魔女が死にました

下菊みこと

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雪の日

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今日の天気は雪。雪がお庭に降り積もっています。

「レン、雪だわ」

「ああ。今日せっかくの休みだし、冷えるから外には出るな」

「何言ってるのよ。保温の魔法をかければいいじゃない」

「…すっかり魔女だな」

困ったように笑うと、保温の魔法をかけて外に出るリーナのあとに続き、自分も保温の魔法をかけて外に出るレン。

「わあ!一面銀世界ね!」

「…ふん。雪だるまでも作れそうだな」

「…?雪だるま?」

「知らないか?あー…簡単な雪像みたいなものだ」

レンはリーナに雪だるまを説明します。

「大小の雪玉を作ってな、それをくっつけて目とか鼻とか口とかをボタンとか野菜とかを石とかを使って作って…うーん、伝わるか?」

「うーん…なんとなくイメージはできたけど…実際、作ってみましょうか?」

「…そうだな、やってみよう」

レンとリーナは二人でころころと雪玉を作っていきます。リーナが小さな雪玉を、レンが大きな雪玉を作りました。

「で、こっちの雪玉の上にくっつけてあげればいいのね?」

「ああ。それで問題ない」

レンがリーナの代わりに小さな雪玉を大きな雪玉の上にくっつけてあげます。

「それで、目や鼻や口とかを作ってあげればいいのよね?」

「そうだ。今回は無難にその辺の石と枝で作ろう」

ということでその辺の石と枝で目と鼻と口を作ります。

「これで完成…かしら?可愛らしいわね」

「まあな。ちょっと待ってろ」

レンはどこからか小さなバケツを持ってきます。

「これを帽子にしてやって…そら、今度こそ完成だ」

「まあ!ふふ。本当に可愛い!」

「ベアトリーチェとは作ったことがないから上手くできるか不安だったが…意外となんとかなるものだな」

レンは雪だるまの出来栄えにうんうんと頷いています。リーナは手を叩いて喜びます。

「念写で絵として残しておきましょう。このこはいずれ溶けて消えてしまうけれど、絵にしておけば思い出は残せるわ」

「そうだな。そうしよう」

レンはお屋敷の部屋からスケッチブックを持ってきます。リーナはそこに念写をします。

「よし!これでオーケーだわ!」

「本当に魔法が得意になったな。…ふん。それはお前の部屋に飾ればいい」

「何言ってるのよ、食堂に飾って共有よ」

「…いいのか?」

「当たり前じゃないの」

ということで雪だるま作りは成功を収めました。今日もまた、何気ない日常の中で仲を深める二人なのでした。

「それで、レンはほかの雪遊びも知っているのかしら」

「あとは雪合戦とかか」

「雪合戦?」

「こういう小さな雪玉を作ってぶつけ合うんだ」

「まあ!面白そう!」
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