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期末試験編
061 一番弟子、師匠直伝マッサージ
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「あっ、あ~! そこそこっ! デシルちゃん気持ちいいわ~。んふふふっ……」
「そうでしょう? そうでしょう? ここを押されるの最高ですよね!」
「どうして一番頑張ったデシルが……オーカにマッサージしなきゃいけないのよ……」
クランベリーマウンテンから学園に帰還した翌日。
本来ならば今日林間学校から帰ってくる手はずだったので、お休みの日になっていた。
ルチルや学園長マリアベルは林間学校で起こった事件への対処に忙しく動いているが、生徒たちはのんびりと蓄積した疲れを癒す日だ。
ということでデシル、オーカ、ヴァイスの三人娘はデシルの部屋に集まって過ごしていた。
そこでオーカは体の痛みを訴えたため、デシルは師匠直伝のマッサージを披露するに至ったのだ。
「デシルちゃん本当に上手~。すっごい体に効いてる気がするわ~。なんかビリっとするし、体もあったかくなってきた……」
「師匠直伝のマッサージですからね! 回復魔法で無理やり疲れをとるのはむしろ体に負担をかけることがありますから、こうやってマッサージで疲れをとることも大事なんですよ。あと本当に少し電気を流してますんでビリっとするのはそのせいです。でも、気持ちいいですよね?」
「うん~」
ベッドにうつぶせになって背中をマッサージされるオーカの表情は完全にとろけていた。
それを見たヴァイスは呆れたような表情をしつつも、次第に自分も同じことをしてほしいと思い始めた。
「ねぇ……デシル、次は私もお願い出来ない……?」
「もちろんそのつもりですよヴァイスさん! ちょっと待っててくださいね! 今から仕上げに入りますから!」
「仕上げ……?」
「はい! 今やってるのはあくまでも刺激がツボに入りやすいように全身をほぐしているだけなんです。力を抜いて自然体にする意味もありますね。あとは暴れないように……」
デシルはグッと立てた親指をオーカの体に押し付ける。
すると……。
「いったあああああああああ!! ちょ、急に痛いんだけどっ! あれ!? 体が動かない!?」
「言ったじゃないですか……体の力が抜けるって。これで暴れられませんから最後までマッサージができますね!」
「も、もういいから! ここで終わってくれて構わないから!」
「ダメです! マッサージはこれからが本番なんです! 痛いところ突かれるからこそ効果があるんです! あんまり叫ばれるとまた寮母さんに怒られそうなので静かに痛がってください!」
その後、オーカはなんとか激痛マッサージに耐え切った。
というか体が動かないので耐えるしかないのだが……。
「はい、おしまいです! 今は痛いかもしれませんが、しばらくしたら体が驚くほど軽くなってますよ!」
「あ、ありがとう……。これだけ痛いんだから、そんくらい効果がないとね……」
すっかり力尽きて転がるオーカ。
天国から地獄に叩き落された分ダメージは大きい。
だが、この痛みは決して体に悪いことではない。
むしろ良いことだと言い聞かせれば耐えられる。
「さ、次はヴァイスさんですね! ここにごろんとしてください!」
「や、やっぱり私は遠慮しとく……」
「待て待て! あたしが耐えたんだからヴァイスもやらないとダメだよ!」
ぴょんと跳ね起きたオーカがヴァイスをベッドに押し倒して寝かせる。
そのままデシルにも掴まれすっかり動けなくなってしまった。
「あんまり痛くしないでよね……」
「実は力はほとんど入れてないんですよ? 痛いのはそこが疲れていたり、こっていたりするからです」
デシルは説明を交えながらマッサージを開始した。
まずは気持ちいいだけのパートなので、オーカとヴァイスに体のツボを教えていく。
自分でマッサージをしてもそれなりに効果はある。
覚えておいて損はない。
が、ヴァイスはすっかりとろけていて内容が頭に入ってこない。
「う~、うう……う~ん……。ああっ! くぅ……」
枕に顔をうずめてとろけた顔が見えないようにするヴァイス。
くぐもった声だけが漏れている。
「ほらほら、隠してないでそのとろけた顔を見せなよ! あたしだって見せたんだからさ!」
「いや~」
「いいもんね~、勝手に頭動かしちゃうもんね~」
オーカがくるっとヴァイスの頭を横に向ける。
普段から眠たげなとろんとした顔しているのでオーカほどギャップはないが、それでも力が抜けたとろけた顔はかわいいものだ
「良い顔してるねぇ……。普段もそれくらい愛想のいい顔してればいいのに」
「ほっとけ~」
「さあ、そろそろ痛いのいきますよ!」
「えっ、ちょっと待って……! 心の準備が……」
お構いなしでデシルは激痛マッサージを開始する。
ツボを的確に突かれると心の準備をしていても耐えられるものではない。
ヴァイスはまた枕に顔を押し付けてくぐもった悲鳴を上げる。
「ふふっ、痛がり方も人それぞれですね~」
「デシルちゃんってちょっと攻めっけある時あるよね……」
「え~、なんのことですか? あっ、ヴァイスさんは腰が一番痛いみたいですね。立ち方とか体重のかけ方に変なクセがある証拠ですよ!」
「ぐむ……!!」
ヴァイスはマッサージの後しばらく動かなくなってしまった。
しかし、時間が経つとすくっと立ち上がり、その体の軽さに驚いた。
「すごい……! 林間学校の疲れがなくなったみたい……!」
「慣れないところに寝泊まりすると体って緊張してなかなか疲れがとれないんですよね。お休みが終わったらいよいよ期末試験の季節ですから、体調は万全にしておきませんと!」
「そうか! 期末試験が迫ってるんだった……」
オーカは頭を抱える。
期末試験は彼女の苦手な筆記ももちろんある。
範囲は一学期に習ってきたすべて。
事前に準備をしておかなければ恐ろしい事態になることは間違いなし。
今日ここにキャロラインがいないのは試験勉強に燃えているからだ。
彼女は実技ではまったくデシルに及ばないとわかっているが、筆記ならば勝てる。
勝てなくても満点を取れば肩を並べることができる。
そうと決まれば仲良くお休みを楽しむわけにもいかないのだ。
期末試験は筆記に加えて実技もある。
そして、さらにもう一つ試験が存在する。
三つの試験を切り抜けるには自由騎士としての総合的な能力が必要になる。
「マッサージも終わりましたし、ここからはみんなでお勉強会です! 私もキャロさんに負けられませんからね! それにオーカさんに赤点を取ってほしくもありません!」
「ううっ……お世話になります……」
とぼとぼと自室に勉強道具を取りに行こうとするオーカ。
それを引き留めたのはヴァイスだった。
「待って……まだデシルへのマッサージが終わってないわ。やってもらったんだから……私たちもやらないと……」
「えっ!? いいですよ私は! 元気ですしそんな気を遣わなくても……」
「そうだね! あたしたちもお返ししないとね!」
「あっ、ちょ……あはははは! くすぐったいですよ!」
遠慮するデシルをベッドに押し倒してマッサージを開始する二人。
手つきはつたないしツボもまったく押せていないが、とても気持ちいいと思うデシルであった。
「デシルちゃん、眠たくなってきた?」
「いえ! この後はもっとお勉強が頑張れそうです!」
「そ、そっか……」
オーカの作戦通用せず。
その後、みっちり勉強会が行われた。
「そうでしょう? そうでしょう? ここを押されるの最高ですよね!」
「どうして一番頑張ったデシルが……オーカにマッサージしなきゃいけないのよ……」
クランベリーマウンテンから学園に帰還した翌日。
本来ならば今日林間学校から帰ってくる手はずだったので、お休みの日になっていた。
ルチルや学園長マリアベルは林間学校で起こった事件への対処に忙しく動いているが、生徒たちはのんびりと蓄積した疲れを癒す日だ。
ということでデシル、オーカ、ヴァイスの三人娘はデシルの部屋に集まって過ごしていた。
そこでオーカは体の痛みを訴えたため、デシルは師匠直伝のマッサージを披露するに至ったのだ。
「デシルちゃん本当に上手~。すっごい体に効いてる気がするわ~。なんかビリっとするし、体もあったかくなってきた……」
「師匠直伝のマッサージですからね! 回復魔法で無理やり疲れをとるのはむしろ体に負担をかけることがありますから、こうやってマッサージで疲れをとることも大事なんですよ。あと本当に少し電気を流してますんでビリっとするのはそのせいです。でも、気持ちいいですよね?」
「うん~」
ベッドにうつぶせになって背中をマッサージされるオーカの表情は完全にとろけていた。
それを見たヴァイスは呆れたような表情をしつつも、次第に自分も同じことをしてほしいと思い始めた。
「ねぇ……デシル、次は私もお願い出来ない……?」
「もちろんそのつもりですよヴァイスさん! ちょっと待っててくださいね! 今から仕上げに入りますから!」
「仕上げ……?」
「はい! 今やってるのはあくまでも刺激がツボに入りやすいように全身をほぐしているだけなんです。力を抜いて自然体にする意味もありますね。あとは暴れないように……」
デシルはグッと立てた親指をオーカの体に押し付ける。
すると……。
「いったあああああああああ!! ちょ、急に痛いんだけどっ! あれ!? 体が動かない!?」
「言ったじゃないですか……体の力が抜けるって。これで暴れられませんから最後までマッサージができますね!」
「も、もういいから! ここで終わってくれて構わないから!」
「ダメです! マッサージはこれからが本番なんです! 痛いところ突かれるからこそ効果があるんです! あんまり叫ばれるとまた寮母さんに怒られそうなので静かに痛がってください!」
その後、オーカはなんとか激痛マッサージに耐え切った。
というか体が動かないので耐えるしかないのだが……。
「はい、おしまいです! 今は痛いかもしれませんが、しばらくしたら体が驚くほど軽くなってますよ!」
「あ、ありがとう……。これだけ痛いんだから、そんくらい効果がないとね……」
すっかり力尽きて転がるオーカ。
天国から地獄に叩き落された分ダメージは大きい。
だが、この痛みは決して体に悪いことではない。
むしろ良いことだと言い聞かせれば耐えられる。
「さ、次はヴァイスさんですね! ここにごろんとしてください!」
「や、やっぱり私は遠慮しとく……」
「待て待て! あたしが耐えたんだからヴァイスもやらないとダメだよ!」
ぴょんと跳ね起きたオーカがヴァイスをベッドに押し倒して寝かせる。
そのままデシルにも掴まれすっかり動けなくなってしまった。
「あんまり痛くしないでよね……」
「実は力はほとんど入れてないんですよ? 痛いのはそこが疲れていたり、こっていたりするからです」
デシルは説明を交えながらマッサージを開始した。
まずは気持ちいいだけのパートなので、オーカとヴァイスに体のツボを教えていく。
自分でマッサージをしてもそれなりに効果はある。
覚えておいて損はない。
が、ヴァイスはすっかりとろけていて内容が頭に入ってこない。
「う~、うう……う~ん……。ああっ! くぅ……」
枕に顔をうずめてとろけた顔が見えないようにするヴァイス。
くぐもった声だけが漏れている。
「ほらほら、隠してないでそのとろけた顔を見せなよ! あたしだって見せたんだからさ!」
「いや~」
「いいもんね~、勝手に頭動かしちゃうもんね~」
オーカがくるっとヴァイスの頭を横に向ける。
普段から眠たげなとろんとした顔しているのでオーカほどギャップはないが、それでも力が抜けたとろけた顔はかわいいものだ
「良い顔してるねぇ……。普段もそれくらい愛想のいい顔してればいいのに」
「ほっとけ~」
「さあ、そろそろ痛いのいきますよ!」
「えっ、ちょっと待って……! 心の準備が……」
お構いなしでデシルは激痛マッサージを開始する。
ツボを的確に突かれると心の準備をしていても耐えられるものではない。
ヴァイスはまた枕に顔を押し付けてくぐもった悲鳴を上げる。
「ふふっ、痛がり方も人それぞれですね~」
「デシルちゃんってちょっと攻めっけある時あるよね……」
「え~、なんのことですか? あっ、ヴァイスさんは腰が一番痛いみたいですね。立ち方とか体重のかけ方に変なクセがある証拠ですよ!」
「ぐむ……!!」
ヴァイスはマッサージの後しばらく動かなくなってしまった。
しかし、時間が経つとすくっと立ち上がり、その体の軽さに驚いた。
「すごい……! 林間学校の疲れがなくなったみたい……!」
「慣れないところに寝泊まりすると体って緊張してなかなか疲れがとれないんですよね。お休みが終わったらいよいよ期末試験の季節ですから、体調は万全にしておきませんと!」
「そうか! 期末試験が迫ってるんだった……」
オーカは頭を抱える。
期末試験は彼女の苦手な筆記ももちろんある。
範囲は一学期に習ってきたすべて。
事前に準備をしておかなければ恐ろしい事態になることは間違いなし。
今日ここにキャロラインがいないのは試験勉強に燃えているからだ。
彼女は実技ではまったくデシルに及ばないとわかっているが、筆記ならば勝てる。
勝てなくても満点を取れば肩を並べることができる。
そうと決まれば仲良くお休みを楽しむわけにもいかないのだ。
期末試験は筆記に加えて実技もある。
そして、さらにもう一つ試験が存在する。
三つの試験を切り抜けるには自由騎士としての総合的な能力が必要になる。
「マッサージも終わりましたし、ここからはみんなでお勉強会です! 私もキャロさんに負けられませんからね! それにオーカさんに赤点を取ってほしくもありません!」
「ううっ……お世話になります……」
とぼとぼと自室に勉強道具を取りに行こうとするオーカ。
それを引き留めたのはヴァイスだった。
「待って……まだデシルへのマッサージが終わってないわ。やってもらったんだから……私たちもやらないと……」
「えっ!? いいですよ私は! 元気ですしそんな気を遣わなくても……」
「そうだね! あたしたちもお返ししないとね!」
「あっ、ちょ……あはははは! くすぐったいですよ!」
遠慮するデシルをベッドに押し倒してマッサージを開始する二人。
手つきはつたないしツボもまったく押せていないが、とても気持ちいいと思うデシルであった。
「デシルちゃん、眠たくなってきた?」
「いえ! この後はもっとお勉強が頑張れそうです!」
「そ、そっか……」
オーカの作戦通用せず。
その後、みっちり勉強会が行われた。
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