7 / 69
入学試験編
007 一番弟子、食堂で再会する
しおりを挟む
「うわぁ……なんだこれ!」
食堂はとんでもなく混んでいた。
それこそデシルですら間をすり抜けて通るのが困難なほどに。
今日は試験日ということで在校生は授業が休みである。
しかし、そもそも受験者数がいま在籍している生徒の総数より圧倒的に多いのだ。
他に受験生が時間を潰せるところと言えば外か医務室かトイレくらい。
そして時間は昼頃とくれば食堂が混むのは致し方ないことだ。
この日のためだけに増築するわけにもいかない。
(座るところはなさそうかな……。でも、カウンターは比較的スムーズに動いてて食べ物自体は受け取れるみたい)
食堂では調理パンのような持ち運びやすいメニューも用意されているので、それだけ購入して他の空いた場所で食べることも出来る。
ちなみに料金は無料だが、普段の食堂に比べるとメニューの数は減っている。
(何にしようかな……あっ!)
デシルはあるメニューの写真に釘付けになる。
(ハンバーグだ!!)
デシルは肉料理が好きだった。
特にハンバーグは食べやすくて、それでいて肉々しさもあるお気に入りの料理だ。
家でもよく大きめに形どった物をじっくり焼いて食べていた。
お気に入りのソースはデミグラス。煮込むより焼いたものに後からかけるのが好みだ。
食堂のハンバーグはどうやらソースが選べるようで、その中にはデミグラスもあった。
学生が食べるものということでサイズが大きく、フライドポテトもついてくる。ライスも大盛だ。
デシルの中にはもうハンバーグを食べる以外の選択肢はない。
すぐさま列に並び、おなかを鳴らしながら順番を待つ。
そして注文を終えた後番号札をもらい、出来上がりまで待つ。
熟練の技と魔法が合わさった調理は素早い。
すぐにデシルのもつ番号が呼ばれ、出来たて熱々のハンバーグを受け取ることができた。
(で……これをどこで食べるの?)
トレイの上にはハンバーグに大盛ご飯、サラダにスープまで乗っている。
食器類は返却しなければならないし持ち出し禁止。
このとんでもなく混んだ食堂の中でどうにかして食べなければならないのだ。
(食堂の天井は高いし、空に浮かんで食べれば……。いやいや! そんなのお行儀が悪いし目立ちすぎる! それにこっちはスカートなんだから!)
人との関わりが少なかったデシルも恥じらいの感情は持ち合わせている。
それに控えめな性格ゆえ悪目立ちは避けたいという気持ちもあった。
しかし、この混みようで空いてる席など……あった。
正確には『ある人』の周囲だけ、その人を避けるかのように席が空いているのだ。
その人にデシルは見覚えがあった。
「あ、オーカさんだ」
赤い髪の女性が席に座って不機嫌そうに大盛のカレーライスをつっついていた。
その威圧感というか、近寄りがたさは紛れもなく喫茶店で出会ったオーカ・レッドフィールドその人である。
とはいっても、この混雑具合で彼女の隣を避ける人間ばかりだとは思えない。
きっと何か理由があるのだと思い、デシルは近くの見知らぬ受験生に理由を尋ねた。
「どうしてあそこは空いているんですか?」
「えっ!? 知らないのかい? あの赤い女の人が見えるだろ? あの人はオーカ・レッドフィールドといって、とってもガラが悪いって有名なんだ」
確かに相手を威圧するような話し方をするが、ちょっと褒めればすぐ気を良くするお姉さんとデシルは認識している。
流石に近くで食事をとっただけで怒りだすとは思えない。
喫茶店の時だってデシルが下心丸出しの目で彼女を見たから怒られたのだ。
ただ、コーヒーとケーキを食べているだけで突っかかってはこないだろう。
「そ、そんなに悪いことをしてるんですか?」
「ああ……そもそもレッドフィールド家は有名な魔法道場を経営していて、彼女はその道場の師範の娘なんだ」
オーカは師範家族の末っ子として生まれた。
年の離れた末っ子ということでみな彼女をかわいがったが、誰も道場の後継者として考えてはいなかった。
それに腹を立てたオーカは実力を示すため、兄たちをぶっ倒したり各地の魔法道場破りをしたりとやりたい放題。
結果強いことはわかったが素行が悪いので道場の後継者にはできないと言われ、彼女は王都に飛び出てきた……らしい。
「そんな家庭事情までウワサになるものですか?」
「真実はわからない。ただ、彼女が強い力を持っていることは真実だと思うよ。名前からしてレッドフィールド道場の娘というのは確かだからね。行き場のない彼女に学園側から受験を勧めたって話もある。『赤土の狂犬』なんて二つ名まであるんだ」
「きょ、狂犬……」
オーカを表すのにぴったりな言葉だとデシルも少し思ってしまった。
ただ、犬は接し方を間違えればどんな犬でも牙をむく。
逆に正しく接すれば狂っているように見える犬でもしっぽを振ってくれるかもしれない。
「キミも気を付けた方がいいよ。僕は怖くて近寄れないな……。実際いまも殺気が……」
「……お話ありがとうございました」
オーカのことを話してくれた受験生に礼を言い、デシルはオーカの隣へと向かった。
「あっ、君……」
驚いたような声も無視してオーカの隣に立ったデシルは静かに声をかけた。
「オーカさん、隣座っていいですか?」
「え……あっ、デシルちゃん! いいよ座りな!」
スッと椅子を引いてデシルを手招きするオーカ。
礼を言ってデシルはすとんとそこに座った。
「オーカさん、他の席も座っていいですよね?」
「いいんじゃない? あたしにダメって言う権利ないし」
デシルの行動とオーカの言葉によって、どんどん空いていた席は埋まっていった。
そして、二人の周囲で普通にご飯を食べたりお話したりする受験生であふれかえるようになった。
「ったく、私がそんなに怖いのかね……」
「やっぱり、わかってましたか?」
「こんな露骨に避けられたらわかるよ。でも慣れているし気にしてないさ。どこ行ってもこんな扱いだ。だからこそ、デシルちゃんが隣に来てくれて嬉しかった……あ、ありがと」
「いえいえ、当然のことをしたまでです」
少し口調は荒いが、悪い人ではないとデシルは再確認した。
あんな怪物を見るような目で見られ続ければ、誰だってそのうち本物の怪物になってしまう。
殺気立つし、気持ちも暗くなって目つきも悪くなっていくのだ。
(私は誰かから『恐ろしい』という目で見られたことはない……。でも、きっと辛いってことはわかる)
ハンバーグをもりもりと食べながらデシルは思った。
この後の実技試験でオーカの気持ちが痛いほど理解できるようになることも知らずに。
食堂はとんでもなく混んでいた。
それこそデシルですら間をすり抜けて通るのが困難なほどに。
今日は試験日ということで在校生は授業が休みである。
しかし、そもそも受験者数がいま在籍している生徒の総数より圧倒的に多いのだ。
他に受験生が時間を潰せるところと言えば外か医務室かトイレくらい。
そして時間は昼頃とくれば食堂が混むのは致し方ないことだ。
この日のためだけに増築するわけにもいかない。
(座るところはなさそうかな……。でも、カウンターは比較的スムーズに動いてて食べ物自体は受け取れるみたい)
食堂では調理パンのような持ち運びやすいメニューも用意されているので、それだけ購入して他の空いた場所で食べることも出来る。
ちなみに料金は無料だが、普段の食堂に比べるとメニューの数は減っている。
(何にしようかな……あっ!)
デシルはあるメニューの写真に釘付けになる。
(ハンバーグだ!!)
デシルは肉料理が好きだった。
特にハンバーグは食べやすくて、それでいて肉々しさもあるお気に入りの料理だ。
家でもよく大きめに形どった物をじっくり焼いて食べていた。
お気に入りのソースはデミグラス。煮込むより焼いたものに後からかけるのが好みだ。
食堂のハンバーグはどうやらソースが選べるようで、その中にはデミグラスもあった。
学生が食べるものということでサイズが大きく、フライドポテトもついてくる。ライスも大盛だ。
デシルの中にはもうハンバーグを食べる以外の選択肢はない。
すぐさま列に並び、おなかを鳴らしながら順番を待つ。
そして注文を終えた後番号札をもらい、出来上がりまで待つ。
熟練の技と魔法が合わさった調理は素早い。
すぐにデシルのもつ番号が呼ばれ、出来たて熱々のハンバーグを受け取ることができた。
(で……これをどこで食べるの?)
トレイの上にはハンバーグに大盛ご飯、サラダにスープまで乗っている。
食器類は返却しなければならないし持ち出し禁止。
このとんでもなく混んだ食堂の中でどうにかして食べなければならないのだ。
(食堂の天井は高いし、空に浮かんで食べれば……。いやいや! そんなのお行儀が悪いし目立ちすぎる! それにこっちはスカートなんだから!)
人との関わりが少なかったデシルも恥じらいの感情は持ち合わせている。
それに控えめな性格ゆえ悪目立ちは避けたいという気持ちもあった。
しかし、この混みようで空いてる席など……あった。
正確には『ある人』の周囲だけ、その人を避けるかのように席が空いているのだ。
その人にデシルは見覚えがあった。
「あ、オーカさんだ」
赤い髪の女性が席に座って不機嫌そうに大盛のカレーライスをつっついていた。
その威圧感というか、近寄りがたさは紛れもなく喫茶店で出会ったオーカ・レッドフィールドその人である。
とはいっても、この混雑具合で彼女の隣を避ける人間ばかりだとは思えない。
きっと何か理由があるのだと思い、デシルは近くの見知らぬ受験生に理由を尋ねた。
「どうしてあそこは空いているんですか?」
「えっ!? 知らないのかい? あの赤い女の人が見えるだろ? あの人はオーカ・レッドフィールドといって、とってもガラが悪いって有名なんだ」
確かに相手を威圧するような話し方をするが、ちょっと褒めればすぐ気を良くするお姉さんとデシルは認識している。
流石に近くで食事をとっただけで怒りだすとは思えない。
喫茶店の時だってデシルが下心丸出しの目で彼女を見たから怒られたのだ。
ただ、コーヒーとケーキを食べているだけで突っかかってはこないだろう。
「そ、そんなに悪いことをしてるんですか?」
「ああ……そもそもレッドフィールド家は有名な魔法道場を経営していて、彼女はその道場の師範の娘なんだ」
オーカは師範家族の末っ子として生まれた。
年の離れた末っ子ということでみな彼女をかわいがったが、誰も道場の後継者として考えてはいなかった。
それに腹を立てたオーカは実力を示すため、兄たちをぶっ倒したり各地の魔法道場破りをしたりとやりたい放題。
結果強いことはわかったが素行が悪いので道場の後継者にはできないと言われ、彼女は王都に飛び出てきた……らしい。
「そんな家庭事情までウワサになるものですか?」
「真実はわからない。ただ、彼女が強い力を持っていることは真実だと思うよ。名前からしてレッドフィールド道場の娘というのは確かだからね。行き場のない彼女に学園側から受験を勧めたって話もある。『赤土の狂犬』なんて二つ名まであるんだ」
「きょ、狂犬……」
オーカを表すのにぴったりな言葉だとデシルも少し思ってしまった。
ただ、犬は接し方を間違えればどんな犬でも牙をむく。
逆に正しく接すれば狂っているように見える犬でもしっぽを振ってくれるかもしれない。
「キミも気を付けた方がいいよ。僕は怖くて近寄れないな……。実際いまも殺気が……」
「……お話ありがとうございました」
オーカのことを話してくれた受験生に礼を言い、デシルはオーカの隣へと向かった。
「あっ、君……」
驚いたような声も無視してオーカの隣に立ったデシルは静かに声をかけた。
「オーカさん、隣座っていいですか?」
「え……あっ、デシルちゃん! いいよ座りな!」
スッと椅子を引いてデシルを手招きするオーカ。
礼を言ってデシルはすとんとそこに座った。
「オーカさん、他の席も座っていいですよね?」
「いいんじゃない? あたしにダメって言う権利ないし」
デシルの行動とオーカの言葉によって、どんどん空いていた席は埋まっていった。
そして、二人の周囲で普通にご飯を食べたりお話したりする受験生であふれかえるようになった。
「ったく、私がそんなに怖いのかね……」
「やっぱり、わかってましたか?」
「こんな露骨に避けられたらわかるよ。でも慣れているし気にしてないさ。どこ行ってもこんな扱いだ。だからこそ、デシルちゃんが隣に来てくれて嬉しかった……あ、ありがと」
「いえいえ、当然のことをしたまでです」
少し口調は荒いが、悪い人ではないとデシルは再確認した。
あんな怪物を見るような目で見られ続ければ、誰だってそのうち本物の怪物になってしまう。
殺気立つし、気持ちも暗くなって目つきも悪くなっていくのだ。
(私は誰かから『恐ろしい』という目で見られたことはない……。でも、きっと辛いってことはわかる)
ハンバーグをもりもりと食べながらデシルは思った。
この後の実技試験でオーカの気持ちが痛いほど理解できるようになることも知らずに。
17
お気に入りに追加
2,366
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
元ゲーマーのオタクが悪役令嬢? ごめん、そのゲーム全然知らない。とりま異世界ライフは普通に楽しめそうなので、設定無視して自分らしく生きます
みなみ抄花
ファンタジー
前世で死んだ自分は、どうやらやったこともないゲームの悪役令嬢に転生させられたようです。
女子力皆無の私が令嬢なんてそもそもが無理だから、設定無視して自分らしく生きますね。
勝手に転生させたどっかの神さま、ヒロインいじめとか勇者とか物語の盛り上げ役とかほんっと心底どうでも良いんで、そんなことよりチート能力もっとよこしてください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である
megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。
向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。
それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない!
しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。
……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。
魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。
木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
転生先は盲目幼女でした ~前世の記憶と魔法を頼りに生き延びます~
丹辺るん
ファンタジー
前世の記憶を持つ私、フィリス。思い出したのは五歳の誕生日の前日。
一応貴族……伯爵家の三女らしい……私は、なんと生まれつき目が見えなかった。
それでも、優しいお姉さんとメイドのおかげで、寂しくはなかった。
ところが、まともに話したこともなく、私を気に掛けることもない父親と兄からは、なぜか厄介者扱い。
ある日、不幸な事故に見せかけて、私は魔物の跋扈する場所で見捨てられてしまう。
もうダメだと思ったとき、私の前に現れたのは……
これは捨てられた盲目の私が、魔法と前世の記憶を頼りに生きる物語。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
追放された引きこもり聖女は女神様の加護で快適な旅を満喫中
四馬㋟
ファンタジー
幸福をもたらす聖女として民に崇められ、何不自由のない暮らしを送るアネーシャ。19歳になった年、本物の聖女が現れたという理由で神殿を追い出されてしまう。しかし月の女神の姿を見、声を聞くことができるアネーシャは、正真正銘本物の聖女で――孤児院育ちゆえに頼るあてもなく、途方に暮れるアネーシャに、女神は告げる。『大丈夫大丈夫、あたしがついてるから』「……軽っ」かくして、女二人のぶらり旅……もとい巡礼の旅が始まる。
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
完全無欠少女と振り回される世界~誰かこいつを止めてくれ!!~
黒うさぎ
ファンタジー
文武両道、才色兼備。容姿、才能、家柄などあらゆる物事に恵まれて産まれた少女、ミエリィ。だが決して己の恵まれた環境に驕ることなく、ミエリィは天真爛漫に成長した。それはもう他の追随を許さないほど圧倒的なくらいに……。
「まあ!こんなに楽にお着替えできたわ!」
「我の黒炎は早着替えの魔法ではない!というか人のマントを躊躇なく燃やすな!」
ストーカーや変態など個性豊かな人々に囲まれながらミエリィは己の道を行く!
これは貴族も平民も善人も悪人も動物も魔物も、ありとあらゆる存在を振り回して生きていく、1人の少女の物語。
小説家になろう、カクヨムにも投稿してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる