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リュカ様と帰国

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「じゃあ、帰るね」

「あーうー」

昨日は何もなく楽しい一日を過ごせました。今日はいよいよ帰国の日。たっぷり弟妹たちと遊びました!今から帰国します!

「王子様ー、もう帰っちゃうのー?」

「姉様ー、帰っちゃダメー!」

「もっと一緒にいようよー?」

「二人とも帰っちゃやー!」

「置いてかないでー!」

「もっと遊ぼー?」

「姉ちゃん…どうしても行かなきゃダメか…?」

「うわぁーん!帰っちゃやだやだー!」

可愛い弟妹達はかなりリュカ様に懐いている。お姉ちゃんもリュカ様も帰ってしまうのが寂しいらしい。

「サミュエル、サミュエル」

「え?なに?」

「また来月来るわ」

私はサミュエルを抱きしめて「だから泣かないで」と言い聞かせます。本当はお姉ちゃんも別れは辛いのです。

「姉ちゃん!…約束だぞ!」

「うん!」

「…サラ、あんまり弟にばかり構われると、ヤキモチを妬いてしまうよ?」

「え?あ、す、すみません!」

リュカ様がちょっとだけ膨れています。リュカ様、可愛い。

「わー、王子様姉ちゃんにべた惚れだー!」

「ひゅーひゅー!」

「ラブラブー!」

「ちょっとちょっと!お姉ちゃんと旦那様をからかうんじゃありません!」

「ふふ。そうだよ。お姉ちゃん達はラブラブだよ」

もう!リュカ様ったら!

「リュカ様、そろそろ…」

「うん。そろそろ行こうか」

「姉様…本当に行っちゃうの?」

みんな涙目ですが、そろそろ本当に行かなければいけません。

「ごめんね、また来月来るから」

そういうと最後にみんなをぎゅーと抱きしめます。ついつい、思わず甘やかしてしまうのです。

「じゃあまたね」

「またねー!」

「絶対また帰ってきてねー!」

「王子様もまた来てねー!」

「絶対来てね、約束だよー!」

「末永くお幸せにねー!」

「ずっとラブラブでいてねー!」

弟妹達は泣きながらもに手を振って見守ってくれます。リュカ様はドラゴンの姿に戻り、私を乗せて国へ帰ります。またね、ばいばい!

「サラ、引き離すような形になってごめん」

「いえ、いいんです!また来月会えますから!」

「素敵な家族だったね」

「はい、とっても」

「ふふ。僕らも将来、ああいう家庭を築こうね」

「…はい!」

リュカ様とならきっと、弟妹たちにも負けない家庭を築けると思います!
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