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林間学校編
053 闇の姫君、新たな魔法を見せる
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デシルが一人の騎士団員を倒した頃、ヴァイスは比較的視界の開けた草原地帯を進んでいた。
彼女の感知系魔法はまだまだ発展途上で、範囲がさほど広くない。
魔法だけではなく目も使って目標である敵の石柱を探そうとしていた。
「この感知魔法に石柱が引っかかればいいけど……他のものが引っかかると……」
「こうやって逆探知されちゃうのよね~」
草の中から突如現れた人影が鋭い蹴りを放つ。
直前にその存在を察知していたヴァイスは自分の背後に闇の塊を作り、その引力に引っ張られる形で後ろに逃れた。
逆に言えば、それ以外の方法ではどうしても当たってしまうほど早い蹴りだった。
「あらら、器用なこと。人体の構造上回避が間に合わない攻撃にしたつもりなのに」
「そのつもりなら攻撃をする前に声をかけないでしょう……」
「あはは、バレたか。今のは先輩からのサービスだと思ってよ。ちなみにうちの団員が同じことされたら九割は蹴りをもろに食らうと思うからやっぱりあなたは優秀よ。スタミナはないみたいだけどね!」
「お褒めの言葉……ありがとうございます……ラーラさん」
自由騎士団『深山の山猫』の副団長にして、アルバと並ぶBランク自由騎士である女性ラーラ・ラービット。
彼女は鍛え上げられた健脚を片方スッと上げ、ヴァイスに見せつける。
紫色のタイツが日光を受けて怪しく光る。
「見事な脚ですね……」
「でしょ~? 脚ってのは腕に比べて筋力の男女差が少ないって聞いてから私は足技主体なのよ。単純に威力も高いし、何より移動に使うのは脚よ。こんなに鍛えて損しない部分はなかなかないわ。ヴァイスちゃんも鍛えると良いわよ」
「そうですね……。私もラーラさんぐらい太い脚になりたいです……」
「うんうん、私ぐらい太い……太い?」
ラーラは自分の脚をまじまじと見つめる。
そして、ため息をついた。
「太いよねぇ……どう見ても。鍛えるとどうしてもねぇ……」
本来細身の彼女の体に対して脚は非常に太い。
それは努力の証だし、こういう脚が好きな男性は無数にいる。
しかし、脚が太いと言われて喜ぶ女性はいないのだ。
(さて……どう戦おうかな)
この隙にヴァイスは作戦を考えていた。
あの太い脚を包む紫色のタイツはおそらく魔法道具。
強化魔法をブーストさせる効果でもあるのだろう。
そして、Bランク自由騎士が強化魔法オンリーというわけはない。
彼女は属性魔法も使えるはずだ。
それが光属性でない限り、闇の使い手であるヴァイスは優位に立てる。
だが、闇や光も万能属性ではない。
鍛え上げられた強化魔法ならば光を散らし、闇をかき消すことも出来る。
(まあ、私が得意なのは闇魔法なんだから……闇魔法を使う……。そして、その得意を相手に押し付ける……!)
ヴァイスは先手を取って仕掛けた。
「暗闇縫糸……!」
両手の指から放たれた暗黒の糸がラーラの体に絡みつく。
ほぼ無詠唱で発動も早い。
ラーラの気が散っていなかったとしても避けられるかわからない。
それほどまでに魔法は洗礼されていた。
(私だって親善試合に出るつもりで鍛えたもの……。それに今の私は誰にも言えない秘密や家の問題も抱えていない……。だから、こんなにも体が軽い……!)
闇の糸がキリキリとラーラを締め上げていく。
しかし、このまま行動不能にできるほど本物の自由騎士は甘くはない。
「これがウワサの闇魔法……確かにこの魔法だけでも半端な自由騎士よりは強いわね。でも、うちに半端な騎士は置いてないのよね!」
強化された筋力で闇がはじけ飛んだ。
そのままラーラは恐るべき脚力でヴァイスの懐へと入り込む。
こちらもあまりにも速い動きで避けることができない。
「暗闇正装……!」
ヴァイスはその身に闇をまとう。
ラーラが鋭い蹴りを繰り出した。
闇は体を覆いきったが、腕によるガードは間に合わない。
そのまま蹴りはヴァイスの横腹に直撃する。
「ぐぁ……!!」
体重が軽いヴァイスはそのまま吹っ飛び、木の幹にぶつかって止まった。
しかし、意識はハッキリしているようで、すぐに立ち上がり態勢を整える。
「あら? 手加減はしたけど一撃でノックダウンするのには十分な威力だと思ったんだけどなぁ~」
「闇をまとっていなければそうだったでしょうね……げほっ!」
暗闇正装――。
本来ヴァンパイアならば物心ついてすぐに教えられる魔法だ。
目的はもちろん当たると死活問題になる日光を遮るため。
しかし、同時に高性能な防御魔法としても機能する。
「なるほど、闇の引力で衝撃を吸収したのね~」
ラーラはすぐに察した。
闇は壁になると同時にクッションにもなるのだ。
これが普通の結界ではただの壁なので衝撃が内部に伝わってダメージを食らうことがある。
なにより、ラーラの蹴りがそういった内部に伝わる衝撃波を放つ蹴りだった。
「普通なら内臓がビリビリってしてとても立ってはいられない。この時点でヴァイスちゃんはうちの団の中でも上位になったわよ! 闇魔法のおかげでね」
「ふ……立ち回りでも上だってことを今からお見せするわ……」
「まあ、お姉さん楽しみよ! 若い子はそうでなくっちゃ!」
大見得切ってみたものの、ヴァイスに策はない。
ただ、このまま負けて「やっぱりプロの騎士は強かった」とオーカに言い訳したくはない。
デシルやキャロには言ってもいいけど、オーカには言いたくはない。
(ここで私は限界を超えるんだ……。親善試合のオーカみたいに、本来勝てない相手にだって立ち向かわないと強くはなれない……! 林間学校には遊びに来たわけじゃないのよ……!)
ヴァイスの腕から闇の刃が生成される。
同時に体にまとう闇が暗く深くなる。
まさにそれは漆黒のフリルドレスだ。
ラーラもまた気を引き締めた。
脚から強化魔法のオーラが吹き上がる。
手加減をして勝てる相手ではない……騎士の勘がそう告げていた。
彼女の感知系魔法はまだまだ発展途上で、範囲がさほど広くない。
魔法だけではなく目も使って目標である敵の石柱を探そうとしていた。
「この感知魔法に石柱が引っかかればいいけど……他のものが引っかかると……」
「こうやって逆探知されちゃうのよね~」
草の中から突如現れた人影が鋭い蹴りを放つ。
直前にその存在を察知していたヴァイスは自分の背後に闇の塊を作り、その引力に引っ張られる形で後ろに逃れた。
逆に言えば、それ以外の方法ではどうしても当たってしまうほど早い蹴りだった。
「あらら、器用なこと。人体の構造上回避が間に合わない攻撃にしたつもりなのに」
「そのつもりなら攻撃をする前に声をかけないでしょう……」
「あはは、バレたか。今のは先輩からのサービスだと思ってよ。ちなみにうちの団員が同じことされたら九割は蹴りをもろに食らうと思うからやっぱりあなたは優秀よ。スタミナはないみたいだけどね!」
「お褒めの言葉……ありがとうございます……ラーラさん」
自由騎士団『深山の山猫』の副団長にして、アルバと並ぶBランク自由騎士である女性ラーラ・ラービット。
彼女は鍛え上げられた健脚を片方スッと上げ、ヴァイスに見せつける。
紫色のタイツが日光を受けて怪しく光る。
「見事な脚ですね……」
「でしょ~? 脚ってのは腕に比べて筋力の男女差が少ないって聞いてから私は足技主体なのよ。単純に威力も高いし、何より移動に使うのは脚よ。こんなに鍛えて損しない部分はなかなかないわ。ヴァイスちゃんも鍛えると良いわよ」
「そうですね……。私もラーラさんぐらい太い脚になりたいです……」
「うんうん、私ぐらい太い……太い?」
ラーラは自分の脚をまじまじと見つめる。
そして、ため息をついた。
「太いよねぇ……どう見ても。鍛えるとどうしてもねぇ……」
本来細身の彼女の体に対して脚は非常に太い。
それは努力の証だし、こういう脚が好きな男性は無数にいる。
しかし、脚が太いと言われて喜ぶ女性はいないのだ。
(さて……どう戦おうかな)
この隙にヴァイスは作戦を考えていた。
あの太い脚を包む紫色のタイツはおそらく魔法道具。
強化魔法をブーストさせる効果でもあるのだろう。
そして、Bランク自由騎士が強化魔法オンリーというわけはない。
彼女は属性魔法も使えるはずだ。
それが光属性でない限り、闇の使い手であるヴァイスは優位に立てる。
だが、闇や光も万能属性ではない。
鍛え上げられた強化魔法ならば光を散らし、闇をかき消すことも出来る。
(まあ、私が得意なのは闇魔法なんだから……闇魔法を使う……。そして、その得意を相手に押し付ける……!)
ヴァイスは先手を取って仕掛けた。
「暗闇縫糸……!」
両手の指から放たれた暗黒の糸がラーラの体に絡みつく。
ほぼ無詠唱で発動も早い。
ラーラの気が散っていなかったとしても避けられるかわからない。
それほどまでに魔法は洗礼されていた。
(私だって親善試合に出るつもりで鍛えたもの……。それに今の私は誰にも言えない秘密や家の問題も抱えていない……。だから、こんなにも体が軽い……!)
闇の糸がキリキリとラーラを締め上げていく。
しかし、このまま行動不能にできるほど本物の自由騎士は甘くはない。
「これがウワサの闇魔法……確かにこの魔法だけでも半端な自由騎士よりは強いわね。でも、うちに半端な騎士は置いてないのよね!」
強化された筋力で闇がはじけ飛んだ。
そのままラーラは恐るべき脚力でヴァイスの懐へと入り込む。
こちらもあまりにも速い動きで避けることができない。
「暗闇正装……!」
ヴァイスはその身に闇をまとう。
ラーラが鋭い蹴りを繰り出した。
闇は体を覆いきったが、腕によるガードは間に合わない。
そのまま蹴りはヴァイスの横腹に直撃する。
「ぐぁ……!!」
体重が軽いヴァイスはそのまま吹っ飛び、木の幹にぶつかって止まった。
しかし、意識はハッキリしているようで、すぐに立ち上がり態勢を整える。
「あら? 手加減はしたけど一撃でノックダウンするのには十分な威力だと思ったんだけどなぁ~」
「闇をまとっていなければそうだったでしょうね……げほっ!」
暗闇正装――。
本来ヴァンパイアならば物心ついてすぐに教えられる魔法だ。
目的はもちろん当たると死活問題になる日光を遮るため。
しかし、同時に高性能な防御魔法としても機能する。
「なるほど、闇の引力で衝撃を吸収したのね~」
ラーラはすぐに察した。
闇は壁になると同時にクッションにもなるのだ。
これが普通の結界ではただの壁なので衝撃が内部に伝わってダメージを食らうことがある。
なにより、ラーラの蹴りがそういった内部に伝わる衝撃波を放つ蹴りだった。
「普通なら内臓がビリビリってしてとても立ってはいられない。この時点でヴァイスちゃんはうちの団の中でも上位になったわよ! 闇魔法のおかげでね」
「ふ……立ち回りでも上だってことを今からお見せするわ……」
「まあ、お姉さん楽しみよ! 若い子はそうでなくっちゃ!」
大見得切ってみたものの、ヴァイスに策はない。
ただ、このまま負けて「やっぱりプロの騎士は強かった」とオーカに言い訳したくはない。
デシルやキャロには言ってもいいけど、オーカには言いたくはない。
(ここで私は限界を超えるんだ……。親善試合のオーカみたいに、本来勝てない相手にだって立ち向かわないと強くはなれない……! 林間学校には遊びに来たわけじゃないのよ……!)
ヴァイスの腕から闇の刃が生成される。
同時に体にまとう闇が暗く深くなる。
まさにそれは漆黒のフリルドレスだ。
ラーラもまた気を引き締めた。
脚から強化魔法のオーラが吹き上がる。
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