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第4章 ブラッドプラント防衛作戦
-49- ブラッドプラント防衛作戦Ⅴ〈進化〉
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轟音、爆風、煙がアイオロス・ゼロの背中に襲いかかる。
視界が乱れ、音声も途切れ途切れになったけど、それもわずかな時間。
機体の損傷を伝えるメッセージは出ていないし、なんとか逃げ切れたようだ。
後はこの煙が消えるのを待ってみんなと合流すればいい。
音と光に釣られて他のモンスターが集まってくる可能性もある。
常に警戒だけはしておこう。
大物を仕留めた後に、つまらないミスはしたくないからね。
『だんだん見えてきた……』
思ったより煙が拡散するのに時間がかかったけど、視界は徐々に晴れてきた。
蘭のグラドランナ、葵さんのディオス、どちらも健在だ。
でも、ヤタガラスの体はなくなっていて、首に刺さっていたオーガランスだけが落ちている。
モンスターは倒されると消滅するから、これが正しい状況ではある。
でも、モンスターは消滅と同時にその体の一部を残していくはず……。
なのに、ヤタガラスがいた場所にはなにも残っていない。
体の割にやたら小さい内臓でも落ちているの……?
いや、探してみてもなにも見つからない!
じゃあ、まさか……!
『あっ……! あんなところに……!』
ヤタガラスは生きていた……!
体中から煙が上がり、節々がスパークし、首に穴が空いているけども生きている!
じゃあ、さっき体が赤く発光したのも、たくさんの煙が噴き出したのも、目がくらむような閃光も、耳をつんざくような爆音も……全部『死んだふり』をするためにわざとやったってこと!?
まさか、あれほどの強敵がこんな小細工を使ってくるなんて!
完全に油断していた……!
ヤタガラスはご丁寧に工場を挟んだ向こう側まで移動している!
飛ぶ時に羽ばたく必要がないから、煙を消すこともなく、音を立てることもなく、私たちから離れた場所まで逃げることが出来たんだ!
しかも、すでにバリアへの攻撃を開始している!
ここから私たちが移動しても間に合うかどうか……!
『蒔苗さん、行くしかありませんわ! 早くあいつのところへ向かいましょう!』
『わかった……!』
機体に損傷がないことだけが救いだ……。
全速力で工場の外周を回り、ヤタガラスのもとへ急ぐ!
決して相手もノーダメージじゃない。
その証拠にバリアを破壊するのにも手こずっている。
万全の状態なら2回の突進で割ることが出来たはず……!
まだ、チャンスはある。走れアイオロス・ゼロ!
『……ま、ま、ま、間に合った! でも、高すぎる……!』
工場のバリアはエレベーターを守るために円柱状になっている。
高いところでは数百メートルを超える場所すらカバーしている。
ヤタガラスはその高いところのバリアを割り、上から工場に入ろうとしているんだ!
これじゃあ、アイオロス・ゼロは手も足も出ない……!
本当に厄介なモンスターだ……!
こうまでして工場を破壊しようとするのは、やはりダンジョン内の異物を排除するというモンスターの本能なんだろうか……?
その一方で、私たちを排除出来ないと悟り、死んだふりまでして他の対象の排除を優先する知能がまた恐ろしい……!
その時、私はふと思った。
本当にモンスターたちは工場を破壊したくて工場に向かってくるのだろうか?
なにか他に理由がある可能性は……。
いや、今は目の前の敵をどう倒すかだけ考えるんだ!
それこそ、このオーガランスを槍投げのように投げてでも……!
『蒔苗さん、私がやりますわ。ただし、チャンスは1回だけ……。成功しようが失敗しようが、たった1回だけの切り札……!』
今度はグラドランナのバックパックが赤く発光している……!
当然これは死んだふりをするためのものじゃない!
明らかに機体に悪影響がある現象だ……!
『な、なにしてるの蘭!?』
『ストーク・キャノンは優れたDエナジー圧縮技術によってあらゆるDエナジー弾を撃ち分けることが出来ますわ。ほぼ圧縮なしの広範囲照射弾、槍のように細長く圧縮した貫通弾、そして……最強の攻撃力を誇る限界圧縮破壊弾! でも、これはまだ未完成の弾……。一度撃ってしまえば圧縮機構が狂い、砲身も溶けてしまう……! ストーク・キャノンはまったく機能しなくなりますわ! でも、ここが使い時! 見ててくださいな蒔苗さん。わたくしが世のため人のために敵を討つ姿を……!』
ストーク・キャノンの砲身がほぼほぼ真上を向く。
バックパックから伝わった熱で機体全体が赤く染まっていく……!
『限界圧縮破壊弾、発射!』
放たれた弾丸は……今までで一番小さいものだった。
ストーク・キャノンの2つの砲身から放たれた2つの金色の光弾はすさまじい速さで天に昇り、グラドランナの一斉射撃にも耐えた黒い翼を2枚とも破壊した!
しかし、Dエナジーの圧縮を行っている間にもヤタガラスはバリアへの攻撃を続けていた!
翼を失うと同時に行われた最後の突進で、工場のバリアは割れてしまった!
ヤタガラスは割れたバリアの穴から内部へ入り、そのまま工場へと落ちていった。
『入れてしまいましたわ……! でも、首を貫かれ、翼を失い、あの高さから落ちれば生きていたとしても戦闘能力は失われているはずですわ! トドメを刺しに行きましょう!』
『了解……!』
今までは他の人にやってもらっていたけど、工場のバリアとゲートは救援部隊である私たちでも開けられるようになっている。
工場の防壁と通信を行い、周囲を警戒しつつバリアとゲートを開け、その中へ滑り込む。
ヤタガラスは工場そのものではなく、濃縮したDエナジーを保管しておく倉庫の近くに落ちたみたいだ。
早く倒さないと……!
相手は瀕死の状態だというのに、なぜか油断する気がまったく起きない!
この胸騒ぎの理由を私はすぐに知ることになった。
『Dエナジーを……食ってる!?』
ヤタガラスは倉庫の近くというより、倉庫そのものに落ちていた。
倉庫は破壊され、濃縮Dエナジーの容器がそこら中に転がっている。
それをヤタガラスは食っている!
正確には容器ごと丸のみにしている……!
首に穴が空いているから、その様子がよくわかる。
穴から出ていかないように真上を向いて丸のみにし、体の中に上手く落とし込んでいる!
……だからなんだ!
トドメを刺すという目標に変わりはない!
しかし、オーガランスを構え突撃しようとした時、またもやあいつの体が閃光を放った!
また目くらまし……!
でも、今回の閃光は赤く熱い……!
機体が表面温度の上昇を警告している!
たまらず距離を取り、一旦物陰に隠れる。
さっきの閃光とは明らかに質が違う……!
光が消えた後、物陰から様子をうかがうと、そこには見たこともないモンスターがいた。
同じカラス型だし、3本の足もそのままだからヤタガラスの面影はある。
でもそれは……まったく別のモンスターだった。
胴体にこのダンジョンのコアのような赤く輝く球体を持ち、翼には赤く透き通った宝石のような装甲が追加されている。
体のサイズも一回り大きくなり、私たちが必死で与えた傷跡など何1つ残っていない。
モンスターにそういう概念があるのかわからないけど、とにかくこいつは『進化』してる!
進化前ですらギリギリ勝てたみたいな状態なのに、これ以上強くなられたらどうしようもない!
アイオロス・ゼロもグラドランナもその場に立ち尽くすしかない……!
今攻撃を受ければ、おそらく冷静に対処出来ない。
進化したヤタガラスも当然私たちの動揺を感じ取っていたはず。
でも、ヤタガラスは私たちから視線を外すと、その目でちらりと上を見た。
その行動の意味がわかった瞬間……私はなにも考えずヤタガラスに突撃した。
勝算も作戦もあったもんじゃない。
でも、動かずにはいられなかった。
機体が破壊されたって構いはしない……!
こいつは……ダンジョンから出ようとしている!
視界が乱れ、音声も途切れ途切れになったけど、それもわずかな時間。
機体の損傷を伝えるメッセージは出ていないし、なんとか逃げ切れたようだ。
後はこの煙が消えるのを待ってみんなと合流すればいい。
音と光に釣られて他のモンスターが集まってくる可能性もある。
常に警戒だけはしておこう。
大物を仕留めた後に、つまらないミスはしたくないからね。
『だんだん見えてきた……』
思ったより煙が拡散するのに時間がかかったけど、視界は徐々に晴れてきた。
蘭のグラドランナ、葵さんのディオス、どちらも健在だ。
でも、ヤタガラスの体はなくなっていて、首に刺さっていたオーガランスだけが落ちている。
モンスターは倒されると消滅するから、これが正しい状況ではある。
でも、モンスターは消滅と同時にその体の一部を残していくはず……。
なのに、ヤタガラスがいた場所にはなにも残っていない。
体の割にやたら小さい内臓でも落ちているの……?
いや、探してみてもなにも見つからない!
じゃあ、まさか……!
『あっ……! あんなところに……!』
ヤタガラスは生きていた……!
体中から煙が上がり、節々がスパークし、首に穴が空いているけども生きている!
じゃあ、さっき体が赤く発光したのも、たくさんの煙が噴き出したのも、目がくらむような閃光も、耳をつんざくような爆音も……全部『死んだふり』をするためにわざとやったってこと!?
まさか、あれほどの強敵がこんな小細工を使ってくるなんて!
完全に油断していた……!
ヤタガラスはご丁寧に工場を挟んだ向こう側まで移動している!
飛ぶ時に羽ばたく必要がないから、煙を消すこともなく、音を立てることもなく、私たちから離れた場所まで逃げることが出来たんだ!
しかも、すでにバリアへの攻撃を開始している!
ここから私たちが移動しても間に合うかどうか……!
『蒔苗さん、行くしかありませんわ! 早くあいつのところへ向かいましょう!』
『わかった……!』
機体に損傷がないことだけが救いだ……。
全速力で工場の外周を回り、ヤタガラスのもとへ急ぐ!
決して相手もノーダメージじゃない。
その証拠にバリアを破壊するのにも手こずっている。
万全の状態なら2回の突進で割ることが出来たはず……!
まだ、チャンスはある。走れアイオロス・ゼロ!
『……ま、ま、ま、間に合った! でも、高すぎる……!』
工場のバリアはエレベーターを守るために円柱状になっている。
高いところでは数百メートルを超える場所すらカバーしている。
ヤタガラスはその高いところのバリアを割り、上から工場に入ろうとしているんだ!
これじゃあ、アイオロス・ゼロは手も足も出ない……!
本当に厄介なモンスターだ……!
こうまでして工場を破壊しようとするのは、やはりダンジョン内の異物を排除するというモンスターの本能なんだろうか……?
その一方で、私たちを排除出来ないと悟り、死んだふりまでして他の対象の排除を優先する知能がまた恐ろしい……!
その時、私はふと思った。
本当にモンスターたちは工場を破壊したくて工場に向かってくるのだろうか?
なにか他に理由がある可能性は……。
いや、今は目の前の敵をどう倒すかだけ考えるんだ!
それこそ、このオーガランスを槍投げのように投げてでも……!
『蒔苗さん、私がやりますわ。ただし、チャンスは1回だけ……。成功しようが失敗しようが、たった1回だけの切り札……!』
今度はグラドランナのバックパックが赤く発光している……!
当然これは死んだふりをするためのものじゃない!
明らかに機体に悪影響がある現象だ……!
『な、なにしてるの蘭!?』
『ストーク・キャノンは優れたDエナジー圧縮技術によってあらゆるDエナジー弾を撃ち分けることが出来ますわ。ほぼ圧縮なしの広範囲照射弾、槍のように細長く圧縮した貫通弾、そして……最強の攻撃力を誇る限界圧縮破壊弾! でも、これはまだ未完成の弾……。一度撃ってしまえば圧縮機構が狂い、砲身も溶けてしまう……! ストーク・キャノンはまったく機能しなくなりますわ! でも、ここが使い時! 見ててくださいな蒔苗さん。わたくしが世のため人のために敵を討つ姿を……!』
ストーク・キャノンの砲身がほぼほぼ真上を向く。
バックパックから伝わった熱で機体全体が赤く染まっていく……!
『限界圧縮破壊弾、発射!』
放たれた弾丸は……今までで一番小さいものだった。
ストーク・キャノンの2つの砲身から放たれた2つの金色の光弾はすさまじい速さで天に昇り、グラドランナの一斉射撃にも耐えた黒い翼を2枚とも破壊した!
しかし、Dエナジーの圧縮を行っている間にもヤタガラスはバリアへの攻撃を続けていた!
翼を失うと同時に行われた最後の突進で、工場のバリアは割れてしまった!
ヤタガラスは割れたバリアの穴から内部へ入り、そのまま工場へと落ちていった。
『入れてしまいましたわ……! でも、首を貫かれ、翼を失い、あの高さから落ちれば生きていたとしても戦闘能力は失われているはずですわ! トドメを刺しに行きましょう!』
『了解……!』
今までは他の人にやってもらっていたけど、工場のバリアとゲートは救援部隊である私たちでも開けられるようになっている。
工場の防壁と通信を行い、周囲を警戒しつつバリアとゲートを開け、その中へ滑り込む。
ヤタガラスは工場そのものではなく、濃縮したDエナジーを保管しておく倉庫の近くに落ちたみたいだ。
早く倒さないと……!
相手は瀕死の状態だというのに、なぜか油断する気がまったく起きない!
この胸騒ぎの理由を私はすぐに知ることになった。
『Dエナジーを……食ってる!?』
ヤタガラスは倉庫の近くというより、倉庫そのものに落ちていた。
倉庫は破壊され、濃縮Dエナジーの容器がそこら中に転がっている。
それをヤタガラスは食っている!
正確には容器ごと丸のみにしている……!
首に穴が空いているから、その様子がよくわかる。
穴から出ていかないように真上を向いて丸のみにし、体の中に上手く落とし込んでいる!
……だからなんだ!
トドメを刺すという目標に変わりはない!
しかし、オーガランスを構え突撃しようとした時、またもやあいつの体が閃光を放った!
また目くらまし……!
でも、今回の閃光は赤く熱い……!
機体が表面温度の上昇を警告している!
たまらず距離を取り、一旦物陰に隠れる。
さっきの閃光とは明らかに質が違う……!
光が消えた後、物陰から様子をうかがうと、そこには見たこともないモンスターがいた。
同じカラス型だし、3本の足もそのままだからヤタガラスの面影はある。
でもそれは……まったく別のモンスターだった。
胴体にこのダンジョンのコアのような赤く輝く球体を持ち、翼には赤く透き通った宝石のような装甲が追加されている。
体のサイズも一回り大きくなり、私たちが必死で与えた傷跡など何1つ残っていない。
モンスターにそういう概念があるのかわからないけど、とにかくこいつは『進化』してる!
進化前ですらギリギリ勝てたみたいな状態なのに、これ以上強くなられたらどうしようもない!
アイオロス・ゼロもグラドランナもその場に立ち尽くすしかない……!
今攻撃を受ければ、おそらく冷静に対処出来ない。
進化したヤタガラスも当然私たちの動揺を感じ取っていたはず。
でも、ヤタガラスは私たちから視線を外すと、その目でちらりと上を見た。
その行動の意味がわかった瞬間……私はなにも考えずヤタガラスに突撃した。
勝算も作戦もあったもんじゃない。
でも、動かずにはいられなかった。
機体が破壊されたって構いはしない……!
こいつは……ダンジョンから出ようとしている!
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