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第3章 友情と日常
-37- テスト・ショー
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みんなと別れ、いつもの個室……正式名称『コントローラーズルーム』に向かう。
育美さんは愛莉たちを訓練が見学出来る場所に案内しないといけないので、今日は1人で操縦しなければならない。
部屋に入り、コックピットカプセルに乗り込む。
アイオロス・ゼロにブレイブ・リンクし、自らの意識を機体にゆだねる。
同時に機体がドックから出撃ハッチへと移動を開始。
数秒後には上昇するリフトの上に到着していた。
「アイオロス・ゼロ、異常なし。ブレイブ・リンク、異常なし」
『あれ!? 育美さんいるんですか?』
「いや、部屋の中にはいないわ。今は別の場所からコックピットカプセルに音声を送っている状態ね」
『なるほど……』
「さあ、発進準備完了よ。訓練場の場所は覚えてるわよね?」
『はい、すぐに向かいます!』
出撃ハッチから飛び出し、訓練場へ駆け足で向かう。
以前一度訪れた円形のフィールドには、以前と同じく赤と青のバルーンが浮かんでいた。
『蒔苗ちゃん、私たちはここよ!』
カプセルからではなく、機体の方から育美さんの声が聞こえた。
声のする方向を見上げると、空港にある管制塔のような建物があった。
流石に本物の管制塔ほど高くはないけど、ガラス張りで広い視界を確保している点や白銀のカラーリングはとても似ている。
明確に違う点は、その管制室に当たる部分が少し訓練場の方へせり出している点だ。
まるで首の長い恐竜が訓練場を覗き込んでいるかのような……そんな感じ?
『そうそう、ここよここよ! 訓練場を見学するにはうってつけでしょ? 普段は戦闘データの解析に使われている場所だから、訓練所の近くに建てられてるってわけね。まあ、近すぎて前のめりになっちゃってるけど!』
管制塔のガラスの向こうに育美さんの姿が見えた。
彼女の声は管制塔に設置されたスピーカーを通してこちらに届いている。
隣にいる愛莉たちは楽しそうに手を振っている。
『蒔苗ちゃん、リラックスリラックス!』
『ファイト~!』
『姫~! 頑張れ~!』
まるでヒーローショーでも始まるみたい。
まあ、戦っている姿をみんなに見せるという意味では似たようなものかも。
『まずは準備運動がてら、オーガランスで赤いバルーンを割ってもらうわ。前回と違ってバルーンは激し目に動くから、頑張って追いかけてね』
『了解です!』
赤いバルーンは4つ!
まるで意思を持ったかのように縦横無尽に動いている。
原理はまったくわからないが、これなら実戦的なテストが出来そうだ!
『はっ! とおっ! おりゃ! やあっ!』
とはいえ、本物のモンスターには及ばない。
アイオロス・ゼロの機動力でそれぞれのバルーンに急接近し一気に割る!
『うんうん、DMDを動かす感覚は忘れていないようね。それに武器が増えて機体の重量バランスに変化があったにもかかわらず、以前の戦闘よりもスピードが上がってる。流石の適応力といったところかしら』
『えへへ~』
『今度は新しい武器ネオアイアン・エッジソードを使って赤いバルーンを割ってみて。バルーンはさっきより縦方向の動きが激しくなるから、状況に応じて剣を投げても構わないわ』
『わかりまし……あ! でも、投げた剣が訓練場に外に飛んでいったら危ないんじゃないですか?』
『それは心配ないわ。訓練場を使用する時は上部をドーム状のバリアで覆う決まりになってるから、連続攻撃を仕掛けて本気でカチ割ろうとしない限り、物が外に飛んでいくことはないの』
『へ~、今もバリアが張ってあるんですか? 見た感じなにもありませんけど……』
『普段は透明化してるの。ほら、色を付けると……』
きゅ、急に空が紫色になった!
流石はマシンベース……。ハイテクとはこのことだ……!
『緊急時にはこのバリアの強化版がマシンベース全体を覆うことになってるわ。エナジーの消費量は多いけどとっても頑丈で、もし地上にモンスターがあふれ出たりしたら、人々をバリアの中に避難させることになっているの。それと同時にモンスターを討伐するDMD操者たちを守る拠点にもなるわけね』
『確かにDMDを操縦する人間が危険な場所にいたら、満足にモンスターと戦えませんもんね』
『安全なところにいながらモンスターを倒し、ダンジョンの資源を得るというDMDの基本理念を緊急時でも貫き通すために、マシンベースはやたら防衛機能が整ってるの。だから蒔苗ちゃん、そしてみんなも、危ないと思った時は近くのマシンベースに逃げ込むのよ。別にここのマシンベースじゃなくても、その時一番近くにあるマシンベースでいいわ。どこのスタッフも訓練を受けてるから、きっとみんなを守ってくれる。わかったわね?』
みんな元気に『はい!』と返事をする。
なんだか、とっても施設見学っぽくなってきた。
お話の中で気になることがあったので、テスト中だけど先生に質問してみよう!
『育美さん、質問いいですか?』
『どうぞ、蒔苗ちゃん』
『近くのマシンベースに逃げ込めばいいという話でしたが、私の場合は首都第七マシンベースにアイオロス・ゼロを保管しています。他のマシンベースからでも、アイオロス・ゼロは動かせるんですか?』
『いい質問ね。結論から言えば、逃げ込んだマシンベースから20キロ圏内に首都第七マシンベースがあればアイオロス・ゼロを動かせる。要するにマシンベースから脳波が届く範囲は20キロってことね』
『20キロ……それはずいぶん遠くまで届くんですね』
『技術の進歩のおかげでね。首都に関しては狭い面積の中に7つもマシンベースがあるから、離島を除いたすべてをカバーすることが出来ているわ。それにダンジョンに入ってからの脳波には特殊な性質があって、例えば20キロギリギリで飛ばしてる脳波も、10キロそこそこで飛ばしてる脳波も、ダンジョンに入ってしまえば同じ強さになる。つまり、近くのダンジョンに行こうが、遠くのダンジョンに行こうが、20キロ圏内ならばブレイブ・レベルに変化はないの』
『つまり、私の場合はマシンベースから1キロ先のダンジョンに入ってもレべル28。20キロ先のダンジョンに入ってもレベル28。それ以上遠くのダンジョンに入ったらレベル28未満になってしまうってことですね』
『そういうこと! だから、首都に関してはマシンベースごとに探査出来るダンジョンが被りまくってるのよね。2つどころか3つのマシンベースから探査可能なダンジョンだってあるわ。もちろん、どのマシンベースが管轄するのかは明確に決められてるけどね』
とっても勉強になる話だ。
マシンベースを利用させてもらってる私としては知っておかないといけない。
『こういう話をすると、たくさんあるマシンベースが無駄に思えるかもしれないけど、首都は人口が多いし、有事の避難所として機能するマシンベースが多いのは悪いことじゃないと思う。それに脳波が飛ばせる範囲が被ってれば、お互いダンジョンでトラブった時にカバーしあえるから、助かることも多いのよ。まあ、複数の施設を機能させるための人材の問題はあるけど……って、それはこっちの話! ずいぶん脇道に逸れちゃったけど、テストを再開しましょう!』
『あっ……! そういえばテスト中でしたね! お話ありがとうございました!』
『私もマシンベース見学らしい話をみんなに出来て満足よ。ありがとう! さあ、バルーンを動かすわ!』
飛んで跳ねて動き回る奇怪なバルーンを前に、私はネオアイアン・エッジソードに手をかける。
軽くなった刃、握りやすくなったグリップがよく手に馴染む。
いける……私、この剣好きだ!
育美さんは愛莉たちを訓練が見学出来る場所に案内しないといけないので、今日は1人で操縦しなければならない。
部屋に入り、コックピットカプセルに乗り込む。
アイオロス・ゼロにブレイブ・リンクし、自らの意識を機体にゆだねる。
同時に機体がドックから出撃ハッチへと移動を開始。
数秒後には上昇するリフトの上に到着していた。
「アイオロス・ゼロ、異常なし。ブレイブ・リンク、異常なし」
『あれ!? 育美さんいるんですか?』
「いや、部屋の中にはいないわ。今は別の場所からコックピットカプセルに音声を送っている状態ね」
『なるほど……』
「さあ、発進準備完了よ。訓練場の場所は覚えてるわよね?」
『はい、すぐに向かいます!』
出撃ハッチから飛び出し、訓練場へ駆け足で向かう。
以前一度訪れた円形のフィールドには、以前と同じく赤と青のバルーンが浮かんでいた。
『蒔苗ちゃん、私たちはここよ!』
カプセルからではなく、機体の方から育美さんの声が聞こえた。
声のする方向を見上げると、空港にある管制塔のような建物があった。
流石に本物の管制塔ほど高くはないけど、ガラス張りで広い視界を確保している点や白銀のカラーリングはとても似ている。
明確に違う点は、その管制室に当たる部分が少し訓練場の方へせり出している点だ。
まるで首の長い恐竜が訓練場を覗き込んでいるかのような……そんな感じ?
『そうそう、ここよここよ! 訓練場を見学するにはうってつけでしょ? 普段は戦闘データの解析に使われている場所だから、訓練所の近くに建てられてるってわけね。まあ、近すぎて前のめりになっちゃってるけど!』
管制塔のガラスの向こうに育美さんの姿が見えた。
彼女の声は管制塔に設置されたスピーカーを通してこちらに届いている。
隣にいる愛莉たちは楽しそうに手を振っている。
『蒔苗ちゃん、リラックスリラックス!』
『ファイト~!』
『姫~! 頑張れ~!』
まるでヒーローショーでも始まるみたい。
まあ、戦っている姿をみんなに見せるという意味では似たようなものかも。
『まずは準備運動がてら、オーガランスで赤いバルーンを割ってもらうわ。前回と違ってバルーンは激し目に動くから、頑張って追いかけてね』
『了解です!』
赤いバルーンは4つ!
まるで意思を持ったかのように縦横無尽に動いている。
原理はまったくわからないが、これなら実戦的なテストが出来そうだ!
『はっ! とおっ! おりゃ! やあっ!』
とはいえ、本物のモンスターには及ばない。
アイオロス・ゼロの機動力でそれぞれのバルーンに急接近し一気に割る!
『うんうん、DMDを動かす感覚は忘れていないようね。それに武器が増えて機体の重量バランスに変化があったにもかかわらず、以前の戦闘よりもスピードが上がってる。流石の適応力といったところかしら』
『えへへ~』
『今度は新しい武器ネオアイアン・エッジソードを使って赤いバルーンを割ってみて。バルーンはさっきより縦方向の動きが激しくなるから、状況に応じて剣を投げても構わないわ』
『わかりまし……あ! でも、投げた剣が訓練場に外に飛んでいったら危ないんじゃないですか?』
『それは心配ないわ。訓練場を使用する時は上部をドーム状のバリアで覆う決まりになってるから、連続攻撃を仕掛けて本気でカチ割ろうとしない限り、物が外に飛んでいくことはないの』
『へ~、今もバリアが張ってあるんですか? 見た感じなにもありませんけど……』
『普段は透明化してるの。ほら、色を付けると……』
きゅ、急に空が紫色になった!
流石はマシンベース……。ハイテクとはこのことだ……!
『緊急時にはこのバリアの強化版がマシンベース全体を覆うことになってるわ。エナジーの消費量は多いけどとっても頑丈で、もし地上にモンスターがあふれ出たりしたら、人々をバリアの中に避難させることになっているの。それと同時にモンスターを討伐するDMD操者たちを守る拠点にもなるわけね』
『確かにDMDを操縦する人間が危険な場所にいたら、満足にモンスターと戦えませんもんね』
『安全なところにいながらモンスターを倒し、ダンジョンの資源を得るというDMDの基本理念を緊急時でも貫き通すために、マシンベースはやたら防衛機能が整ってるの。だから蒔苗ちゃん、そしてみんなも、危ないと思った時は近くのマシンベースに逃げ込むのよ。別にここのマシンベースじゃなくても、その時一番近くにあるマシンベースでいいわ。どこのスタッフも訓練を受けてるから、きっとみんなを守ってくれる。わかったわね?』
みんな元気に『はい!』と返事をする。
なんだか、とっても施設見学っぽくなってきた。
お話の中で気になることがあったので、テスト中だけど先生に質問してみよう!
『育美さん、質問いいですか?』
『どうぞ、蒔苗ちゃん』
『近くのマシンベースに逃げ込めばいいという話でしたが、私の場合は首都第七マシンベースにアイオロス・ゼロを保管しています。他のマシンベースからでも、アイオロス・ゼロは動かせるんですか?』
『いい質問ね。結論から言えば、逃げ込んだマシンベースから20キロ圏内に首都第七マシンベースがあればアイオロス・ゼロを動かせる。要するにマシンベースから脳波が届く範囲は20キロってことね』
『20キロ……それはずいぶん遠くまで届くんですね』
『技術の進歩のおかげでね。首都に関しては狭い面積の中に7つもマシンベースがあるから、離島を除いたすべてをカバーすることが出来ているわ。それにダンジョンに入ってからの脳波には特殊な性質があって、例えば20キロギリギリで飛ばしてる脳波も、10キロそこそこで飛ばしてる脳波も、ダンジョンに入ってしまえば同じ強さになる。つまり、近くのダンジョンに行こうが、遠くのダンジョンに行こうが、20キロ圏内ならばブレイブ・レベルに変化はないの』
『つまり、私の場合はマシンベースから1キロ先のダンジョンに入ってもレべル28。20キロ先のダンジョンに入ってもレベル28。それ以上遠くのダンジョンに入ったらレベル28未満になってしまうってことですね』
『そういうこと! だから、首都に関してはマシンベースごとに探査出来るダンジョンが被りまくってるのよね。2つどころか3つのマシンベースから探査可能なダンジョンだってあるわ。もちろん、どのマシンベースが管轄するのかは明確に決められてるけどね』
とっても勉強になる話だ。
マシンベースを利用させてもらってる私としては知っておかないといけない。
『こういう話をすると、たくさんあるマシンベースが無駄に思えるかもしれないけど、首都は人口が多いし、有事の避難所として機能するマシンベースが多いのは悪いことじゃないと思う。それに脳波が飛ばせる範囲が被ってれば、お互いダンジョンでトラブった時にカバーしあえるから、助かることも多いのよ。まあ、複数の施設を機能させるための人材の問題はあるけど……って、それはこっちの話! ずいぶん脇道に逸れちゃったけど、テストを再開しましょう!』
『あっ……! そういえばテスト中でしたね! お話ありがとうございました!』
『私もマシンベース見学らしい話をみんなに出来て満足よ。ありがとう! さあ、バルーンを動かすわ!』
飛んで跳ねて動き回る奇怪なバルーンを前に、私はネオアイアン・エッジソードに手をかける。
軽くなった刃、握りやすくなったグリップがよく手に馴染む。
いける……私、この剣好きだ!
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