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壱:とある怨霊に取り憑かれました。

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俺は今、とある怨霊と暮らしている。

「レオ~!ぶどう食べたいよぉ~!」

「今さっき食べたばっかりだろ、、、。我慢しろ」

俺はこのわがままな怨霊に取り憑かれて、はや2日がたった。

俺は取り憑かれるまでは普通の生活を送っていたんだ、、、。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2日前

「起きて!起きてよ!」

「ん、うぅん。今起きるからぁ」

朝方、俺は誰かに体を揺すられ、起こされていた。
だが、俺に同居している人などいない。

「ん?待て待て。俺、一人暮らしだよな?」

「おはよ!今日から君に取り憑く事になった、ポムタ!よろしく!」

「うん。聞きたいことは山ほどあるけど、よろしく。」

「なになに??何でもビシバシ聞いてよ!」

「うん。じゃあお構えなく、君はなぜ俺に取り憑こうとしたのか、そもそも君はどこから来たのか、君は一体何者なのか、君は」

「待って!待って!ビシバシ聞いてとは言ったけど、そんなに来るとは思わなかった!」

俺はとことん攻めた。これでもかというくらい攻めた。

しかし

倒れても、倒れてもゆっくり起き上がる
『起き上がり小法師』の様に、ポムタは俺と優しく接した。

「まぁ、とりあえず簡単に自己紹介するよ!僕の名前はさっき言ったからいいでしょ~、あ、僕の生前の名前は魁斗かいとって言うんだ!知ってるでしょ?」

「魁斗、、、。あ!お前はあの時俺が助けた少年か!何で死んでんだ?俺が助けたはずじゃ、、、」

「おかげで2日寿命が伸びたよ!僕は元々持病があってね、あの時すでに残り2日だったんだよ!それで2日後に死んじゃって、でも、成仏するのも勿体無いって!でも、誰かに取り憑かないと姿を留められないって天使が言うから、君に取り憑いたの!!」

「何だか、文章がまとまってないが何となくわかった。」

「よかった!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

という訳で、怨霊と暮らしている。

後々
怨霊になった理由を聞いたが、天使がランダムに決めるらしい。 
何て適当な天使だ。そんな事を思いながら、日々過ごしていた、、、

だが、
そんな天使が俺の元へやって来た。

「ここが下界か」
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