誰ノ為ニ成シ遂ゲル

夏目きょん

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7話 属性判別魔法

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クエストをクリアすると、1週間つまり7日の猶予、それに加えて部屋が与えられる。

しかし

7日以内に次のクエストを受注しなければ、それもクエスト失敗とみなされ、
死んでしまう。

ここからはその7日間の物語である。

「陽向。お前に約束していた通り、魔法マジックを教えてやる。」

優しい表情で語りかける。
ジャージ姿の敬太は初めてだ。
これは本気の証。

「おぉ!マジ?!教えてくれぇ!!」

期待に満ちた声が部屋に響き渡る。

「ひ、陽向は魔法マジック使えないの!?わ、私ですら使えるよ!?う、動き止めるのとか、み、水の魔法アクアマジックとかなら…!」

ミクに負けている悔しさを胸に陽むは、微笑む。

「ミクっぽいな、髪の毛の色的にも…」

「え、え?!」

「いや、なんでもないよ」

「な、なにさぁ~!」

またしても、鋭い目線でこちらを見ている男がいた。
大方、見当はついている。

「いちゃついてるところ悪いが。始めるぞ。まずはお前の魔法マジックの属性を調べるぞ。」

やはり、敬太だ。

「いちゃつい…いや、悪かったな!始めてくれ!師匠さん!」

敬太の気持ちを考えると言い返せないく、認めざるを得なかった。

「が、頑張ってね!?わ、私は見学してるね!?」

「おう!そんで、師匠さんよ!どうやって属性を調べるだ?」

素朴な疑問を問いかける。

「手と手を合わせろ。そして手が光るように念じろ。そしたら手が光る。そので属性がわかる。」

半信半疑で陽向は敬太と手を合わせあった。

互いに目を閉じ、集中した、、、。

しかし 、、、

「あの~。し、師匠さん?全く光らないのですがぁ~。不具合ですかね?」

何も起きない。
赤色にも青色にも黄色にも光らない。

属性判別魔法セイクレッドマジックに不具合など存在しない、、、。ま、まさか!?」

敬太は少し考え、何か思い出したかと思うと、形相を変え、ミクに指示を出す。

「ミク!部屋の電気を消してくれ!」

いつにない声をあげ、ミクに指示をする。

「う、うん!?」

ミクが電気を消すと、陽向と敬太の手が白色、いや『』に近い色で光っていた。
それはとても眩しい、太陽の様に。

「や、やっぱりか。」

予想が的中したと言わんばかりの顔で言う。

「何がだよ!先から何を言ってんだ?」

陽向には状況が読み込めていない。
戸惑う陽向に敬太は丁寧に説明をする。

この時、この瞬間から
秘められていた陽向の魔法マジックが、明らかとなっていくのであった。
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