃ……!」
「理解し切ったと思ったら、また新たな一面を見せる……。【草】とは奥深いものなんだ。きっと俺の体がデカくなったから、文字もデカくなろうと思ったんだろうさ」
「な、何を言っているんだ……!?」
文章としては理解出来る。簡単な言葉と文法しか使われていない。
しかし、その文章からダロームに伝わってくるのは謎ばかりだった。
(こいつは南の果ての樹海から来た化け物とでもいうのかッ!? 異常な身体能力に噛み合わない会話……人間とは思えんッ!)
ここから逃げ出したいという衝動に駆られるダロームだが、ウォルトに食らった鉄拳のダメージは大きく、脚が思うように動かない。
「さて、これから貴様……いや、統領騎士ダローム殿にいくつか質問をする。正直に答えるように」
「う、くぅ……!」
「ダローム殿が取り仕切る騎士はみんなこんな感じなのか? それとも、この一団だけが腐っているのか? もしくは……騎士団全体が腐敗しているのか?」
「さ、さあな……! 全体のことはこんな地方に飛ばされた俺にはわからんわ……! だが、少なくとも俺の見える範囲にまともな騎士なんてほとんどいねぇぜ……。そりゃ多少なりとも仕事はするが、規律を完璧に守ってる人間なんていねぇよ……!」
「ふむ……」
ウォルトは穴の開いた鎧の中に指を突っ込んんで、ダロームのお腹をツンツンする。
「ぎゃあっ!? いてえ……っ!! な、何しやがんだ……!」
「多少のルール違反には目をつぶろう。だが、こんなあからさまな略奪や暴力行為を当然のように行っているのか……と聞いている」
「……ああ、やってるだろうな。俺の目の届く範囲では殺しだけはさせてねぇが、辺境の統領騎士なんざ全体から見れば下っ端だ。自分の見える範囲以外はわからん……」
「そうか……」
ウォルトは目をつむり、思考を巡らせる。
ダロームはそれを自分にトドメを刺す前触れだと思い、グッと奥歯を噛みしめる。
しかし、ウォルトはそれ以上ダロームに攻撃することはなかった。
「赤子の頃から大切に育てた息子に対する扱いがアレだったんだ……。きっと、王国騎士団は頭から腐っているんだろうな。俺がそれを知らないまま育てられただけで」
拳を握り、目を細め、遥か北の方角をにらみつけるウォルト。
その方角には王都、そしてウォルトの運命を変えた王城と覚醒の間がある。
「あ、あんた……。まさか、本物の……!」
「自分から名乗っておいて悪いが、そのことはあまり言いふらさないでくれ。父や弟たちには実際に会って驚かせたい。俺が生きていることを……」
人生のほとんどを過ごした王都。その外はどんな世界になっているのか……。
自分が最果ての地に放り出されたのは、それを知ったうえで父に対峙すべきだと、誰かに言われているような気がしたウォルトだった。
「お前たちを裁く権利が俺にはない。犯した罪を考えればどこかに閉じ込めておきたいが、この村の人たちに監獄を作って看守をやれとは言えない。もっと上の立場の騎士に処罰を願いたいが、そいつらがお前たちよりもまともである確証もない。だから……」
ウォルトは射貫くような視線でこの場にいるすべての騎士を見据える。
そして、驚くべきことを言い放った。
「今この場で心の底から反省し、心を入れ替えて騎士としての役目を果たせ!」
「……な、なにっ!?」
ある意味『死ね』と言われるよりも無理難題。
改心したとしても、その証拠をこの場で見せることは不可能だろう。
世間知らずのお坊ちゃまの妄言……。
普通なら鼻で笑っておしまいだろうが、ウォルトの瞳に宿る光は『ガチ』だった。
「改心出来ないというならば……俺がフングラの樹海でこの身に取り込んだ、遥か古代に絶滅したはずの『邪悪なる草』の実験台になってもらう……フヒヒw」
ウォルトの語尾からにじみ出る狂気……。
騎士たちは体の芯から震え上がり、ダロームは言葉を絞り出して叫んだ。
「か、改心しますっ! いや、もう改心しましたッ!」
「ならば、よし」
ウォルトの瞳に宿る妖しい光は消え、あどけない少年のような表情が戻る。
「その心に免じて、これ以上の折檻はしない。だが、次はないと思え。民に手を出さねば食っていけぬというのなら……飢えて死ね。それが騎士道だ」
「は、はい……!」
「日々責務を果たしている高潔な騎士ならば、飢えたところに民の方から手を差し伸べてくれるはずだ。信頼があれば、奪い取る必要はない」
「肝に銘じておきます……!」
自分の発言を少し綺麗ごと過ぎるかもな……とはウォルトも思っていた。
騎士だって人間だ。民を優先すべきとわかっていても、お腹が減れば冷静ではいられない。
その時、ウォルトはふとギフト【草】の本質が見えたような気がした。
(体を強くするには特別な成分や力を宿した草を食べなければならないが、ただ単に空腹を満たして肉体を維持するだけなら、そこらへんの草でも構わない……。つまり、【草】とは本当の騎士になるためのギフトなのかも?)
そう考えると妙にしっくり来る。
ウォルトは自分のギフトがさらに好きになった。
14
お気に入りに追加
819
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。

勇者、追放される ~仲間がクズばかりだったので、魔王とお茶してのんびり過ごす。戻ってこいと言われても断固拒否。~
秋鷺 照
ファンタジー
強すぎて勇者になってしまったレッグは、パーティーを追放され、一人で魔王城へ行く。美味しいと噂の、魔族領の茶を飲むために!(ちゃんと人類も守る)

大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる