19 / 140
第2章 萌葱の血
-19- レベル10ダンジョン『潮騒砂宮』
しおりを挟む
勢いよくカプセル型コックピットに入り、アイオロス・ゼロとブレイブ・リンクする。
新武装であるオーガランスを含め、必要な武器がロボットアームによって装着されていく。
シールドは両腕に、ソードは腰の両側に、そしてオーガランスは……手に持つ!
「オーガランスは大きいから、腰にはくっつけられないの。基本的には手で持って、どうしても手を空けたい時は地面にぶっ刺しておけばいいからね。作戦の要のサンダーフェンスの発生器は腰の後ろに装着したボックスの中に入ってるわ。ボックスを機体からパージすると自然とふたも開くから、設置する地点に着いてからパージしてね」
『了解です!』
「良い返事! では、発進シークエンスに移行!」
整備ドックから出撃ハッチへ流れるように運ばれる。
期待と不安と高揚感が入り混じるこの瞬間が結構好きだ。
「アイオロス・ゼロ、異常なし。ブレイブ・リンク、異常なし」
地上へとリフトが上昇していく。
そういえば、今回も空を飛ぶことになるのかな?
飛んでからはそれなりに冷静になれるけど、飛ぶ前はやっぱり恐怖も感じる。
うぅ……慣れないとダメよ、私!
一流のDMD操者は、何百回と出撃を繰り返すもの。
飛ぶたびにビビってたら話にならないわ!
「地上用ハッチをオープン」
あれ? 天井じゃなくて、目の前のハッチが開いたぞ?
これはもしかして、今回は陸路ってこと?
「あら、あらあらあら! なんてことですの! このDMDにはロクな武装が積んでないではありませんか! それで本当に戦えますの!?」
ハッチの向こう側には、黄堂蘭がいた!
腕を組み、仁王立ちでこちらを見ている!
まるで品定めをするような目だ……!
「DMDというのは多くの武装を撃ち鳴らし、モンスターを一気に殲滅するもの! その方が安全ですし、効率的ですわ! 近接戦闘など邪道! 本当にこのDMDで私のグラドランナちゃんを救うことが出来ますの!?」
『大丈夫、アイオロス・ゼロは強いよ。絶対にあなたのDMDを救い出して見せるわ』
自分でも驚くほど穏やかな声が出た。
一体どうしてだろう……?
蘭の方も驚いてフリーズしている。
「ふ、ふんっ! 自信はあるようですわね……。まあ、期待せずに待ってますから、せいぜい無理せず頑張りなさいな」
『うん、ありがとう』
アイオロス・ゼロに輸送用ドローンが装着され、天井のハッチが開く。
「蒔苗ちゃん、今回から飛び立つタイミングはあなたに任せるわ。前はごめんね」
『いえいえ、ああしないとなかなか飛ばなかったと思いますし、おかげで耐性もつきましたから、今回からはバッチリ飛べます!』
もはや飛行など恐るるに足らず!
いざ、潮騒砂宮へ!
『テイク・オフ!』
アイオロス・ゼロが空を舞う。
ただ、飛び立った後に関しては引き続き育美さんが制御するので、私は待ってるだけ!
「今回は海の方へ向かうわ。空から見る海はなかなかの絶景よ」
海……か。
潮騒砂宮という名前からして海を連想するけど、実際ダンジョンも海の方にあるんだなぁ。
そういえば私、海に泳ぎに行ったことはない気がする。
危険な生き物がたくさんいるし、海水はベタベタするから、泳ぐだけならプールでいいかなって思っちゃう。
美味しい海の幸を食べに行ったことなら、小さい頃にあった気がする。
もう記憶が薄れてるけど、その時はお父さんもお母さんも元気だったな……。
……って、感傷に浸るなんて私らしくないわ!
そういうことは中学生で卒業したんだ。
高校生の萌葱蒔苗は過去を振り返ったりしない。
それに今はDMD操者としてやるべきことがある!
必要としてくれる人だっているんだから!
気合を入れるためにほっぺたを軽く叩こうとして、手に槍を持っていることに気づいた。
危ない危ない……。この高さから地上に落とすのはまずいからね……。
でも、ヒヤッとしたおかげで頭が冴えた。
「蒔苗ちゃん、見えてきたわ。あれが今回探査するダンジョンの入口よ」
眼下に広がるのは小さなビーチ。
白い砂浜と青い海……そんなフレッシュな景色の中に紛れ込んだ異物。
ちょうど砂浜の真ん中あたりにぽっかりと開いた漆黒の穴は、なにもかも飲み込んでしまいそうな雰囲気があった。
燐光風穴の入口とは形状が全然違うけど、こちらはこちらでこの世のものとは思えない。
「そろそろ降下するわ。着陸に備えて」
『はい!』
砂浜に着陸する時、砂に足を取られて少しバランスを崩した。
うん、確かに砂の足場は動くのが難しそうだ。
「ここの入口は地面に対して水平になってるから、穴の中に飛び込むようにして入ることになるの。でも、ダンジョン内は燐光風穴と同じく洞窟型だから、真っ逆さまに落ちていくなんてことはないわ。安心して飛び込んでね」
『は、はい……』
目の前で見ると、結構デカいなこの穴!
黒いエネルギーが渦巻いているような感じがするし、暗闇がどこまでも下へ伸びているような気もする。
正直怖いけど、育美さんが安心しろと言うのだから、きっと問題ない!
『突入します!』
私は漆黒の穴へ飛び込んだ。
一瞬、目の前が真っ暗になる。
でもその後、すぐにどこかに着地した。
足の裏の感覚からすると……砂の上のようだ。
『ここが……ダンジョン!?』
確かに壁や天井の雰囲気は洞窟だ。
でも、足元の砂や広がる地底湖、なにより光源が存在しないのに真夏のように明るい日差しは、とてもダンジョンとは思えない!
いや、むしろこのありえない状況こそダンジョンなのか……!
「驚いてるわね、蒔苗ちゃん。ブリーフィングで見せたダンジョン内部の画像では、この夏真っ盛りのような日差しまでは伝わらないからね」
『前のダンジョンは鉱石が光ってるから明るいって理屈がありましたが、今回はなにが光ってるのかすら不明なのに明るいですからね……。それに入って来る時は穴に飛び込んだはずなのに、ダンジョン内から見る入口は壁に出来た横穴みたいな感じなんですよね』
「ダンジョン内では入口の形がこちらの世界と違ったり、意味不明な自然現象に出くわしたりなんて日常茶飯事よ。蒔苗ちゃんもそのうち驚かなくなっていくわ」
『嬉しいような、悲しいような……』
一流のDMD操者への道は遠い……。
でも、千里の道も一歩から!
まずはこの依頼を完遂することから始めましょう。
新武装であるオーガランスを含め、必要な武器がロボットアームによって装着されていく。
シールドは両腕に、ソードは腰の両側に、そしてオーガランスは……手に持つ!
「オーガランスは大きいから、腰にはくっつけられないの。基本的には手で持って、どうしても手を空けたい時は地面にぶっ刺しておけばいいからね。作戦の要のサンダーフェンスの発生器は腰の後ろに装着したボックスの中に入ってるわ。ボックスを機体からパージすると自然とふたも開くから、設置する地点に着いてからパージしてね」
『了解です!』
「良い返事! では、発進シークエンスに移行!」
整備ドックから出撃ハッチへ流れるように運ばれる。
期待と不安と高揚感が入り混じるこの瞬間が結構好きだ。
「アイオロス・ゼロ、異常なし。ブレイブ・リンク、異常なし」
地上へとリフトが上昇していく。
そういえば、今回も空を飛ぶことになるのかな?
飛んでからはそれなりに冷静になれるけど、飛ぶ前はやっぱり恐怖も感じる。
うぅ……慣れないとダメよ、私!
一流のDMD操者は、何百回と出撃を繰り返すもの。
飛ぶたびにビビってたら話にならないわ!
「地上用ハッチをオープン」
あれ? 天井じゃなくて、目の前のハッチが開いたぞ?
これはもしかして、今回は陸路ってこと?
「あら、あらあらあら! なんてことですの! このDMDにはロクな武装が積んでないではありませんか! それで本当に戦えますの!?」
ハッチの向こう側には、黄堂蘭がいた!
腕を組み、仁王立ちでこちらを見ている!
まるで品定めをするような目だ……!
「DMDというのは多くの武装を撃ち鳴らし、モンスターを一気に殲滅するもの! その方が安全ですし、効率的ですわ! 近接戦闘など邪道! 本当にこのDMDで私のグラドランナちゃんを救うことが出来ますの!?」
『大丈夫、アイオロス・ゼロは強いよ。絶対にあなたのDMDを救い出して見せるわ』
自分でも驚くほど穏やかな声が出た。
一体どうしてだろう……?
蘭の方も驚いてフリーズしている。
「ふ、ふんっ! 自信はあるようですわね……。まあ、期待せずに待ってますから、せいぜい無理せず頑張りなさいな」
『うん、ありがとう』
アイオロス・ゼロに輸送用ドローンが装着され、天井のハッチが開く。
「蒔苗ちゃん、今回から飛び立つタイミングはあなたに任せるわ。前はごめんね」
『いえいえ、ああしないとなかなか飛ばなかったと思いますし、おかげで耐性もつきましたから、今回からはバッチリ飛べます!』
もはや飛行など恐るるに足らず!
いざ、潮騒砂宮へ!
『テイク・オフ!』
アイオロス・ゼロが空を舞う。
ただ、飛び立った後に関しては引き続き育美さんが制御するので、私は待ってるだけ!
「今回は海の方へ向かうわ。空から見る海はなかなかの絶景よ」
海……か。
潮騒砂宮という名前からして海を連想するけど、実際ダンジョンも海の方にあるんだなぁ。
そういえば私、海に泳ぎに行ったことはない気がする。
危険な生き物がたくさんいるし、海水はベタベタするから、泳ぐだけならプールでいいかなって思っちゃう。
美味しい海の幸を食べに行ったことなら、小さい頃にあった気がする。
もう記憶が薄れてるけど、その時はお父さんもお母さんも元気だったな……。
……って、感傷に浸るなんて私らしくないわ!
そういうことは中学生で卒業したんだ。
高校生の萌葱蒔苗は過去を振り返ったりしない。
それに今はDMD操者としてやるべきことがある!
必要としてくれる人だっているんだから!
気合を入れるためにほっぺたを軽く叩こうとして、手に槍を持っていることに気づいた。
危ない危ない……。この高さから地上に落とすのはまずいからね……。
でも、ヒヤッとしたおかげで頭が冴えた。
「蒔苗ちゃん、見えてきたわ。あれが今回探査するダンジョンの入口よ」
眼下に広がるのは小さなビーチ。
白い砂浜と青い海……そんなフレッシュな景色の中に紛れ込んだ異物。
ちょうど砂浜の真ん中あたりにぽっかりと開いた漆黒の穴は、なにもかも飲み込んでしまいそうな雰囲気があった。
燐光風穴の入口とは形状が全然違うけど、こちらはこちらでこの世のものとは思えない。
「そろそろ降下するわ。着陸に備えて」
『はい!』
砂浜に着陸する時、砂に足を取られて少しバランスを崩した。
うん、確かに砂の足場は動くのが難しそうだ。
「ここの入口は地面に対して水平になってるから、穴の中に飛び込むようにして入ることになるの。でも、ダンジョン内は燐光風穴と同じく洞窟型だから、真っ逆さまに落ちていくなんてことはないわ。安心して飛び込んでね」
『は、はい……』
目の前で見ると、結構デカいなこの穴!
黒いエネルギーが渦巻いているような感じがするし、暗闇がどこまでも下へ伸びているような気もする。
正直怖いけど、育美さんが安心しろと言うのだから、きっと問題ない!
『突入します!』
私は漆黒の穴へ飛び込んだ。
一瞬、目の前が真っ暗になる。
でもその後、すぐにどこかに着地した。
足の裏の感覚からすると……砂の上のようだ。
『ここが……ダンジョン!?』
確かに壁や天井の雰囲気は洞窟だ。
でも、足元の砂や広がる地底湖、なにより光源が存在しないのに真夏のように明るい日差しは、とてもダンジョンとは思えない!
いや、むしろこのありえない状況こそダンジョンなのか……!
「驚いてるわね、蒔苗ちゃん。ブリーフィングで見せたダンジョン内部の画像では、この夏真っ盛りのような日差しまでは伝わらないからね」
『前のダンジョンは鉱石が光ってるから明るいって理屈がありましたが、今回はなにが光ってるのかすら不明なのに明るいですからね……。それに入って来る時は穴に飛び込んだはずなのに、ダンジョン内から見る入口は壁に出来た横穴みたいな感じなんですよね』
「ダンジョン内では入口の形がこちらの世界と違ったり、意味不明な自然現象に出くわしたりなんて日常茶飯事よ。蒔苗ちゃんもそのうち驚かなくなっていくわ」
『嬉しいような、悲しいような……』
一流のDMD操者への道は遠い……。
でも、千里の道も一歩から!
まずはこの依頼を完遂することから始めましょう。
1
お気に入りに追加
46
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
外れスキル【転送】が最強だった件
名無し
ファンタジー
三十路になってようやくダンジョン入場試験に合格したケイス。
意気揚々と冒険者登録所に向かうが、そこで貰ったのは【転送】という外れスキル。
失意の中で故郷へ帰ろうとしていた彼のもとに、超有名ギルドのマスターが訪れる。
そこからケイスの人生は目覚ましく変わっていくのだった……。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?
あくの
ファンタジー
15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。
加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。
また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。
長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。
リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
天ぷらで行く!
浜柔
ファンタジー
天ぷら屋を志しているあたし――油上千佳《あぶらあげ ちか》、24歳――は異世界に連れて来られた。
元凶たる女神には邪神の復活を阻止するように言われたけど、あたしにそんな義理なんて無い。
元の世界には戻れないなら、この世界で天ぷら屋を目指すしかないじゃないか。
それ以前に一文無しだから目先の生活をどうにかしなきゃ。
※本作は以前掲載していた作品のタイトルを替え、一人称の表現を少し変更し、少し加筆したリライト作です。
ストーリーは基本的に同じですが、細かい部分で変更があります。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
遅刻勇者は異世界を行く 俺の特典が貯金箱なんだけどどうしろと?
黒月天星
ファンタジー
命の危機を女神に救われた高校生桜井時久(サクライトキヒサ)こと俺。しかしその代価として、女神の手駒として異世界で行われる神同士の暇潰しゲームに参加することに。
クリア条件は一億円分を稼ぎ出すこと。頼りになるのはゲーム参加者に与えられる特典だけど、俺の特典ときたら手提げ金庫型の貯金箱。物を金に換える便利な能力はあるものの、戦闘には役に立ちそうにない。
女神の考えた必勝の策として、『勇者』召喚に紛れて乗り込もうと画策したが、着いたのは場所はあっていたけど時間が数日遅れてた。
「いきなり牢屋からなんて嫌じゃあぁぁっ!!」
金を稼ぐどころか不審者扱いで牢屋スタート? もう遅いかもしれないけれど、まずはここから出なければっ!
時間も金も物もない。それでも愛と勇気とご都合主義で切り抜けろ! 異世界金稼ぎファンタジー。ここに開幕……すると良いなぁ。
こちらは小説家になろう、カクヨム、ハーメルン、ツギクル、ノベルピアでも投稿しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
たとえば勇者パーティを追放された少年が宿屋の未亡人達に恋するような物語
石のやっさん
ファンタジー
主人公のリヒトは勇者パーティを追放されるが別に気にも留めていなかった。
ハーレムパーティ状態だったので元から時期が来たら自分から出て行く予定だったし、三人の幼馴染は確かに可愛いが、リヒトにとって恋愛対象にどうしても見られなかったからだ。
だから、ただ見せつけられても困るだけだった。
何故ならリヒトの好きなタイプの女性は…大人の女性だったから。
この作品の主人公は転生者ですが、精神的に大人なだけでチートは知識も含んでありません。
勿論ヒロインもチートはありません。
他のライトノベルや漫画じゃ主人公にはなれない、背景に居るような主人公やヒロインが、楽しく暮すような話です。
1~2話は何時もの使いまわし。
リクエスト作品です。
今回は他作品もありますので亀更新になるかも知れません。
※ つい調子にのって4作同時に書き始めてしまいました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる