42 / 51
攻略対象その二の婚約
しおりを挟む
さて、オードリックにはアナトールを紹介出来た。出来ればこのままの流れでカジミール達にも会わせてしまいたいところ。
「エリアーヌ、今度は騎士団長様の息子さんから会いたいって」
…この流れは、また婚約の話かな?カジミールの年齢を考えても、そろそろ政略結婚を押し付けられる頃だろう。
「そうなんですね。では、その時アナトールも紹介しますね」
「ええ、それがいいわね」
ということで、カジミールと会うことになった。
馬車から降りてきたカジミールは、すっかりと美男子になっている。顔の怪我があっても美男子だったが、やっぱり魔女の万能薬を買って正解だったと思う。
カジミールは、私を見て笑顔になった。
「エリアーヌ嬢、お久しぶりです」
「はい、カジミール様。お久しぶりです」
「まずは、運命の番とのご婚約。本当におめでとうございます」
カジミールに祝福されて、嬉しくなる。
「ありがとうございます、カジミール様」
「貴方がエリアーヌ嬢の婚約者でしょうか」
「…お初にお目にかかります。アナトールと申します」
アナトールが丁寧に挨拶すれば、カジミールも挨拶を返してくれた。
「僕はカジミール・ブノワ・バスチアンと申します。どうか、仲良くしてくださいね。ご婚約、おめでとうございます」
アナトールは頭を下げた。
「そうそう。僕も、最近婚約したんです。今日は僕一人で来たんですが、いずれ婚約者も紹介します」
「おめでとうございます、カジミール様!」
「ご婚約、おめでとうございます」
ということで、その後は三人でお茶会。一緒にお茶を飲んでおしゃべりする中で、カジミール様はアナトールに好感を持ってくれた様子。すぐに仲良くなるのは無理でも、相性は良さそうな二人に安心した。
「エリアーヌ、今度は騎士団長様の息子さんから会いたいって」
…この流れは、また婚約の話かな?カジミールの年齢を考えても、そろそろ政略結婚を押し付けられる頃だろう。
「そうなんですね。では、その時アナトールも紹介しますね」
「ええ、それがいいわね」
ということで、カジミールと会うことになった。
馬車から降りてきたカジミールは、すっかりと美男子になっている。顔の怪我があっても美男子だったが、やっぱり魔女の万能薬を買って正解だったと思う。
カジミールは、私を見て笑顔になった。
「エリアーヌ嬢、お久しぶりです」
「はい、カジミール様。お久しぶりです」
「まずは、運命の番とのご婚約。本当におめでとうございます」
カジミールに祝福されて、嬉しくなる。
「ありがとうございます、カジミール様」
「貴方がエリアーヌ嬢の婚約者でしょうか」
「…お初にお目にかかります。アナトールと申します」
アナトールが丁寧に挨拶すれば、カジミールも挨拶を返してくれた。
「僕はカジミール・ブノワ・バスチアンと申します。どうか、仲良くしてくださいね。ご婚約、おめでとうございます」
アナトールは頭を下げた。
「そうそう。僕も、最近婚約したんです。今日は僕一人で来たんですが、いずれ婚約者も紹介します」
「おめでとうございます、カジミール様!」
「ご婚約、おめでとうございます」
ということで、その後は三人でお茶会。一緒にお茶を飲んでおしゃべりする中で、カジミール様はアナトールに好感を持ってくれた様子。すぐに仲良くなるのは無理でも、相性は良さそうな二人に安心した。
15
お気に入りに追加
265
あなたにおすすめの小説
醜いと蔑まれている令嬢の侍女になりましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます
ちゃんゆ
恋愛
男爵家の三女に産まれた私。衝撃的な出来事などもなく、頭を打ったわけでもなく、池で溺れて死にかけたわけでもない。ごくごく自然に前世の記憶があった。
そして前世の私は…
ゴットハンドと呼ばれるほどのエステティシャンだった。
とある侯爵家で出会った令嬢は、まるで前世のとあるホラー映画に出てくる貞◯のような風貌だった。
髪で顔を全て隠し、ゆらりと立つ姿は…
悲鳴を上げないと、逆に失礼では?というほどのホラーっぷり。
そしてこの髪の奥のお顔は…。。。
さぁ、お嬢様。
私のゴットハンドで世界を変えますよ?
**********************
『おデブな悪役令嬢の侍女に転生しましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます』の続編です。
続編ですが、これだけでも楽しんでいただけます。
前作も読んでいただけるともっと嬉しいです!
転生侍女シリーズ第二弾です。
短編全4話で、投稿予約済みです。
よろしくお願いします。
悪役令嬢に転生したのですが、フラグが見えるのでとりま折らせていただきます
水無瀬流那
恋愛
転生先は、未プレイの乙女ゲーの悪役令嬢だった。それもステータスによれば、死ぬ確率は100%というDEATHエンド確定令嬢らしい。
このままでは死んでしまう、と焦る私に与えられていたスキルは、『フラグ破壊レベル∞』…………?
使い方も詳細も何もわからないのですが、DEATHエンド回避を目指して、とりまフラグを折っていこうと思います!
※小説家になろうでも掲載しています
悪役令嬢に転生したので落ちこぼれ攻略キャラを育てるつもりが逆に攻略されているのかもしれない
亜瑠真白
恋愛
推しキャラを幸せにしたい転生令嬢×裏アリ優等生攻略キャラ
社畜OLが転生した先は乙女ゲームの悪役令嬢エマ・リーステンだった。ゲーム内の推し攻略キャラ・ルイスと対面を果たしたエマは決心した。「他の攻略キャラを出し抜いて、ルイスを主人公とくっつけてやる!」と。優等生キャラのルイスや、エマの許嫁だった俺様系攻略キャラのジキウスは、ゲームのシナリオと少し様子が違うよう。
エマは無事にルイスと主人公をカップルにすることが出来るのか。それとも……
「エマ、可愛い」
いたずらっぽく笑うルイス。そんな顔、私は知らない。
【完結】攻略を諦めたら騎士様に溺愛されました。悪役でも幸せになれますか?
うり北 うりこ
恋愛
メイリーンは、大好きな乙女ゲームに転生をした。しかも、ヒロインだ。これは、推しの王子様との恋愛も夢じゃない! そう意気込んで学園に入学してみれば、王子様は悪役令嬢のローズリンゼットに夢中。しかも、悪役令嬢はおかめのお面をつけている。
これは、巷で流行りの悪役令嬢が主人公、ヒロインが悪役展開なのでは?
命一番なので、攻略を諦めたら騎士様の溺愛が待っていた。
悪役令嬢、第四王子と結婚します!
水魔沙希
恋愛
私・フローディア・フランソワーズには前世の記憶があります。定番の乙女ゲームの悪役転生というものです。私に残された道はただ一つ。破滅フラグを立てない事!それには、手っ取り早く同じく悪役キャラになってしまう第四王子を何とかして、私の手中にして、シナリオブレイクします!
小説家になろう様にも、書き起こしております。
悪役令嬢なのに、完落ち攻略対象者から追いかけられる乙女ゲーム……っていうか、罰ゲーム!
待鳥園子
恋愛
とある乙女ゲームの悪役令嬢に生まれ変わったレイラは、前世で幼馴染だったヒロインクロエと協力して、攻略条件が難し過ぎる騎士団長エンドを迎えることに成功した。
最難易度な隠しヒーローの攻略条件には、主要ヒーロー三人の好感度MAX状態であることも含まれていた。
そして、クリアした後でサポートキャラを使って、三人のヒーローの好感度を自分から悪役令嬢レイラに移したことを明かしたヒロインクロエ。
え。待ってよ! 乙女ゲームが終わったら好感度MAXの攻略対象者三人に私が追いかけられるなんて、そんなの全然聞いてないんだけどー!?
前世からちゃっかりした幼馴染に貧乏くじ引かされ続けている悪役令嬢が、好感度関係なく恋に落ちた系王子様と幸せになるはずの、逆ハーレムだけど逆ハーレムじゃないラブコメ。
※全十一話。一万五千字程度の短編です。
【完結】気づいたら異世界に転生。読んでいた小説の脇役令嬢に。原作通りの人生は歩まないと決めたら隣国の王子様に愛されました
hikari
恋愛
気がついたら自分は異世界に転生していた事に気づく。
そこは以前読んだことのある異世界小説の中だった……。転生をしたのは『山紫水明の中庭』の脇役令嬢のアレクサンドラ。アレクサンドラはしつこくつきまとってくる迷惑平民男、チャールズに根負けして結婚してしまう。
「そんな人生は嫌だ!」という事で、宿命を変えてしまう。アレクサンドラには物語上でも片思いしていた相手がいた。
王太子の浮気で婚約破棄。ここまでは原作通り。
ところが、アレクサンドラは本来の物語に無い登場人物から言い寄られる。しかも、その人物の正体は実は隣国の王子だった……。
チャールズと仕向けようとした、王太子を奪ったディアドラとヒロインとヒロインの恋人の3人が最後に仲違い。
きわめつけは王太子がギャンブルをやっている事が発覚し王太子は国外追放にあう。
※ざまぁの回には★印があります。
【完結】夜会で借り物競争をしたら、イケメン王子に借りられました。
櫻野くるみ
恋愛
公爵令嬢のセラフィーナには生まれつき前世の記憶があったが、覚えているのはくだらないことばかり。
そのどうでもいい知識が一番重宝されるのが、余興好きの国王が主催する夜会だった。
毎年余興の企画を頼まれるセラフィーナが今回提案したのは、なんと「借り物競争」。
もちろん生まれて初めての借り物競争に参加をする貴族たちだったが、夜会は大いに盛り上がり……。
気付けばセラフィーナはイケメン王太子、アレクシスに借りられて、共にゴールにたどり着いていた。
果たしてアレクシスの引いたカードに書かれていた内容とは?
意味もなく異世界転生したセラフィーナが、特に使命や運命に翻弄されることもなく、王太子と結ばれるお話。
とにかくツッコミどころ満載のゆるい、ハッピーエンドの短編なので、気軽に読んでいただければ嬉しいです。
完結しました。
小説家になろう様にも投稿しています。
小説家になろう様への投稿時から、タイトルを『借り物(人)競争』からただの『借り物競争』へ変更いたしました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる