私、ドラゴンのお嫁さんになります！

リュカ様からのプレゼント攻撃

「サラー！リュカー！遊びに来たよー！」

アラン様と仲良くなってから数日が経ちました。アラン様はその後何度も私達を訪ねて遊びにきてくれます。ですが一つだけ困ったことがあります。

「はい、サラ。今日のプレゼント」

そういってアラン様がくださったのは薔薇のブーケ。そう、このプレゼント攻撃がここ数日毎日続いているのです。先日なんて高価な宝石をもらってしまいました。

「ありがとうございます。いつもすみません、でももう大丈夫ですよ？」

「なにいってんの。サラは今は王太子妃とはいえ元男爵令嬢なんだよ？いちゃもんつけてくる奴が出てこないように、僕が可愛がっているところを見せつけておかないと」

「そういうものでしょうか？」

「そーゆーもんなの！」

そこに颯爽とリュカ様が現れます。

「僕の花嫁。僕からはこれを」

リュカ様からのプレゼント攻撃も最近ずっと続いています。なんでも、私の一番は自分でなければ気に入らないとか。

「ありがとうございます、リュカ様。」

リュカ様からのプレゼントは可愛らしいチョーカー。嬉しいですが、毎日こんなに素敵なプレゼントを頂いて本当にいいんでしょうか？

「そうだ！いい茶葉とクッキーがあるんだ！一緒に食べよう？」

「なんか本当に目をかけていただいてすみません」

「いいよいいよ、リュカにサラの後ろ盾になって欲しいって言われただけだし。このくらいなんてことないしね」

「ありがとうございます！」

まあなんにせよ、アラン様と仲良くなれてよかったです。なんだか逆に優しくしてもらってばかりでちょっと申し訳ないですが…。

「はいはい、こっちの都合でやってるだけなんだからサラは気にしないの！」

「僕の花嫁。出来れば喜んで欲しいな」

お二人もこういうので、素直にご厚意に甘えることにします。お二人とも優しくて、使用人さん達も優しくて、本当にここに嫁いできてよかったです。