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序章:出逢い
17:魔術について-3
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お巡りさんに挨拶をして、交番を出た。
ただ出るときに
『彼女を頼む。手放さないでくれ。』
と、伝えられた。クロルが首をかしげていたので、星語ではない言語だと思います。
そして『お気をつけて』と挨拶をされ、私達はその場を後にし今に至ります。
「で、さっきのやつはどういう何?魔術が配布とかいろいろ込みで説明を頼みたい。」
『うん!えっとね~、魔術っていろいろ儀式が必要じゃん?』
歩きながら説明をして貰う。
『多分ツムグ達の地元だと魔法陣とか印とか色々準備してるみたいだし、アニーさん達みたいに神聖なとこに従事してる人は省かないんだけど。私生活とか冒険職への依頼だと、毎回そんなことしてる暇ないんだよね。ツムグも言ってたけど。』
「うん。」
『だからこれ使うの。魂札ね!』
といって、ページを開く。
そこには区分けされた文字、文章を書かれている。
『魂札で魔術のいろんな手順を省くの。持ち主と接続してて――』
・魔法陣の自動形成
・事前詠唱の省略
・魔法印の省略
・魔力のストック
・魔力、魔成の操作
・魔術の共有、記録
『をしてくれるの。まぁざっくり言うと、持ち主の詠唱で、魂札に登録されてる魔術が自動で発動できる感じ。』
「Googleみたいなもんか。」
『ぐーぐる?何それ?』
「あぁ、こっちの地元にあったやつ。まぁ気にするな。」
『うん?そう?じゃいっか。』
最近の魔道具はそんなに発展しているんですね……魔道具というものは、魔術が組み込まれた道具ですが、まさか最新のものはここまで便利になっているとは……。
(地球の、謂わばスマホのようなものとして扱われているんですかね。)
――そうかもな。アプリとか生体認証とかに近いと思う。
「大体分かった。で、登録されたのはどんな魔術なんだ?」
『えっと……』
公共系『照明』
光の魔法術。
明かりになるため、夜道や暗いところで用いられる。
公共系『緊急通報』
音の共鳴術。
付近の交番等に備え付けられた魔道具と接続されている。
術者が使用すると、その魔道具が位置情報を音声として流す。
例:「此処カラ、北西、約50m、通報ガ、アリマス。繰リ返シマス――」
支援系『理性』
御呪《バフ》と呪詛《デバフ》を兼ね備えた中級呪術
理性を活性化しつつ、邪念を減衰させる。
強姦の対策として配布されている。
『ツムグとテインは3つとも使えるよ。慣れるまでは、使う意識をしながら魔術の名前を言うだけで発動するよ。肌身離さずもつようにね!』
「分かった。」
『あと、魂札に登録されてる魔術の共有は、魂札同士をタッチすれば出来るからね。はい!』
と、彼に手向けるので、彼は自身の端末をスッと近づける。先程同様に魔法陣が浮かび、回りだす。数秒で終わると、今度は年のためとのことで私ともタッチをした。
『欲しい魔術とかがあれば、持ってる人にお金を払ったり、依頼を受けたりするんだ。』
「そうなのか。適当に店とかでパクられそうだけど……」
『お互いの同意が無いと使えないからね!一応そう言う魔術が組み込まれてるし。』
セキュリティもしっかりしているみたいだ。
『まぁ、よほどコミュ力高くて、持ち主の魔力の気配が薄い訳でもなければ平気だよ!』
「そっか。」
「……」
なんだろう。
そんな人に、物凄く心当たりがある。
だとかなんとか考えていたら、ギルドに到着した。
掲示板にいくつも張り紙がある。これらが依頼《クエスト》で、ここに張られている張り紙以外にも依頼《クエスト》はある。
「オレら字ィ読めないからよろしく。」
『いいよー。う~ん……あっ!じゃあこれ!』
☆☆☆
【怪人の討伐】
・依頼内容
1体の討伐に付き、平均170ラプテ
・備考
群れの報告あり
3人以上のパーティを推奨
ただ出るときに
『彼女を頼む。手放さないでくれ。』
と、伝えられた。クロルが首をかしげていたので、星語ではない言語だと思います。
そして『お気をつけて』と挨拶をされ、私達はその場を後にし今に至ります。
「で、さっきのやつはどういう何?魔術が配布とかいろいろ込みで説明を頼みたい。」
『うん!えっとね~、魔術っていろいろ儀式が必要じゃん?』
歩きながら説明をして貰う。
『多分ツムグ達の地元だと魔法陣とか印とか色々準備してるみたいだし、アニーさん達みたいに神聖なとこに従事してる人は省かないんだけど。私生活とか冒険職への依頼だと、毎回そんなことしてる暇ないんだよね。ツムグも言ってたけど。』
「うん。」
『だからこれ使うの。魂札ね!』
といって、ページを開く。
そこには区分けされた文字、文章を書かれている。
『魂札で魔術のいろんな手順を省くの。持ち主と接続してて――』
・魔法陣の自動形成
・事前詠唱の省略
・魔法印の省略
・魔力のストック
・魔力、魔成の操作
・魔術の共有、記録
『をしてくれるの。まぁざっくり言うと、持ち主の詠唱で、魂札に登録されてる魔術が自動で発動できる感じ。』
「Googleみたいなもんか。」
『ぐーぐる?何それ?』
「あぁ、こっちの地元にあったやつ。まぁ気にするな。」
『うん?そう?じゃいっか。』
最近の魔道具はそんなに発展しているんですね……魔道具というものは、魔術が組み込まれた道具ですが、まさか最新のものはここまで便利になっているとは……。
(地球の、謂わばスマホのようなものとして扱われているんですかね。)
――そうかもな。アプリとか生体認証とかに近いと思う。
「大体分かった。で、登録されたのはどんな魔術なんだ?」
『えっと……』
公共系『照明』
光の魔法術。
明かりになるため、夜道や暗いところで用いられる。
公共系『緊急通報』
音の共鳴術。
付近の交番等に備え付けられた魔道具と接続されている。
術者が使用すると、その魔道具が位置情報を音声として流す。
例:「此処カラ、北西、約50m、通報ガ、アリマス。繰リ返シマス――」
支援系『理性』
御呪《バフ》と呪詛《デバフ》を兼ね備えた中級呪術
理性を活性化しつつ、邪念を減衰させる。
強姦の対策として配布されている。
『ツムグとテインは3つとも使えるよ。慣れるまでは、使う意識をしながら魔術の名前を言うだけで発動するよ。肌身離さずもつようにね!』
「分かった。」
『あと、魂札に登録されてる魔術の共有は、魂札同士をタッチすれば出来るからね。はい!』
と、彼に手向けるので、彼は自身の端末をスッと近づける。先程同様に魔法陣が浮かび、回りだす。数秒で終わると、今度は年のためとのことで私ともタッチをした。
『欲しい魔術とかがあれば、持ってる人にお金を払ったり、依頼を受けたりするんだ。』
「そうなのか。適当に店とかでパクられそうだけど……」
『お互いの同意が無いと使えないからね!一応そう言う魔術が組み込まれてるし。』
セキュリティもしっかりしているみたいだ。
『まぁ、よほどコミュ力高くて、持ち主の魔力の気配が薄い訳でもなければ平気だよ!』
「そっか。」
「……」
なんだろう。
そんな人に、物凄く心当たりがある。
だとかなんとか考えていたら、ギルドに到着した。
掲示板にいくつも張り紙がある。これらが依頼《クエスト》で、ここに張られている張り紙以外にも依頼《クエスト》はある。
「オレら字ィ読めないからよろしく。」
『いいよー。う~ん……あっ!じゃあこれ!』
☆☆☆
【怪人の討伐】
・依頼内容
1体の討伐に付き、平均170ラプテ
・備考
群れの報告あり
3人以上のパーティを推奨
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