2 / 9
第2話 中年騎士、田舎に到着
しおりを挟む
王都脱出から数日後、プレーガ領への道中――
毎日何時間も乗合馬車に詰め込まれているのが苦痛になった俺は、領地までの残り数十キロを徒歩で移動することにした。
新しい雇い主の前でなまった体を見せるわけにはいかないからな。
歩くだけでもいい運動になる。
ただ……昨日は激しい雨が降ったようで、街道の至る所がぬかるんでいた。
替えのブーツなんて持って来てないし、ぬかるみに突っ込まないように気をつけて歩を進める。
「領主である第九王女が住んでいる街の名はバリントン……。日が暮れる前には着くだろう」
そうして黙々と歩き続けること数時間――
俺の目の前に大きな荷馬車が現れた。
どうやら深いぬかるみに車輪がはまってしまったらしい。
老夫婦が泥だらけになりながら荷馬車を押し出そうと頑張っているが、どれだけ続けても動く気配はなさそうに見える。
引っ張る馬の方もすでに疲れているのか、ただただ気だるげに突っ立っている。
「お手伝いしましょうか?」
俺は背後から老夫婦に声をかけ、荷馬車の後ろに立つ。
「お気持ちはありがたいですが、とても人の力で動かせそうには……」
「こう見えて腕っぷしには自信がありますから」
荷馬車に触れて重量を確かめる。
うん、これくらいなら片手で十分だな。
「ちょっと離れていてください。……よっと!」
ゴボッとぬかるみから車輪が抜け出す。
そのまま比較的乾いた土のところまで荷馬車を押していく。
「ここから先の道は状態が良さそうですから、もうぬかるみにはまる心配はないと思いますよ」
「あ、ありがとうございます! 何とお礼を申し上げればよいか……!」
「いえいえ、これくらいお安い御用です。お気になさらず」
「お礼の品を差し上げたいのですが、あいにく手元にあるのはすべてお客様にご要望いただいた商品でして……」
荷馬車の中身はシャレた家具や雑貨のようだ。
それなりに高そうな物品もちらほら見える。
これを欲しがる客がいるのだから、プレーガ領は金銭的にも豊かな領地なのかもしれない。
「本当に私は大したことをしていませんので、わざわざお礼なんて申し訳ないです」
「では、せめてお金を……」
商人として借りというものは絶対に返したいのかもしれない。
この状況で受け取り拒否を続けるのも、人として褒められたことじゃないな。
「あの、私これからバリントンの街に引っ越すのですが、家が決まっていなくてですね。もし空き家をお持ちのお知り合いがいましたら、紹介していただけないでしょうか?」
「それはお安い御用です! 一等地の土地と家を格安で貸していただけるよう、交渉させていただきますよ!」
「おおっ! ぜひお願いします!」
別に一等地じゃなくても……と思ったが、そういう無駄な遠慮は王都に置いて来た。
俺はそれなりに実績を積み重ねた騎士だし、お金だって頑張って貯めたんだ。
快適な土地と家くらい手に入れてもいいじゃないか。
これからは自分が贅沢することも許していこう。
商人の老夫婦とは、そのまま成り行きで一緒に移動することになった。
荷馬車を引っ張る馬もやる気を取り戻しており、少し荒れた道もガンガン進む。
そして夕暮れの頃――俺たちはプレーガ領で最も大きな街バリントンに到着した。
◇ ◇ ◇
「私たちは宿で休んで、明日から商品を届けて回ろうと思います。今日はずいぶんと体力を使ってしまいましたので」
「わかりました。私はちょっと挨拶しないといけない人がいるので、ここで失礼しますね」
老夫婦と別れ、見慣れない街中を1人で歩いていく。
周囲を田畑や果樹園で囲まれた街バリントン――
石造りの建物ばかりだった王都と違って、この街は木造建築が多い。
石の冷たくてどこか高潔な雰囲気も好きだが、木の温かみをそのまま感じさせる街並みも心地良い。
土の臭いが混じった風は少し鼻につくが、きっと数日もしたら慣れるんだろうな。
街の通りは夕暮れ時なので仕事帰りの人々が目立つ。
ほとんど農作業に従事している人たちだ。
肉体労働の後、どんな物を飲んで食べてやろうかと相談する声がそこかしこから聞こえて来る。
王都とはまた少し違う活気だ。
俺は今日からここで暮らしていくんだな。
果たしてどんなことをさせられ……いや、させていただけるのかは第九王女次第だ。
「王女がいるのはあの館だな」
誰から教えてもらったわけでもないが、見ればわかる。
街の中心から少し外れた小高い丘の上に、街で一番立派な建物があった。
古風な洋館といった雰囲気で、今は夕日を受けて赤く染まっている。
そこをめがけてずんずん進み、丘を登っていく。
街の人からすれば見慣れないおっさんが領主の館に近づいているわけだが、警戒するような気配はまったくない。
もしかして……第九王女がいるのはあそこじゃない?
だから誰も俺のことを気にしないのか?
そんなことを考えている間に、丘の上の館に到着してしまった。
門の前には門番すらおらず、使用人らしき女性が1人で掃き掃除をしている。
鮮やかな緑の髪が特徴的で、年齢は20代前半くらいだろうか。
「……あの、すいません」
「わっ……! はいっ、なんでしょうか?」
突然現れた俺に驚いてはいるが、警戒する様子はあまりない。
「こちらは第九王女リリカ様のお屋敷でしょうか?」
「ええ、そうです!」
あっさり答えてくれた……!
一応こっちは刀をぶら下げた中年男なわけで、ちょっと警戒心がなさ過ぎる気もする。
もう俺はこの領地の守備隊の一員なわけだが、一体どういう組織体制になっているのか……ちょっと不安になって来たぞ。
「私は数日前にプレーガ領守備隊に配属された騎士レナルド・バースと申します。ぜひ、リリカ様にご挨拶をと思い馳せ参じました」
「レナルドさん……守備隊……配属……? そういう話は聞いてないですね……」
「えっ!? あっ……!」
そうか、俺の異動は突発的なもので事前に連絡が行っているはずもない。
そもそも第一王子は俺を消すつもりのようだったしな……。
俺を消し損ねたとわかれば、後から異動の話がこちらにも届くかもしれない。
それは数日後か、数週間後か、あるいは一生届かないか……。
参ったな……これでは騎士を名乗る怪しいおっさんでしかない!
かくなる上は、騎士になった時に授与される勲章をトランクの中から探して見せなければ……。
「ちょ、ちょっと待ってください。本当に騎士ではあるんです……!」
「よいではないか、セレコ。その者を屋敷に上げてやれ」
幼い少女の声――
視線を上げると、2階の窓からこちらを見下ろす人影があった。
「あっ、リリカ様! わかりました!」
反応を見るに、2階の彼女が第九王女リリカ・ロードペインか。
俺が彼女と目を合わせると、スッと窓の奥へ隠れてしまった。
少しの間しか見られなかったリリカ様の顔――とても美しかったが、同時にとても生意気そうというか、いたずらっ子みたいな雰囲気を強く感じた。
「やはり王族、一筋縄ではいかないかもな」
セレコと呼ばれた女性に案内され、俺は第九王女の館へと足を踏み入れた。
毎日何時間も乗合馬車に詰め込まれているのが苦痛になった俺は、領地までの残り数十キロを徒歩で移動することにした。
新しい雇い主の前でなまった体を見せるわけにはいかないからな。
歩くだけでもいい運動になる。
ただ……昨日は激しい雨が降ったようで、街道の至る所がぬかるんでいた。
替えのブーツなんて持って来てないし、ぬかるみに突っ込まないように気をつけて歩を進める。
「領主である第九王女が住んでいる街の名はバリントン……。日が暮れる前には着くだろう」
そうして黙々と歩き続けること数時間――
俺の目の前に大きな荷馬車が現れた。
どうやら深いぬかるみに車輪がはまってしまったらしい。
老夫婦が泥だらけになりながら荷馬車を押し出そうと頑張っているが、どれだけ続けても動く気配はなさそうに見える。
引っ張る馬の方もすでに疲れているのか、ただただ気だるげに突っ立っている。
「お手伝いしましょうか?」
俺は背後から老夫婦に声をかけ、荷馬車の後ろに立つ。
「お気持ちはありがたいですが、とても人の力で動かせそうには……」
「こう見えて腕っぷしには自信がありますから」
荷馬車に触れて重量を確かめる。
うん、これくらいなら片手で十分だな。
「ちょっと離れていてください。……よっと!」
ゴボッとぬかるみから車輪が抜け出す。
そのまま比較的乾いた土のところまで荷馬車を押していく。
「ここから先の道は状態が良さそうですから、もうぬかるみにはまる心配はないと思いますよ」
「あ、ありがとうございます! 何とお礼を申し上げればよいか……!」
「いえいえ、これくらいお安い御用です。お気になさらず」
「お礼の品を差し上げたいのですが、あいにく手元にあるのはすべてお客様にご要望いただいた商品でして……」
荷馬車の中身はシャレた家具や雑貨のようだ。
それなりに高そうな物品もちらほら見える。
これを欲しがる客がいるのだから、プレーガ領は金銭的にも豊かな領地なのかもしれない。
「本当に私は大したことをしていませんので、わざわざお礼なんて申し訳ないです」
「では、せめてお金を……」
商人として借りというものは絶対に返したいのかもしれない。
この状況で受け取り拒否を続けるのも、人として褒められたことじゃないな。
「あの、私これからバリントンの街に引っ越すのですが、家が決まっていなくてですね。もし空き家をお持ちのお知り合いがいましたら、紹介していただけないでしょうか?」
「それはお安い御用です! 一等地の土地と家を格安で貸していただけるよう、交渉させていただきますよ!」
「おおっ! ぜひお願いします!」
別に一等地じゃなくても……と思ったが、そういう無駄な遠慮は王都に置いて来た。
俺はそれなりに実績を積み重ねた騎士だし、お金だって頑張って貯めたんだ。
快適な土地と家くらい手に入れてもいいじゃないか。
これからは自分が贅沢することも許していこう。
商人の老夫婦とは、そのまま成り行きで一緒に移動することになった。
荷馬車を引っ張る馬もやる気を取り戻しており、少し荒れた道もガンガン進む。
そして夕暮れの頃――俺たちはプレーガ領で最も大きな街バリントンに到着した。
◇ ◇ ◇
「私たちは宿で休んで、明日から商品を届けて回ろうと思います。今日はずいぶんと体力を使ってしまいましたので」
「わかりました。私はちょっと挨拶しないといけない人がいるので、ここで失礼しますね」
老夫婦と別れ、見慣れない街中を1人で歩いていく。
周囲を田畑や果樹園で囲まれた街バリントン――
石造りの建物ばかりだった王都と違って、この街は木造建築が多い。
石の冷たくてどこか高潔な雰囲気も好きだが、木の温かみをそのまま感じさせる街並みも心地良い。
土の臭いが混じった風は少し鼻につくが、きっと数日もしたら慣れるんだろうな。
街の通りは夕暮れ時なので仕事帰りの人々が目立つ。
ほとんど農作業に従事している人たちだ。
肉体労働の後、どんな物を飲んで食べてやろうかと相談する声がそこかしこから聞こえて来る。
王都とはまた少し違う活気だ。
俺は今日からここで暮らしていくんだな。
果たしてどんなことをさせられ……いや、させていただけるのかは第九王女次第だ。
「王女がいるのはあの館だな」
誰から教えてもらったわけでもないが、見ればわかる。
街の中心から少し外れた小高い丘の上に、街で一番立派な建物があった。
古風な洋館といった雰囲気で、今は夕日を受けて赤く染まっている。
そこをめがけてずんずん進み、丘を登っていく。
街の人からすれば見慣れないおっさんが領主の館に近づいているわけだが、警戒するような気配はまったくない。
もしかして……第九王女がいるのはあそこじゃない?
だから誰も俺のことを気にしないのか?
そんなことを考えている間に、丘の上の館に到着してしまった。
門の前には門番すらおらず、使用人らしき女性が1人で掃き掃除をしている。
鮮やかな緑の髪が特徴的で、年齢は20代前半くらいだろうか。
「……あの、すいません」
「わっ……! はいっ、なんでしょうか?」
突然現れた俺に驚いてはいるが、警戒する様子はあまりない。
「こちらは第九王女リリカ様のお屋敷でしょうか?」
「ええ、そうです!」
あっさり答えてくれた……!
一応こっちは刀をぶら下げた中年男なわけで、ちょっと警戒心がなさ過ぎる気もする。
もう俺はこの領地の守備隊の一員なわけだが、一体どういう組織体制になっているのか……ちょっと不安になって来たぞ。
「私は数日前にプレーガ領守備隊に配属された騎士レナルド・バースと申します。ぜひ、リリカ様にご挨拶をと思い馳せ参じました」
「レナルドさん……守備隊……配属……? そういう話は聞いてないですね……」
「えっ!? あっ……!」
そうか、俺の異動は突発的なもので事前に連絡が行っているはずもない。
そもそも第一王子は俺を消すつもりのようだったしな……。
俺を消し損ねたとわかれば、後から異動の話がこちらにも届くかもしれない。
それは数日後か、数週間後か、あるいは一生届かないか……。
参ったな……これでは騎士を名乗る怪しいおっさんでしかない!
かくなる上は、騎士になった時に授与される勲章をトランクの中から探して見せなければ……。
「ちょ、ちょっと待ってください。本当に騎士ではあるんです……!」
「よいではないか、セレコ。その者を屋敷に上げてやれ」
幼い少女の声――
視線を上げると、2階の窓からこちらを見下ろす人影があった。
「あっ、リリカ様! わかりました!」
反応を見るに、2階の彼女が第九王女リリカ・ロードペインか。
俺が彼女と目を合わせると、スッと窓の奥へ隠れてしまった。
少しの間しか見られなかったリリカ様の顔――とても美しかったが、同時にとても生意気そうというか、いたずらっ子みたいな雰囲気を強く感じた。
「やはり王族、一筋縄ではいかないかもな」
セレコと呼ばれた女性に案内され、俺は第九王女の館へと足を踏み入れた。
41
お気に入りに追加
31
あなたにおすすめの小説
神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~
雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。
悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~
こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。
それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。
かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。
果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!?
※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
クラス転移で神様に?
空見 大
ファンタジー
空想の中で自由を謳歌していた少年、晴人は、ある日突然現実と夢の境界を越えたような事態に巻き込まれる。
目覚めると彼は真っ白な空間にいた。
動揺するクラスメイト達、状況を掴めない彼の前に現れたのは「神」を名乗る怪しげな存在。彼はいままさにこのクラス全員が異世界へと送り込まれていると告げる。
神は異世界で生き抜く力を身に付けるため、自分に合った能力を自らの手で選び取れと告げる。クラスメイトが興奮と恐怖の狭間で動き出す中、自分の能力欄に違和感を覚えた晴人は手が進むままに動かすと他の者にはない力が自分の能力獲得欄にある事に気がついた。
龍神、邪神、魔神、妖精神、鍛治神、盗神。
六つの神の称号を手に入れ有頂天になる晴人だったが、クラスメイト達が続々と異世界に向かう中ただ一人取り残される。
神と二人っきりでなんとも言えない感覚を味わっていると、突如として鳴り響いた警告音と共に異世界に転生するという不穏な言葉を耳にする。
気が付けばクラスメイト達が転移してくる10年前の世界に転生した彼は、名前をエルピスに変え異世界で生きていくことになる──これは、夢見る少年が家族と運命の為に戦う物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる