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第5章 蟻の巣抹消作戦
-61- オーラの謎
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スクリーンにはもう何も映っていなかった。
……いや、真っ黒な画面に反射して私たちの顔が映り込んでいる。
蘭はハンカチで顔を押さえ、葵さんはうつむいている。
共通しているのはどちらからもすすり泣くような声が聞こえていること。
私たち親子のことをそれだけ真剣に受け止めてくれたということだ。
言葉を発する人は誰もいない。
誰もが一言目に何を言えばいいのか迷っている。
きっとここで声を上げるべきなのは私だ。
「……私はなぜ生まれてきたのかという答えのない疑問の答えを見つけた気がします。お父さんやお爺ちゃんと同じく私も命を賭けてダンジョンと戦って、すべてに決着をつけることが出来たら……お父さんが願ったように平和に生きていこうと思います。その時がいつになるのかはわからないけど、その時を作ることが出来るのは今のところ私だけだから、私は戦います」
「うぅ……! 立派ですわ蒔苗さん……!」
蘭がハンカチをぐしょぐしょにするほどの涙を流す。
彼女が言葉を発したことで場の空気が緩み、葵さんも顔を上げた。
「その……何言っていいのかわからないけど、とりあえず話の内容は私にも理解出来たよ。本質だけを見れば至極単純な話で、モエギが深層ダンジョンに挑むDMDと操者を用意してたってことだからね。私はもっとこう……突拍子もない話が飛び出すと思ってたから、ちょっと油断してて……泣いちゃったかも」
確実に泣いていたのに『かも』と言って強がるところが葵さんらしい。
それにしても、葵さんの言うようにこのビデオレターの本質は至極単純だ。
モエギ・コンツェルンが深層ダンジョン探査用のDMDを開発しているのはお父さんも言っているように自然なことだし、多少運頼りなところがあったとはいえ私の育て方にも不自然な点は見当たらない。
じゃあ、突拍子もない話とは一体どんなものなのか?
そう、例えば……機体から噴き出す原因不明のオーラとかね。
私はあのオーラの答えもビデオレターの中にあると思っていたけど、そうじゃなかった。
こうなったらもう育美さんに直接聞いてみるしかない……!
「あの、育美さん! 1つ質問いいですか?」
「うん、何でも聞いて。蒔苗ちゃんにはその権利があるわ」
「え、えっと……今のビデオレターとは直接関係ないかもしれないんですけど……」
なんというか、いきなりオーラの話を切り出すのって恥ずかしいぞ!
もし私にしか見えてないものだったらこのしんみりした空気ぶち壊しだし、頭がおかしくなったんじゃないかと思われちゃう!
でも、朝のニュースのアナウンサーさんもオーラについて触れていたし、私にしか見えない存在ではないはず……!
ここは勇気を出して質問するんだ。
勉強と一緒で質問せずにわかったふりをしているのが一番ダメってね!
「昨日! アイオロス・ゼロから出ていたオーラは! なんなんですか!?」
一瞬静まり返るミーティングルーム。
でも、空気をぶち壊している感じはしない。
きっと蘭も葵さんもすでに例の戦闘映像を見ているんだ。
だから、私と同じく謎オーラのことが気になっている……!
「やっぱり、気づいてたのね……。私も病院でその話をしようと思ったんだけど、蒔苗ちゃんがオーラの存在に気づいていなさそうだったから、切り出すタイミングが見失っちゃったの。ごめんなさい」
「その気持ち、私にもわかります。それに病院で育美さんに会った時点で、私はオーラの存在に気づいていませんでした。その後に朝のニュースを見て初めて気づいたんです」
「つまり、あのオーラは無意識にあふれ出てきたものってことかしら?」
「はい! あの時は何とか機体を動かそうと必死で、他のことは全然覚えてないんです」
「そう……だったのね」
「育美さんはあのオーラの正体を知ってるんですか?」
「……ごめんなさい。何も知らないし、わからないわ」
少しの沈黙の後、申し訳なさそうに育美さんは言った。
それは嘘や誤魔化しではなく、彼女の本心から出た言葉だと私は思った。
でもこの言葉が真実なら、あのオーラはまったく未知の現象ということに……!
「私が自信を持って言えるのは、あのオーラはアイオロス・ゼロに隠された秘密兵器とかではないということ。私がアイオロス・ゼロの開発に関わったのは最終段階だけだったけど、その後の管理と整備を任されただけあって誰よりも機体のことは知っているつもりよ。機体のどこを見ても、どこを探しても、あんな機能は搭載されていないわ」
「だから、あのオーラは私から出たものと考えているんですね」
「そう……なってしまうわね。もしかしたら、蒔苗ちゃんの強い脳波を受けた結果、機体に使われている素材の何かが今までにない反応を示した可能性もある。でも、そうだった場合でもやはり原因は蒔苗ちゃんということになるわ。アイオロス・ゼロにとって本来想定されていない反応であることに変わりはないから……」
研究を重ね、極め抜いた確かな技術で作られたアイオロス・ゼロに、何かよくわからない部分というのは本当にないのだろう。
それに比べて人間の脳は未だにブラックボックスだし、私は人類初のブレイブ・レベル50超えの新種みたいなものだ。
まあ、私の方に謎オーラの原因があると思われるのは当然のことだし、私自身も何だか私に原因がある気がしてきた。
でも、自分から質問しといてなんだけど……今大事なことってこの謎オーラの原因を探ることなのかなって。
もちろん、わかるなら私も知りたい。
しかし、得られたのは『わからない』という答えだ。
これは答えになってないように思えるけど、『わからない』も立派な1つの答えだ。
わからないなら、ここはあえてこの問題を置いておく!
そして考えるべきは、このオーラがどう使えるかということ!
オーラは私の意思に応えて機体を動かし、ヤタガラスを倒すことで多くの人々を救った。
そんなすごい力を制御出来れば、きっと愛莉たちだって救えるはずなんだ!
「育美さん、謎オーラの正体については一旦保留しましょう。問題はあのオーラをもう一度使うことが出来るかどうかです。もし使うことが出来れば強力な武器になると思います」
「うん、私もそう思うわ。ダメージを受けていたとはいえ完全機械体を貫く槍投げなんて普通のDMDのパワーじゃ不可能だからね。ただ……オーラをどうやったら出せるのか、どうやったら使えるのかという疑問に私は答えられないわ……。ごめんね、わからないことだらけで……」
「あ、謝らないでください! 悪いのは私の方ですから!」
オーラを出してる私にすら詳しいことは何もわかってないのに、育美さんにその答えを求めるのは酷というもの。
というか、あの現象に対する答えを持っている人がこの世にいるのだろうか……。
この時点でオーラについての話はまったく進まなくなってしまった。
原因不明で正体不明の代物だけど、私の新たな力になり得る存在……。
それがオーラに対する現時点での結論だった。
「えっと、ここからは普通にダンジョン攻略の話をしましょう! そろそろダンジョンに突入している部隊から情報が送られてきてもおかしくない時間な気がしますから! ということで育美さん、何か情報はありますか?」
「そうねぇ……。出現モンスターに関する報告が今のところ多いかしら。さっきロビーで聞いた通り虫型のモンスターが多いんだけど、それらは何匹かでチームを組んで、非常に統率の取れた行動をしているそうよ」
この報告を聞いて葵さんの体がぶるっと震える。
若干青ざめた顔が『私、虫苦手です』とわかりやすいほどに伝えていた。
「私が出撃した時もその報告通り虫のチームに襲われたんだ……。あいつらは入り組んだダンジョンの構造を熟知している上に、それなりに連携を見せやがるんだ。こっちも小隊を組んでしっかり連携取っていかないと秒殺されちゃうぞぉ……」
「小隊ということは4機で1チームということですよね。えっと、私と蘭で2機として……」
チラッと葵さんに視線を送る。
葵さんは首を横に振った。
「別に虫が怖いわけじゃないんだけどさぁ……。単純に使える機体がないのよね」
そういえばマシンベースにもはや予備の機体はないんだった。
ということは……私たちの戦力は実質2機ってことに……。
「機体と人員のことなら安心して。とある企業から補給を受けられることになったから」
育美さんがサラっと言う。
大きな企業は独自のDMD部隊を持っていると前に聞いたことがある。
その戦力を回してもらえるということか……!
「いったいどこの企業からなんです?」
「モエギ・コンツェルンよ」
「も、モエギから……!」
「なんてったって、DMDに関しては一番の大企業だからね。有事の際には協力を惜しまないからこそ、国からも戦力の保有を許されているのよ」
「そ、そうなんですね……。モエギから補給が来るということはもしかして一族の人も誰か来るんでしょうか……!」
「今回は来ないから緊張しなくていいわよ。送られてくるのは使える機体に武器や修理用のパーツ、それにお抱え部隊のDMD操者が何人か来るようね」
「ということは葵さんの機体問題は解決ですね。あと私たちに必要なのはもう1機ですけど……」
「そのもう1機と操者も一緒に送られてくるわ。私もよく知っている子でね。かなり人見知りでちょっとドジっ子なところもあるけど、DMD操者としての腕は超一流よ。きっと蒔苗ちゃんたちの力になってくれるわ」
「それは心強いです……! お名前はなんとおっしゃいますか?」
「桃園百華。かわいい名前でしょ? 私の大学の同期で、卒業後はモエギ・コンツェルンの中心企業であるモエギ・マシニクルに就職して、まだ若いのに迷宮探査部『グリームス』の成績上位者数名にのみ与えられる『闇を照らす者』の称号を持つ自慢の友達なのよ」
モエギって成績優秀だと称号とか貰えるんだ……。
私もなんかカッコいい称号欲しいなぁ~。
それはさておき、友達のことを嬉しそうに語る育美さんは、これまでにない昔を懐かしむような表情を見せている。
彼女のプライベートな部分を垣間見た気がした。
「……あ! 百華からもうすぐ着くって連絡が来たわ!」
「えっ、もう!?」
「どう? みんなでお出迎えに行く? モエギから来たエリート操者とDMDを!」
私と蘭と葵さんは一瞬顔を見合わせた後、答えた。
「行きます!」
「行きますわ!」
「行く!」
……いや、真っ黒な画面に反射して私たちの顔が映り込んでいる。
蘭はハンカチで顔を押さえ、葵さんはうつむいている。
共通しているのはどちらからもすすり泣くような声が聞こえていること。
私たち親子のことをそれだけ真剣に受け止めてくれたということだ。
言葉を発する人は誰もいない。
誰もが一言目に何を言えばいいのか迷っている。
きっとここで声を上げるべきなのは私だ。
「……私はなぜ生まれてきたのかという答えのない疑問の答えを見つけた気がします。お父さんやお爺ちゃんと同じく私も命を賭けてダンジョンと戦って、すべてに決着をつけることが出来たら……お父さんが願ったように平和に生きていこうと思います。その時がいつになるのかはわからないけど、その時を作ることが出来るのは今のところ私だけだから、私は戦います」
「うぅ……! 立派ですわ蒔苗さん……!」
蘭がハンカチをぐしょぐしょにするほどの涙を流す。
彼女が言葉を発したことで場の空気が緩み、葵さんも顔を上げた。
「その……何言っていいのかわからないけど、とりあえず話の内容は私にも理解出来たよ。本質だけを見れば至極単純な話で、モエギが深層ダンジョンに挑むDMDと操者を用意してたってことだからね。私はもっとこう……突拍子もない話が飛び出すと思ってたから、ちょっと油断してて……泣いちゃったかも」
確実に泣いていたのに『かも』と言って強がるところが葵さんらしい。
それにしても、葵さんの言うようにこのビデオレターの本質は至極単純だ。
モエギ・コンツェルンが深層ダンジョン探査用のDMDを開発しているのはお父さんも言っているように自然なことだし、多少運頼りなところがあったとはいえ私の育て方にも不自然な点は見当たらない。
じゃあ、突拍子もない話とは一体どんなものなのか?
そう、例えば……機体から噴き出す原因不明のオーラとかね。
私はあのオーラの答えもビデオレターの中にあると思っていたけど、そうじゃなかった。
こうなったらもう育美さんに直接聞いてみるしかない……!
「あの、育美さん! 1つ質問いいですか?」
「うん、何でも聞いて。蒔苗ちゃんにはその権利があるわ」
「え、えっと……今のビデオレターとは直接関係ないかもしれないんですけど……」
なんというか、いきなりオーラの話を切り出すのって恥ずかしいぞ!
もし私にしか見えてないものだったらこのしんみりした空気ぶち壊しだし、頭がおかしくなったんじゃないかと思われちゃう!
でも、朝のニュースのアナウンサーさんもオーラについて触れていたし、私にしか見えない存在ではないはず……!
ここは勇気を出して質問するんだ。
勉強と一緒で質問せずにわかったふりをしているのが一番ダメってね!
「昨日! アイオロス・ゼロから出ていたオーラは! なんなんですか!?」
一瞬静まり返るミーティングルーム。
でも、空気をぶち壊している感じはしない。
きっと蘭も葵さんもすでに例の戦闘映像を見ているんだ。
だから、私と同じく謎オーラのことが気になっている……!
「やっぱり、気づいてたのね……。私も病院でその話をしようと思ったんだけど、蒔苗ちゃんがオーラの存在に気づいていなさそうだったから、切り出すタイミングが見失っちゃったの。ごめんなさい」
「その気持ち、私にもわかります。それに病院で育美さんに会った時点で、私はオーラの存在に気づいていませんでした。その後に朝のニュースを見て初めて気づいたんです」
「つまり、あのオーラは無意識にあふれ出てきたものってことかしら?」
「はい! あの時は何とか機体を動かそうと必死で、他のことは全然覚えてないんです」
「そう……だったのね」
「育美さんはあのオーラの正体を知ってるんですか?」
「……ごめんなさい。何も知らないし、わからないわ」
少しの沈黙の後、申し訳なさそうに育美さんは言った。
それは嘘や誤魔化しではなく、彼女の本心から出た言葉だと私は思った。
でもこの言葉が真実なら、あのオーラはまったく未知の現象ということに……!
「私が自信を持って言えるのは、あのオーラはアイオロス・ゼロに隠された秘密兵器とかではないということ。私がアイオロス・ゼロの開発に関わったのは最終段階だけだったけど、その後の管理と整備を任されただけあって誰よりも機体のことは知っているつもりよ。機体のどこを見ても、どこを探しても、あんな機能は搭載されていないわ」
「だから、あのオーラは私から出たものと考えているんですね」
「そう……なってしまうわね。もしかしたら、蒔苗ちゃんの強い脳波を受けた結果、機体に使われている素材の何かが今までにない反応を示した可能性もある。でも、そうだった場合でもやはり原因は蒔苗ちゃんということになるわ。アイオロス・ゼロにとって本来想定されていない反応であることに変わりはないから……」
研究を重ね、極め抜いた確かな技術で作られたアイオロス・ゼロに、何かよくわからない部分というのは本当にないのだろう。
それに比べて人間の脳は未だにブラックボックスだし、私は人類初のブレイブ・レベル50超えの新種みたいなものだ。
まあ、私の方に謎オーラの原因があると思われるのは当然のことだし、私自身も何だか私に原因がある気がしてきた。
でも、自分から質問しといてなんだけど……今大事なことってこの謎オーラの原因を探ることなのかなって。
もちろん、わかるなら私も知りたい。
しかし、得られたのは『わからない』という答えだ。
これは答えになってないように思えるけど、『わからない』も立派な1つの答えだ。
わからないなら、ここはあえてこの問題を置いておく!
そして考えるべきは、このオーラがどう使えるかということ!
オーラは私の意思に応えて機体を動かし、ヤタガラスを倒すことで多くの人々を救った。
そんなすごい力を制御出来れば、きっと愛莉たちだって救えるはずなんだ!
「育美さん、謎オーラの正体については一旦保留しましょう。問題はあのオーラをもう一度使うことが出来るかどうかです。もし使うことが出来れば強力な武器になると思います」
「うん、私もそう思うわ。ダメージを受けていたとはいえ完全機械体を貫く槍投げなんて普通のDMDのパワーじゃ不可能だからね。ただ……オーラをどうやったら出せるのか、どうやったら使えるのかという疑問に私は答えられないわ……。ごめんね、わからないことだらけで……」
「あ、謝らないでください! 悪いのは私の方ですから!」
オーラを出してる私にすら詳しいことは何もわかってないのに、育美さんにその答えを求めるのは酷というもの。
というか、あの現象に対する答えを持っている人がこの世にいるのだろうか……。
この時点でオーラについての話はまったく進まなくなってしまった。
原因不明で正体不明の代物だけど、私の新たな力になり得る存在……。
それがオーラに対する現時点での結論だった。
「えっと、ここからは普通にダンジョン攻略の話をしましょう! そろそろダンジョンに突入している部隊から情報が送られてきてもおかしくない時間な気がしますから! ということで育美さん、何か情報はありますか?」
「そうねぇ……。出現モンスターに関する報告が今のところ多いかしら。さっきロビーで聞いた通り虫型のモンスターが多いんだけど、それらは何匹かでチームを組んで、非常に統率の取れた行動をしているそうよ」
この報告を聞いて葵さんの体がぶるっと震える。
若干青ざめた顔が『私、虫苦手です』とわかりやすいほどに伝えていた。
「私が出撃した時もその報告通り虫のチームに襲われたんだ……。あいつらは入り組んだダンジョンの構造を熟知している上に、それなりに連携を見せやがるんだ。こっちも小隊を組んでしっかり連携取っていかないと秒殺されちゃうぞぉ……」
「小隊ということは4機で1チームということですよね。えっと、私と蘭で2機として……」
チラッと葵さんに視線を送る。
葵さんは首を横に振った。
「別に虫が怖いわけじゃないんだけどさぁ……。単純に使える機体がないのよね」
そういえばマシンベースにもはや予備の機体はないんだった。
ということは……私たちの戦力は実質2機ってことに……。
「機体と人員のことなら安心して。とある企業から補給を受けられることになったから」
育美さんがサラっと言う。
大きな企業は独自のDMD部隊を持っていると前に聞いたことがある。
その戦力を回してもらえるということか……!
「いったいどこの企業からなんです?」
「モエギ・コンツェルンよ」
「も、モエギから……!」
「なんてったって、DMDに関しては一番の大企業だからね。有事の際には協力を惜しまないからこそ、国からも戦力の保有を許されているのよ」
「そ、そうなんですね……。モエギから補給が来るということはもしかして一族の人も誰か来るんでしょうか……!」
「今回は来ないから緊張しなくていいわよ。送られてくるのは使える機体に武器や修理用のパーツ、それにお抱え部隊のDMD操者が何人か来るようね」
「ということは葵さんの機体問題は解決ですね。あと私たちに必要なのはもう1機ですけど……」
「そのもう1機と操者も一緒に送られてくるわ。私もよく知っている子でね。かなり人見知りでちょっとドジっ子なところもあるけど、DMD操者としての腕は超一流よ。きっと蒔苗ちゃんたちの力になってくれるわ」
「それは心強いです……! お名前はなんとおっしゃいますか?」
「桃園百華。かわいい名前でしょ? 私の大学の同期で、卒業後はモエギ・コンツェルンの中心企業であるモエギ・マシニクルに就職して、まだ若いのに迷宮探査部『グリームス』の成績上位者数名にのみ与えられる『闇を照らす者』の称号を持つ自慢の友達なのよ」
モエギって成績優秀だと称号とか貰えるんだ……。
私もなんかカッコいい称号欲しいなぁ~。
それはさておき、友達のことを嬉しそうに語る育美さんは、これまでにない昔を懐かしむような表情を見せている。
彼女のプライベートな部分を垣間見た気がした。
「……あ! 百華からもうすぐ着くって連絡が来たわ!」
「えっ、もう!?」
「どう? みんなでお出迎えに行く? モエギから来たエリート操者とDMDを!」
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