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第7章 竜を狩る一族
-114- 立ちはだかる竜
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それまでの3年間、私はマシンベースで真面目に働いていた。
新たな使命を与えられたことでやっと気持ちが切り替えられ、他の仕事や研究を行えるようになっていた。
ただ、マシンベースに就職したばかりの頃はいつもの調子でガンガン仕事をしちゃってたから、先輩方にドン引きされていたと思う。
技術者の就職先はマシンベースより企業の方が格上という風潮があるみたい。
私と同期でマシンベースに入った子も望んだ企業に入れずに流れ着いてきたみたいで、あまりやる気を感じられなかった。
先輩方も日々与えられた仕事をこなすのが精一杯って感じで、腕は確かなんだけどそこまでの情熱を感じられなかった。
そんな中、やたらと働く新人の私は浮いていた。
それに技術者界隈じゃ私は有名人だったから、絶対にモエギに就職するものだと見ず知らずの人にも思われていたみたい。
その結果、私はモエギからマシンベースに送り込まれてきた人間じゃないかとウワサされていた。
まあウワサは大正解なんだけど、それを直接私に確かめに来る人はいなかった。
……いや、苺先輩あたりは普通にそれを聞いてきたな。
その質問に対する私の答えは毎回一緒だ。
マシンベースこそがダンジョンとの戦いの最前線だから……。
戦いに向かう操者とDMDがいて、戦いから帰ってくるDMDと操者がいる。
企業の開発部ではその生の空気を味わえないからマシンベースに来た……と私は言っていた。
これは本当の理由をごまかすために考えられたものであると同時に、私に与えられたもう1つの使命を率直に表した言葉でもあった。
私が蒔苗ちゃんにアイオロス・ゼロが渡る前からマシンベースにいた理由は、その仕事の中でアイオロス・ゼロを操るにふさわしい操者を探すためだったの。
蒔苗ちゃんの能力と成長は未知数だし、場合によっては操者になれない可能性だってある。
操縦経験もない少女に重要な機体を託すよりは、すでにDMD操者として活動している人間の手にアイオロス・ゼロが渡った方が有効に活用出来るという、至極一般的な考えに基づいた使命だった。
ただ……操者の出入りが多いマシンベースでメカニックをしているからといって、まだ世間には見つかっていない優秀な操者……それも深層ダンジョンに挑めるくらいの人物なんて見つからなかった。
大樹郎さん曰く『優秀な人材はそこらへんに転がっていることもある』って話だったけど……。
もちろん、そんな夢のような人が見つかれば蒔苗ちゃんを戦いに巻き込む必要がなくなる。
親子三代でダンジョンと戦い続ける必要もなくなる……。
そう思って私は真剣に人探しをしていた。
実はその過程で知り合ったのが葵だったりする。
彼女は対迷宮部隊の新人で、実績もなければブレイブ・レベルもそこまで高くなかった。
でも、なんとなく雰囲気はある子だった。
DMD操者としての強い使命感も持っていたしね。
だから私は彼女を大樹郎さんに紹介してみようかと思った。
けど、知っての通り葵は……結構自分のDMDを壊すのよね……。
1機しかないアイオロス・ゼロを譲渡するのにそれでは困るし、何より当時の彼女はモエギのような大企業に対して良い印象を持っていなかった。
結果として彼女を選ぶことはなかったけど、今でも妙な縁のようなものは感じたり感じなかったり……。
そんな人探しに加えて、メカニックとしての仕事……。
その合間を縫って無人機の研究なんかもやってたから、本当に毎日が充実していた。
周りから見れば目が回りそうな忙しさに思えるかもしれないけど、私にはこれくらいの方が余計なことを考えなくて済むから楽だった。
それに今自分が頑張っていることがすべて希望に……未来につながっているような気がしていた。
でも、3年目にしてそんな日々は終わりを告げた。
他でもない大樹郎さんからもたらされた新たな竜種出現の一報によって……。
あの戦い以来、すべての深層ダンジョンには敵性脳波感知器が設置されている。
この装置はダンジョン内部で脳波を感知した際、それを増幅してマシンベースへと送信することにより、竜種の発生をいち早く知らせることが出来る。
今回その装置が反応を示したダンジョンは……琵琶湖のど真ん中に大穴を開けているレベル100ダンジョン『琵琶湖大迷宮』だった。
現在、ダンジョンレベル100を超えるダンジョンは発見されていない。
つまり『琵琶湖大迷宮』は世界で最も深いダンジョンの1つだ。
そんな場所に住むモンスターは他とは比べ物にならないほど強い。
となれば、竜種だって……。
大樹郎さんも珍しく弱気な表情を見せていた。
『琵琶湖大迷宮』は浅い部分ですら情報が少ない。
そんな場所に巣くうバケモノを倒さなければならないともなれば誰だって怖気づく。
だからこそ私は再び脳波攻撃に対する防御技術を見つめ直した。
あれから実戦データは増えていないからアップデートには限界がある。
それでも3年間で見つかった新技術などを盛り込み改良したシステムユニットを竜種討伐作戦に参加するすべてのDMDに組み込んだ。
安全装置も何度も見直した。攻撃能力は失われているけど、その代わりに防御能力は私なりに完璧と言える水準まで高めた。
ただ1機だけ……大樹郎さんが操るアイオロスだけには攻撃能力を持たせた。
これは攻撃に使うわけではなく、ダンジョンの奥地にいる竜種をおびき寄せるために使う。
相手は深層のモンスターだ。戦うとなれば向こうから浅い場所に来てもらう必要がある。
前回の竜種『Golem』はスノープリンセスから発せられる脳波に反応して浅い場所まで出てきたのではないかと考えられていた。
なので今回も脳波を発することで竜をおびき寄せ撃破するという作戦が考えられた。
でも、脳波攻撃を行わなければ竜種が出てこないなら、わざわざおびき寄せずに放っておけばいいのではないかという声が上がった。
これは正論のようで……少し違う。
竜種は他のモンスターを食らい、自身の傷を癒したり成長を促したりする。
それは七菜さんの言葉からも、残された映像からも証明されている。
つまり、竜種は何もしなければ深層から出てこないのではなく、自身が成長するために今は深層に留まっているに過ぎないと大樹郎さんは考えていた。
もしそうだとしたら、攻撃を仕掛けるタイミングは早ければ早い方がいい。
生まれてから時間が経てば経つほど竜種は強くなっていくのだから……。
迷宮王たる大樹郎さんの呼びかけですぐさま部隊は編成された。
こうして、人類史上最も多くのDMDが投入されたと言われる戦い『琵琶湖決戦』が始まった。
結論から言えば、この戦いに人類は勝利した。
深層からおびき寄せた竜種は見事に撃破され、人類はその脅威から解放された。
ただ、また1人犠牲者が出た。
しかも今回は長い眠りではなく……永遠の眠り。
迷宮王・萌葱大樹郎の訃報が全世界を駆け巡った。
新たな使命を与えられたことでやっと気持ちが切り替えられ、他の仕事や研究を行えるようになっていた。
ただ、マシンベースに就職したばかりの頃はいつもの調子でガンガン仕事をしちゃってたから、先輩方にドン引きされていたと思う。
技術者の就職先はマシンベースより企業の方が格上という風潮があるみたい。
私と同期でマシンベースに入った子も望んだ企業に入れずに流れ着いてきたみたいで、あまりやる気を感じられなかった。
先輩方も日々与えられた仕事をこなすのが精一杯って感じで、腕は確かなんだけどそこまでの情熱を感じられなかった。
そんな中、やたらと働く新人の私は浮いていた。
それに技術者界隈じゃ私は有名人だったから、絶対にモエギに就職するものだと見ず知らずの人にも思われていたみたい。
その結果、私はモエギからマシンベースに送り込まれてきた人間じゃないかとウワサされていた。
まあウワサは大正解なんだけど、それを直接私に確かめに来る人はいなかった。
……いや、苺先輩あたりは普通にそれを聞いてきたな。
その質問に対する私の答えは毎回一緒だ。
マシンベースこそがダンジョンとの戦いの最前線だから……。
戦いに向かう操者とDMDがいて、戦いから帰ってくるDMDと操者がいる。
企業の開発部ではその生の空気を味わえないからマシンベースに来た……と私は言っていた。
これは本当の理由をごまかすために考えられたものであると同時に、私に与えられたもう1つの使命を率直に表した言葉でもあった。
私が蒔苗ちゃんにアイオロス・ゼロが渡る前からマシンベースにいた理由は、その仕事の中でアイオロス・ゼロを操るにふさわしい操者を探すためだったの。
蒔苗ちゃんの能力と成長は未知数だし、場合によっては操者になれない可能性だってある。
操縦経験もない少女に重要な機体を託すよりは、すでにDMD操者として活動している人間の手にアイオロス・ゼロが渡った方が有効に活用出来るという、至極一般的な考えに基づいた使命だった。
ただ……操者の出入りが多いマシンベースでメカニックをしているからといって、まだ世間には見つかっていない優秀な操者……それも深層ダンジョンに挑めるくらいの人物なんて見つからなかった。
大樹郎さん曰く『優秀な人材はそこらへんに転がっていることもある』って話だったけど……。
もちろん、そんな夢のような人が見つかれば蒔苗ちゃんを戦いに巻き込む必要がなくなる。
親子三代でダンジョンと戦い続ける必要もなくなる……。
そう思って私は真剣に人探しをしていた。
実はその過程で知り合ったのが葵だったりする。
彼女は対迷宮部隊の新人で、実績もなければブレイブ・レベルもそこまで高くなかった。
でも、なんとなく雰囲気はある子だった。
DMD操者としての強い使命感も持っていたしね。
だから私は彼女を大樹郎さんに紹介してみようかと思った。
けど、知っての通り葵は……結構自分のDMDを壊すのよね……。
1機しかないアイオロス・ゼロを譲渡するのにそれでは困るし、何より当時の彼女はモエギのような大企業に対して良い印象を持っていなかった。
結果として彼女を選ぶことはなかったけど、今でも妙な縁のようなものは感じたり感じなかったり……。
そんな人探しに加えて、メカニックとしての仕事……。
その合間を縫って無人機の研究なんかもやってたから、本当に毎日が充実していた。
周りから見れば目が回りそうな忙しさに思えるかもしれないけど、私にはこれくらいの方が余計なことを考えなくて済むから楽だった。
それに今自分が頑張っていることがすべて希望に……未来につながっているような気がしていた。
でも、3年目にしてそんな日々は終わりを告げた。
他でもない大樹郎さんからもたらされた新たな竜種出現の一報によって……。
あの戦い以来、すべての深層ダンジョンには敵性脳波感知器が設置されている。
この装置はダンジョン内部で脳波を感知した際、それを増幅してマシンベースへと送信することにより、竜種の発生をいち早く知らせることが出来る。
今回その装置が反応を示したダンジョンは……琵琶湖のど真ん中に大穴を開けているレベル100ダンジョン『琵琶湖大迷宮』だった。
現在、ダンジョンレベル100を超えるダンジョンは発見されていない。
つまり『琵琶湖大迷宮』は世界で最も深いダンジョンの1つだ。
そんな場所に住むモンスターは他とは比べ物にならないほど強い。
となれば、竜種だって……。
大樹郎さんも珍しく弱気な表情を見せていた。
『琵琶湖大迷宮』は浅い部分ですら情報が少ない。
そんな場所に巣くうバケモノを倒さなければならないともなれば誰だって怖気づく。
だからこそ私は再び脳波攻撃に対する防御技術を見つめ直した。
あれから実戦データは増えていないからアップデートには限界がある。
それでも3年間で見つかった新技術などを盛り込み改良したシステムユニットを竜種討伐作戦に参加するすべてのDMDに組み込んだ。
安全装置も何度も見直した。攻撃能力は失われているけど、その代わりに防御能力は私なりに完璧と言える水準まで高めた。
ただ1機だけ……大樹郎さんが操るアイオロスだけには攻撃能力を持たせた。
これは攻撃に使うわけではなく、ダンジョンの奥地にいる竜種をおびき寄せるために使う。
相手は深層のモンスターだ。戦うとなれば向こうから浅い場所に来てもらう必要がある。
前回の竜種『Golem』はスノープリンセスから発せられる脳波に反応して浅い場所まで出てきたのではないかと考えられていた。
なので今回も脳波を発することで竜をおびき寄せ撃破するという作戦が考えられた。
でも、脳波攻撃を行わなければ竜種が出てこないなら、わざわざおびき寄せずに放っておけばいいのではないかという声が上がった。
これは正論のようで……少し違う。
竜種は他のモンスターを食らい、自身の傷を癒したり成長を促したりする。
それは七菜さんの言葉からも、残された映像からも証明されている。
つまり、竜種は何もしなければ深層から出てこないのではなく、自身が成長するために今は深層に留まっているに過ぎないと大樹郎さんは考えていた。
もしそうだとしたら、攻撃を仕掛けるタイミングは早ければ早い方がいい。
生まれてから時間が経てば経つほど竜種は強くなっていくのだから……。
迷宮王たる大樹郎さんの呼びかけですぐさま部隊は編成された。
こうして、人類史上最も多くのDMDが投入されたと言われる戦い『琵琶湖決戦』が始まった。
結論から言えば、この戦いに人類は勝利した。
深層からおびき寄せた竜種は見事に撃破され、人類はその脅威から解放された。
ただ、また1人犠牲者が出た。
しかも今回は長い眠りではなく……永遠の眠り。
迷宮王・萌葱大樹郎の訃報が全世界を駆け巡った。
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