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本編↓
プロローグ
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繁華街のど真ん中、食料を並べた屋台が背中合わせに続いて並ぶ。
店の前では各店が呼び売り、客を寄せる。
「今日は特売日!豚肉10万だよ!りんごは1万!!水は1000円!!」
浮遊島ではごく普通の日常、地上にいた時の様な価格で売られる事はもうない。
何故なら、限られた敷地で限られた数しか動物も植物も育てられない事に加え、浮遊島は動植物の発育が遅い為、物価は自然に上がってしまう。
ここに立ち寄る人は貴族ばかり、財力にものを言わせられる者のみが美味しいご飯が食べられる。そんな街。
じゃあ、貴族以外はどんな生活をしてるかって?それは簡単。
フードテイカーと呼ばれる職業の人達が下界、つまり元いた地上に降りて、魔獣や獣族から襲われる危険を伴って果物や獣肉を取り、ここに戻って来て街外れで人々に売るという生活をしている。
尚、獣肉は硬い上に味が薄い為、繁華街に出回る事は無い。
◆◇◆
少年が店の隙間から様子を伺う。
「今のうちに…!」
「おい!何してんだ!!」
何発もの銃声が繁華街に反響する。同時、少年の頭、胸、足、至る所から鮮やかな紅色の血液が流れ出す。
しかし、繁華街の賑わいはおさまる事も無く、何もなかったかの様に時は過ぎていく。
『そうそう、言い忘れてたけどここでは盗みもそいつを殺すのも合法だからね。』
店の前では各店が呼び売り、客を寄せる。
「今日は特売日!豚肉10万だよ!りんごは1万!!水は1000円!!」
浮遊島ではごく普通の日常、地上にいた時の様な価格で売られる事はもうない。
何故なら、限られた敷地で限られた数しか動物も植物も育てられない事に加え、浮遊島は動植物の発育が遅い為、物価は自然に上がってしまう。
ここに立ち寄る人は貴族ばかり、財力にものを言わせられる者のみが美味しいご飯が食べられる。そんな街。
じゃあ、貴族以外はどんな生活をしてるかって?それは簡単。
フードテイカーと呼ばれる職業の人達が下界、つまり元いた地上に降りて、魔獣や獣族から襲われる危険を伴って果物や獣肉を取り、ここに戻って来て街外れで人々に売るという生活をしている。
尚、獣肉は硬い上に味が薄い為、繁華街に出回る事は無い。
◆◇◆
少年が店の隙間から様子を伺う。
「今のうちに…!」
「おい!何してんだ!!」
何発もの銃声が繁華街に反響する。同時、少年の頭、胸、足、至る所から鮮やかな紅色の血液が流れ出す。
しかし、繁華街の賑わいはおさまる事も無く、何もなかったかの様に時は過ぎていく。
『そうそう、言い忘れてたけどここでは盗みもそいつを殺すのも合法だからね。』
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