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第5章 蟻の巣抹消作戦
-58- 今は待つ!
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『これより偵察部隊が持ち帰った情報を公開いたします! まず、現在鴨茅区に出現している8つの大穴および直径約2キロメートルにわたる空間の歪みは、すべて1つのダンジョンによって引き起こされている模様です!』
つまり、あの8つの穴はみんな同じ1つのダンジョンに通じているということか!
攻略すべきダンジョンが1つだけと考えれば楽に思えるけど、これだけの異変をたった1つで起こすダンジョンと考えると途端に恐ろしくなる……!
『ダンジョン内部は入り組んだ蟻の巣のような構造をしており、出現モンスターもまた虫の姿を模したものが多いとのこと! よってこの時点から出現ダンジョンを「蟻の巣」と仮称します! そして、ダンジョン・レベルは……45に設定します!』
ダンジョンのレベルが判明した瞬間、ロビーの空気が大きく緩んだ。
ホッと胸をなでおろす人、膝から崩れ落ちる人、天に向かって感謝する人など反応は様々だけど、とにかくこれはみんなにとって良い知らせということだ!
人類の最高ブレイブ・レベルが50ならば、45のダンジョンには十分手が届く!
「首都第七マシンベースは第1級緊急事態宣言を発令します! やむを得ぬ事情がある者を除き、このマシンベースに所属しているすべてのDMD操者にこの事態への対応を命令します!」
ロビー中から『おーっ!』と声が上がる。
みんなやる気十分って感じだ!
もちろん私もやる気に満ち溢れている!
「育美さん! 私たちも出撃しましょう!」
「それは出来ないわ。まだアイオロス・ゼロの強化改修が終わっていないもの」
「あっ……!」
いろいろ起こってるから忘れそうになるけど、アイオロス・ゼロがヤタガラスと戦ったのはつい昨日のことなんだ。
今回ばかりは損傷も大きいし、修理が終わっていないのも当然……。
しかも今回は修理と同時に性能を上げる強化改修の最中なんだ!
わがままを言ったところでアイオロス・ゼロは使えない。
「なら、他に使える機体は有りませんか? アイオロス・ゼロじゃないDMDでどこまで出来るかはわかりませんけど、それでも何もしないよりかは……!」
「蒔苗ちゃんなら他の機体でも並のDMD操者以上に活躍出来る……。それは私もわかっているわ。でも今は立場上、他の機体を回してくることが出来ない。ヤタガラスとの戦闘で対迷宮部隊2小隊分のDMDが大破し、今回も偵察の段階ですでに破損する機体が出ている。マシンベースには予備の機体がほぼない状態よ。それに予備があったとしても順番的にまず対迷宮部隊の正規隊員から順番にあてがわれ、フリーに回ってくるとしてもDMD操者として実績を積み重ねたベテランが優先……。デビューから鮮烈な活躍をしていても、カテゴリー的には新人DMD操者に分類される蒔苗ちゃんはどうしても優先順位が低くなってしまうの」
「それは……そうですけど……」
反論の余地がない。
私はそもそもアイオロス・ゼロを持っていることすら不思議に思われる存在。
国の施設であるマシンベースが所持・管理している兵器が優先的に与えられるはずもない。
でも、このままでは何も……!
「あと1日だけ待ってほしいの。明日にはアイオロス・ゼロの強化改修を終えてみせる」
「1日……!」
大抵のことなら1日くらい我慢出来る。
でも、今回は友達の命がかかっている。
頭では待つしかないとわかっていても、焦る気持ちは止められない……!
それは蘭も同じのようで、このタイミングで会話に混ざってきた。
「しかし育美さん、あまりもたもたしているとダンジョンが定着してしまいますわ!」
「ダンジョンが……定着? 今、あの状態が定着してる状態じゃないの?」
私の言葉を聞いて育美さんと蘭が驚いたような顔をする。
あ……また私の勉強不足……?
「そうか……肝が据わってるなとは思ってたけど、道理でね。これは説明しなかった私が悪いわ。簡単に言うと、ダンジョンというのは出現してしばらくは不確かな状態なの。入口は見えてるし中にも入ることが出来るから、人の目ではハッキリと違いがわからないけどね。それでさっき話したダンジョンの出現に巻き込まれた人が生きていた話だけど……あれは定着していないダンジョンを抹消した時に限るの」
「え、あ……それってまさか……定着してしまったらダンジョンを抹消しても巻き込まれた人は戻ってこない……?」
育美さんは静かにうなずいた。
そうか、だからロビーのみんなと私に温度差があったんだ。
私はどこかでこの異変を楽観視していたのかもしれない。
たとえレベル50を超えるダンジョンだったとしても、中にいる人たちの時は止まるわけだから、何年かかってでも技術を磨けばいずれ助けることが出来ると……。
でも、それは違ったんだ。
救出には明確なリミットが存在する……!
「だから、わたくしは1日でも早く出撃をと申して……!」
「待って蘭。育美さんが1日待ってと言うのなら、ダンジョンは数日では定着しないってことなんでしょう?」
「それは……そうですわよ。記録上、最短の定着でも2週間、最長は半年もかかったことがありますわ。そして、ダンジョン・レベルが高いダンジョンほど定着に時間がかかる傾向にありますの」
「なら私は待てる……私はね。でも、みんなはどれだけ待てるかわかりません。中がどうなっているのかは確認のしようがありませんから。だから、1日でお願いします! 私はアイオロス・ゼロの強化改修が終了し次第出撃します!」
「うん……! 任せといて! 必ず完成させてみせるわ!」
明日は絶対に学校に行くって、愛莉と約束したんだ。
その約束を守るために今は待つ!
「……やはり蒔苗さんは肝が据わっているのですわ。わたくしも蒔苗さんと共に明日出撃します。こちらのグラドランナちゃんも修理が終わっていませんのでね」
「蘭……! 一緒にあのダンジョンを抹消しようね!」
「もちろんそのつもりではありますわ! しかし残念ながら、わたくしのブレイブ・レベルは45に達していませんの……。共に戦えるのも途中までということになりますわ……」
「そっか……今の人間の限界が50レベルだから、45レベルに達している人だってそんなにはいない……って私もじゃん!」
確か私のブレイブ・レベルって28だったはず!
いや、これを聞いたのは最初に探査したダンジョン『燐光風穴』に出撃する前だから、今は多少レベルが上がっているはず……。
でも、だからといって45まで届いているかどうかは……。
「育美さん……今の私のブレイブ・レベルって……」
「その話も含めて、これからの作戦を立てましょう。ずっとロビーで立ち話ってのもなんだしミーティングルームに場所を移してからね」
育美さんの案内でミーティングルームに向かう。
ああ……意気込んだのはいいけど、レベルが足りなかったらどうしよう……。
それと今この世界にブレイブ・レベル45を超える操者って何人くらいいるんだろう……。
その人が近くにいなかったら、他の操者は勝利のない戦いに挑むことになるんだ……。
「……あれ? あそこにいるのって葵じゃない。今は出撃中のはずなのに」
移動中、育美さんが曲がり角の向こうに身を隠している葵さんを発見した。
見つかったことに感づいた葵さんは、視線を泳がせはするものの逃げたりはしない。
明らかに話しかけてほしそうな雰囲気なので、声をかけてみる。
「どうしたんですか葵さん」
「あ、あらあら? 偶然会ったわね蒔苗。こんなところでなにしてるの?」
葵さんも十分嘘が下手な方だ……。
でも、気づかないフリをして話を続ける。
「私たちは明日の出撃に備えてこれから作戦会議です。葵さんはどうしたんですか? 対迷宮部隊は全小隊出撃でもおかしくないような……」
「その通りさ! 全小隊緊急呼び出しの上に緊急出撃だよ! 私たちアルファ小隊は昨日の戦いでDMDを破壊されているけど、予備の機体を使っていきなり偵察任務に駆り出された! で……結果がこのザマということよ……」
ああ、育美さんが言ってた偵察部隊の中で破損した機体って、葵さんのだったんだ……。
「ちょっとちょっと、言っとくけど壊されたのは私の機体だけじゃないからね! 他の隊員だってやられてたけど、そっちは予備の予備の機体を与えられてまた出撃しているのよ。でも機体が足りなくなって、新人の私は置いてけぼりというわけ……」
「もう予備の機体がない……! でも、待機命令とか出てないんですか? こんなところにいたら怒られるんじゃ……」
「本来ならコントローラーズルームで待機の命令が出るわ。使えるDMDを企業が提供してくれるパターンがあるからね。でも、今回はそれすら出てない! 確認したから伝達ミスでもない! 意味はわからないけど、意図的に命令が出されていない状態なのよ」
「そうなんですか……。じゃあ、私たちと一緒に作戦会議しましょうよ! 実際にあのダンジョンに潜った人の意見をぜひとも聞きたいです!」
「……そぉ? なら仕方がないね。私もその作戦会議とやらに同行するよ」
「あ、いいですか? 育美さん」
「蒔苗ちゃんがいいなら全然オッケーよ」
こうして葵さんが合流し、4人でミーティングルームに向かうことになった。
つまり、あの8つの穴はみんな同じ1つのダンジョンに通じているということか!
攻略すべきダンジョンが1つだけと考えれば楽に思えるけど、これだけの異変をたった1つで起こすダンジョンと考えると途端に恐ろしくなる……!
『ダンジョン内部は入り組んだ蟻の巣のような構造をしており、出現モンスターもまた虫の姿を模したものが多いとのこと! よってこの時点から出現ダンジョンを「蟻の巣」と仮称します! そして、ダンジョン・レベルは……45に設定します!』
ダンジョンのレベルが判明した瞬間、ロビーの空気が大きく緩んだ。
ホッと胸をなでおろす人、膝から崩れ落ちる人、天に向かって感謝する人など反応は様々だけど、とにかくこれはみんなにとって良い知らせということだ!
人類の最高ブレイブ・レベルが50ならば、45のダンジョンには十分手が届く!
「首都第七マシンベースは第1級緊急事態宣言を発令します! やむを得ぬ事情がある者を除き、このマシンベースに所属しているすべてのDMD操者にこの事態への対応を命令します!」
ロビー中から『おーっ!』と声が上がる。
みんなやる気十分って感じだ!
もちろん私もやる気に満ち溢れている!
「育美さん! 私たちも出撃しましょう!」
「それは出来ないわ。まだアイオロス・ゼロの強化改修が終わっていないもの」
「あっ……!」
いろいろ起こってるから忘れそうになるけど、アイオロス・ゼロがヤタガラスと戦ったのはつい昨日のことなんだ。
今回ばかりは損傷も大きいし、修理が終わっていないのも当然……。
しかも今回は修理と同時に性能を上げる強化改修の最中なんだ!
わがままを言ったところでアイオロス・ゼロは使えない。
「なら、他に使える機体は有りませんか? アイオロス・ゼロじゃないDMDでどこまで出来るかはわかりませんけど、それでも何もしないよりかは……!」
「蒔苗ちゃんなら他の機体でも並のDMD操者以上に活躍出来る……。それは私もわかっているわ。でも今は立場上、他の機体を回してくることが出来ない。ヤタガラスとの戦闘で対迷宮部隊2小隊分のDMDが大破し、今回も偵察の段階ですでに破損する機体が出ている。マシンベースには予備の機体がほぼない状態よ。それに予備があったとしても順番的にまず対迷宮部隊の正規隊員から順番にあてがわれ、フリーに回ってくるとしてもDMD操者として実績を積み重ねたベテランが優先……。デビューから鮮烈な活躍をしていても、カテゴリー的には新人DMD操者に分類される蒔苗ちゃんはどうしても優先順位が低くなってしまうの」
「それは……そうですけど……」
反論の余地がない。
私はそもそもアイオロス・ゼロを持っていることすら不思議に思われる存在。
国の施設であるマシンベースが所持・管理している兵器が優先的に与えられるはずもない。
でも、このままでは何も……!
「あと1日だけ待ってほしいの。明日にはアイオロス・ゼロの強化改修を終えてみせる」
「1日……!」
大抵のことなら1日くらい我慢出来る。
でも、今回は友達の命がかかっている。
頭では待つしかないとわかっていても、焦る気持ちは止められない……!
それは蘭も同じのようで、このタイミングで会話に混ざってきた。
「しかし育美さん、あまりもたもたしているとダンジョンが定着してしまいますわ!」
「ダンジョンが……定着? 今、あの状態が定着してる状態じゃないの?」
私の言葉を聞いて育美さんと蘭が驚いたような顔をする。
あ……また私の勉強不足……?
「そうか……肝が据わってるなとは思ってたけど、道理でね。これは説明しなかった私が悪いわ。簡単に言うと、ダンジョンというのは出現してしばらくは不確かな状態なの。入口は見えてるし中にも入ることが出来るから、人の目ではハッキリと違いがわからないけどね。それでさっき話したダンジョンの出現に巻き込まれた人が生きていた話だけど……あれは定着していないダンジョンを抹消した時に限るの」
「え、あ……それってまさか……定着してしまったらダンジョンを抹消しても巻き込まれた人は戻ってこない……?」
育美さんは静かにうなずいた。
そうか、だからロビーのみんなと私に温度差があったんだ。
私はどこかでこの異変を楽観視していたのかもしれない。
たとえレベル50を超えるダンジョンだったとしても、中にいる人たちの時は止まるわけだから、何年かかってでも技術を磨けばいずれ助けることが出来ると……。
でも、それは違ったんだ。
救出には明確なリミットが存在する……!
「だから、わたくしは1日でも早く出撃をと申して……!」
「待って蘭。育美さんが1日待ってと言うのなら、ダンジョンは数日では定着しないってことなんでしょう?」
「それは……そうですわよ。記録上、最短の定着でも2週間、最長は半年もかかったことがありますわ。そして、ダンジョン・レベルが高いダンジョンほど定着に時間がかかる傾向にありますの」
「なら私は待てる……私はね。でも、みんなはどれだけ待てるかわかりません。中がどうなっているのかは確認のしようがありませんから。だから、1日でお願いします! 私はアイオロス・ゼロの強化改修が終了し次第出撃します!」
「うん……! 任せといて! 必ず完成させてみせるわ!」
明日は絶対に学校に行くって、愛莉と約束したんだ。
その約束を守るために今は待つ!
「……やはり蒔苗さんは肝が据わっているのですわ。わたくしも蒔苗さんと共に明日出撃します。こちらのグラドランナちゃんも修理が終わっていませんのでね」
「蘭……! 一緒にあのダンジョンを抹消しようね!」
「もちろんそのつもりではありますわ! しかし残念ながら、わたくしのブレイブ・レベルは45に達していませんの……。共に戦えるのも途中までということになりますわ……」
「そっか……今の人間の限界が50レベルだから、45レベルに達している人だってそんなにはいない……って私もじゃん!」
確か私のブレイブ・レベルって28だったはず!
いや、これを聞いたのは最初に探査したダンジョン『燐光風穴』に出撃する前だから、今は多少レベルが上がっているはず……。
でも、だからといって45まで届いているかどうかは……。
「育美さん……今の私のブレイブ・レベルって……」
「その話も含めて、これからの作戦を立てましょう。ずっとロビーで立ち話ってのもなんだしミーティングルームに場所を移してからね」
育美さんの案内でミーティングルームに向かう。
ああ……意気込んだのはいいけど、レベルが足りなかったらどうしよう……。
それと今この世界にブレイブ・レベル45を超える操者って何人くらいいるんだろう……。
その人が近くにいなかったら、他の操者は勝利のない戦いに挑むことになるんだ……。
「……あれ? あそこにいるのって葵じゃない。今は出撃中のはずなのに」
移動中、育美さんが曲がり角の向こうに身を隠している葵さんを発見した。
見つかったことに感づいた葵さんは、視線を泳がせはするものの逃げたりはしない。
明らかに話しかけてほしそうな雰囲気なので、声をかけてみる。
「どうしたんですか葵さん」
「あ、あらあら? 偶然会ったわね蒔苗。こんなところでなにしてるの?」
葵さんも十分嘘が下手な方だ……。
でも、気づかないフリをして話を続ける。
「私たちは明日の出撃に備えてこれから作戦会議です。葵さんはどうしたんですか? 対迷宮部隊は全小隊出撃でもおかしくないような……」
「その通りさ! 全小隊緊急呼び出しの上に緊急出撃だよ! 私たちアルファ小隊は昨日の戦いでDMDを破壊されているけど、予備の機体を使っていきなり偵察任務に駆り出された! で……結果がこのザマということよ……」
ああ、育美さんが言ってた偵察部隊の中で破損した機体って、葵さんのだったんだ……。
「ちょっとちょっと、言っとくけど壊されたのは私の機体だけじゃないからね! 他の隊員だってやられてたけど、そっちは予備の予備の機体を与えられてまた出撃しているのよ。でも機体が足りなくなって、新人の私は置いてけぼりというわけ……」
「もう予備の機体がない……! でも、待機命令とか出てないんですか? こんなところにいたら怒られるんじゃ……」
「本来ならコントローラーズルームで待機の命令が出るわ。使えるDMDを企業が提供してくれるパターンがあるからね。でも、今回はそれすら出てない! 確認したから伝達ミスでもない! 意味はわからないけど、意図的に命令が出されていない状態なのよ」
「そうなんですか……。じゃあ、私たちと一緒に作戦会議しましょうよ! 実際にあのダンジョンに潜った人の意見をぜひとも聞きたいです!」
「……そぉ? なら仕方がないね。私もその作戦会議とやらに同行するよ」
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